20081221 冬の散歩道;ムラサキシジミの丘(山梨県)
2008年 12月 23日
Nature Diary #0229
Date: December 21st (Sunday), 2008
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather:Fine
§ Diary §
「撮影日記」のダンダラさんから市内のムラサキシジミのポイントを再訪するとの連絡を受けた。
これは 〔渡りに船〕 ならぬ 〔ムラシにダンダラさん〕 と喜んで同行したのは言うまでもない。というのも、冬期に甲府市内でムラシを観察するのは意外に難しいからだ。虫林はムラシポイントを市内には知らない。
案内していただいた場所は、丘の南斜面のブドウ棚に隣接する日当たりの良い雑木林だった。そこには、ムラシの食樹のシラカシやアラカシなどの照葉樹が比較的豊富に自生していた。
林に向かう道からは、本日の温かさのためか少しモヤに霞む甲府市街と御坂の山々が一望できた

。。。。。。。。。。◆ムラシポイントから甲府市を望む (12月21日、甲府市)◆
.
。。。。。。。。。。A landscape from habitat of Japanese Oak Blue
。。。。。。。。。。(Canon Power Shot G10, ASA100)
▶ムラサキシジミ; Japanese Oakblue
ムラシはそう簡単に姿を現してくれなかった。
本命ポイントを含めて数か所のポイントを二人で探したが、結果は-----ボウズ (林の中で飛び去る1個体は発見したけどね)。とうとう昼近くなって、そろそろ諦めて帰ろうとした時に、最後にもう一度だけ本命ポイントに戻ってみようとダンダラさんが提案した。
まさしく、結果的にこれがズバリ正解で、ポイントに到着して間もなく、目の前のシラカシの高さ1.5mほどの葉上で、翅をひろげて日光浴をするムラシ♂をあっけなく見つけることができた。

◆シラカシの葉上で日光浴をするムラサキシジミ♂ (12月21日、甲府市)◆
.
A male of Japanese Oak Blue basking on the oak leaf with the wings opened
(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f7.1, 1/320, EV-1.0, ASA200)
このムラシの♂は、冬の弱い日差しを楽しむかのように、シラカシの周囲を飛び回り、葉上で日光浴を繰り返した。眩しさに目を細めながらチョウの姿を見守っていると、突然、旋回しながら地上の枯れ葉上に舞い降りて翅をひろげた。
この角度からは翅の輝きがイマイチであるが、回り込むような余裕がなかったので、とにかく撮影した。濃紺地にうっすらと青みを帯びた色合いもなかなか渋くて良いと思う。
ムラシの翅の輝きは、見る方向や角度によって著しく異なるのだ(まるで別のチョウになる)。

◆枯葉の上で日光浴をするムラサキシジミ♂ (12月21日、甲府市)◆
.
A male of Japanese Oak Blue basking on the dry leaf with the wings opened
(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f10.0, 1/400, EV-0.7, ASA200)
いったん飛び去ったムラシが再び地上に舞い降りたので、輝きが強い角度に回り込んで撮影した。
ムラシ♂の青い輝きは、同属のムラサキツバメのそれよりも強くそして鮮やかで美しい。多分、日本のシジミチョウでもその美しさはトップクラスだろうと思う。
ゼフの緑が宝石のエメラルドならば、ムラシの青はサファイアだ。
オリンパスのデジ一眼は、昔から青色の発色には定評がある。写真雑誌などをみると「オリンパスブルー」という名で紹介されているようだ。

◆枯葉の上で日光浴をするムラサキシジミ♂ (12月21日、甲府市)◆
.
A male of Japanese Oak Blue basking on the dry leaf with the wings opened
(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f3.2, 1/3200, EV-0.7, ASA200)

。。。。。。。。。。◆枯葉の上で日光浴をするムラサキシジミ♂ (12月21日、甲府市)◆
.
。。。。。。。。。。 A male of Japanese Oak Blue basking on the dry leaf.
。。。。。。。。。。(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f3.2 1/4000, ASA200)
ムラシのオスはネグラを探すような行動をしたかと思うと、何を思ったのか突然飛び去り、しばらく待ったがその後姿を現さなかった。しかし、別のシラカシに別ムラシが飛来したことをダンダラさんが教えてくれた。
この個体はメスのようだが、葉上で翅を閉じたまましばらく動かなかった。少し遠いが150mm(実質300mm)のレンズでは何とか撮影できた。
後翅の模様は特徴的で、後翅裏面に比較的明瞭な白い帯が出現していた。

