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DIARY Vol.11 (752): #16, 2017 :

虫仲間では、黒ゴマ(黒いゴマシジミ)よりも青ゴマ(翅表が青いゴマシジミ)が珍重されます。同じ種類なのに色彩で差別するなんて----ウーム、このご時世だとインセクトハラスメント(虫差別)で訴えられるかもしれないな。でも、青ゴマの深い青には「フェルメールの青」に通じるような何ともいえない魅力があるのも事実です(ガングロ化粧の黒ゴマはちょっとね)。ということで、今年の夏も美しい青ゴマを求めて信州の山里を訪れることにしました。


真夏の山里

青い空と白い雲
ヒマワリの花と花豆(ベニバナインゲン)の棚

真夏の太陽が照り付ける信州の山里で、流れる汗を拭きながらゴマシジミを探しました。耕作地の周りでは、クルマユリやオミナエシが咲き、キキョウの花が夏の終わりを知らせてくれる。こんな場所をのんびりと蝶を探して歩けるなんて、幸せ以外の何物でもないなと思う。

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----ヒマワリ
----
(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM)



ゴマシジミ

到着して畑の土手の草地を歩くと、ふらふらと飛び回るゴマシジミを見つけました。ゴマシジミは綺麗なオダマキの花に静止したので、思わず撮影しました。でも、ゴマシジミといえば、ワレモコウの花との組み合わせがやはり本命だね。

富士には月見草が良く似合う-----太宰治
ゴマにはワレモコウが良く似合う-----虫林

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----ゴマシジミ♂
----
(August-6,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 100mm F2.8 IS USM)


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----ゴマシジミ♂飛翔
----
(August-6,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM


Nikon1 V3 + 70-300mmで撮る
ダンダラさんが親切にもNikon 1での撮影を教えてくれた。実際、撮影させていただくと小さくて性能もなかなか良さそうだ。そこで、ネットで調べてみると、アマゾンで Nikon1 V3のプレミアムキットの新品があった(Nikon1 V3は現在すでに生産終了)で、思わずポチっとしてしまい、ニッコールVR 70-300mmレンズも中野のフジヤカメラで中古を見つけて手に入れました。え~今頃Nikon1ですかといわれるかもしれませんね。次の週末、また同地を訪れて試撮影してみることにしました。


とにかく、パスト連射機能を使用してゴマの飛翔を撮影してみました。

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----ゴマシジミ飛翔
----
(August-12-2017, Nagano, Nikon1 V3, Nikkor VR 70-300mm f/4.5-5.6)





Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2017-08-21 06:54 | ▣ゴマシジミ | Comments(3)

DIARY Vol.11 (726): #22, 2016 :

リオ五輪がいよいよ始まった。
アスリートたちの素晴らしいパフォーマンスが楽しみだね。 

このところ夏の日差しがとても厳しくて、だまっていても汗が噴き出てきます。ニュースによれば、昨日(土曜日)の気温は大阪、京都で38℃を越えたらしい。虫林が住む甲府市でも36℃を記録した。ちなみに、本日は暦の上で「立秋」になったとのことだが、こんなに暑い真夏のピークに立秋が宣言されても戸惑うばかりだ。こんな時は家で水風呂にでも入って、一日中ほっこりのんびりするにかぎります。しかし、それでは「ウィークエンドナチュラリスト」を自称する虫林の名がすたるというものだが-----。

今回のNDは、暑さにめげずに信州のゴマフィールドを散歩したときのことです。


高原の耕作地とゴマシジミ

ワレモコウが咲く信州の高原(ゴマシジミが棲息)。
この場所からは北アルプス(乗鞍岳)が見渡せる。
ワレモコウの花に来ているゴマシジミがわかるかな。
                 
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高原のゴマシジミ The Teleius Large Blue
--(August-06-2016, Nagano, Canon EOS5D M-III, EF300mm)


耕作地の土手や休耕田にはゴマシジミが飛び交い。
時折、ワレモコウの上で吸蜜していた。

LAOWA 15mm Macroで撮影してみた。このレンズは、15ミリの広角ながら等倍撮影やシフト撮影ができる(ワーキングディスタンスが極めて短いので等倍撮影は難しい)。昆虫写真家の山口進氏から教えていただき、ネットで中国の会社(Venus Optics)から直接購入したが、今では国内のショップでも手に入るようだ。このレンズの裏面には電気接点が無いので、ほぼマニュアル撮影になるがユニークな広角マクロレンズなので気に入っている。

