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Nature Diary #0204
Date: September 14th, 2008
Place: Minami-Alps-Shi
Weather:Cloudy and sometimes sunshine



エコログサが夕日に輝いていた。

エコログサはどこにでもあって、昔からネコジャラシという名前で親しまれてきた。そういえば子供の頃にこのエコログサ(ネコジャラシ)で、本当に猫と遊んだことを思い出した。

今まで夕日に輝くエコログサを何度見てきただろうか-------。

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夕日に輝くエコログサ (2008-September-13 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F9.0, 1/200, EV-0.7, ASA100



§ Diary §

banyanさん、chochoensisさん、mtanaさん、ヘムレンさんと待ち合わせて、シルビアシジミ、クロツバメシジミの撮影に行った。

シルビアシジミ Lesser Grass Blue

現地に到着して、しばらく歩いてみたが、なかなかシルビアシジミを見つけることができなかった。しかし、気温の上昇とともに数頭のシルビアシジミが飛び出し撮影することができた。これでひと安心である。

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シルビアシジミ♀ (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F7.1, 1/160, EV-0.7, ASA100

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シルビアシジミ♀ (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F7.1, 1/100, EV-0.7, ASA100


シルビアシジミのオスを追いかけていたら、突然、交尾してしまった。本日はシルビアの個体数が少なかったので、何とラッキーなのだろうか。

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。。。。。。。。。。シルビアシジミの交尾 (2008-September-14 南アルプス市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F13.1, 1/80, EV-0.7, ASA100


banyanさんたちがオスの開翅に呼んでくれたが、のんびりしていた虫林は、撮影できなかった。そこで、「奥の手」の望遠マクロ(150mm)での飛翔写真に切り替えて、オスの翅表を撮影した。

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シルビアシジミ♂の飛翔 (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F3.5, 1/1250, EV-0.7, ASA100,トリミング



ヤマトシジミ Pale Grass Blue

ヤマトシジミとシルビアシジミは斑紋がよく似ているので紛らわしい。でも静止時であれば、斑紋の位置などで、鑑別できるのだ。

飛翔時に両者を鑑別する事はなかなか難しいだろう------野外での4つの鑑別点をあげてみる。

1)シルビアはヤマトよりも小型、
2)オスの飛翔速度はシルビアの方が速い、
3)飛翔している雄の色彩はシルビアの方が濃い、
4)ヤマトシジミの方が根性が座っている?

などの点で区別できるようになる。慣れてくれば、これで正解の確率は90%くらいかな(10%は間違える)。実は、飛翔時のシルビアにもっともよく似ているのはツバメシジミ。こやつとの鑑別は大きさや色合いからは困難で、しばらく追った後にツバメとわかると頭にくる--(チョウ差別はやめよう)。


葉上に静止しているシルビアシジミのメスを見ていたら、オスが飛来して交尾を迫っていた。当然、シルビアシジミのオスかと思っていたら、画像を確認すると明らかにヤマトシジミのオスであった。この交尾は成立しなかったが、異種間交尾寸前であった。

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シルビアの♀に求愛するヤマトの♂ (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F7.1, 1/200, EV-0.7, ASA100


正真正銘のヤマトシジミの交尾も観察できた。

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ヤマトシジミの交尾 (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F5.6, 1/400, EV-0.7, ASA400



ベニシジミ Small Copper

求愛飛翔をするベニシジミのペアを見つけたので、望遠マクロのままで撮影した。最近は広角レンズに交換するのが煩わしく思えて、飛翔も150mmマクロレンズ(実質300mm)で撮影することが多くなった。

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ベニシジミの求愛飛翔 (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F3.5, 1/1000, EV-0.7, ASA100,トリミング

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ベニシジミの求愛飛翔 (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F3.5, 1/1000, EV-0.7, ASA100,トリミング



クロツバメシジミBlack Cupid

昼食を近くのそば屋でとった後に、クロツバメシジミの撮影に行った。皆さん過去にクロツバメシジミの撮影はされているので、もっぱら幼虫探しになってしまった。

まず初めに見つけたのは、やはり幼虫探しの名手のchochoensisさんだった。早速、ストロボで撮影させていただいた。かなり、赤色が入った幼虫だった。

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クロツバメシジミ (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F4.0, 1/200, EV-0.7, ASA100


幼虫探しは次のクロツポイントまで続き、とうとう最後にmtanaさんがめでたく幼虫を見つけたので、全員が幼虫を見つけたことになった。

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クロツバメシジミの幼虫(2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F5.0, 1/250, EV-0.7, ASA100、ストロボ


さらに、banyanさんが、石の下からクロツの「前蛹」を見つけてくれた。
これは凄いと思う。Thanks, Mr. banyan !

後日、蛹になったかどうか確認したいと思う。


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クロツバメシジミの前蛹(2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F6.3, 1/250, EV-0.7, ASA100、ストロボ

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§Afterword§

時期的に最盛期のはずだが、意外にシルビアシジミの個体数は少なかった。

実は前日の夕方、下見にこの場所を訪れたところ、ネットマンが二人いたのでお話を聞いたところ、ここを訪れた採集者の中にはシルビアシジミを1日で70頭も採集した人がいたそうだ。虫林は採集行為を否定しないが、やはりものには限度があるというものだ。こんな話を聞いてしまうと同じ昆虫の愛好者の一人として悲しくなってしまうとともに憤りも禁じえない。

今回は何とか全員がシルビアシジミの撮影に成功したので良かった。
banyanさん, chochoensisさん, mtanaさん, ヘムレンさん、ご苦労様でした。また楽しい一日をありがとうございました。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-09-15 01:17 | ▣シルビアシジミ | Comments(28)

Nature Diary #0201

§ Diary §

土曜日はかなり雨が降ったが、日曜日は朝から晴れて日中は暑くなった。

ヨーロッパから帰国してまだ疲れが完全には抜けていないが、自宅からほど近い(車で10分)河原に、「虫撮り」散歩に行くことにした。昼食後に出発したが、晩夏とはいえ河原の日差しは思いのほか強く、すでに気温は30℃を越え、じりじりと刺すように照りつけた。

軟弱な虫林は、暑さ対策として頭の上にタオルをのせ、その上に帽子をかぶった。さらに今まで虫撮り散歩の禁じ手にしてきた「派手な日傘」をとうとう解禁したのだ---どうみても奇人・変人ファッションだね。


