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Nature Diary #0255
Date: May 24rd (Sunday), 2009
Place: Hakuba-mura, Nagano Pref.
Weather: Cloud and rain


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<お詫び>
手違いで記事を削除してしまいました(汗)----ドジ。
再投稿しましたが、この記事に対して寄せられた、多くの方の貴重なコメントが
無くなってしまいました。お詫び申し上げます。
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<白馬ギフのルーツ考>
イエローバンドが出現する白馬のギフはその昔、山の上のブナの林や草原で生息していたそうな。しかし、度重なる土砂崩れや雪崩、雪解け水などにより(卵が食草とともに流されて、)、次第に山の上から麓の白馬村内に定着した------のかも知れない(kmkurobe氏談)。

白馬ギフのルーツ-----ウーム、なんとも魅力的な響き。



§ Diary §

朝、kmkurobeさん宅でダンダラさんご夫妻と合流し、コーヒーをご馳走になりながら、雨があがるのを待って出発した。

到着した山の上は、あいにく厚い雲に覆われ、風もあって少し寒い。

でも、少し歩いてみると、ミズバショウ、イワカガミ、ツボスミレ、タチツボスミレ、カタクリなどの花が咲き、露出した地面や枯れ草の下には白馬ギフの食草であるミヤマアオイ(ヒメアオイ)が多数自生していた。少しめくると、葉裏に卵も発見。

このようなオープンランドに食草(カンアオイの仲間)が自生している環境は初めて見た。

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ミズバショウ (5月24日、長野県)

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Flowers of Asian skunk cabbage in wet high-land.
Olympus E-3, ZD8mm, EC-14



ギフチョウ; Luehdorfia

山の上ではギフチョウは飛びそうもないので、山を降りて白馬村内の別な場所に移動した。

運の良いことに、ポイントに到着した時には、ちょうど雲が切れて暖かい日が差してきた。車を降りて杉林の中をしばらく探索していたところ、どこからともなく一頭のギフチョウが飛来した。
(ダンダラさんの奥様が発見!)

そのギフチョウはミヤマアオイの葉で、何回もタッチング (Touching) を繰り返していたが、皆が見守る中でついに産卵を始めてくれた。

小さなミヤマアオイの葉にしっかりと前足をかけて産卵する白馬ギフ。

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ギフチョウの産卵 (5月24日、長野県)

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Egg lying of Luehdorfia
Olympus E-3, ZD50mm, EC-14、FL36R


しばらくすると、別のギフチョウが出現し、やはりミヤマアオイの葉にタッチングを始めた。
しかし、なかなか気に入った葉が見つからないようで、産卵を逡巡している。

突然、「ギフチョウがクモの巣に掛かってしまった!」というkmkurobeさんの声。

あわてて駆けつけてみると、ギフチョウがクモの巣に絡まってもがいていた。
自然とは残酷なものである。

注:大きなクモがギフチョウの翅に(逆さまに)乗っている。

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クモの巣に捕えられたイエローバンド (5月24日、長野県)

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A Luehdorfia regarded as ‘yellow band’ is caught in a cobweb. Please not a spider on the wing
Olympus E-3, ZD50mm, EC-14、FL36R


kmkurobeさんによれば、ここはギフチョウの産卵場所というだけあって、しばらく探すとミヤマアオイの葉裏に小さな真珠(ギフチョウの卵)をところどころで見つけることができた。

驚いたことに、なんとなく目をやった葉の表にも卵が付いているではないか。

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葉表のギフチョウの卵 (5月24日、長野県)

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Eggs of Luehdorfia on the front surface of leaf
Olympus E-3, ZD8mm, EC-14、FL36R


葉表に産み付けられた卵のあった葉は、葉裏にも多数の卵が産み付けられていた。
葉裏と葉表の同時産卵はとても珍しい。

ダンダラさんが葉表と葉裏の卵を同時に撮影しようと色々試行錯誤をしていた。角度によっては両面が撮影できる。全体にピントを合わせるために、絞りを入れたいところだが、薄暗いので、シャッター速度が遅くなって手振れが怖い。そこで、ストロボを用いたところ、卵が光ってしまった。

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葉表のギフチョウの卵 (5月24日、長野県)

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Eggs of Luehdorfia on the front-back both sides of the leaf
Olympus E-3, ZD8mm, EC-14、FL36R



クロツバメシジミ; Black Cupid

クロツバメシジミのポイントでは雨が落ちてきた。

しかし、少し歩きまわってみると、何頭ものクロツが飛び出した。ここはヌルデの幼木が多くて、紅葉の時期にはとても綺麗だろう。なかなか良いポイントだ。

広角レンズで撮影(背景はダンダラさんとkmkurobeさん)

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雨に濡れたヌルデで休むクロツバメシジミ (5月24日、長野県)

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A Black Cupid resting on the wet leaf.
Olympus E-3, ZD8mm, EC-14、FL36R

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雨のクロツバメシジミ (5月24日、長野県)

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Black Cupid
Olympus E-3, ZD50mm, EC-14、FL36R



ミヤマシジミ; Argyrognomon Blue

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ミヤマシジミ (5月24日、長野県)

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Argyrognomon Blue
Olympus E-3, ZD50mm, EC-14、FL36R



オオルリシジミ; Large Shijimi Blue

雨の中、オオルリシジミの保護地を訪れた。ここには池の周りに食草のクララが植えられ、オオルリシジミが繁殖管理されている。

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クララ葉上のオオルリシジミ (5月24日、長野県)

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Large Shijimi Blue
Olympus E-3, ZD8mm, EC-14、FL36R

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オオルリシジミ (5月24日、長野県)

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Large Shijimi Blue
Olympus E-3, ZD8mm, EC-14、FL36R


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§ Afterword §

あいにくの天気であったが、それなりに面白い場面に出会う事ができた。

本日、ご案内いただいた白馬ギフのルーツは、とても気持ちの良い場所なので、来年はぜひとも天気が良いときに再訪して「お山のギフチョウ」を撮影してみたいと思う----楽しみはあわてる事はないのだらか。

悪天候の中でご案内いただいたkmkurobeさんには、場所の選定、撮影などに色々と気を使っていただいたと思います。また、ダンダラさんご夫妻とは、今回もご一緒できて楽しかったです。感謝いたします。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2009-05-29 06:09 | Comments(2)