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高原のゴマシジミ The Teleius Large Blue
--(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 5D M-III, LAOWA 15mm Macro)


耕作地の土手や休耕田を歩いていくと、ワレモコウの花に静止するゴマシジミを見つけた。ゴマシジミの裏面は写真のように白っぽいものと茶色のものがある。白っぽいものは翅表が青いことが多い。開翅させるために影をつくったり、陽を当てたりしたが翅をひろげてくれなかった。

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ワレモコウの花で静止するゴマシジミ The Teleius Large Blue
--(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro)



関東や中部地方のゴマシジミの色彩は多様で、青い部分が多い個体は「青ゴマ」、黒い部分が多い個体を「黒ゴマ」と呼んでいる。「ゴマ差別」になるぞと言われるかもしれないが、美しいものは美しいので仕方がないかな。この個体は羽化後まもない新鮮なものだった。

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葉上で開翅するゴマシジミ The Teleius Large Blue
--(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro)

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ワレモコウの花に産卵するゴマシジミ The Teleius Large Blue
--(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 5D M-III, EF-S 60mm Macro)



虫眼鏡ノート

本日はピーカンでとても暑い一日でしたが、蝶写友の皆さん(ダンダラさんご夫妻、Naoggioさん、Sさん)とご一緒して撮影散歩することができました。やはり気が置けない仲間との撮影行は楽しいものです。また、ご一緒したいと思います。さらに、現地ではケンダマーさんをはじめ多くの同好の方々とお会いできてとても楽しい一日になりました。皆さん、ありがとうございました。下の写真はnaoggioさんが夕暮れのゴマを撮影していた時のもの。この時間まで撮影する意欲、体力、根性を見習わなくては-----。

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なお、当日はムモンアカシジミやその他の蝶も撮影しました。
次に掲載しようと思いますが----時間がね。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-08-07 17:37 | ▣ゴマシジミ | Comments(6)

DIARY Vol.10 (681): #43, 2015 :  

8月はゴマシジミとヤマキチョウ。いずれも近年は環境の変化や開発で棲息地が消滅してしまい、なかなか会うことができない蝶になってしまった。でも、年に一度くらいは撮影したい蝶でもある。そこで、暑さでへたっているレイジーな虫林も意を決してフィールドに出かけてみることにしました。


木曽の御岳山

青空と裾野を広げた御岳山。
緑の水田と小さな集落に曲がりくねる道。
畑一面に咲くそばの花

今は絵に描いたような平和な風景。
しかし、御岳山というと昨年9月27日の噴火を思い出す。
ご冥福をお祈りしたいと思います。

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---- 御岳山 -Mt. Ontake

-----(Nagano, 08/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-12mm F4/L USM Fisheye



オミナエシとモンキチョウ

ゴマシジミのポイントでしばらく待った。
なかなか現れてくれなかったので、オミナエシの群落に行ってみた。
するとそこにはモンキチョウの姿。

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----- オミナエシの花とモンキチョウ-Eastern pale clouded yellow on Golden lace

-----(Nagano, 08/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-12mm F4/L USM Fisheye



ムモンアカシジミ

昼食後、kenkenさんが見つけたムモンアカシジミのポイント。
チラチラと飛んでノリウツギの花で吸蜜した。
ノリウツギでの吸蜜は初めてなので喜んで撮影。

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---- ムモンアカシジミ-Palimna liturata.

-----(Nagano, 08/August/2015, Canon EOS 70D, EF300mm F4/L IS USM



ヤマキチョウ

以前にチャマダラセセリを撮影した草地に立ち寄ってみた。
1頭のヤマキチョウ♀がクルマユリやカワラナデシコで吸蜜。

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---- ヤマキチョウ-A female of the Brimstone on the wheel lily

-----(Nagano, 08/August/2015, Canon EOS 70D, EF300mm F4/L IS USM



ゴマシジミ

午後から松本市のゴマシジミを撮影。
到着して間もなく何頭ものゴマシジミが飛び出した。

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---- ゴマシジミ-Rosalia batesi

-----(Nagano, 08/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-12mm F4/L USM Fisheye

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---- ワレモコウとゴマシジミ-Rosalia batesi

-----(Nagano, 08/August/2015, Canon EOS 6D、EF100mm F4/L IS USM Macro, EOS70D, EF8-12mm F4/L USM Fisheye



オナガシジミ

オナガシジミが目の前の草の上で開翅した。
かなり擦れているが開翅は嬉しい。

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---- 開翅するオナガシジミ-Rosalia batesi