◆後翅に白い帯が目立つムラサキシジミ♀ (12月21日、甲府市)◆
.
A female of Japanese Oak Blue basking on the oak leaf with the wings opened
(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f3.2, 1/3200, EV-3.0, ASA200)

◆シラカシの葉上で日光浴をするムラサキシジミ♀ (12月21日、甲府市)◆
.
A female of Japanese Oak Blue basking on the oak leaf with the wings opened
(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f3.2, 1/3200, EV-3.0, ASA200)
▶ウラギンシジミ; Angled Sunbeam

◆シラカシの葉裏で越冬するウラギンシジミ (12月21日、甲府市)◆
.
An Angled Sunbeam winter-passing on the back of oak leaf
(Canon Power Shot G10, f8.0, 1/60, EV-0.7, ASA100)
**************************************************
§ Afterword §
冬期のムラシは車で約2時間もかかる県南部の南部町で撮影していたが、今回は自宅から車で20分ほどの至近距離でムラシを観察できることがわかった。これは大変有難い。
ムラシポイントからほど近いクヌギ林には、オオミドリシジミの越冬卵も多く発見できたので、来年はオオミドリシジミやクロミドリシジミの観察も可能であろう。
ダンダラさん、ありがとうございました。
以上、 by 虫林花山
Date: December 21st (Sunday), 2008
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather:Fine
§ Diary §
「撮影日記」のダンダラさんから市内のムラサキシジミのポイントを再訪するとの連絡を受けた。
これは 〔渡りに船〕 ならぬ 〔ムラシにダンダラさん〕 と喜んで同行したのは言うまでもない。というのも、冬期に甲府市内でムラシを観察するのは意外に難しいからだ。虫林はムラシポイントを市内には知らない。
案内していただいた場所は、丘の南斜面のブドウ棚に隣接する日当たりの良い雑木林だった。そこには、ムラシの食樹のシラカシやアラカシなどの照葉樹が比較的豊富に自生していた。
林に向かう道からは、本日の温かさのためか少しモヤに霞む甲府市街と御坂の山々が一望できた

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。。。。。。。。。。A landscape from habitat of Japanese Oak Blue
。。。。。。。。。。(Canon Power Shot G10, ASA100)
▶ムラサキシジミ; Japanese Oakblue
ムラシはそう簡単に姿を現してくれなかった。
本命ポイントを含めて数か所のポイントを二人で探したが、結果は-----ボウズ (林の中で飛び去る1個体は発見したけどね)。とうとう昼近くなって、そろそろ諦めて帰ろうとした時に、最後にもう一度だけ本命ポイントに戻ってみようとダンダラさんが提案した。
まさしく、結果的にこれがズバリ正解で、ポイントに到着して間もなく、目の前のシラカシの高さ1.5mほどの葉上で、翅をひろげて日光浴をするムラシ♂をあっけなく見つけることができた。

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A male of Japanese Oak Blue basking on the oak leaf with the wings opened
(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f7.1, 1/320, EV-1.0, ASA200)
このムラシの♂は、冬の弱い日差しを楽しむかのように、シラカシの周囲を飛び回り、葉上で日光浴を繰り返した。眩しさに目を細めながらチョウの姿を見守っていると、突然、旋回しながら地上の枯れ葉上に舞い降りて翅をひろげた。
この角度からは翅の輝きがイマイチであるが、回り込むような余裕がなかったので、とにかく撮影した。濃紺地にうっすらと青みを帯びた色合いもなかなか渋くて良いと思う。
ムラシの翅の輝きは、見る方向や角度によって著しく異なるのだ(まるで別のチョウになる)。

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A male of Japanese Oak Blue basking on the dry leaf with the wings opened
(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f10.0, 1/400, EV-0.7, ASA200)
いったん飛び去ったムラシが再び地上に舞い降りたので、輝きが強い角度に回り込んで撮影した。
ムラシ♂の青い輝きは、同属のムラサキツバメのそれよりも強くそして鮮やかで美しい。多分、日本のシジミチョウでもその美しさはトップクラスだろうと思う。
ゼフの緑が宝石のエメラルドならば、ムラシの青はサファイアだ。
オリンパスのデジ一眼は、昔から青色の発色には定評がある。写真雑誌などをみると「オリンパスブルー」という名で紹介されているようだ。

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A male of Japanese Oak Blue basking on the dry leaf with the wings opened
(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f3.2, 1/3200, EV-0.7, ASA200)