うろこ雲(巻積雲): Cirrocumulus

河原に着いて「空見ing」してみると、綺麗な「うろこ雲;Cirrocumulus」が見上げる空一面に広がっていた。うろこ雲(巻積雲)は秋の雲で、季語にもなっている。

うろこ雲、蝶と遊べし、秋の一日 (虫林)

うろこ雲はシノニムでいわし雲ともいうらしいが、雲の形はどう見てもイワシには見えないので不思議に思っていた。調べてみると、どうやらいわし雲という名前は、この雲がいわしの大漁をあらわすという言い伝えからつけられたものみたいだ。

われわれ虫屋にとってこの雲は、秋蝶の季節を示唆するので、ルーミス雲、クロツ雲、シルビア雲などと呼んだらいかがだろうか-------うーむ、我ながらバカバカしい。

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うろこ雲 (2008-August-31 甲府市)

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Olympus E-510, Olympus 8mm FISH EYE, F22, 1/125, EV-0.7, ASA100



ミヤマシジミ: Argyrognomon Blue

ミヤマシジミの棲息する河原は、昨年、大規模な河川敷の整備工事が行われた。幸いにして、ミヤマシジミの発生ポイントは保護され、工事による破壊から辛くも免れた。しかし、周りの環境の変化により、今年になって増殖力の強い木生植物(例えばニセアカシアなど)やセイタカアワダチソウなどの背の高い草がポイント近くまで迫ってきているのが気になる。

到着して少し歩いてみると、この炎天下でもミヤマシジミ達はちらちらと食草のコマツナギの木の周囲を飛び回っていた。でも、飛んでいるほとんどが少し古いのが残念だ。

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コマツナギの周りを飛ぶミヤマシジミ♂ (2008-August-31 甲府市)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE


ファインダーを通して見るミヤマシジミの新鮮なオスの翅表は、日本産のブルースの中でもピカイチの美しさだと思う。いや、まだ見ぬカラルリやイシダ、タイツなどもいるので、ここはあまり気張らずにピカ2くらいにしておいた方が無難かな。

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ミヤマシジミ♂開翅 (2008-August-31 甲府市)

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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro + Telecon (EC-14), F16, 1/160, EV-0.7, ASA100, Flash (+)


先日、成田からの帰途、中央線が大雨で不通になったために新宿から高速バスで帰宅した。新宿西口の高速バスターミナルの目の前には幸か不幸かヨドバシカメラのカメラ館があり、バスの時間待ちの間にケンコーのストロボディフューザーを衝動買いした。
(どうも高速バスを利用するたびに、ヨドバシカメラで衝動買いをする癖がある)

この衝動買いディフューザーはレンズの先につけるタイプであるが、装着にフレキシビリティがあってレンズ口径を問わないのが秀逸だ。またたたむと小さくなることのも良い。

今回はオリンパスのマクロ50mmにレンズフードをつけたままで、そのディフューザーをレンズフードの先に装着し、内臓ストロボで日中シンクロを行ってみた。

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ミヤマシジミ♂の翅裏 (2008-August-31 甲府市)

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Olympus E-3, ZD 50mm Macro + EC-14, Flash (+)


撮影していた時には気づかなかったが、メスの開翅写真をみると、翅表にすでにブルーの燐粉がわずかではあるがのっている。まだ暑いこの時期からすでに低温期型になり始めているのだろうか?

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ミヤマシジミ♀開翅 (2008-August-31 甲府市)

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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro + Telecon (EC-14), F7.1, 1/250, EV-0.7, ASA100, Flash (+)

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ミヤマシジミ♀産卵 (2008-August-31 甲府市)

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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro + Telecon (EC-14), F7.1, 1/250, EV-0.7, ASA100, Flash (+)



シルビアシジミ: Lesser Grass Blue

午後1時くらいから、昨年見つけたシルビアシジミのポイントまで発生状況を見に行った。

まだ食草のミヤコグサは花をつけていなかったが、小型のブルーがミヤコグサの群落のある草地をすごいスピードで飛びまわっていた。このブルーは小さいのとスピードが速いので、一生懸命に目で追ってみても、すぐに見失ってしまう--------悔しい。

まあ、本日は様子見なので、しばらくして帰ろうとした時に、足もとのツルボの花で吸蜜しているシルビアシジミのオスを見つけた。やはり、飛んでいたのはシルビアシジミのオスだったのだ。

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ツルボで吸蜜するシルビアシジミ (2008-August-31 甲府市)

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Olympus E-3, Olympus 8mm FISHEYE, Flash (+)


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。。。。。。。。。。ツルボで吸蜜するシルビアシジミ (2008-August-31 甲府市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Olympus 50mm Macro + Telecon (EC-14)


1年ぶりでシルビアシジミに会うことができてひと安心である。このオスの翅表の深い色のブルーはなかなか格調が高くて好きだ。

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。。。。。。。。。。シルビアシジミ (2008-August-31 甲府市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Olympus 50mm Macro + Telecon (EC-14), Flash (+)

午後3時少し前にパラパラと雨が降ってきたので、急いで車に戻り帰宅した。

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§Afterword§

夏もそろそろ終わり、秋に向かって河原のミヤマシジミもシルビアシジミもこれからその数が増えていくはずだ。今年の秋はゆっくりと彼らを撮影してみようと思う。

ミヤマシジミの棲息地の河原の河川敷整備工事は、河原の木をすべて抜き、整地しただけだ。その後はそのまま放置されているので、木は生えてきているし、雑草も生い茂っている。いったい、なにを目的にこのような工事を行ったのかが皆目わかないのだ。年度内の繰越できない工事費の消費を目的に行ったのだとすれば、これは大変に迷惑な話だ。


最後に先週の「ゲリラ豪雨」で被害に見舞われた方々には、心からのお悔やみを申し上げます。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-09-02 21:49 | ▣シルビアシジミ | Comments(12)

連休最終日の今日は、天気が少し崩れそうだ。

子供はまだ起きてこないので、朝食を摂りながら、家内と一緒にNHKの朝の連ドラ「どんと晴れ」を観た。お茶を飲みながら「西久保田んぼへようこそ」の霧島緑さんの携帯に電話してみると、今、クロツポイントに到着されたとのこと。そこで、虫林もクロツポイントで合流し、撮影をご一緒する事にした。

それにしても、「どんと晴れ」のストーリーは、次の展開が見え見えだ。旅館が非常事態になると、以前に去った人たち(あやかちゃんや料理長まで)が全部帰ってくるところも、脚本がくさすぎますぞ。
----とか何とかぶつぶついいながらも、毎日、家族で見ているのがおかしいですね。