-----(Nagano, 08/August/2015, Canon EOS 6D, EF8-12mm F4/L USM Fisheye



🔍虫眼鏡ノート

この時期になると息切れしてあまりフィールドに出たくなくなるが、ゴマシジミやヤマキチョウを撮影となるとやはり心が躍る。ゴマシジミは有名ポイント以外ではかなり難しいようで、午前中いっぱい待機したが、僕の前には1度しか現れてくれなかった。こんなに少ないと存続できるのかなと思ってしまう。でも、午後にkmkurobeさんにご案内いただいたポイントではたくさんの個体を見ることができて嬉しかった。

kmkurobeさん、kendamarさん、kenkenさんやMさん達にお世話になりました。
楽しかったです。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-08-13 19:12 | ▣ゴマシジミ | Comments(10)

DIARY 9 (54): #616 :

今年はゴマシジミを一度も見ないままに長月(9月)になってしまった。

やはり、年に一度くらいはゴマシジミに会えないと物足りなくて寂しいものだ。
そういえば最近、胡麻ドレッシングのゴマの文字にまで哀愁を感じてしまう。
うーむ、これは明らかに「 重度のゴマ中毒症状」に違いない。

そんなおり、蝶友の kmkurobeさん(安曇野の蝶と自然)からゴマ撮影の連絡が入った。
さっそく、週末にご一緒させていただいて訪れた場所は、耕作地の中に残った湿性草原。
みると、複数のゴマが飛んでいるのが確認できた。


ススキ、山、青空を背景にワレモコウに静止するゴマシジミ------里山写真。

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----- ワレモコウとゴマシジミ Scarce Large Blue

--------長野県 9月8日 (Canon EOS 6D, EF100mm f2.8, IS USM)


赤紫のワレモコウの花にのるゴマシジミを撮影。
ワレモコウの花穂に乗るゴマシジミが浮いているように見える。

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----- ワレモコウとゴマシジミ Scarce Large Blue

--------長野県 9月8日 (Canon EOS 6D, EF100mm f2.8, IS USM)


蝶の中でゴマシジミは交尾写真が撮影しやすいが、そうはいってもなかなかね----。
ゴマシジミの交尾を撮影するのは何年ぶりになるのだろうか。

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----- 交尾するゴマシジミ Scarce Large Blue

--------長野県 9月8日 (Canon EOS 6D, EF100mm f2.8, IS USM)


賢明なナチュラリスト諸兄には、このシルエットがゴマシジミであることは一目瞭然だ。
こんな影絵的ともいえる「シルエット蝶写真」も面白いかもしれないな。

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----- ワレモコウとゴマシジミ Scarce Large Blue

--------長野県 9月8日 (Canon EOS 6D, EF100mm f2.8, IS USM)


なかなか開翅してくれないので飛翔写真を撮影した。

ここは黒ゴマと青ゴマが混在していて、目が慣れてくると、青ゴマは飛んでいてもわかる。
里山の青ゴマは、今となってはとても少なく貴重な蝶だ。

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----- 飛翔するゴマシジミ Scarce Large Blue

--------長野県 9月8日(Canon EOS 70D, EF8-15mm f4, USM + Speedlite 430EX)


やや青いゴマシジミの開翅。

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----- 青いゴマシジミ Scarce Large Blue

--------長野県 9月8日 (Canon EOS 6D, EF100mm f2.8, IS USM)



kmkurobeさんに感謝します。


by tyu-rinkazan | 2014-09-11 21:44 | ▣ゴマシジミ | Comments(10)

Nature Diary #405

お盆休みをとって、家内の実家がある青森県八戸市を訪れました。

 八戸は海辺の街です。新幹線の駅から外に出ると、何処からともなく潮の香が漂ってきました。現在、僕は海の無い山梨県に棲んでいますが、もともとは神奈川県の海辺の街で生まれ育ったので、その潮の香や海辺の町特有の雰囲気などがどこか懐かしくどこか嬉しく感じられます。多分、僕の記憶中枢の奥底にはそれらがしっかりと刻み込まれているからでしょう。

高台から見下ろすと、市街地の向こうには地平線が見え、広々として清涼な風景がひろがっています。生前お世話になった義父を偲んでお墓参りをしました。

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八戸市街とお寺 (青森県八戸市、8月13日)

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Ricoh GXR, ASA100



お盆の色々な行事が全て終了した月曜日(14日)は、寒立馬で有名な尻屋岬でゴマシジミたちとゆっくり戯れてみようと思いました。レンタカーで八戸市を朝早く発ち、六ヶ所村を過ぎて、下北半島までくると雷を伴った強い雨が降っていました。どうやら、北海道から前線が南下してきたようです----ウーム、残念。

