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20081013 続県南散歩;皆既蝶食とオオセイボウ(山梨県)

Nature Diary #0213
Date: October 13th, 2008
Place: Nambu-cho, Yamanashi Pref.
Weather:Fine


§ Diary §

「日食」とは、月が太陽と地球との間にきて太陽光線を遮り、太陽の一部または全部が見えなくなる現象のことだ。ならば、太陽と地球との間にチョウが入って太陽光線を遮る現象は「蝶食」ということになる。

この写真は、アサギマダラの飛翔写真を撮影したところ、たまたま偶然に太陽が蝶と重なり、露出の関係であたかも「蝶食」を思わせる写真になった。さらに加えていうならば、太陽が完全に蝶に隠れているので「皆既蝶食」だね。

全くの偶然とはいえこんなこともあるから飛翔写真は面白い。

20081013  続県南散歩;皆既蝶食とオオセイボウ(山梨県)_d0090322_23171936.jpg
アサギマダラの皆既蝶食 (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA400

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このチョウの顔アップの写真で種類がわかるかな?

我々は翅を見てチョウを判断するが、チョウにも体や手足、顔の表情というものがある。そこで、チョウの顔のアップを撮影してみた。この写真だけで、種類かがたちどころに分かる人は、よほどの蝶オタクですぞ。チョウのテレビチャンピオンに出ることができるかもしれない。

正解は写真の後で----------。

20081013  続県南散歩;皆既蝶食とオオセイボウ(山梨県)_d0090322_2319438.jpg
蝶の顔 (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200, 内臓ストロボ

正解はウラギンシジミ------簡単だったかな?

顔だけで判別するのは難しいが、足が毛深くて太いことや前脚を折りたたんで4本脚で静止していることなどから同定できると思う。

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オオセイボウ; Angulated Grass Yellow

セイボウは「青蜂」と書く。体全体にエメラルド色の金属光沢をまとった美しいハチである。いつかこの美しいハチを撮影しようと思ってきたが、今まで機会に恵まれなかった。

今回撮影したセイボウが体が大きいのでオオセイボウという種類だろう。オオセイボウはスズバチに寄生するといわれている。たぶん、スズバチのつくった泥の巣を壊して幼虫に卵を産むのであろうか。興味あるところで何時か見てみたいと思う。

20081013  続県南散歩;皆既蝶食とオオセイボウ(山梨県)_d0090322_23193319.jpg
。。。。。。。。。。オオセイボウ (2008-October-13、南部町)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400


20081013  続県南散歩;皆既蝶食とオオセイボウ(山梨県)_d0090322_23201484.jpg
オオセイボウ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400

20081013  続県南散歩;皆既蝶食とオオセイボウ(山梨県)_d0090322_2321388.jpg
飛翔するオオセイボウ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA800


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§Afterword§

前回はツマグロキチョウとウラギンシジミだけを掲載したが、今回はその時に撮影した他の写真を掲載してみた。アサギマダラの皆既蝶食はなかなか撮影できるものではないので、発見した時には少し驚いた。

以上、 by 虫林花山
Commented by papilabo at 2008-10-17 01:01
「皆既蝶食」、名前もいいですが、幻想的で美しい作品ですね。
暗い空に太陽のように輝いた蝶が現れて空を照らしているようです。

ツメレンゲの花とクロツ情報のおかげで、今日clossianaさんに連れて行ってもらえました。花もとてもキレイで満喫できました。もう一カ所、以前から訪れていた場所ではツメレンゲも減少し、クロツもぜんぜん見る事ができませんでした。
Commented by maeda at 2008-10-17 06:06 x
ウラギンは最近見ていない蝶でしたが、前脚をたたむのですね。
タテハみたいです。シジミはすべて6脚で立つと思っていました。
Commented by chochoensis at 2008-10-18 18:19 x
虫林さん、=オオセイボウ=!なんと綺麗なんでしょう・・・いつか観察しようとおもっていたのですが、こんなに綺麗な写真を拝見して、いささか興奮しました、素晴らしい写真ですね・・・おめでとうございます。
Commented by 虫林 at 2008-10-19 06:23 x
papilaboさん、
有難うございます。
光るチョウは初めてで、ビックリしました。偶然とは恐ろしいものです。ラッキーでした。
ツメレンゲは花の時期が綺麗で好きです。意外とチョウの発生と花の時期がうまく合わない年があるようですが、今年は大丈夫ですね。
ご苦労様でした。
Commented by 虫林 at 2008-10-19 06:26 x
maeda さん、
私の知る限りでは、前足をたたむシジミチョウは、ウラギンとゴイシシジミですね。まだ他にもあるかもしれません。
4本足で静止しているチョウが気になりますね。
Commented by 虫林 at 2008-10-19 06:29 x
chochoensis さん、
セイボウは以前から撮影しようと思っていたのですが、カメラを構える間もなく飛び去られていました。今回のオオセイボウは、セイボウの仲間では大きくて立派で、ゆっくりと撮影させてくれました。
とても綺麗ですので、ぜひとも挑戦されてください。
Commented by clossiana at 2008-10-19 13:09
最初のアサギマダラは、とても幻想的で素晴らしいと思いました。オオセイボウのように青いハチは時々見かけるのですが、いつもすばしっこくて、とてもかなわないので、撮りたいとは思いつつも、追うことすらしていません。こうして、じっくりと見させて頂くと、その美しさに圧倒されてしまいました。
Commented by 虫林 at 2008-10-20 07:27 x
clossianaさん、
コメント有難うございます。
アサギマダラの皆既チョウ食は全くの偶然で、後で見たときに驚きました。セイボウは素早いのですが、このオオセイボウはゆっくりと撮影させてくれました。
Commented by 蘭丸 at 2008-10-20 20:32 x
こんにちは。
「皆既蝶食」 凄いですねぇ!!!
私も出会ってみたいです!!!
Commented by krsmusi at 2008-10-20 21:10
こんばんは。
くろせの虫のmagといいます。おいでいただいてありがとうございました。お名前はかねてより存じ上げておりました。コメントいただいて恐縮しています。どうぞよろしくお願いいたします。
オオセイボウの緑と藍色がとても美しく撮れています。感動です。
どうすれば、オオセイボウの細部まできれいに撮れるのかと悩んでいましたが、感度を上げることに気がつきませんでした。明日もきっとオオセイボウが現れるだろうと思いますので、感度を上げて撮ってみます。ありがとうございます。TBさせていただきました。


Commented by 虫林 at 2008-10-20 22:43 x
蘭丸さん、
コメント有難うございます。
皆既蝶食は全くの偶然で、狙ってこんな写真が撮影できないと思います。こんなこともあるので、写真は面白いですね。
なお、「一日一蟲」をリンクさせていただきました。宜しくお願いします。
Commented by 虫林 at 2008-10-20 22:47 x
magさん、
コメント有難うございます。
オオセイボウを撮影した時に、調べてみるとスズバチの巣に産卵するみたいなので、いつか見たいと思っていました。それを見せていただき有難うございました。
オオセイボウは感度を上げて、シボリを入れると良いかもしれませんね。是非ともトライしてみてください。
なお、貴ブログをリンクしましたので、宜しくお願い申し上げます。
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by tyu-rinkazan | 2008-10-16 23:21 | ■他の昆虫 | Comments(12)

Photographic Adventures for Insects and Flowers


by 虫林花山
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