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§クロツバメシジミの幼虫 Tongeia fischeri§

クロツポイントに到着すると、霧島緑さんが相変わらずの優しい笑顔で迎えてくれた。久しぶりにお会いしたので、しばらくの間、立ち話をしてしまう。圏央道が山梨まで開通してから、埼玉からだいぶ近くなったとのことであった。

クロツポイントでは、今まであまり撮影していない幼虫を探してみた。幼虫探しは根気が要るので少し苦手なのだ。目も悪いし---..すると、探し始めてまもなく、食草のツメレンゲの根元に近い葉の間から、終齢幼虫を幸運にも見つけることができた。

初めに見つけた秋齢幼虫(矢印)は、ツメレンゲの葉の中に食い入ったように入っていた。
ツメレンゲの葉は、分厚くて、アロエみたいに美味しいかもしれないと以前から思っていた。いつか、少しだけ試してみたいが、クロツに怒られるかな?
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。。クロツバメシジミ Tongeia fischeri の終齢幼虫

。。。A caterpillar of Tongeia fischeri
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-September-24, Yamanashi)


次に見つけた幼虫(大きな矢印)の周りには、小型のアリ(小さい矢印)が付きまとっていた。やはり、クロツの幼虫もアサマシジミ、ミヤマシジミなどと同様に、アリとの関係が強いみたいだ。
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。。クロツバメシジミ Tongeia fischeri の終齢幼虫

。。。A caterpillar of Tongeia fischeri
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-September-24, Yamanashi)

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§シルビアシジミ Zizina otis, the lesser Grass Blue§

クロツのポイントを後にして、シルビアシジミのポイントに到着すると、すでにネットマンが数人いた。しかも、あろうことか虫林のお気に入りの場所に入っているではないか。

しかし、心の動揺を隠して話してみると(この辺の所作は難しいですな)、とてもポライトで良識ある方たちのようであった。聞くところによると、この数年、このポイントに通っているとのこと。

小雨で濡れる草原に入り、探し始めてみるとすぐにシルビアが飛び出した。
成虫の撮影は少し遠慮して、本日は幼虫の観察をしてみようと思った。しかし、探せども、探せども幼虫は見つからない。シルビアのようにだらだらと発生する蝶では、かえって幼虫探しは難しいのだろうか?

ミヤコグサの群落で、幼虫をさがしていると、成虫が時々訪れてくれる。
本日は、一眼を用いずに、コンデジのGR-Dのみで撮影してみる。
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。。。。。。。。。。シルビアシジミ Zizina otis

。。。。。。。。。。A female of the lesser Grass Blue
。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。.(2007-September-24, Yamanashi)


あまり動き回らずに、ミヤコグサの発生密度の高い場所で、「待ち」の撮影をしていると、綺麗なオスが葉の上に静止した。コンデジをもって近づき、裏面と翅表の両者が撮影できる角度から撮影してみた。
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。。。。。。。。。。半開翅するシルビアシジミ♂ Zizina otis

。。。。。。。。。。A male of the lesser Grass Blue
。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。.(2007-September-24, Yamanashi)


シルビアのオスはかなり頻繁に開翅してくれた。しかし、新鮮な個体は探さなければならないほど少ない。素晴らしく綺麗なオスが開翅してくれたので、慎重に近づいて撮影した。
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。。開翅するシルビアシジミ♂ Zizina otis

。。。A male of the lesser Grass Blue resting with the wings opened
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-September-24, Yamanashi)


少数ではあるがメスも時々訪れた。本日はメスも容易に翅を開いてくれた。しかし、少し古いのだろうか、本日観察したメスの翅はブルーが弱い。
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。。開翅するシルビアシジミ♀ Zizina otis

。。。A female of the lesser Grass Blue resting with the wings opened
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-September-24, Yamanashi)


シルビアシジミのメスは、食草のミヤコグサに静止すると、しばしば産卵行動を示した。多くは密生する葉の内部にもぐりこむようにして産卵するので、コンデジでの撮影はなかなか難しかったが、何とか十分に近接して撮影することができた。
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。。。。。。。。。。産卵するシルビアシジミ Zizina otis

。。。。。。。。。。Egg laying of a female of the lesser Grass Blue
。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。.(2007-September-24, Yamanashi)


食草のミヤコグサの花で吸蜜するシルビアシジミを撮影した。トリミングして拡大してみると、シルビアシジミのストローは非常に細く、花の前からではなく、側面から差し入れていることがわかる。
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。。。。。。。。。。ミヤコグサの花で吸蜜するシルビアシジミ Zizina otis

。。。。。。。。。。A female of the Lesser Grass Blue feeding on the flower
。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。.(2007-September-24, Yamanashi)

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コニワハンミョウ Cicindela transbaicalica japonensis§


コニワハンミョウの写真は、前日(日曜日)に撮影したものである。


ハンミョウは漢字で「斑猫」と書く。人の歩く先へ飛んでいくので、「道教え」「道標」ともいわれる。ハンミョウは色彩も美しいので、昔から馴染みの深い甲虫である。一方、美しい姿に似合わず、肉食性で、獰猛な性格から、英語では、猫よりも恐ろしい虎に例えられ、「tiger beetle」と呼ばれる。

シルビアシジミの棲む河原には、ハンミョウの1種であるコニワハンミョウが多く見られた。コニワハンミョウもナミハンミョウと同様に「道教え」であるが、色彩が全体に暗い褐色で、また体の大きさも小型だ。目の悪い虫林にはハエのように見えてしまう。

下の写真は、コニワハンミョウの最も多く見られた場所であるが、あまり草の生えていない、硬くしまった砂地である。ここでは、歩くたびに多くのコニワが飛び立った。
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。。コニワハンミョウの多い砂地

。。。Habitat of Cicindela transbaicalica japonensis
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-September-23, Yamanashi)


コニワハンミョウは小型なので、かなり近接(少なくとも30cm以内)して撮影したいのだが、これが思ったより困難を極めた。何しろ2mくらい先に降り立つものの、非常に敏感で、1.5m以内に近づけないのだ。

木化け、
石化け、
空蝉の術、
死んだ振りなど、

虫林の持つ技(?)の全てを駆使して何とか近接して撮影できた。全くいい年をして、途中から意地になってしまい、気がついたときは下着まで汗だくだった。
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。。コニワハンミョウ Cicindela transbaicalica japonensis