そこで、尻屋岬は諦めて、雨が降っていない六ヶ所村あたりまで戻ることにしました。

途中、車窓から浜が見えたので、車を脇に止めて浜辺に降りてみました。訪れる人も無い無垢の砂浜をゆっくりと波打ち際まで歩いて行くと、そこには打ち寄せる波の音だけが響く静かな空間がありました。そういえば、3.11の大津波はここにもあったのだろうか----ふと、そんなことが頭をよぎりました。

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静かな浜辺 (青森県六ヶ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400




» ミソハギ; Lythrum anceps

六ヶ所村にはいくつも大きな沼地があるので、その沼地周囲の湿地帯ではゴマシジミが棲息しているはずです。そこで、車で流しながら村内の湿地をいくつかまわってみました。何ヶ所目だったろうか、そろそろ疲れてきたときに、やっと食草のナガボノシロワレモコウが生える草原を見つけることができました。

嬉しいことには、そこには ミソハギ (禊萩) という名前の濃いピンク色の花が一面に咲いていました。ちなみに、ミソハギはお盆の頃に花を付けるので、 「精霊花」 あるいは 「仏花」 とも呼ばれていています。お盆の精霊花 ミソハギ が咲き乱れる広い湿原で、ゴマシジミたちと戯れることは虫屋冥利につきますよね。

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ミソハギ(精霊花)が咲く湿地 (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400




» ゴマシジミ; The Teleius Large Blue

八戸市内で購入した長靴に履き替えて、下草を痛めないように慎重に歩を進めました。ここにはゴマシジミの食草のナガボノシロワレモコウが点在していましたが、まだ朝が早いためかゴマシジミはなかなか姿を見せてくれませんでした。でも、さらに奥に向かって歩いて行くと、突然、足元からやや大型のシジミチョウが飛び立ち近くのワレモコウの穂先に静止しました-----目的のゴマシジミでした。

その後、気温が上昇するとともに湿原のあちらこちらで多くのゴマシジミたちが飛び始めました。

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ナガボノシロワレモコウの穂先に静止するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



ミソハギの群落の中で撮影すると、花のピンク色が背景に入ってとても艶やかです。

僕はどちらかというと被写体の背景が適度にボケるのが好きなので、100㎜程度のマクロレンズではF値5.6を中心に撮影することにしています。この時はF8まで絞りました。

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ナガボノシロワレモコウの穂先に静止するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



最近、腕力が弱くなってきたせいでしょうか、支持なしに手撮りで撮影すると、強力な手ブレ補正装置がついたマクロレンズを使用していても微妙にブレが入ってしまいます。今まで三脚は重くて行動範囲が著しく制限されるという理由で、あまり積極的には使用してきませんでしたが、近頃はよりシャープな画像を得るために近接撮影時には三脚を使用することにしています。

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ナガボノシロワレモコウの穂先に静止するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



<開翅>
ゴマシジミはなかなか翅を開いてくれません。

何度か静止したゴマシジミに、「開けゴマ!」と呟きましたが、彼らは一向に聞く耳を持たないのです(当たり前)。しかし 「待てば海路の日和あり」 で、ワレモコウに静止したゴマシジミに朝日が当たるとおもむろに翅を広げてくれました。それでも半開翅ですが、これ以上の期待は無理というものです。

ゴマシジミが翅を広げたのは後にも先にもこの時だけでした。

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ナガボノシロワレモコウの穂先で半開翅するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



<飛翔>
所有のレンズの中で、チョウの飛翔の写真には魚眼レンズ(10㎜)を使用してきました。でも、今回は魚眼レンズを使用せずに(自宅に忘れてきた)、広角24㎜とマクロ100㎜だけで飛翔写真を撮影することにしました。広角24㎜で飛翔を撮影すると、魚眼に比較して背景が適度にボケてくれるので気に入っています。

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飛翔するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



飛翔写真の中で、翅表が比較的良く見えるものを選んでみました。

ここ青森のゴマシジミは北海道と同じ亜種(ogumae)で、翅表の青色の紋が広く鮮やかでとても綺麗です。またこの亜種は翅表辺縁の黒帯の境界が明瞭で、黒紋が小さいのも特徴とされています。

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飛翔するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400, Trimming (+)



