20090103 初詣:福寿草とナガニジゴミムシダマシ (山梨県)
2009年 01月 03日
Nature Diary #0232
Date: January 3rd (Saturday), 2009
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather:Fine
§ Diary §
天気が良いので甲府市郊外にある金桜(かなざくら)神社に家族と「初もうで」に出かけた。
金桜神社には樹齢700年を超えるといわれる大きな杉の林(県指定の天然記念物)がある。風雪に耐えてきたこの杉たちは、まさしく 「 ご神木 」 と呼ぶに相応しい風格と威厳を持っていた。
世界の各所で 巨樹信仰 あるいは 巨木崇拝 というものが存在するが、それは巨木が畏怖すべき自然の象徴的な存在だからなのだろう。残念ながら「巨蝶崇拝 」は無いようだ。
こんな巨木たちを見ていると、それが納得できるのだ。

◆金桜神社のご神木の大杉、樹齢700年以上 (01月03日、甲府市)◆
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The big Japanese cedars in Kanazakura Shrine
(Canon Power Shot G10, ASA100)
神社の境内脇の南斜面には、すでにフクジュソウ(福寿草)の黄色い花が咲いていた。
フクジュソウは、(旧)正月から咲くので、 元日草 とも言われる。しかし、通常の自生地の開花は2月になってからなので、この開花はフライングかもしれない。
フクジュソウ(福寿草)の花言葉は 永遠の幸福 とされるおめでたい花であるが、アドニンという毒成分を含む危険な植物でもある。
曰く、「美しいものには毒がある」------ということだね。

◆神社の南斜面で見つけたフクジュソウの花 (01月03日、甲府市)◆
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Adonis amurensis
(Canon Power Shot G10, ASA100)
▶ナガニジゴミムシダマシ; Ceropria indura
背中に虹(ニジ)を持つ昆虫では、世界で最も美しいというオーストラリアのニジイロクワガタが有名だが、日本にも虹色の翅をもつ甲虫が棲息しているのだ。それは、ニジイロゴミムシダマシの仲間だ。
少し古くなった松の倒木の樹皮をめくってみたら、1頭のナガニジゴミムシダマシが出現した。

◆樹皮下で越冬していたナガニジゴミムシダマシ (01月03日、甲府市)◆
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Ceropria indura
(Olympus E-510, ZD 50mm Macro + X1.4 EC-14 + Gyorome 8, f22, 1/160, ストロボ)
甲虫は構造色を持つ。すなわち、キチン質の硬い鞘翅の表面構造が、特定の波長の光を反射するようにできていて、それによってその虫の色が決まるのだ。
ニジゴミムシダマシの虹色も構造色によるものと思われるが、このニジ色は水溜りの油膜やシャボン玉の表面に出現するニュートンリングのようにもみえる。
つまり、ニュートンリングを出現させる構造色ということかな。

◆ナガニジゴミムシダマシの虹色はニュートンリング? (01月03日、甲府市)◆
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Ceropria indura
(Olympus E-510, ZD 50mm Macro + X1.4 EC-14 + Gyorome 8, f22, 1/160, ストロボ)
このニジゴミムシダマシの虹色は、見る角度でかなり異なる。
生息場所が少し薄暗い場所なので、自然光でのマクロ写真は難しい。そこで、ストロボを用いることになるのだが、ストロボを用いると、虹色はほとんど出ないのだ。
Gyoromeにストロボ併用を試してみたら、こちらの方はどういうわけか、虹色のリングがかなり明瞭に出ることがわかった。多分、干渉作用と関係しているのだろう。

。。。。。。。。。。◆ナガニジゴミムシダマシ (01月03日、甲府市)◆
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。。。。。。。。。。 Ceropria indura
。。。。。。。。。。( Olympus E-510, ZD 50mm Macro + X1.4 EC-14 + Gyorome 8, , ASA400)
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<番外写真>
この写真は、実は“山火事”なのだ。
この山火事は甲府市と笛吹市の境界にある大蔵経寺山の山頂付近で発生した。28日に発生したが、この時期の強風にあおられ、消火活動もままならず、結局、ヘリコプターなどの消火活動で3日後に沈静化したが、およそ4ヘクタールも焼けたそうである。
この写真は、山火事が発生してから3日後の31日に甲府市内から撮影したものだ。
3日後とはいえ、かなり煙が上がっているのがわかる。