。。。 Cicindela transbaicalica japonensis resting on the ground
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-23 , Yamanashi)

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§虫の目像 Insect-eye image§

はてさて、マクロレンズでの撮影でさえ難しいのに、虫の目レンズのgyoromeでの撮影は不可能に思えた。何しろgyoromeでの撮影は、虫体までは数ミリしかないのだからね。でも、不可能を可能にするのが撮影の醍醐味というものだ。

まあ、上に書いた様々な術に加え、こんこんと諭す説得工作も併用した。

虫の目レンズで見ると、成虫は体に対して頭部が大きく、複眼や大顎が発達している。また脚も細長く、特徴的な体形だ。体の下面には比較的長い毛が密生しているようだ。
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。。コニワハンミョウ Cicindela transbaicalica japonensis

。。。 Cicindela transbaicalica japonensis resting on the ground
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-September-23 , Yamanashi)

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。。コニワハンミョウ Cicindela transbaicalica japonensis

。。。 Cicindela transbaicalica japonensis resting on the ground
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-September-23 , Yamanashi)


正面から見ると、触角が下向きについているのが面白い。まるで、昔の漫画に出てくるドジョウ髭のような顔に見えるではないかい?少しかわいい?赤く輝く脚も綺麗だ。
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。。。。。。。。。。コニワハンミョウ Cicindela transbaicalica japonensis

。。。。。。。。。。 Cicindela transbaicalica japonensis resting on the ground
。。。。。。。。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。。。。。。。。.(2007-September-23 , Yamanashi)

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。。コニワハンミョウ Cicindela transbaicalica japonensis の幼虫の穴?

。。。 Cicindela transbaicalica japonensis resting on the ground
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-September-23 , Yamanashi)

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§Epilogue§

最近、しばしば採集者と出くわす。多くの蝶採集者はとても穏やかで、僕より良識者に見える。
昆虫の場合は、植物と違って、マニアによる成虫の採集くらいでは、容易に絶滅するものではない、けれども法的規制があろうが無かろうが、むやみに乱獲するのは問題だ。もっと、憂うべきは、近年のネットオークションに貴重な蝶や甲虫が出されて売られていることである(山梨県産のシルビアシジミやクロツバメシジミも出ていた)。これは、自分で楽しむ域を超えて、営利目的の採集が行なわれているという事だ。これには、やはり法的規制が必要であろう。

本日は時たま雨がふった。しかし、シルビアシジミはかなりの個体数を見ることができた。
今回は、一眼レフを用いずに、コンデジの単焦点カメラ(GR-D)だけを用いて撮影してみた。もちろん、撮影の幅はかなり制限されるものの、撮影が出来る範囲で丁寧に撮るので、結果をみるとなかなか興味深い。

霧島緑さん、ご苦労様でした。機会がありましたら、またご一緒しましょう。

<どんと晴れ>
by tyu-rinkazan | 2007-09-24 19:37 | ▣シルビアシジミ | Comments(26)

先週末に訪れた河原に、再びやってきた。------------小さなシルビアにまた会うために。

河原から見上げる空に雲は遥か遠く、心細げに散立する潅木だけが、僅かな影を落としていた。
すでに、9月も半ばを過ぎたのに、広い河原を渡る風は、まだ夏の匂いを含み、ぎらつく日差しは衰えを知らない。歩き始めて間もないが、汗が額から頬をつたって落ちた。
ウーム、今日も暑い。
(本日の最高気温は33.2℃)
d0090322_1295123.jpg
。。シルビアの棲む河原

。。。Habitat of the lesser Grass Blue at riverside
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-September-21 , Yamanashi)

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§静止 resting§

しばらく歩くと、濃いブルーの小型のシジミチョウが足元から飛び出した。チラチラと飛ぶ青いシジミを見失わないように注意していると、やっと葉上に静止してくれた。
急いで近寄り、カメラのファインダーを見ながら、紋の位置を確認すると、やはりシルビアシジミであった。
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。。シルビアシジミ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。A lesser grass blue resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)


日差しが強くなると、シルビアは活発に雌を探して飛び回り、なかなか葉上に静止してくれなくなる。写真はミヤコグサの葉上に静止しているシルビアを撮影した。100mmマクロレンズは、絞り開放でもシャープな像を結んでくれる。
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。。シルビアシジミ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。A lesser grass blue resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)

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§吸蜜 feeding§

この時期、河原の土手にツルボの花が多い。ツルボという花は、公家が参内するとき、従者がさしかけた長い柄の傘をたたんだ形と似ているので、参内草(サンダイグサ)という別名がある。

薄いピンクのツルボの花は、シルビアのお気に入りらしく、何度も吸蜜に訪れていた。
なるべく、ツルボの花を強調するために、絞りを開放にしてバックをぼかした。
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。。。。。ツルボで吸蜜するシルビアシジミ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。。。。。。。。A lesser grass blue feeding on the flower
。。。。。。。。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。。。。。。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)


草の間を透かした奥に、ミヤコグサの小群落があり、その黄色いマメ科の花にシルビアシジミが吸蜜に訪れていた。ミヤコグサはこのシジミの食草である。

シルビアシジミは、花の上に静止してしばらく動きを止めていたが、おもむろにストローを伸ばして吸蜜を始めた。シルビアのストローは細い。
d0090322_5421019.jpg
。。ミヤコグサで吸蜜するシルビアシジミ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。A lesser grass blue feeding on the flower
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)


土手の草原に咲くアカツメクサの花で、シルビアシジミが吸蜜を始めた。
d0090322_5422681.jpg
。。アカツメクサで吸蜜するシルビアシジミ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。A lesser grass blue feeding on the flower
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)

**************************************************

§開翅 Opening the wings§

どういうわけか、♂の開翅はまだ未撮影だった。
本日、出会ったオスのシルビアは、葉上で静止すると、しばしば開翅してくれた。今まで撮影できなかったのが、不思議なくらいにあっけなく撮影できた。
d0090322_1323781.jpg
。。開翅するシルビアシジミ♂ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。A male of lesser grass blue resting with the wings opened
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)


♂の翅表は深いブルーで、薄い灰青色のヤマトシジミとは一目で区別できる。
シルビアのオスは用心深く、なかなか近寄らせてくれなかったが、何度目かのトライの末、やっと近接撮影に成功した。これだけ近接すると、ピントの合う幅(被写界深度)が浅くなり、翅全体にフォーカスがこないので、絞りを入れて撮影した。
d0090322_1325397.jpg
。。開翅するシルビアシジミ♂ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。A male of lesser grass blue resting with the wings opened
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)