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。。。。。。。。。。 A male of Japanese Oak Blue basking on the dry leaf.
。。。。。。。。。。(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f3.2 1/4000, ASA200)
ムラシのオスはネグラを探すような行動をしたかと思うと、何を思ったのか突然飛び去り、しばらく待ったがその後姿を現さなかった。しかし、別のシラカシに別ムラシが飛来したことをダンダラさんが教えてくれた。
この個体はメスのようだが、葉上で翅を閉じたまましばらく動かなかった。少し遠いが150mm(実質300mm)のレンズでは何とか撮影できた。
後翅の模様は特徴的で、後翅裏面に比較的明瞭な白い帯が出現していた。

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A female of Japanese Oak Blue basking on the oak leaf with the wings opened
(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f3.2, 1/3200, EV-3.0, ASA200)

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A female of Japanese Oak Blue basking on the oak leaf with the wings opened
(Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, f3.2, 1/3200, EV-3.0, ASA200)
▶ウラギンシジミ; Angled Sunbeam

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An Angled Sunbeam winter-passing on the back of oak leaf
(Canon Power Shot G10, f8.0, 1/60, EV-0.7, ASA100)
§ Afterword §
冬期のムラシは車で約2時間もかかる県南部の南部町で撮影していたが、今回は自宅から車で20分ほどの至近距離でムラシを観察できることがわかった。これは大変有難い。
ムラシポイントからほど近いクヌギ林には、オオミドリシジミの越冬卵も多く発見できたので、来年はオオミドリシジミやクロミドリシジミの観察も可能であろう。
ダンダラさん、ありがとうございました。
以上、 by 虫林花山
お疲れ様でした。
この時期に見つかって良かったですね。
寒い冬には甲府にはあまりいないので、厳しさが実感できていませんが、照葉樹の少ない植物の様子からも、ムラサキシジミのような暖地性の蝶が越冬するのは難しそうだなと言うことが良くわかります。
オリンパスブルーきれいですね。
この時期に見つかって良かったですね。
寒い冬には甲府にはあまりいないので、厳しさが実感できていませんが、照葉樹の少ない植物の様子からも、ムラサキシジミのような暖地性の蝶が越冬するのは難しそうだなと言うことが良くわかります。
オリンパスブルーきれいですね。
0
オリンパスブルーは知りませんでしたが、鮮やかですね。
角度によって少しは輝きが変ると思っていましたが、ここまで違うと思いませんでした。
甲府は埼玉あたりと同じような気候かと思っていましたが、やはり寒いのですね。
角度によって少しは輝きが変ると思っていましたが、ここまで違うと思いませんでした。
甲府は埼玉あたりと同じような気候かと思っていましたが、やはり寒いのですね。
banyanさん、
コメント有難うございます。
オリンパスブルーという言葉は、多分、海野和夫氏の造語だと思います。E-1の時にそんな言葉ができたみたいですが、現在のE-3でも健在という事らしいです。甲府は他地域よりも少し寒いかもしれません。
コメント有難うございます。
オリンパスブルーという言葉は、多分、海野和夫氏の造語だと思います。E-1の時にそんな言葉ができたみたいですが、現在のE-3でも健在という事らしいです。甲府は他地域よりも少し寒いかもしれません。
おはようございます。
ご近所での、ムラシ発見、おめでとうございます。
私も、毎日の様に、探しております。
個体数は少なくないとオモウノデスガ、未だ、単独での越冬態勢しか見ておりません。
マダマダ、奥の深い、ムラシ・ムラツでアリマス。
先日、シロダモの花から吸蜜する♂ムラシを撮る事が出来ました。
此方では、ロウバイも咲き始めたので、暖かい日には、狙ってみたいと思います。
OlympusBlue 本当に引き立ちますね。フォーサーズ規格って蟲撮りには興味大なんですが、
資金的に別枠を組めません。。。。。
ご近所での、ムラシ発見、おめでとうございます。
私も、毎日の様に、探しております。
個体数は少なくないとオモウノデスガ、未だ、単独での越冬態勢しか見ておりません。
マダマダ、奥の深い、ムラシ・ムラツでアリマス。
先日、シロダモの花から吸蜜する♂ムラシを撮る事が出来ました。
此方では、ロウバイも咲き始めたので、暖かい日には、狙ってみたいと思います。
