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Nature Diary vol.7(52):#477

日中の日差しはまだ夏の名残を残しているが、朝晩は長袖が必要なほど涼しくなってきた。本日はグレゴリオ暦で年始から287日目、年末まであと78日。そう考えるとチョウのシーズンも終盤になってきたなと感じる。とにかく今年も残された一日一日を有意義に暮らしたいと思う------ウーム、それではフィールド散歩に出よう(意味不明)。

本日は雲が多くて陽射しが弱い。
でも、こんな日は太陽光線が柔らかいので撮影にはかえって良いのだ。


ミヤマシジミ; The Reverdin's Blue

本日の目的はミヤマシジミ青♀の撮影。

ミヤマシジミのフランチャイズポイントに到着して、ゆっくりと食草のコマツナギの群落の中を歩いた。すると足元から何頭ものメスのミヤマシジミが飛び出してきた。メスは茶色いので目が悪い虫林には見にくいが、あまり遠くまで飛ばないので助かる。

目の前のイタドリの葉に静止した。

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イタドリの葉に静止するミヤマシジミ青♀ The Reverdin's Blue

Canon 60D, Sigma 10mm Fisheye, October-14-2012, Hokuto-shi, Yamanashi


気温が低下するとシジミチョウのメスたちは青く化粧する(青♀)。

下の写真のミヤマシジミは、広い範囲に青鱗がのっていわゆる「青メス」と呼ぶに相応しい色彩だ。また、この個体は普通のメスよりも大きく、前後翅の亜辺縁にあるオレンジ紋もより明瞭に見える。(同じ種類とは思えぬほど)艶やかで美しい。

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青鱗が発達したミヤマシジミ♀ The Reverdin's Blue

Canon 7D, EF100mm Macro, October-14-2012, Hokuto-shi, Yamanashi


もう一頭わずかに青鱗がのった個体を見たが、残念なことにすぐに飛び去ってしまい撮影できなかった。それ以外で確認できた数頭のメス個体は全てが通常の色彩だった。

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通常のミヤマシジミ♀ The Reverdin's Blue

Canon 7D, EF100mm Macro, October-14-2012, Hokuto-shi, Yamanashi


ミヤマシジミのオスの翅表は輝くような明るい青色だ。
日本産ブルース(青いシジミチョウ)の中で最も美しいかなと思う。

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開翅したミヤマシジミ♂ The Reverdin's Blue

Canon 7D, EF100mm Macro, October-14-2012, Hokuto-shi, Yamanashi



クロツバメシジミ; Lycaeides argyrognomom, The Black Cupid

ツメレンゲの花茎が伸びて開花し、クロツバメシジミ(以下クロツ)の撮影の適期になったようだ。このチョウは食草のツメレンゲの花とのコラボがやはり絵になる。でもここのクロツはツメレンゲになかなか静止してくれないのだ。

ここのツメレンゲは密度といい、大きさ、姿形といい申し分ない。隣接する家のご主人に草刈り時にツメレンゲの保護をお願いしてからすでに7-8年になるだろうか。とても良い人で、いつもお会いするのが楽しみだ。

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ツメレンゲ群落と地面に静止するクロツバメシジミ The Black Cupid

Canon 60D, Sigma10mm October-14-2012, Yamanashi


それでも辛抱強くクロツを追跡していると、時々、ツメレンゲの花にも静止してくれた。

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クロツバメシジミ The Black Cupid

Canon 60D, Sigma 24mm Macro, October-14-2012, Yamanashi

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ツメレンゲの花とクロツバメシジミ The Black Cupid

Canon 7D, EF100mm Macro, October-14-2012, Yamanashi



クロツは静止するとすぐに開翅して日光浴する。

でも、開翅の角度が90℃くらいで、なかなかベタ開翅するものはない。
下の写真は最も広く開翅してくれた時のものだ。

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開翅するクロツバメシジミ The Black Cupid

Canon 7D, EF100mm Macro, October-14-2012, Yamanashi



ヤマトシジミ; The Pale Grass Blue

クロツポイントの脇の葉上で開翅する黒いチョウを見つけた。
てっきりクロツ♀と思って撮影したが、良く見るとヤマトシジミのメスだった。

ヤマトシジミのメスもこの時期になると翅に青鱗がのってとても綺麗だが、この個体はよくみると、後翅亜外縁に薄青色の紋があるように見える。初めに見た時にずいぶん綺麗なクロツのメスだと思ったのはそのせいだ。

こんな後翅の薄青色の紋は、ヤマトの♀では今まで見たことがないように思うが----とにかく綺麗だ。

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後翅亜辺縁に青色線状を有するヤマトシジミ青♀ The Pale Grass Blue

Canon 7D, EF100mm Macro, October-14-2012, Yamanashi



Afterword

この時期の青♀は、まるで化粧でもしたように美しく目に映る。ここ数年、ミヤマシジミの青♀は撮影できていなかったので、見つけた時は嬉しかった。ヤマトのメスは青♀というよりも斑紋異常かもしれないな。とにかくこちらも綺麗だった。

そろそろ日中でもそれほど暑くないので、暑がりの僕には良い季節になってきた。しかし、残念ながらチョウたちが消えていくのが寂しい限りだ。秋の一日を満喫した。


以上、by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2012-10-15 06:33 | Comments(20)