。。。。。。。。。。◆大蔵経寺山の“山火事” (12月31日、甲府市)◆
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。。。。。。。。。。 Thewildfire of Mt. Daizohkyouji-yama
。。。。。。。。。。( Canon Power Shot G10, ASA100)
**************************************************
§ Afterword §
今年も Nature Diary (ND) がスタートしたが、これからは毎週更新にこだわらずに、少しのんびりとやりたいと思っている-----時間的に結構きついので。
自然写真へのこだわりは、奥深く、そして面白い。
本年もどうぞ宜しく。
以上、 by 虫林花山
Date: January 3rd (Saturday), 2009
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather:Fine
§ Diary §
天気が良いので甲府市郊外にある金桜(かなざくら)神社に家族と「初もうで」に出かけた。
金桜神社には樹齢700年を超えるといわれる大きな杉の林(県指定の天然記念物)がある。風雪に耐えてきたこの杉たちは、まさしく 「 ご神木 」 と呼ぶに相応しい風格と威厳を持っていた。
世界の各所で 巨樹信仰 あるいは 巨木崇拝 というものが存在するが、それは巨木が畏怖すべき自然の象徴的な存在だからなのだろう。残念ながら「巨蝶崇拝 」は無いようだ。
こんな巨木たちを見ていると、それが納得できるのだ。

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The big Japanese cedars in Kanazakura Shrine
(Canon Power Shot G10, ASA100)
神社の境内脇の南斜面には、すでにフクジュソウ(福寿草)の黄色い花が咲いていた。
フクジュソウは、(旧)正月から咲くので、 元日草 とも言われる。しかし、通常の自生地の開花は2月になってからなので、この開花はフライングかもしれない。
フクジュソウ(福寿草)の花言葉は 永遠の幸福 とされるおめでたい花であるが、アドニンという毒成分を含む危険な植物でもある。
曰く、「美しいものには毒がある」------ということだね。

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Adonis amurensis
(Canon Power Shot G10, ASA100)
▶ナガニジゴミムシダマシ; Ceropria indura
背中に虹(ニジ)を持つ昆虫では、世界で最も美しいというオーストラリアのニジイロクワガタが有名だが、日本にも虹色の翅をもつ甲虫が棲息しているのだ。それは、ニジイロゴミムシダマシの仲間だ。
少し古くなった松の倒木の樹皮をめくってみたら、1頭のナガニジゴミムシダマシが出現した。

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Ceropria indura
(Olympus E-510, ZD 50mm Macro + X1.4 EC-14 + Gyorome 8, f22, 1/160, ストロボ)
甲虫は構造色を持つ。すなわち、キチン質の硬い鞘翅の表面構造が、特定の波長の光を反射するようにできていて、それによってその虫の色が決まるのだ。
ニジゴミムシダマシの虹色も構造色によるものと思われるが、このニジ色は水溜りの油膜やシャボン玉の表面に出現するニュートンリングのようにもみえる。
つまり、ニュートンリングを出現させる構造色ということかな。

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Ceropria indura
(Olympus E-510, ZD 50mm Macro + X1.4 EC-14 + Gyorome 8, f22, 1/160, ストロボ)
このニジゴミムシダマシの虹色は、見る角度でかなり異なる。
生息場所が少し薄暗い場所なので、自然光でのマクロ写真は難しい。そこで、ストロボを用いることになるのだが、ストロボを用いると、虹色はほとんど出ないのだ。
Gyoromeにストロボ併用を試してみたら、こちらの方はどういうわけか、虹色のリングがかなり明瞭に出ることがわかった。多分、干渉作用と関係しているのだろう。

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。。。。。。。。。。 Ceropria indura
。。。。。。。。。。( Olympus E-510, ZD 50mm Macro + X1.4 EC-14 + Gyorome 8, , ASA400)
<番外写真>
この写真は、実は“山火事”なのだ。
この山火事は甲府市と笛吹市の境界にある大蔵経寺山の山頂付近で発生した。28日に発生したが、この時期の強風にあおられ、消火活動もままならず、結局、ヘリコプターなどの消火活動で3日後に沈静化したが、およそ4ヘクタールも焼けたそうである。
この写真は、山火事が発生してから3日後の31日に甲府市内から撮影したものだ。
3日後とはいえ、かなり煙が上がっているのがわかる。