**************************************************

§飛翔 flying§

慣れてくると飛翔するシジミチョウがシルビアであるかヤマトであるかがわかるようになる。シルビアの特徴は、小型で、青が濃いことだ。飛翔スピードもヤマトに比べて遅いもの多いようだ。しかし、ツバメシジミには時々騙された。

探雌飛翔の時間になると、♂は結構広い範囲を活発に飛び回る。
d0090322_133793.jpg
。。飛翔するシルビアシジミ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。Flying feature of lesser grass blue
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA800
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)

d0090322_1332299.jpg
。。飛翔するシルビアシジミ♂ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。Flying feature of a male of lesser grass blue
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA800
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)

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§交尾 Mating§

ハギの葉の上で、交尾しているシルビアシジミのカップルを見つけた。
先週も交尾個体を見つけたが、今週も出会ってしまった(昨年からは4度目)。
d0090322_1333853.jpg
。。交尾するシルビアシジミ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。Mating a pair of lesser grass blue
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA800
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)

d0090322_1335188.jpg
。。交尾するシルビアシジミ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。Mating a pair of lesser grass blue
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA800
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)

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§産卵 Egg laying§

ミヤコグサという名前は、京都にこの草が多かったためだという。花の形が烏帽子にも似ているので、エボシグサともいうらしい。いずれしても、ちょっと雅な印象を受ける草だ。

この土手には、シルビアシジミの食草であるミヤコグサがある。しかし、群落の大きさは決して大きなものではなく、かなり疎に散在している。。
d0090322_134634.jpg
。。ミヤコグサ L. corniculatus var. japonicus

。。。Feeding plant “L. corniculatus”
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA800
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)


産卵シーンを撮影したくて、雌の後を追ってみた。ミヤコグサの上に静止したので、怪しいなと思っていたら、産卵してくれた。産卵するときは少しずつ動き回る。

産卵した葉を調べてみると、緑色の卵を見つけた。虫の目のセッティングで卵の拡大写真を撮影した。拡大してみると、面白い形態をした卵である(インサート)。
d0090322_651350.jpg
。。産卵するシルビアシジミ Zizina otis, The lesser Grass Blue

。。。A female of lesser grass blue laying an egg on the leaf
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA800
。。。.(2007-September-22 , Yamanashi)

食草のミヤコグサで、シルビアの幼虫も探したが、残念ながら見つけることが出来なかった。

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§Epilogue§

先週、訪れたこの場所は、自宅から車で30分の距離にある。
当初、知人の教えてくれたポイントだと思っていいたが、後日に場所の確認をとると、何と別な場所であることが判明した。
まさしく「棚ぼた」による発見であったと思う。2人ともとても運が良かったのだろうね。

先週、この場所でネットマン数人を見かけたが、彼らのネットワークでこの場所の情報がすでに流れてしまっているのだろうか? 
その後に、ネットマンの姿をこの場所で見かけていないので、少しほっとしているが----。

今回は他の場所の土手も散歩してみたが、シルビアと思われるシジミチョウを何箇所かで見ることができた。この場所以外でも局所的ではあるが、シルビアは生息しているみたいだ。

山梨のシルビアシジミは、個体数は少ないものの、他の場所でも棲息していることが確認できたことはとても嬉しいことだ。可憐なシルビアシジミが何時までも元気でいることを願っている。

(どんと晴れ)
by tyu-rinkazan | 2007-09-23 01:41 | ▣シルビアシジミ | Comments(24)

昨日(土曜日)は新潟から夜遅くに帰宅した。新潟では全く散歩する時間がとれず、少し欲求不満気味である。書を捨てて野にでよう!

本日は、「蝶の写真館」のダンダラさんとご一緒して、秋のシジミ御三家(シルビアシジミ、クロツバメシジミ、ミヤマシジミ)の撮影に行くことにした。

この時期の山梨は、ブドウの収穫盛期である。写真はダンダラさんの知人の経営するぶどう園に立ち寄った時のもの。ブドウ園に行くと、とても素晴らしいブドウの房が鈴なりになっている。地面に敷かれた白いシートは、熟成させるために温度と光を付加させるためだろうか。このように大事に栽培されたブドウなのだから美味しくて当然だよね。

この鈴なりになっているブドウの品種は、「ゴルビー」というらしいが、これは旧ソ連の首相のゴルバチョフ(俗称はゴルビー)の意味かな? 山梨にいながらブドウの品種には疎いのだ。
虫林もご相伴させていただいたが、とても美味しいブドウであった。
d0090322_540863.jpg
。。ブドウ園

。。。Please note the man, Mr. Dandara, who is bending forward in the grape farm
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)

注:広角のGR-Dで撮影したら、写真の左に屈んで歩くDさんが偶然(?)写りこんでしまった。
(顔はモザイクをかけています---実際はもっと、Good lookingですよ)。

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§シルビアシジミ Zizina otis, The lesser Grass Blue§

先ず初めにシルビアシジミのポイントに向かった。昨年はここでシルビアを見ることができたのだが、今回はなかなか見つけることが出来ない。草原の間を歩きながら探していると、ダンダラさんがシルビアシジミの♀を見つけて呼んでくれた。
d0090322_54694.jpg
。。吸蜜するシルビアシジミ

。。。A lesser grass blue feeding on the flower
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)


しばらく二人で探したが、その後、シルビアシジミは出現しなかった。そこで、数日前に虫林の知人から教えていただいた別のシルビアポイントに移動することにした。

虫林もそこを訪れるのは初めてなので、地図を頼りにそのポイントに到着した。
車から降りて、観察すると、遠くに数人のネットマンの姿が見えた。どうやらここがポイントで間違いないらしい。ネットマンの存在で、ポイント確認するとは、何となく気が引けるが、仕方が無い。

それでも気を取り直して歩き始めると、数分もしない間にちらちらと飛ぶ小さなシジミチョウが出現し、草の上に静止した。半信半疑で、静止したシジミチョウに近寄って、その裏面を確認すると、なんと目的のシルビアシジミだったので驚いた。
d0090322_5463220.jpg
。。。。。。。。。。草上で静止するシルビアシジミ

。。。。。。。。。。。A lesser grass blue resting on the grass
。。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, ASA100
。。。。。。。。。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)


しばらくこの個体を撮影していると、ちょっとの間だけだが、翅を開いてくれた。虫林も慌てて撮影した。ひとまず、これでシルビアシジミの撮影はOKである。
d0090322_5462048.jpg
。。開翅するシルビアシジミ

