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Diary #549 :
今週末(日曜日)は「コブ撮りじいさん」になった。
コブといっても瘤(こぶ)ではなくてコブヤハズカミキリのコブです。

フジコブヤハズカミキリ(以下フジコブ)は、翅が癒着していて飛ぶことができず、局所的な分布を示します。昨年初めて名前の由来にもなっている富士山で撮影しましたが、できれば今年は他の場所で撮影したいと思いました。そこで、記憶の糸を手繰って、以前にキベリタテハの撮影で訪れた信州の川上村のポイントを思い出しました。そこにはマルバダケブキの大きな群落があって、フジコブが見つかる可能性がありそうです。



峠に向かう道の途中で振り返ると------長閑な村の風景
青い空と白い雲、
聳える険しい瑞牆山。

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- A peaceful landscape of village

---- Olympus Stylus TG2 tough



現地に到着して、林内を歩き始めるとまもなく、葉裏に静止するスジボソヤマキチョウを見つけました。

クリーム色のスジボソヤマキチョウは、少し黄色く色づいた葉の色に溶け込むようで、フジコブを探していなければけっして見つけることはできなかったと思います。低い位置だったので、E-5のバリアングルモニターが大変重宝しました。

広角魚眼で太陽の光を入れて撮影。

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- The Lesser Brimstone

---- Olympus E-5 + ZD8mm Fisheye, 外部ストロボ



気温が上がってくると、スジボソヤマキがふらふらと飛び出して地面に静止しました。
そっと近づいてみると、体を横に倒して太陽の光を浴びています。

チョウの日光浴の形態は種によって異なるようです。翅を開くタイプ、体を倒すタイプ、ただ静止するだけのタイプなど色々です。体を倒して日光浴する習性は、春先に出現するコツバメや高山蝶のタカネヒカゲなどがよく知られていますが、スジボソヤマキチョウもこの性質が顕著にあるようです。

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- A Lesser Brimstone sunbathing on the ground.

---- Olympus Stylus TG2 tough + Gyorome8



フジコブ発見
林内のマルバダケブキの葉は、いかにもフジコブが好みそうな感じで枯れていました。ところが、いくら枯葉をめくっても見つからないのです。探索を初めて1時間が過ぎて、さすがにモティベーションも下がり、そろそろ場所を変えようと思った矢先、枯葉の中からキモ可愛いフジコブ♂が現れました。

やはりここに分布していたのだ----。

いるかもしれないけどいないかもしれないという場所で、目的とする昆虫を見つけることは嬉しいものです。思わず心の中で小さくガッツポーズをしてしまいました。

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- Mesechthistatus fujisanus,Male

----Canon EOS 7D + EF100mm Macro



昆虫探しでは、初めの1頭を見つけるのに苦労しても、2頭目からは意外に楽に見つかることが多いのです。これは心の余裕のためとしか思えません。人間の視覚は心理状態と強く連動していて、心に余裕がなければ見えるものも見えなくなるのでしょう。恋すれば痘痕(あばた)も笑くぼというのとはちょっと違うか----。

ほどなく、痘痕(笑くぼ)だらけのフジコブのメスも見つけることができました。

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- Mesechthistatus fujisanus,female

---- Olympus Stylus TG2 tough



葉の中に包まれているフジコブを魚露目で撮影。
枯葉を通す太陽の柔らかい光が暖かそうに感じます。

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- Mesechthistatus fujisanus

---- Olympus Stylus TG2 tough + Gyorome8




Postscript :
秋になるとコブヤハズカミキリの仲間を撮影したくなります。

以前から気になっていた場所でフジコブヤハズカミキリの棲息を確認することができました。やはり環境が揃えばコブヤハズカミキリは見ることができるようです。これからさらに忙しくなるのでなかなかフィールドに出ることができないのが残念ですが、マヤサンコブヤハズもいつか見たいものです。


Nature Diary vol.8(58): #549
Date: September-29 (Sunday) /2013
Place: Kawakami-mura, Nagano





by tyu-rinkazan | 2013-10-03 07:05 | Comments(4)