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。。。。。。。。。。 Thewildfire of Mt. Daizohkyouji-yama
。。。。。。。。。。( Canon Power Shot G10, ASA100)
§ Afterword §
今年も Nature Diary (ND) がスタートしたが、これからは毎週更新にこだわらずに、少しのんびりとやりたいと思っている-----時間的に結構きついので。
自然写真へのこだわりは、奥深く、そして面白い。
本年もどうぞ宜しく。
以上、 by 虫林花山
もう福寿草が咲くとは早いですね。
こんな絵を見せられると、季節感の違いが歴然です。
今のところこちらも雪が少なく、春がまたしても早いかもしれません。
雪が少ないのは降水量が少ないと言うことで、植物には良いことではなさそうです。
こんな絵を見せられると、季節感の違いが歴然です。
今のところこちらも雪が少なく、春がまたしても早いかもしれません。
雪が少ないのは降水量が少ないと言うことで、植物には良いことではなさそうです。
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ナガニジゴミムシダマシ
余りに綺麗なのでオオセンチコガネかと思いました。
甲虫は全く駄目なので虫林さんの教養の深さが羨ましいです。
常人には撮れない映像をさりげなく公開していしまうこのblog
今年も期待しています。
余りに綺麗なのでオオセンチコガネかと思いました。
甲虫は全く駄目なので虫林さんの教養の深さが羨ましいです。
常人には撮れない映像をさりげなく公開していしまうこのblog
今年も期待しています。
もう福寿草ですか。こちらでもロウバイが咲き始めました。
まだまだこれから冬まっさかりですが、早くも春が待ち遠しくなってきました。
私も最近更新がランダムになってきましたが、マイペースでのんびり行きたいと思います。
まだまだこれから冬まっさかりですが、早くも春が待ち遠しくなってきました。
私も最近更新がランダムになってきましたが、マイペースでのんびり行きたいと思います。
もう咲いてるんですか?福寿草。めちゃめちゃ早いですね。うちの研究所のツツジも昨年もそうだったんですが、12月にもう数輪咲いてます。タイム?温度?コントロールができてないのでしょうかね。
maedaさん、
フクジュソウが咲いていたのには驚きました。ここで見たのは初めてですが、こちらでも通常は2月の花です。異常気象が関係したものでなければよいのですが。
フクジュソウが咲いていたのには驚きました。ここで見たのは初めてですが、こちらでも通常は2月の花です。異常気象が関係したものでなければよいのですが。
banyanさん、
フクジュソウは、お寺の人が野生のものだと言っていましたが、正確なところはわかりません。それにしても、野外ではかり早いですね。温暖化の影響でなければよいのですが。
フクジュソウは、お寺の人が野生のものだと言っていましたが、正確なところはわかりません。それにしても、野外ではかり早いですね。温暖化の影響でなければよいのですが。
アッキーマッキー さん、
有難うございます。
フクジュソウの開花はここでは初めて見ましたので、比較する事ができません。しかし、野外でみる通常のものに比較して、一般的にはかなり早いと思います。
今年は正月も暖かかったせいですかね。
有難うございます。
フクジュソウの開花はここでは初めて見ましたので、比較する事ができません。しかし、野外でみる通常のものに比較して、一般的にはかなり早いと思います。
今年は正月も暖かかったせいですかね。
みごとなレインボーカラー♪
ゴミムシという名前とは裏腹の華麗な装いですね。
自生している福寿草って初めて目にしました。鉢植えの栽培種とはやはり違いますねぇ~。「やはり野に置け『福寿草』」と言ったところでしょうか。
ゴミムシという名前とは裏腹の華麗な装いですね。
自生している福寿草って初めて目にしました。鉢植えの栽培種とはやはり違いますねぇ~。「やはり野に置け『福寿草』」と言ったところでしょうか。
深山葵 さん、
有難うございます。
昆虫の色彩は、多様で、時々目を奪われる美しさがありますね。この虫は、かなり拡大していますが、実際には7-8mmの小さなものです。
福寿草は栽培種が多いようですが、ここのは神社のヒトに聞いたら野生種だといっていました。僕はよくわかりません。
有難うございます。
昆虫の色彩は、多様で、時々目を奪われる美しさがありますね。この虫は、かなり拡大していますが、実際には7-8mmの小さなものです。
福寿草は栽培種が多いようですが、ここのは神社のヒトに聞いたら野生種だといっていました。僕はよくわかりません。
ナガニジゴミムシダマシ・・・正月らしい華やかな色彩ですね!一度であって見たい昆虫です・・・難しいのでしょうね・・・その内に色々教えてください・・・。
chochoensisさん、
コメント有難うございます。虹色の甲虫は少ないので、これを見つけるとうつも嬉しくなります。でも、ここでは稀ではなさそうなので、いつかトライできると思いますよ。
コメント有難うございます。虹色の甲虫は少ないので、これを見つけるとうつも嬉しくなります。でも、ここでは稀ではなさそうなので、いつかトライできると思いますよ。
Gyoromeだとストロボをたいても構造色が消えないというのは面白いですね。
この山火事は、家内の実家からも近く、義兄が消防団として駆り出され、連日大変だったようです。
空気が乾いているのでなかなか消えませんね。
この山火事は、家内の実家からも近く、義兄が消防団として駆り出され、連日大変だったようです。
空気が乾いているのでなかなか消えませんね。
ダンダラさん、
Gyoromeで構造色が消えない(むしろ明瞭に出る)理由は良くわかりません。
山火事はなかなか消えずに、ヘリコプターが連日、沢山飛んでいました。この山での山火事は今年は2回目ですので、どうなっているのでしょうかね。山火事の場所が奥様のご実家の近くだったので、お兄様も借り出されたのでしょうか。ご苦労様でした。
Gyoromeで構造色が消えない(むしろ明瞭に出る)理由は良くわかりません。
山火事はなかなか消えずに、ヘリコプターが連日、沢山飛んでいました。この山での山火事は今年は2回目ですので、どうなっているのでしょうかね。山火事の場所が奥様のご実家の近くだったので、お兄様も借り出されたのでしょうか。ご苦労様でした。
by tyu-rinkazan
| 2009-01-03 23:27
| ■甲虫
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Comments(16)
