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2007年 02月 24日 ( 1 )

魚のメバルを漢字で書けば春告魚である。
春を告げる魚-------良い名前だ。

虫林は春1番に新成虫として出現するチョウ達を “春告蝶”(ルリシジミ、ベニシジミ、モンシロチョウ、スギタニルリシジミ、ミヤマセセリ------)とよぶことをしています。
虫屋(とくに蝶屋)は、早春に発生した第1化のチョウ達(春告蝶)をみて春を実感するのだ。

さらに、特定の種にこの春告蝶の名前を与えるとすれば、やはり春に1化でしか発生しないミヤマセセリかな?

大体、虫林は春告蝶どころか越冬蝶も撮影していないのだから、そんなわけのわからんことをボーとかんがえている余裕はないだろう。
------うーむ、何でも良いから蝶を見たい(本音)。

書をすてて野に出よう!

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本日は風が強く、とても寒いので県南の身延町を散歩することにした。

甲府から車で1時間ほどの距離にある身延町は、日蓮聖人の菩提寺(久遠寺)を中心に発展したところで、和紙や湯葉などが名産だ。桜がとくに多く、枝垂れ桜が咲く頃は多くの人が訪れる。

身延町の看板を過ぎたところで、幹線道路(52号)から脇道に入った。すぐに長閑な風景がひろがる。こんな景色の中で蝶を探しながら散歩できるのは幸せというものだ。

まだ春浅き農家の風景を写真に撮ってみた。
甲府に比較してさすがに春の歩みが速いようで、ここではすでに白梅や赤梅が満開で暖かい写真が撮れる。
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。。春景(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fish-eye


しばらく散歩すると、クシャミと鼻水が止まらなくなってしまった。ウーム、目もかゆい。
そうなのだ虫林は花粉症なのだ。
スギは日本特産の樹木だ。
したがって、スギ花粉による花粉症は、他の国ではありえないのだ。
スギ花粉症は日本の国民病といえる。

身延は昔から林業が盛んな土地で、山にはスギ林が広がっている。
ふと、見上げてみると、なんと杉の花が満開ではないか-------。
-------毎年、春は待ち遠しいのであるが、このクシャミ、鼻水、目のかゆみはおぞましい。
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。。スギの花(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm MACRO


わざわざ県南部まできたのに、全くチョウの姿は無い。
風が強くて寒いためだ。
そのうち雲が出てきて、暗くなってしまった。
なんてことだ、これでは越冬蝶でさえ絶望的だ。

そこで、人家の周りの休耕田で、今年はまだ見つけていないベニシジミの幼虫でも探してみることにした。
ギシギシの葉をゆっくりと探索したが、なかなか見つからない。
もっと簡単に幼虫が見つかるのかと思ったが、これまた苦戦してしまう。
やっと1匹の幼虫を見つけることができた。
-------よかった。
一応、広角レンズで写真を撮影し、その後gyorome撮影をしようと思ったとき、カメラが葉にふれて、幼虫が落ちてしまった。人家の近くなので犬が鳴いて煩いので早々に退散した。
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。。ベニシジミの幼虫(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fish-eye


ギシギシの葉には、多くのコガタルリハムシをみることが出来た。
このハムシもギシギシやスイバの葉を食するので、ベニシジミの幼虫を探した経験のある方なら見たことがあるだろう。
盛んに交尾していた。
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。。コガタルリハムシ(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fish-eye


そこで、8 x 8=64コンビでコガタルリハムシを撮影してみた。
やはり、「虫の目レンズ」で撮影したものは、どこか昆虫に表情があるようにみえて迫力があるようだ。
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。。コガタルリハムシ(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Ricoh Caplio GX8, Gyorome-8


ギシギシの葉の裏には、コガタルリハムシの卵と思われる卵塊がしばしば観察された。
コガタルリハムシは孵化後、幼虫はこの葉を食べ、20日ほどで土中に入って蛹になる。
蛹化後1週間ほどで羽化した成虫はそのままの状態で夏から冬まで過ごし、翌春になって地上に現れるということだ。
すると、成虫は土中の時間の方が圧倒的に長いということになる。
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。。コガタルリハムシの卵(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Ricoh Caplio GX8, Gyorome-8


散歩していると路傍にはいくつかの花をみることができた。
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。。ヤマルリソウ、ミツマタ、オオジシバリ、タチツボスミレ (山梨県身延市, 2007-Feb-24)



目の前にイソヒヨドリの♂が現れ、お花畑で遊んでいた。
虫林は鳥の写真はあまり撮影しないが、こんな内陸でイソヒヨドリを見ることは稀だと思われるので撮影することにした。

イソヒヨドリは虫林の育った神奈川の磯の岸壁には普通に見る鳥だった。
オスは綺麗で好きだ。
最近では、昨年の11月に紀伊半島の磯でこの鳥に久しぶりに出会うことができ嬉しかった。
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。。イソヒヨドリ(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm MACRO


表面にまるで蛇が這ったような模様のついた葉を見つけた。
もしかして、ナメクジの後?
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。。変な模様の葉(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fish-eye

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身延の山村はカシやアオキのような常緑樹が多く、甲府近郊とは雰囲気がかなり異なり、面白い散歩ができる。とくに、春浅きこの時期にはいつも訪れてしまう。

結局、今週も蝶の撮影は出来なかったが、次に期待して帰ることにしよう。
by tyu-rinkazan | 2007-02-24 23:26 | ▣ベニシジミ | Comments(28)