求愛飛翔しているゴマシジミを、100㎜マクロレンズのままで撮影してみました。

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飛翔するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400, Trimming (+)



<交尾>
交尾シーンが楽に撮影できるシジミチョウは、ムモンアカシジミ、チョウセンアカシジミ、クロツバメシジミなどがあげられます。このゴマシジミも前述のチョウたちほどではありませんが、見る機会が多いようです。

今回は意識的に2組の交尾ペアを発見することができました。

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交尾するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400


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交尾するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



<産卵>
ナガボノシロワレモコウの穂先に止まった個体は産卵行動を示します。でも、あまりに多いので本当に産卵しているのかそれとも偽産卵行動なのかがよくわかりません。

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産卵するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400


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産卵するゴマシジミ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» ヒメシロチョウ; The Eastern Wood White

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ヒメシロチョウ (青森県六ケ所村、8月14日)

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Canon EOS 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




§ Afterword §
最近、青い森鉄道や青い森信用金庫など「青い森」という言葉が好んで使われているようです。そこで、今回のNDには「青い森のゴマシジミたち」というタイトルを付けてみました-------少し変ですかね。

今回は天候不良のために下北半島での撮影は断念しましたが、そのおかげでミソハギが咲き乱れる素晴らしいゴマシジミのポイントが発見できました。「災い転じて福となる」 とはまさにこのことですね。蝶の撮影はできるだけ美しい場所で撮影したいものです。その意味からも今回の場所は申し分の無いところでした。

青森県は 《日本で唯一のゴマシジミ天国 》ということができるでしょう。いつの日かまた、この夢の花園で青い森のゴマシジミたちと戯れたいものだと願っています。


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山梨県北杜市に生息するゴマシジミの保全活動へご協力のお願い

ゴマシジミは以前にはかなり普通に見られたチョウですが、関東・中部地方では急激な減少の一途をたどり、とくに翅表が青いいわゆる「青ゴマ」は見ることすら困難になってしまいました。そこで、現在、日本チョウ類保全協会(北杜市オオムラサキセンター)では山梨県のゴマシジミの保全活動を展開しています。この保全活動では、ゴマシジミの生息に配慮した環境の維持・管理を行っており、草刈りの際に食草のワレモコウを残すように留意しているほか、寄主アリの調査なども行っています。


保全活動を進めるにあたり、草刈りなどの管理活動にご協力いただけるボランティアを募集しております。本活動にご協力いただける方は、ご連絡をお願いいたします。

NPO法人 日本チョウ類保全協会
〒140-0014 東京都品川区大井1-36-1-301
TEL:080-5127-1696

北杜市オオムラサキセンター
 〒408-0024 山梨県北杜市長坂町富岡2812
TEL:0551-32-6648


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以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-08-17 23:08 | ▣ゴマシジミ | Comments(20)

「山梨の蝶」(甲州昆虫同好会編)という本には、山梨県ではゴマシジミの分布が広く、また個体数も多いと書かれている。
はてさて、これは本当だろうか?
以前は、ゴマシジミの個体数が多かったかも知れないが、現在ではその姿を見るだけでもありがたいと思えるほど減少し、少ない蝶になってしまったのだ。

その少ないゴマシジミを求めて、東京や神奈川などからわんさか採集者が集まってくるのだからたまったものではない。彼らは情報だけをたよりに訪れるので、既知のゴマポイントは、彼らに完全に占拠されてしまっている。まったく、この時期、山梨にはゴマシジミ狂騒曲でもながれているようだ。

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§ゴマシジミ§

先週、甲州市で見つけた小さなゴマポイントにもう一度行ってみた。
到着するとすぐに、1頭のゴマが飛び出して葉の上に静止した。今までゴマシジミの開翅を撮影していないので、本日はのんびりと翅を開くまで待つことにした。
「開かぬなら、開くまで待とうゴマシジミ---虫林」
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。。広角:葉上で休むゴマシジミ Maculinea teleius

。。。 Wide angle view of Maculinea teleius resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 200
。。。.(2007-August-25, Koshu-shi, Yamanashi)

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。。拡大:葉上で休むゴマシジミ Maculinea teleius

。。。 High power view of Maculinea teleius resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-August-25, Koshu-shi, Yamanashi)


広角で撮影していると、ファインダーにとんでもないものがうつった。

それは----------「あやはべる」furuさんだった。
お互いにビックリしたが、お会いするのは久しぶりなので、とても嬉しい。
思わずfuruさんをバックに入れて広角写真を撮影してしまった。

