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土曜日は、学会出張で訪れた宮城県仙台市からの帰途、新宿御苑の横で開催されているチョウの写真展(日本チョウ類保全協会主催)を拝見する予定にしていた。しかし、会議やそのほかの所用が長引き、何とも残念なことに、写真展が開催されている新宿に到着したときは、すでに午後6時を過ぎていた。

今回の展示会には拙写真は送らなかったものの、多くの方の力作を見たかったし、本部のN氏にも久しぶりにお会いしようと思っていたのでとても残念だった。

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日曜日は朝から良い天気だ。
朝食後、先週末に県南部で、アオキの葉上で見つけたムラサキシジミ(ムラシ)の越冬集団をまた観察に行くことにした。この越冬集団の記事をブログにアップしたときに寄せられたコメントをみると、ムラシもムラサキツバメ(ムラツ)と同様に越冬集団を形成するようであるが、ムラツほど大きな集団ではなく、せいぜい数頭レベルのものらしい。

ムラシの越冬集団を発見した場所は、小さな広場(滝めぐりの駐車場)に面した南向きの林で、杉とともにアオキなどの常緑広葉樹が混在している。風が少なく、午前中9時半頃から午後1時30分頃まで日光が当たる。越冬集団(→)は地上から1m80cmくらいの高さにあるアオキの葉上で、そこは別の葉で上が覆われて、雨が直接当たらない。

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。。。。。。。。。。ムラシ+ムラツの越冬集団(→)の見られた場所

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After breakfast, I visited the place again in the southend of Yamanashi district to see a roosting colony of Japanese Oakblues. This place was the south facing edge of woods around the small carpark.
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


ポイントに到着して、アオキの葉をみると、すぐに同じ場所に越冬集団を見つけた。今回はムラシ7とムラツ1の計8頭だ。何と前回よりも越冬集団を形成するチョウの個体数が増していた(前回は6頭)。
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アオキの葉上のムラシ+ムラツの越冬集団

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I immediately found a group of butterflies (roosting colony) on the broad leaf.
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Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8 ISO100, Sunpak PF20XD

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


面白いのは、ムラツ(矢印)だけが体を傾けていることだ。またムラツの位置も先週と同じであったのも興味深い。もしかして、集団の中で、それぞれのチョウのポジションがすでに決まっているのかもしれない。個々の蝶にマーキングして確かめたいところだ。
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ムラシ+ムラツ(→)の越冬集団 Roosting colony

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A roosting colony was composed of 8 butterflies; 7 Japanese Oakblues and one Powdered Oakblue.
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100, 内臓ストロボ
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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日光浴をするムラサキシジミ♀

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A female of Japanese Oakblues basking on the leaf
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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越冬集団を探して、アオキの葉をゆっくりと見ていくと、所々で真っ白い裏面のウラギンシジミを見つけた。ウラギンシジミも越冬する蝶である。
アオキの深緑の葉に静止するウラギンシジミは非常に目立つ。
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ウラギンシジミ♀

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A female of Angled Sunbeam resting under the leaf
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


ウラギンシジミが静止する木は決まっているみたいで、最も多く見られた木では、8頭のウラギンシジミを認めた。周りの木の個体をあわせると、計10頭以上のウラギンシジミの越冬個体を発見した。
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。。。。。。。。。。葉裏で休む2頭のウラギンシジミ

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。。。。。。。。。。Two Angled Sunbeams resting under the leaf
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。。。。。。。。。。Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


観察されたウラギンシジミは、1枚の葉に1頭が多かったが、中には2頭が寄り添うように葉裏に静止していた。3頭以上の集団は観察できなかった。
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葉裏で休む2頭のウラギンシジミ

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A female of Angled Sunbeam resting under the leaf
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


ウラギンシジミを多く認めた木は、ムラシの越冬集団の木の近くだったので、この場所自体が越冬に適しているのだろう。つまり、蝶が越冬に集まる場所なのだろう。
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葉裏で休むウラギンシジミ

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A female of Angled Sunbeam resting under the leaf
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GR-D, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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ウラギンシジミ♀ 開翅

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A female of Angled Sunbeam basking on the leaf with the wings opened
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


越冬状態のウラギンシジミは、動かないので、Gyoromeで近接撮影してみた。大きな複眼が印象的なシジミチョウだ。面白いのは触角を翅の間に挟みこむようにして静止していることだ。このような形の静止姿勢は初めて見た。
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。。。。。。。。。。葉裏で休むウラギンシジミ

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。。。。。。。。。。 Angled Sunbeams resting on the leaf
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。。。。。。。。。。Ricoh GX-8, Gyorome-8, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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近くに実がまだ付いた柿の木があり、何気なく立ち寄ってみたところ、大型の黒いチョウが飛び出し、林の中に逃げ込んだ。何とか見つけて撮影したが、案の上、クロコノマチョウであった。相変わらず忍者みたいで静止場所を見つけるのに苦労した。
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。。。。。。。。。。クロコノマチョウ

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。。。。。。。。。。A Dark Evening Brown resting on the leaf
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。。。。。。。。。。Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


この林でクロコノマチョウは4頭も見ることができた。もしかして、熟した柿に集まってきたのだろうか。これから、さらに観察を続けてみたいと思う。
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クロコノマチョウ

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A Dark Evening Brown resting on the leaf .
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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駐車場の入り口のご神木みたいな大きな杉の古木の樹皮下で、少数のテントウムシをまじえたクロウリハムシの越冬集団を見つけた。かなり個体数が多く、樹皮をめくったときにいくつかは落下してしまった。とても綺麗で、gyoromeとストロボを装着して撮影した。
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。。。。。。。。。。越冬集団の見られた大きな杉

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。。。。。。。。。。Old cedar tree with a colony of Aulacophora nigripennis
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。。。。。。。。。。 Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100, Sunpak Flash(+)
。。。。。。。。。。(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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。。。。。。。。。。クロウリハムシ

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。。。。。。。。。。Aulacophora nigripennis
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。。。。。。。。。。Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100, Sunpak Flash(+)
。。。。。。。。。。(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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クロウリハムシ

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Aulacophora nigripennis
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Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100, Sunpak Flash(+)
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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日が短くなってきて、午後1時過ぎになるとすでに日が傾き始めてしまう。
寂しい限りである。

今回はムラシの越冬集団を再確認できたばかりか、その周囲でウラギンシジミやその他の昆虫たちの越冬態についても観察できたことが嬉しい。これからももう少しこの場所で色々な昆虫たちの越冬を見ていきたい。
by tyu-rinkazan | 2007-12-03 20:18 | ▣ムラサキシジミ | Comments(26)