。。。A lesser grass blue resting on the grass, with the wings opened
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)


この土手は年に何度かの草刈がはいって整備されているようで、丈が低い草が密生している。シルビアシジミの食草のミヤコグサは、大きな群落などは無いが、草の間に散在性に認められる。この時期、ツルボなどの吸蜜植物も多く、環境的にはとても良いようだ。

ここにシルビアが産することがあっけなく確認できたことに気を良くして、土手の下の道をさらに歩いていくと、目の前に交尾しているシルビアシジミを見つけた。
d0090322_5464622.jpg
。。交尾するシルビアシジミ

。。。A pair of lesser grass blue mating on the grass
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA200
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)


シルビアシジミに限らず、交尾個体の撮影は楽である。ゆっくりと近寄って、♂と♀の状態を確認しながら撮影できる。近寄りすぎて何度か蝶が飛んでしまったが、別々に離れてしまうことは無く、すぐに近くの葉に静止した。

拡大してみると、雌はまだ新鮮で裏面の紋も綺麗だが、オスは少し古く、すれてしまっているようだ。時々、別な♂が絡んできた。
d0090322_547055.jpg
。。交尾するシルビアシジミ

。。。 A pair of lesser grass blue mating on the grass
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)


シルビアシジミは開翅をあまりしないようなので、飛翔写真を撮影することにした。
d0090322_5471355.jpg
。。飛翔するシルビアシジミ

。。。Flying a lesser grass blue
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA200,
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)

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§クロツバメシジミ Tongeia fischeri, The black cupid§

シルビアの後は、クロツバメシジミのポイントに向かった。
ここには、クロツの食草のツメレンゲが河原の中や土手で群落を形成している。昨年からここでクロツを撮影しているが、今まで採集者に出会うことも無く、大事にしたい場所だ。
d0090322_5472678.jpg
。。静止するクロツバメシジミ

。。。 A black cupid resting on the grass
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)


ツメレンゲで静止する個体を見つけて撮影したが、ツメレンゲはまだ蕾のようだ。この花の開花は大体10月中旬頃になるので、その頃にもう一度訪れてみることにしよう。
撮影時には気づかなかったが、ツメレンゲの蕾は先端部に紅がのって、とても綺麗だ。
d0090322_5473814.jpg
。。。。。。。。。。食草のツメレンゲで静止するクロツバメシジミ

。。。。。。。。。。。 A black cupid resting on the grass
。。。。。。。。。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。。。。。。。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)


クロツバメシジミの裏面は、灰色の地色にくっきりとした黒紋が散布され、尾状突起も短くなかなかお洒落な雰囲気を持っている。黒紋の位置が地域によって異なるようだ。
d0090322_5475136.jpg
。。クロツバメシジミの裏面拡大

。。。 A black cupid resting on the grass
。。。. Ricoh GR-D, ASA100
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)


土手の一部で、ニラの花の群落があり、みると数頭のヒメアカタテハとともに、クロツバメシジミも訪花していた。白い花にクロツバメシジミの組み合わせはなかなか綺麗だった。
d0090322_548319.jpg
。。ニラの花で吸蜜するクロツバメシジミ

。。。 A black cupid feeding on the flower
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)

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§ミヤマシジミ Lycacides arygyronomon praeterinsularis§

この場所には、毎年ミヤマシジミの観察に訪れている。
しかし、今年の春に、大規模な河川敷整備が行なわれてしまった。幸いにして、この工事は、しっかりしたナチュラリストの指導の元に行われたものらしく、食草のコマツナギは残されたようだ。
-------一安心である。

ポイントに到着すると、明るいブルーのシジミチョウがあちらこちらで我々を迎えてくれた。本日は今までで一番個体数が多いようだ。しかし、天候のためなのか、時間的な要因のためなのか、ミヤマシジミは、静止してもなかなか翅を開いてくれない。

綺麗な♂のミヤマシジミを見つけたので、しつこく追っていると、食樹のコマツナギの花にとまり吸蜜した時に開翅してくれた。
d0090322_5481687.jpg
。。コマツナギの花で吸蜜するミヤマシジミ

。。。 A argyrognomon blue feeding on the flower
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)


小さな花に吸蜜に訪れたオスをGR-Dで縦位置広角写真を撮影した。
d0090322_6131731.jpg
。。。。。。。。。。半開翅するミヤマシジミ♂

。。。。。。。。。。。 A argyrognomon blue resting with the wings semi-opened
。。。。。。。。。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。。。。。。。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)

d0090322_613338.jpg
。。。。。。。。。。吸蜜するミヤマシジミ

。。。。。。。。。。。 A argyrognomon blue feeding on the flower
。。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, ASA100
。。。。。。。。。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)


今回は♂とともにいくつかの♀も見た。しかし、開翅してくれないので、飛翔写真で翅表を撮影することにした。いくつか撮影した中での1枚が、何とかフォーカスがあっていたので、トリミングして掲載した。
d0090322_5485669.jpg
。。飛翔するミヤマシジミ♀

。。。Flying a female of the argyrognomon blue
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA200
。。。.(2007-September-16 , Yamanashi)

**************************************************

Epilogue§

山梨の秋の御三家であるシルビアシジミ、クロツバメシジミ、ミヤマシジミともそれぞれ魅力あるが、いずれも限られた場所でしか棲息できないチョウ達だ。

今回訪れたシルビアシジミの新たなポイントは、信頼できる知人から教えていただいたものだ(有難うございます)。しかし、ここにはすでに、採集者が入っているようで、本日も数人のネットを持った人を見てしまった。情報管理は十分に注意した方がよさそうだ。

このシルビアポイントでは、1人の地元の若者が採集者に色々聞いていた。どうやら、このポイントを保護しているようである。今回は小生も初めてなので、よく事情が飲み込めていないが、組織だった保護があるようであれば積極的に参加しようと思う。

今回は、ダンダラさんとご一緒して、秋の一日をのんびりと楽しく撮影できた。ご苦労様でした。
by tyu-rinkazan | 2007-09-17 06:17 | ▣シルビアシジミ | Comments(29)

数日前の朝日新聞で、今までシルビアシジミとされていた南西諸島の個体が、「ヒメシルビアシジミ」として新種記載されたという記事がのった。

詳細は不明であるが、記事によると、DNA解析と形態を再検討した結果、系統が全く異なるそうだ。
これで、本土産のシルビアシジミは固有腫ということになり、それを保護する必要性がさらに高まったことを新聞では報じている。

ならば、本土産(山梨県産)のシルビアシジミの撮影に行こう。


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朝食前の2時間を利用して訪れた。
ポイント到着後、前回、ダンダラさんと一緒にシルビアシジミの写真を撮影した場所に先ず向かってみた。
しかし、そこは草刈が入った後で、前回の撮影場所がなかなか特定できない。

でも、何となく周りの雰囲気からそれらしい場所を歩いてみた。
すると何頭かのヤマトシジミやツバメシジミを見かけた後、やや小型のブルーが飛び出した。
ウーム、もしかして------シルビア?