落ち着いて話を聞いたところ、furuさんはこの場所を以前から知っていて、今日はゴマの撮影にやってきたとのことであった。なんと、先週見つけたゴマポイントは、furuさんの知るゴマポイントと同一の場所だったことになる。これまたビックリである。
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。。葉上で休むゴマシジミ Maculinea teleius と furuさん

。。。 Wide angle view of Maculinea teleius resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 200
。。。.(2007-August-25, Koshu-shi, Yamanashi)


ゴマシジミはなかなか開翅してくれないので、手持ちぶたさにオニヤンマを撮影していた。一番ピントがあった写真が、furuさんのリュックの前だった。
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。。飛翔:オニヤンマ Anotogaster sieboldii

。。。 Flying feature of Anotogaster sieboldii
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 400
。。。.(2007-August-25, Koshu-shi, Yamanashi)

1頭のゴマシジミを二人で色々と撮影していたが、突然、ネットを持った採集者が現れてしまった。彼の話では、昨日、あるヒトがゴマシジミをここで5匹採集したとのことであった。この個体数の少ない小場所で、5匹の採集はかなりダメージが大きいことは明白だ。

結局、2時間待ってもゴマシジミは翅を開いてくれないので、ネットマンから聞いた北杜市の明野のゴマポイントに移動し、そこでゴマを探す事にした。もちろん、furuさんも一緒にね。

明野では蝶の採集者が多く、出会っただけでも7-8人になる。全てゴマ狙いの方たちだ。親切な人もいて、ゴマのポイントを教えてくれたが、そこに行くと、すでに数人の採集者が陣取っていた。それでも、1頭だけワレモコウにきたゴマシジミを発見できた(発見してもらった)。

出会った採集の方たちの成果は、null~5匹/1人くらいだが、こんなに採集者が入れ替わり立ち代り集中すれば、環境は変わらなくても、採集圧だけでポイントが消滅してしまうだろう。

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§ゴマダラチョウ§

本日も非常に暑い。水分補給のためにジュースの自動販売機までくると、その前で、ゴマダラチョウ、キタテハ、ウラギンシジミ、コミスジが吸水していた。
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。。無機塩類をとるゴマダラチョウ Hestina persimilis japonica

。。。 Hestina persimilis japonica feeding on the mineral salt
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-August-25, Hokuto-shi, Yamanashi)


この蝶は無機塩類をとるため、夢中で石をなめているので、gyoromeを装着して撮影してみた。
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。。虫の目像:無機塩類をとるゴマダラチョウ Hestina persimilis japonica

。。。 Insect-eye image of Hestina persimilis japonica feeding on the mineral salt
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA 200
。。。.(2007-August-25, Hokuto-shi, Yamanashi)

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§ヒメシロチョウ§

原村では、この時期ソバの花が満開で、とても綺麗だった。ソバの花には、モンキチョウやモンシロチョウとともに多くのヒメシロチョウが訪れていた。
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。。飛翔:ヒメシロチョウ Leptidea amurensis

。。。 Flying feature of Leptidea amurensis
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 400
。。。.(2007-August-25, Hara-mura, Nagano)

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。。飛翔:ヒメシロチョウ Leptidea amurensis

。。。 Flying feature of Leptidea amurensis
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 400
。。。.(2007-August-25, Hara-mura, Nagano)


ヒメシロチョウはマメ科の植物(多分、ツルフジバカマ)にしばしば静止し、産卵行動を示した。
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。。産卵:ヒメシロチョウ Leptidea amurensis

。。。 Egg lying of Leptidea amurensis
。。。. Pentax K10D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-August-25, Hara-mura, Nagano)

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§ムモンアカシジミ§

T川のムモンアカポイントは、以前(2週間前)に訪れたときは、まだ時期的に早いみたいであった。今回、訪れてみると午後1時30分頃に、高い木の上から1頭のムモンアカシジミが舞い降りてくれた。その後、足元から突然もう1頭が飛び出した。
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。。ムモンアカシジミ Shirozua jonasi

。。。 Shirozua jonasi resting on the flower
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-August-25, Hara-mura, Nagano)

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§ミヤマシジミ§
帰る途中で、河原のミヤマシジミの棲息地を覗いてみた。かなりの数が見られたが、あまり翅を開いてくれないのだ。でも中には何とか開いてくれるものもいたので助かった。
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。。。。。。。。。。ミヤマシジミ Lycaeides argyrognomon praeterinsularis

。。。。。。。。。。。 Lycaeides argyrognomon praeterinsularis
。。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, GW-1, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-August-25, Hakusyu, Yamanashi)