OlympusBlue 本当に引き立ちますね。フォーサーズ規格って蟲撮りには興味大なんですが、
資金的に別枠を組めません。。。。。
虫林さんm自宅周辺の新しいポイント開発良かったですね・・・。お二人で楽しい散策になったようでその情景が目に浮かぶようです・・・。
蘭丸さん、
こんばんは、コメント有難うございます。
ムラツとムラシはこちらではなかなか曲者で、一筋縄ではいかないようです。ムラシの吸蜜写真を撮影されたとのこと、羨ましいですね~。ロウバイとムラシの組み合わせが撮影できれば、最高です。是非ともトライしてみてください。
オリンパスブルーは僕は良くわからないのですが、海野和夫さんがそう読んでいたように思います。メーカーはそう簡単には変更できませんね。
こんばんは、コメント有難うございます。
ムラツとムラシはこちらではなかなか曲者で、一筋縄ではいかないようです。ムラシの吸蜜写真を撮影されたとのこと、羨ましいですね~。ロウバイとムラシの組み合わせが撮影できれば、最高です。是非ともトライしてみてください。
オリンパスブルーは僕は良くわからないのですが、海野和夫さんがそう読んでいたように思います。メーカーはそう簡単には変更できませんね。
chochoensisさん、
コメント有難うございます。
何しろ小生の知るムラシのポイントまでは、車で2時間もかかっていましたら、20分でいける場所はとても貴重です。でも、他にもこういう場所がありそうなので、この冬には色々探してみようと思います。
やはり、同好の方と一緒の撮影行は楽しいですね。また、chochoensisさんともご一緒したいものです。
コメント有難うございます。
何しろ小生の知るムラシのポイントまでは、車で2時間もかかっていましたら、20分でいける場所はとても貴重です。でも、他にもこういう場所がありそうなので、この冬には色々探してみようと思います。
やはり、同好の方と一緒の撮影行は楽しいですね。また、chochoensisさんともご一緒したいものです。
甲府市内でのムラシ撮影おめでとうございます。
紫が広がった綺麗な♂ですね。オリンパスブルー綺麗ですね。デジイチは一回機種を決めてしまうと中々切り替える勇気がもてませんが、オリンパスもいいですね。
紫が広がった綺麗な♂ですね。オリンパスブルー綺麗ですね。デジイチは一回機種を決めてしまうと中々切り替える勇気がもてませんが、オリンパスもいいですね。
theclaさん、
有難うございます。
ムラシといえどもこちらでは貴重な冬のチョウです。そのポイントが近くにあってとても嬉しく思います。
オリンパスの青はとくに鮮やかなような気がします。でも、あまり彩度が強いと僕好みではなくなりますが、なかなかその辺は難しいところですね。
有難うございます。
ムラシといえどもこちらでは貴重な冬のチョウです。そのポイントが近くにあってとても嬉しく思います。
オリンパスの青はとくに鮮やかなような気がします。でも、あまり彩度が強いと僕好みではなくなりますが、なかなかその辺は難しいところですね。
冬の甲府でムラサキシジミを撮影出来たら、房総でルーミスを撮影するより自慢出来るんじゃないでしょうか。
私も「都心の紫」シリーズの第二弾を撮りに行きましたが、全く見られなくなってました。この記事に刺激されて、次からは地元で探してみようと思います。
私も「都心の紫」シリーズの第二弾を撮りに行きましたが、全く見られなくなってました。この記事に刺激されて、次からは地元で探してみようと思います。
furuさん、
コメント有難うございました。
確かに甲府市内でのムラサキシジミは少なくて、この時期にはとても貴重な気がします。地元にはまだまだ見なくてはいけない場所があり、この冬の間に少し探してみようと思います。来年に向けての準備かな。
コメント有難うございました。
確かに甲府市内でのムラサキシジミは少なくて、この時期にはとても貴重な気がします。地元にはまだまだ見なくてはいけない場所があり、この冬の間に少し探してみようと思います。来年に向けての準備かな。
当地では周囲にカシの木が多く、ムラシは冬でも結構普通に見られます。近所にシラカシの多い神社があるからかしら・・。
冬の晴れた小春日和(?)にはたまにキチョウやキタテハなんかも日当たりのいい道端に出て来てくれたり・・。
今年一年、すてきなショットの数々を堪能させていただきました。
どうかよいお年をお迎えくださいませ。
冬の晴れた小春日和(?)にはたまにキチョウやキタテハなんかも日当たりのいい道端に出て来てくれたり・・。
今年一年、すてきなショットの数々を堪能させていただきました。
どうかよいお年をお迎えくださいませ。
深山葵さん、
有難うございました。
シラカシやアラカシはそこそこにあるのですが、ムラシはこちらではなかなか苦戦させられています。この時期にキチョウが出てくるというのはさらに良いですね~。
こちらこそ、来年も宜しくお願いします。
有難うございました。
シラカシやアラカシはそこそこにあるのですが、ムラシはこちらではなかなか苦戦させられています。この時期にキチョウが出てくるというのはさらに良いですね~。
こちらこそ、来年も宜しくお願いします。
by tyu-rinkazan
| 2008-12-23 19:00
| ▣ムラサキシジミ
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Comments(14)