静止した小さなブルーは、紛れもなくシルビアシジミだった。



◆葉上で休む小さなシルビアシジミ Lesser Grass Blue
d0090322_20485383.jpg
= Pentax istDS Pentax D 10-17mm FISHEYE, ASA200 =



シルビアシジミのシルビアという名前の由来について、以前に北海道のFieldさんからご教示いただいた。

それはこの蝶の命名者である著名な昆虫家の御令嬢の名前らしい。
さらに、シルビアと名づけられた娘は、幼くして亡くなり(生後7ヶ月)、彼は娘をしのんで、この小さなシジミチョウに、娘の名前をつけたということだ。



◆シルビアシジミ Lesser Grass Blue のクローズアップ◆
d0090322_20495167.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



天気が良いので、昼食後にもう一度シルビアシジミの撮影に行った。

実は朝に訪れたときに、シルビアシジミを見つけた土手の反対側斜面に食草のミヤコグサの群落を見つけたからだ。その場所は、朝は日陰になっていたが、午後には日が当たり、シルビアシジミが訪れるかも知れないと思われた。

朝に目をつけたその場所に到着してまもなく、交尾したシルビアシジミを見つけた。
驚いた-----。



◆シルビアシジミ Lesser Grass Blue の交尾◆
d0090322_20501220.jpg
= Pentax istDS Pentax D 10-17mm FISHEYE, ASA200 =



再びシルビアシジミの交尾に出会えるとは、なんと虫林は運が良いのだろうか。
幸運に感謝しながら、西日の直射による暑さも忘れ、ゆっくりと撮影した。

交尾は虫林がその場所に滞在した1時間以上にわたって持続していた。



◆シルビアシジミ Lesser Grass Blue の交尾◆
d0090322_20503012.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



午後の日差しの中で、チョウたちは一向に静止してくれない。

ヤマトシジミより小型のシジミが現れたので、しつこく追いかけて、やっと静止したところをみたらシルビアシジミの♀だった。

見ていると、そのメスは開翅してくれた。
残念ながら擦れた個体であるが、シルビアシジミの秋型の特徴である前翅表面の基部に発達した青鱗がなかなかおしゃれである。



◆シルビアシジミ♀ Lesser Grass Blue の開翅◆
d0090322_20504711.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



一応、この♀で飛翔写真に挑戦してみた。



◆シルビアシジミ Lesser Grass Blue の飛翔◆
d0090322_205121.jpg
= Pentax istDS Pentax D 10-17mm FISHEYE, Flash+, ASA200 =


**************************************************



以前の日記で、シルビアシジミとヤマトシジミの目の色の違いについて書いた。

今回、目に注目して撮影してみたが、驚いたのはヤマトシジミの目の色には微妙な個体差があることだった。つまり、ヤマトシジミの目は基本的には青灰色であるが、時に褐色調を帯びる事があるようだ。

次写真の個体の目の色は、ヤマトシジミでは典型的な青灰色である。



◆青灰色の目を持つヤマトシジミ Pale Grass Blue
d0090322_20511783.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



一方、次写真の個体は、目の色がシルビアシジミの目の色に近く、褐色だ。

この個体は、翅裏面の外縁にならぶ紋も、シルビアシジミのような褐色を呈している。
まさか雑交による個体ではないと思うが、ヤマトシジミの目の色は、翅裏の紋の色と同調しているかのようにみえる。

ウーム、面白い。

結論は、目の色での判断は難しい場合があるということだ。



◆褐色の目を持つヤマトシジミ Pale Grass Blue
d0090322_20513361.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =


**************************************************



次に、クロツバメシジミポイントに立ち寄ってみることにした。
ツメレンゲの花の状態をみるためだ。

花は部分的に咲いてはいるものの、まだ一分咲き程度で、満開からは程遠い状態だ。



◆石の上で休むクロツバメシジミ Black Cupid
d0090322_20563549.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



クロツバメシジミは、英名をBlack Cupidという。
「黒いキューピット」、なかなか可愛い名前じゃないか。

実際に拡大してみると、クロツは可愛い顔しているので、黒いキューピットという名前がぴったりとくる。



◆クロツバメシジミ Black Cupid のクローズアップ◆
d0090322_20592373.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



1頭のクロツが食草のツメレンゲに止まった。
どうやら、産卵しているみたいだ。



◆クロツバメシジミ Black Cupid の産卵◆
d0090322_20595340.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =




翅表は全体に黒色で、後ろ翅の外縁に小さな青色の紋が並ぶ。
この青いスジは、関東の個体では発達が乏しいそうだ。



◆クロツバメシジミ Black Cupid の開翅◆
d0090322_2101519.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



◆クロツバメシジミ Black Cupid の吸蜜◆
d0090322_2105816.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



◆クロツバメシジミ Black Cupid の飛翔◆
d0090322_2111219.jpg
= Pentax istDS Pentax D 10-17mm FISHEYE, ASA200, Flash+ =



◆クロツバメシジミ Black Cupid の飛翔◆
d0090322_2112855.jpg
= Pentax istDS Pentax D 10-17mm FISHEYE, ASA200, Flash+ =



**************************************************


モンキチョウの交尾写真を撮影していたら、1頭のオスが交尾個体にちょっかいを出しに訪れた。



◆モンキチョウ Pale Clouded Yellow の交尾◆
d0090322_2114262.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



****************************************
南アルプス市のクロツポイントに到着して観察していると、隣接した民家のご主人が声をかけてくださった。
虫林がそのご主人と会ったのは5年前で、それ以後、このポイントにくるとたびたびお会いしている。