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§Epilogue§

ゴマシジミの撮影中に、furuさんに遭遇したのは大変驚いた。ある意味、ゴマシジミを見つけたときよりも嬉しいことである。久しぶりにお会いし、撮影もご一緒できて楽しかった。

北海道でゴマシジミは、「道端のチョウ」であるらしい。もともとこの蝶はヒトの生活圏の中でともに生きる身近で庶民的な蝶なのだ。それがいつの間にか少なくなったのは、ヒトの生活様式が変わったためといわれている。

山梨県でゴマシジミの分布は非常に狭く、個体数も少ないといわざるをえない。ゴマシジミの減少をヒトの生活様式の変化による時代の流れというのは簡単だが、実際、ヒトの生活様式の変化説にしても、どこまでの信頼性があるのだろうか。

いずれにしても、少なくなってしまった山梨県のゴマシジミを、良識のある大人(実際話してみるとそう思える)が、よってたかって網で追い掛け回すのは、少し分別が欠けているね。でも、ゴマシジミはそんなに軟なチョウではなさそうなので、どこかでしたたかに繁殖していると信じている。

この蝶の食草のワレモコウは、どこのゴマポイントをみても多くはない。ところが、面白いことに、今の時期、このチョウのいない高原のお花畑では、沢山のワレモコウを見ることができる。すると、この蝶が生きていくには、ワレモコウの要素よりも、共生するアリの要素の方が重要なのだろうか。アリ蝶はこのミステリアスなところが魅力だ。
by tyu-rinkazan | 2007-08-26 14:54 | ▣ゴマシジミ | Comments(20)

今年は山梨県でゴマシジミの姿を見ていない。以前は土手や開けた草地、畑の畦などのポイントでゴマシジミをしばしば見かけたそうだが、今日ではそのような場所は少なくなり。またゴマシジミそのものの個体数も急速に減ってしまった。

数年前に見つけた茅ヶ岳中腹の青ゴマポイントでは、環境はそれほど変わったとは思わないが、何故か今ではゴマシジミはいなくなってしまった(食草が少ないことと採集圧が原因かな)。そこで、何とか新しいゴマポイントを探したいと思っていた。

数日前に突然、ぽんぽこ山本さんからメールが入り、ゴマシジミであれば、○△方面で探したほうが良いだろうというご親切なアドバイスを頂いた。
ゴマポイントで暗中模索している虫林にとっては、「地獄に仏」ならぬ「地獄にぽんぽこさん」である。

本日(日曜日)は半日だけでも、ゴマシジミを探しに行くことにした。
♪探し物はなんですか~、見つけ難いものですか~♪♪(井上陽水)

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本日も朝から暑い。車で30分ほどの丘から見下ろす景色は、甲府盆地の北東部にあたる。この場所からは、旧塩山市の名前にもなった、“塩山:標高522m”がお椀を伏せたように市街地の中にみることができる(写真手前で、やや左側の山)。遠くには金峰山や瑞垣山などの秩父の山々が聳えている。

そういえば、このあたりは市町村合併により、甲州市になってしまった。
市町村合併によってつけられた新しい名前にはろくなものがない。虫林が所属する大学がある場所の地名も玉穂町から中央市になった。------意味がわからないぞ。
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。。甲府盆地北東部

。。。Landscape of North-east region of Kofu-basin
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 100
。。。.(2007-August-19, Kosyu-shi, Yamanashi)


山梨県はブドウやモモなどの果物栽培が盛んな土地である。春には一宮から勝沼にかけて、モモの花が一面に咲き、桃源郷と称される。モモの収穫は8月上旬までで、時期的には既に終了しているはずだが、まだ収穫されずに残っているものがあった。
写真はストロボを弱くたいている。

モモの林はとにかくセミが多い。歩くたびにばたばたと飛び立つのでビックリしてしまう。
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。。モモ Prunus persica

。。。Peach
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 100、ストロボ
。。。.(2007-August-19, Kosyu-shi, Yamanashi)

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§ゴマシジミ§

見晴らしの良いところに立って、伐採跡地のように見える場所を見つけ、そこを歩いてみた。炎天下で草を掻き分けのぼり、ゴマシジミを探すのは非常に厳しい。夏の太陽が容赦なく虫林を照りつける。大量に汗をかいたので、電解質を含む水分補給には気をつけていたつもりだが、少しクラクラした。熱中症になりかけたのかも知れない。危ない、危ない。

そんな遠くからみえるような草原では、結局のところゴマシジミは見つからなかった。ところが、一休みして、何となく入った果樹園の脇の茂みで、大きなシジミチョウがチラチラと飛んでいるのが見えた。
ゴマシジミに違いない!

