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Diary #538 :
今週末(土日)は、ある講習会で話しを頼まれ福島県いわき市に出張。

土曜日午後に小名浜のホテルに到着。夕食までの数時間を近くの小浜(おばま)海岸を散歩しました(Obamaとはどこかで聞いた名前ですね)。虫林が住む山梨県の甲府市では、今年はかつて無いほどの猛暑(気温40度越え)でしたが、ここはそれに比べるとさすがに涼しくて、浜を吹きぬける風もとても心地よく感じました。


2年前の大震災と津波.
それまで、夏になると海の家が並び、人々で賑わっていた小浜海水浴場。
今は人影もありません。

浜辺にお盆の「精霊船」が打ち上げられていました。

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- Obama beech

----Olympus OM-D EM-5, Panasonic Lumix G 8mm



今でも津波の爪痕が所々にありありと残っていました。

崩壊した漁港、コンクリートの基礎だけが残った民家。
雑草とともにあでやかな花を咲かしたヒマワリがなぜか悲しくみえました。

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- Sunflower

---- Olympus OM-D EM-5, MZD60mm Macro



夏休みだというのに閉鎖されて人影が無い海水浴場には赤いハマナスの実。

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- Ramanas rose

---- Olympus OM-D EM-5, MZD60mm Macro



この海水浴場の砂は、暗色というよりは白っぽい褐色で、どちらかといえばさらさらとしています。
これまで見てきた浜辺の中でもかなりきれいな部類に入ると思います(砂浜評論家?)。

砂浜に打ち上げられた海草を足で蹴飛ばしてみました。すると、夥しい数のヒメハマトビムシやハマベハサミムシとともに黒曜石のように黒く輝くヒョウタンゴミムシを見つけました。ヒョウタンゴミムシは近年急速に減少している甲虫です。ヒョウタンゴミムシは翅が癒着して飛ぶことができず、あまり日中には活動しないので、これまで見つけたのは数回にとどまります。この虫は浜辺の減少とともに急速に数を減らしているようです。

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- Scarites aterrimus Morawitz

---- Olympus OM-D EM-5, Panasonic Lumix G 8mm



大顎はまるでクワガタムシのようです(この虫を見た人はまずクワガタムシを思い起こすでしょう)。
この大顎でタオルに噛みつくとなかなか離しませんでした。

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- Scarites aterrimus

----Olympus OM-D EM-5, MZD60mm Macro



この浜では、時折ヒメアカタテハが訪れ、青がのったヤマトシジミも見ることができました。
人間さまだけでなく昆虫たち自然界の復旧作業も気になりますね。

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- Butterflies

---- Olympus OM-D EM-5, MZD60mm Macro



Postscript :
かつて人々の歓声や笑い声で満ちていた小浜の海水浴場、
魚の水揚げで活気に満ちていた小浜魚港。
今では人影も無く深閑としています。

すでに震災から2年以上が経過しましたが、完全復興までの道のりはまだ遠い。
日本の価値が問われています。

Nature Diary vol.8(51): #538
Date: August-17( Saturday) /2013
Place: Fukushima




by tyu-rinkazan | 2013-08-19 22:54 | Comments(4)