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Nature Diary #0254
Date: May 23rd (Saturday), 2009
Place: Kofu, Yamanashi Pref.
Weather: Fine



<新型インフルエンザ>
毎日、新型インフルエンザの話題でもちきりだ。今までの事実から、今回のインフルエンザに罹ることはそれほど怖いとは思わないが、昨今のマスコミ報道の過熱ぶりをみると、罹患した時に大騒ぎされることの方がよっぽど怖そうだ

虫林は6月初めに海外渡航(学会に出席)を予定していたが、今回の新型(?)インフルエンザの発生で出席を取りやめた------仕方がない。



§ Diary §

サクラの開花を気にしていたのはついこの間だった気がするが、そろそろゼフも出現してくる季節になってしまった。ウーム、何となく慌ただしい。子供の頃の季節の移りはもっとゆっくりとしていたように思うが、近頃はとても速く過ぎていくように感じる。

もっとゆっくりと季節を味わってみたいものだ。


オナガアゲハ; Long Tail Spangle

散歩道の水場で、オナガアゲハが給水していた。そういえば、今年はまだオナガアゲハを撮影していなかった。何度かその姿は見ていたが、撮影するチャンスが無かったのだ。

春型の新鮮な♂はとても綺麗だ。

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オナガアゲハの吸水 (5月23日、甲府市)

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Long Tail Spangle
Olympus E-3, ZD8mm, EC-14

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オナガアゲハ (5月23日、甲府市)

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Long Tail Spangle
Olympus E-3, ZD70-300mm, FL36R



サトキマダラヒカゲ; Goschkevitshi’s Labyrinth

クヌギ林を覗いてみると、キマダラヒカゲが樹液に来ていた。

先週撮影したものは紋の並びが中途半端で、サトかヤマなのかの鑑別が問題になっていた。そこで、もう一度同じ場所でキマダラヒカゲを撮影してみた。今回のものはサトの特徴(後翅の3つの紋が綺麗に並ぶ)がよりしっかりしているみたいだ----やっぱり、先週のものもサトかな(ヤマモドキサトキマダラヒカゲ)。

どうやらここのクヌギの樹液に吸蜜にくるものはサトらしい。

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サトキマダラヒカゲ (5月23日、甲府市)

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Goschkevitshi’s Labyrinth
Olympus E-3, ZD8mm, EC-14, FL36R

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サトキマダラヒカゲ (5月23日、甲府市)

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Goschkevitshi’s Labyrinth
Olympus E-3, ZD70-300mm, FL36R



クロヒカゲ; Diana Treebrown

クロヒカゲが足もとから飛び立って、少し先の倒木の上に静止した。いつもは見かけてもあまり撮影しない蝶であるが、今回は何気なくカメラを向けた。

ファインダーを覗いてピントを合わせてみて息を飲んだ。というのも、翅裏の蛇の目紋を取り囲む青紋の発達がすばらしく鮮やかだったのだ。

このクロヒカゲの紋が異常発達なのか、それとも虫林が今まで気づいていなかっただけなのかよくわからないので、図鑑やネットで調べてみた。あまり、それについての記載も見つからず、写真だけから判断すると、クロヒカゲのメスには青紋が出るようだ。

どちらにしても、このクロヒカゲの美しさには驚いた。

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青紋が発達したクロヒカゲ♀ (5月23日、甲府市)

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Diana Treebrown
Olympus E-3, ZD8mm, EC-14, FL36R

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青紋が発達したクロヒケゲ♀ (5月23日、甲府市)

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Diana Treebrown
Olympus E-3, ZD70-300, FL36R

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青紋が発達したクロヒケゲ♀ (5月23日、甲府市)

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Flowers of cornel
Olympus E-3, ZD70-300, FL36R



アカシジミ; Indian Fritillary

キマダラヒカゲを撮影していたら、足もとからオレンジ色のシジミが飛び出した。しばらく飛んだのち草に静止したので、慌てて近寄って一枚撮影したが、その後、すぐに飛び立ってしまい樹上高くに消えた。

ウーム、ゼフシーズン到来だ。

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アカシジミ (5月23日、甲府市)

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Flowers of cornel
Olympus E-3, ZD70-300mm



ヒゲナガオトシブミ; Paratrachelophorus longicornis

虫林はヒゲナガオトシブミのユニークな姿がとても面白いと思う。でも、この首の長さは何の役にたつのだろう。

前回(2週間前)はかなり敏感で、ゆっくりと撮影できなかった。今回はあまり逃げる様子もなくてのんびりとしている。同じ種類の虫でも状況によってその性質はかなり違うものだ。

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ヒゲナガオトシブミ (5月23日、甲府市)

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Flowers of cornel
Olympus E-3, ZD50mm, EC-14, FL36R



マダラアシゾウムシ; Ectatorhinus adamsii

やや大型のゾウムシを見つけた------マダラアシゾウムシだ。

Gyoromeで拡大して見ると、足や体のコブが明瞭になりとても迫力がでた。虫の目レンズは、ただ単に拡大するばかりではなくて昆虫の表情を写しとるレンズだ。

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マダラアシゾウムシ (5月23日、甲府市)

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Ectatorhinus adamsii
Olympus E-3, ZD50mm, EC-14, gyorome、内蔵ストロボ

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マダラアシゾウムシ (5月23日、甲府市)

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Ectatorhinus adamsii
Olympus E-3, ZD50mm, EC-14, gyorome、内蔵ストロボ



トビイロカミキリ; Allotraeus apherioninus

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トビイロカミキリ (5月23日、甲府市)

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Allotraeus apherioninus
Olympus E-3, ZD8mm, EC-14, FL36R



ヘリグロベニカミキリ; Purpuricenus spectabilis

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ヘリグロベニカミキリ (5月23日、甲府市)

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Purpuricenus spectabilis
Olympus E-3, ZD70-300mm、トリミング


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§ Afterword §

非常に熱い一日だったが、近場のポイントをいくつか散歩できた。

今回、アカシジミを初見できたので、虫林のゼフシーズンはインになった。これから、ウラナミアカ、オオミドリ、クロミドリ、メスアカ、アイノとゼフシークエンスが始まった。

今回、一番驚いたのはクロヒカゲの青い紋で、ストロボの効果があるとはいえ、非常に鮮やかだで新しい魅力を発見したようで嬉しい。日本のジャノメも捨てたものではない。これから、さらに興味をもってクロヒカゲのメスを調べて行きたいと思う。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2009-05-24 18:55 | Comments(32)