早速、駆け寄って確認するとやはりゴマシジミだった。飛翔時には翅の青色がとても綺麗だ。後を追っていると、食草のワレモコウの花に静止したので、広角で撮影した。
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。。広角:ワレモコウで休むゴマシジミ Maculinea teleius

。。。 Wide angle view of Maculinea teleius resting on the flower
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 200
。。。.(2007-August-19, Kosyu-shi, Yamanashi)

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。。広角:ワレモコウで休むゴマシジミ Maculinea teleius

。。。 Wide angle view of Maculinea teleius resting on the flower
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 200
。。。.(2007-August-19, Kosyu-shi, Yamanashi)


その場所で出会ったゴマシジミは数頭のみであった。いずれの個体も新鮮だったので、発生初期かとも思うが、それにしても数は少ない。

この少ない個体数では、交尾はおろか産卵シーンの撮影も困難だろうと思う。
まあ、こんなときこそ、普通のシーンを丁寧に撮ることが肝心だろう。
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。。葉上で休むゴマシジミ Maculinea teleius

。。。 A butterfly, Maculinea teleius, resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 200
。。。.(2007-August-19, Kosyu-shi, Yamanashi)


葉上に静止したゴマを逆光気味の角度から撮影してみた。完全な逆光だとゴマシジミがつぶれてしまうが、半逆光だと縁毛の光が蝶の輪郭を強調して美しい。
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。。葉上で休むゴマシジミ Maculinea teleius

。。。 A butterfly, Maculinea teleius, resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-August-19, Kosyu-shi, Yamanashi)

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§ゴマシジミ飛翔§

しばらく様子を見ていたが、ゴマシジミたちは一向に翅を開いてくれない。翅を開いてくれないと青ゴマというわけにはいかないのだ。そこで、飛翔写真を撮影することにした。

飛翔写真は、蝶の飛ぶ姿を写しとめることが本来の目的であるが、開翅をしない蝶の翅表の様子を観察する手段としても有用だと思う。

飛翔写真でゴマの翅表をみると、青い部分が鮮やかに認められ、いわゆる「アオゴマ」といえる。しかし、翅の辺縁の黒い帯がかなり太いようだ。
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。。飛翔するゴマシジミ Maculinea teleius

。。。 Flying feature of Maculinea teleius
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 200
。。。.(2007-August-19, Kosyu-shi, Yamanashi)


山梨県のゴマシジミは本州中部亜種kazamotoに属するが、場所によって青い部分の広がりは様々である。富士山周辺のゴマシジミは、翅全体が黒くなるが、この辺の個体はかなり青い。
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。。飛翔するゴマシジミ Maculinea teleius

。。。 Flying feature of Maculinea teleius
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 200
。。。.(2007-August-19, Kosyu-shi, Yamanashi)

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§ウラナミシジミ初見§

何気なく歩いているとシジミチョウがすごいスピードで飛来した。初めはトラフシジミかと思ったが、良く見るとウラナミシジミではないか!

ウラナミシジミは今年の初見になる。こんなに早いウラナミシジミの初見は今まで記憶に無い。今年は一体どうなっているのだろうか。
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。。初見:ウラナミシジミ Lampides boeticus

。。。 First look of Lampides boeticus
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-August-19, Kosyu-shi, Yamanashi)

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§ウラギンシジミ§

この辺りはウラギンシジミが多いようで、複数の個体を見かけた。
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。。ウラギンシジミ Curetis acuta paracuta

。。。 Curetis acuta paracuta resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-August-19, Kosyu-shi, Yamanashi)

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昼近くになると、暑さはとても我慢できるレベルではなくなったので、帰宅することにした。水風呂にでも入ってリフレッシュすることにしよう。

結局、何とかゴマシジミの新ポイントを見つけることが出来たが、非常に狭い範囲で出現した個体も3頭にとどまった。まだ発生初期なのかも知れないが、このままでは、ここも近い将来いなくなるような気がしてならない。何とかならないものかと気をもんでしまう。

でもやっと見つけたゴマの新ポイントなので、これからもう少し観察してみようと思う。
ポイントの発見において、貴重なアドバイスを頂いたポンポコ山本さんに感謝いたします。
by tyu-rinkazan | 2007-08-21 11:28 | ▣ゴマシジミ | Comments(24)