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2008年 02月 25日 ( 1 )

Nature Diary #0151

Place: Ichikawamisato-cho, Nanbu-cho, Yamanashi Pref.
Date: February 24th (Sunday)
Weather: Fine but very windy



朝は比較的ゆっくりと起床した。
昨日(土曜日)は所用で神奈川のある大学に行き、夜遅くに帰宅したため眠い。眠い眼をこすりながら外をみると風がゴーゴーと鳴っている。どうやら昨日と同様に「春一番」が吹いているようだ。

「春一番」は立春から春分までの間に吹く強い南風で、この時期にいつもセツブンソウの花が咲く。つまり、虫林の頭では春一番とセツブンソウの花はリンクされているのだ。さらに、キャンディーズの歌「春一番」の印象もあり、春一番を心待ちにしていた。

しかし、この春一番は、もともと長崎県の漁師の間で使われてきた言葉で、多くの被害をもたらす恐ろしい風だ。------決して歓迎すべきものではないらしい。実際、ニュースを見ると、各地で被害が出ている。

注:23日は「春一番」であったが、24日の強風は北風で、春一番とはよばないようです。
ダンダラさん、貴重なご指摘有難うございます。



強い風を表現するために、カメラを三脚に固定して、絞り込み、できるだけスローシャッターで葦が風で揺れる様子を撮影してみた。
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春の強い北風

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The gale of the spring
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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F32, 1/15, EC+0.2 ASA 200
(2008-Feburuary-24, Kofu-shi, Yamanashi)


先週、体調を崩しまだ声がかれているが(嗄声)、本日は毎年この時期に訪れているセツブンソウの群生地に行くことにした。

セツブンソウは、山間を流れる川のふちに立つ民家の裏斜面に群生している。
山梨県では、ここ以外のこの花の発生地は知らない。
写真の奥に見える白い部分は雪が残っているのである。
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セツブンソウの群生地 (2008-Feburuary-24, 市川三郷町, 山梨県)

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Habitat of Shibateranrhis pinnatifida
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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F7.1, 1/60, EV-0.3, ASA 200



到着して見渡してみると、まだ咲き始めであった。
昨年、2月17日に訪れたときには満開だったので、今年は花が2週間ほど遅れているようだ。しかし、花が無いこの時期にひっそりと咲くセツブンソウは、何度見てもいとおしく思える。
スプリングエフェメラルspring ephemeral は大好きだ。
d0090322_646848.jpg
セツブンソウ

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Shibateranrhis pinnatifida
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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F4.9, 1/125, EV-0.3, ASA 200
(2008-Feburuary-24, Ichikawamisato-cho, Yamanashi)


セツブンソウは、日本特産の貴重な花であるが、石灰岩質の土地を好むようで、どこにでもある花ではない。この群生地は親子2代(母と娘)にわたり守られている。
d0090322_13473668.jpg
セツブンソウ

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Shibateranrhis pinnatifida
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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F4.9, 1/100, EV-0.3, ASA 200
(2008-Feburuary-24, Ichikawamisato-cho, Yamanashi)


セツブンソウの花言葉を調べたら「人間嫌い」と書いてあった(野の花・街の花:講談社)。そんな偏屈なイメージはこの花からは受けない。そこで、インターネットで見てみたところ、「ほほえみ、光輝」としている。この花言葉ならしっくりくる。

白い花弁に見えるのは実がガクで、花はおしべに見える黄色い部分らしい。
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。。。。。。。。。。セツブンソウ

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。。。。。。。。。。 Shibateranrhis pinnatifida
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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD50mm+EC14, F4.5, 1/60, ASA 200
。。。。。。。。。。(2008-Feburuary-24, Ichikawamisato-cho, Yamanashi)


セツブンソウを見た後に、昨年末に南部町で見つけたムラサキシジミの越冬集団を見にいった。

しばらく訪れていないので、少し不安であったが、現地に到着後、以前に見つけたアオキの葉を捜すと、同じ場所で2頭のムラサキシジミが越冬していた。
d0090322_6475100.jpg
越冬するムラサキシジミ

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Two Japanese Oakblues overwintering on the leaf
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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F7.1, 1/100, EV-0.3, ASA 200, Flash(+)
(2008-Feburuary-24, Nanbu-cho, Yamanashi)


もともとこの大きなアオキの葉には、7頭のムラシと1頭のムラツが集団を形成していたのだ。結局、2頭になってしまった。しかし、この2頭だけでも、越冬に成功できたのは嬉しい。
d0090322_13434038.jpg
越冬するムラサキシジミ

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The Japanese Oakblue overwintering on the leaf
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Olympus E-3, ZD50mm+EC14, F8.0, 1/160, EV-0.3, ASA 200, Flash(+)
(2008-Feburuary-24, Nanbu-cho, Yamanashi)


太陽を画面の中に入れて近接撮影をしてみた(1頭は陰に隠れてしまっている)。
暖かい春の光を待つ、ムラサキシジミの雰囲気が出ているでしょうか?
d0090322_13443691.jpg
虫の目像:越冬するムラサキシジミ

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The Japanese Oakblue overwintering on the leaf
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Olympus E-3, ZD50mm+EC14+gyorome-8, F25, 1/160, EV-3.3, ASA400, Flash(+)
(2008-Feburuary-24, Nanbu-cho, Yamanashi)


帰りに陽だまりになっている土手でモンキチョウを探したが、見つけることができなかった。オオイヌフグリ、ホトケノザ、ナズナなどの花はかなり咲いていたのだが---------来週に期待しよう。

しかし、葉の上に活発に活動するナナホシテントウを見つけた。
いつもはあまり目をくれない小さな虫も、この時期だととてもいとおしく思える。
テントウムシは英語でLady birdと呼ぶが、どうしてなのか不思議だ。いつか時間ができた時にでも調べて見ようかな。
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ナナホシテントウ

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Ladybird
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Olympus E-3, ZD50mm+EC14, F7, 1/160, EV-0.3, ASA200
(2008-Feburuary-24, Nanbu-cho, Yamanashi)


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§Afterword§

ナチュラリストは昆虫や植物を見て季節の歩みを知る。
セツブンソウを見ると、やはり今年は季節の歩みが昨年よりもかなり遅れているように思える。

ムラサキシジミの越冬は2頭に減ってしまったが、ここまで来れば、この2頭は越冬に成功できたのだろうと思う。それにしても、自然界の厳しさを感じざるを得ない。

すでにいくつかの関東のブログでモンキチョウが出されているので探しみたが、残念ながら見つけることはできなかった。こちらではもう少し先のようだ。

春はもうそこまで来ている。
by tyu-rinkazan | 2008-02-25 06:55 | ■野花 | Comments(14)