いつも笑顔で話しかけてくれるので、ご主人とお会いするのが楽しみにもなっているのだ。

ご主人の話によれば、来週、この場所に草刈が入るそうだ。
クロツのポイントは雑草がはびこっても困るので、適切な草刈はむしろ歓迎かもしれない。

ご主人は、草刈のときにツメレンゲを刈らないようにと業者に注意してくれるとのことだ。
ありがとうございます。
****************************************
by tyu-rinkazan | 2006-09-24 19:04 | ▣シルビアシジミ | Comments(30)

秋の蝶御三家とは、シルビアシジミ、クロツバメシジミ、ツマグロキチョウだ。

本日は「蝶の写真館」のダンダラさんとご一緒した。

先ずシルビアポイントを訪れた。
ここは先週末に北海道のFieldさん達ときたが、その時はふられてしまった。
きっと6人で来たので、シルビアは恥ずかしがって、出てこなかったのかも知れない。

河原の土手に沿って歩き始めてまもなく、ダンダラさんのお好みの場所についた。
ここは草の丈が低く、食草のミヤコグサの花がちらほら咲いている。

みると、数匹の小型のシジミがかなりのスピードで飛び回っている。
翅の裏面の紋を確認したいのだが、なかなか静止してくれない。

やっと静止した個体をみると、あれっ! シルビアさんじゃありませんか。
目の前を飛び回っている少し小ぶりなシジミチョウは、どうやらシルビアみたいだ。

さらに、な、なんと突然、交尾が始まった。


◆シルビアシジミの交尾◆
d0090322_5535936.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm =


交尾に2匹のオスが絡んできた。
あわててカメラを構えたが、もたもたしている間に1匹が離れてしまった。

いずれにしろ、ここには4頭以上のシルビアシジミがいることは間違いない。


◆シルビアシジミ交尾とそれに絡む♂◆
d0090322_1302814.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm =


ファインダーを通してみるシルビアの目は褐色だ。
なるほど、こりゃあヤマトと違うわい(ヤマトシジミは灰青色)。
これでシルビアシジミであると確信できた。

現在まで、図鑑に記載されている蝶の同定法は全て、乾燥標本によるものだ。
すなわち、生きている個体でのものではない。

もし、生きている個体を用いた同定法であれば、鑑別点の一つに目の色を加えても良いと思われる。
いかがかな?

もう一つ面白そうなのは、オス(多分)の触角の先が赤いことだ。
ちょっかいに来たオスもそうなので、シルビアシジミのオスメス同定の所見になるかもしれない。

やはり、生きている蝶が蝶だ(当たり前だ)。


◆交尾するシルビアシジミの拡大◆
d0090322_11586.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO =


ダンダラさんのお陰でシルビアシジミそれも交尾個体を撮影できた。
さすが、ミスターシルビアだ。

先週にご一緒した方々には申し訳なく感じる。



次に先週に引き続き、クロツバメシジミのポイントを訪れた。

クロツバメシジミは、食草のツメレンゲがある狭い場所で、世代を繰り返すのだ。
一生、その場所から離れることはない。
こんな性質のシジミチョウがどうやってその分布を広げることができるのだろうか。


◆クロツバメシジミ◆ 
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= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO =


今日は天気が良いので、クロツの活動も活発だ。
結構な個体数は見るのだが、なかなか静止してくれない。

でも、やっぱり中にはあまり飛ばないレイジーなやつがいるのだ。
やっと広角の出番になった。


◆クロツバメシジミの広角写真◆
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= Pentax istDS Pentax DA 10-17mm FISHEYE =



突然、交尾が始まった。
ウーム、やはり交尾の好きな蝶だ。
交尾個体の後ろに別な♂がジッと静止している。
もしかして、隙あらば自分も交尾したいのかな?

なんとなく、人間模様ならぬ蝶模様を感じさせるシーンではありませんか?


◆クロツバメシジミの交尾(左)と後ろの花上で静止する別なオス(右)◆ 
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= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO =


よしよし、空を入れて、広角写真と決め込もう。


◆クロツバメシジミの交尾◆ 
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= Ricoh Caplio GX8 =


秋の蝶御三家の最後はツマグロキチョウだ。
この蝶はどこにでもいる蝶ではない。
とくに夏型は個体数が少ないといわれている。

ツマグロキチョウのポイントは、静岡県富士宮市の草原だ。


◆ツマグロキチョウの棲息する草原◆ 
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= Pentax istDS Pentax DA 10-17mm FISHEYE =


ポイントについてまもなく、黄色い蝶が出現した。
あれツマグロキチョウかな?
追いかけてやっと静止したので確認すると、あ~あ、翅の裏に斑点が散在している。
ただのキチョウだ。


◆キチョウ◆ 
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= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO =


とぼとぼと戻ってくると、ダンダラさんがこれはツマグロらしいと呼んでくれた。
指差す先に、通常のキチョウよりも明らかに小型で、色も薄いキチョウが静止していた。
静止した蝶の裏面をみると、紋がない。


ツマグロキチョウだ!


◆ツマグロキチョウ夏型◆ 
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= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO=


ツマグロキチョウの食草はカワラケツメイだ。
この草はこの草原の中でもどこにでもあるものではない。
見たところ、ネムの木の葉にも似ている。


◆食草のカワラケツメイ◆ 
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= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO=


◆食草のカワラケツメイに静止するツマグロキチョウ◆
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= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO =


その後、吸密する個体も出現し、やっとGX8で広角写真が撮影できた。


◆吸密するツマグロキチョウ◆
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= Ricoh Caplio GX8 =



さらにもう少し奥まで様子を見ることにした。、
突然、草むらからツマグロキチョウの交尾個体が飛び出した。
なんと、今日は運が良いのだ。


◆ツマグロキチョウ交尾◆ 
d0090322_120971.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO=


◆ツマグロキチョウ交尾◆
d0090322_1201999.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO=


一応、飛翔写真も撮影。


◆ツマグロキチョウ飛翔◆ 
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= Pentax istDS Pentax DA 10-17mm FISHEYE =


秋の御三家完全制覇。

この3種とも近年数が急速に減っているチョウ達だ。
大切にしなければならない。

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ツマグロキチョウを観察した後、まだ時間があったので、再びシルビアポイントに立ち寄った。
そこで見たものは、斜面の草を刈る作業の人達だ。
草刈作業車が、我々の目の前で、シルビアポイントの草を刈っていく。
あれれ!これではポイントが分からなくなってしまう。

しかし、冷静に考えれば、この草刈作業によりシルビアポイントが維持されているのだ。
皆さん、暑いのにご苦労さん!
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by tyu-rinkazan | 2006-09-11 01:41 | ▣シルビアシジミ | Comments(20)