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2015年 12月 30日 ( 1 )

DIARY Vol.10 (704): #67, 2015 :  

 暖冬とはいえ、さすがに本格的な冬の空気に包まれるようになった。やはり、冬はピリッと寒くないと冬らしくないな。この時期になるとなかなか昆虫の姿は見る事ができないが、それでも越冬している昆虫や冬に出てくる昆虫たちを探してみるのも楽しいものだ。
 本日は昼食後にキノカワガの撮影に向かった。キノカワガは樹皮に擬態するヤガ科の蛾で、成虫で越冬するのでこの時期には撮影したいものの一つだ。個体変異が大きくて、なかなか味わい深い色彩をしている。


氷霜 Ice Frost

白くなっている地面に近づいてみると、枯れ草の表面に霜が付いていた。
霜といっても細かい氷ではなく、ワイングラスのような氷の塊だ。

「氷霜」という言葉は木の枝に付いた霜を表すようだが、この霜も草に付いた霜が大きな氷の結晶になったもので、広い意味の氷霜で良いかも知れない。それにしても、大きさと形がよく揃っていて、なかなか綺麗だ。

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----Dead branches covered with ice frost -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Olympus Stylus Tough TG-3, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


枯れ枝の表面に発達した霜を拡大撮影してみた。
面白い形の氷のクリスタルになっているのに驚いた。
冬の自然界の造形美といっておこう。

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----Magnification image: ice crystal of frost -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Olympus Stylus Tough TG-3, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM




キノカワガ

キノカワガの静止するケヤキを見ると、数頭が静止していた。
広角レンズにストロボを併用して、午後の陽を入れて撮影した。
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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


キノカワガの擬態は巧みなので、よく見ないと認識できない。

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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light


キノカワガの翅の色調や模様は個体間でかなり差がある。

白いものは樹皮の白い部分にいて、暗色のものは黒っぽい樹皮に付いている。
彼らは自分自身の色や模様が認識できているのだろうか?

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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light


TG−3の顕微鏡モード+深度合成機能を用いて頭部を拡大してみた。

すでにオリンパスはTG−4を出しているが、両者の違いはRAW撮影ができるかどうかだけなので、買い替えを控えている。それにしても、僕のTG-3は使い方が荒いために、モニターやボディの表面が傷だらけで、一部は破損もしている。そろそろTG−5を出して欲しいものだ。

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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Olympus Stylus Tough TG-3



🔍虫眼鏡ノート

思い起こせば、今年も忙しい仕事の合間にいろいろな昆虫たちを撮影できたと思う。今年は国内の他にアメリカ、フィジー、ベトナム、中国、インドネシア、オーストラリアと海外にも度々訪れることができた。来年もすでに海外発表の予定が入っているが、テロの関係で少し控えるつもりだ。また、いくつか学会も主催する予定なので、色々と忙しい。何とか時間をつくってフィールド散歩を楽しみたいものだ。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-12-30 18:34 | ■他の昆虫 | Comments(4)