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Nature Diary #433

立春の候。

このところ例年に無い寒さが続いている。この寒さは、ウラギンシジミのような南国系のチョウにはかなりこたえたかもしれないな(南方系ではないが、高血圧、寒がり、おまけに軟弱な虫林には厳しかった)。そこで、前回のNDで記事にした「コンデジ+フィルムケースディフューザー」だけをポケットに入れて、2週間前に発見した4頭のウラギンシジミを寒中お見舞いすることにした。また、昨年末にやっと出会えたオオミスジチョウの越冬幼虫の様子もぜひ見に行ってみようと思う。とにかく、無事だと良いのだが----。

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ウラギンシジミ; Angled Sunbeam

山の斜面にある公園に到着し、まずは「ひこばえの葉裏で越冬していたウラギンシジミ」を探した。すぐに前回と同様の部位で見つけることができたが、相変わらず横から丸見えだ(矢印)。

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カシの葉裏で越冬するウラギンシジミ 

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An overwintering Angled Sunbeam under the oak leaf.
Ricoh GXR, S10, ASA100 (2012-Feburary-05, Kofu-shi, Yamanashi)


ウラギンシジミの越冬個体は、カシで3個体、ツバキで1個体だ。

ダンダラさんのブログ「小畦川日記」の記事で、ウラギンの越冬個体が消失したという記事を見たが、ここでは2週間前に見つけた4個体の全てが何とか無事なようだった。

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カシの葉裏で越冬するウラギンシジミ 

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An overwintering Angled Sunbeam under the oak leaf.
Ricoh GXR, S10, ASA100 (2012-Feburary-05, Kofu-shi, Yamanashi)


ウラギンシジミは、4本脚(2本はたたんでいる)で体を支えながら葉裏で越冬するためか、毛に覆われた太くてたくましい脚が特徴的だ。角度によっては葉に接している部分でかぎ爪のようなものが見えたので、それを葉に入れて体を固定しているのだろうか。

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拡大像:カシの葉裏で越冬するウラギンシジミ 

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An overwintering Angled Sunbeam under the oak leaf.
Ricoh GXR, S10, ASA100 (2012-Feburary-05, Kofu-shi, Yamanashi)




オオミスジ; Large Sailer


昨年末にやっと発見できたオオミスジの越冬幼虫。

幸いなことに、枝の同じ場所に静止している幼虫を確認できた。まだ他にも発見できるかなと思い、注意深く梅の木を探したが、残念ながら追加個体は発見できなかった。

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オオミスジの越冬幼虫

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An Over wintering catapillar of the Large Sailer.
Ricoh GXR, S10, ASA100, Flash(+) (2012-Feburary-05, Kofu-shi, Yamanashi)

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オオミスジの越冬幼虫

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An Over wintering catapillar of the Large Sailer.
Ricoh GXR, S10, ASA100, Flash(+), Trimming(+) (2012-Feburary-05, Kofu-shi, Yamanashi)



越冬卵; Overwintering eggs


コナラの枝にオオミドリシジミの越冬卵を見つけた。下の写真の下はトリミング拡大している。コンデジは内蔵ストロボを使用すれば、越冬卵でも気軽に撮影できるのでありがたい。

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オオミドリシジミの越冬卵

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An Overwintering egg of the Oriental Hairstreak
Ricoh GXR, S10, ASA100, Flash(+), Trimming(+) (2012-Feburary-05, Kofu-shi, Yamanashi)


この越冬卵にはゴミが付着しています。オオミドリの越冬卵を見つけた枝の近くの小枝で見つけた。
越冬芽の下ではないので、ウラナミアカシジミの可能性が高いかな?

赤系シジミ(アカシジミ、ウラナミアカ)越冬卵は、これまで見つけたことがないので自信は無い。

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ウラナミアカシジミの越冬卵

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An Overwintering egg of the Zebra Hairstreak
Ricoh GXR, S10, ASA100, Flash(+), Trimming(+) (2012-Feburary-05, Kofu-shi, Yamanashi)


ミズイロオナガシジミの越冬卵は形が特徴的です。ここでは2卵が隣り合わせで見つかりました。写真はトリミングしていますが、解像度はまあまあかな。

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ミズイロオナガシジミの越冬卵

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An Overwintering egg of the Black-banded Hairstreak
Ricoh GXR, S10, ASA100, Flash(+), Trimming(+) (2012-Feburary-05, Kofu-shi, Yamanashi)



カシアシナガゾウムシ; Mecysolobus piceus


コナラの枝につかまって越冬するカシアシナガゾウムシを探してみる。しばらく探すと2頭ほど見つけることができた。このゾウムシを見つけると宝物でも発見したように嬉しくなる。

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カシアシナガゾウムシ

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Mecysolobus piceus
Ricoh GXR, S10, ASA100, Flash(+) (2012-Feburary-05, Kofu-shi, Yamanashi)



§ Afterword §

このところの厳しい寒さで南国系のチョウであるウラギンシジミの越冬が危惧されたが、確認してみるとすべての個体が無事だった。この2月が正念場なので、是非とも冬を乗り越えてほしいと思う。

春はすぐそこ----と思いたい。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2012-02-05 23:37 | ▣オオミスジ | Comments(14)