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カテゴリ:その他・雑( 30 )

DIARY Vol.10 (650): #12, 2015 :

虫人(むしびと)パーティ

土曜日の午前中はカオヤイさん、spaticaさんと拙フィールドでコミミヅクの幼虫を撮影し、午後からは山口進さん宅に集結してパーティ。皆さん、東南アジア(特にタイ)を中心とした虫の知識、話題はとても豊富で、虫談義は尽きることを知りませんでした。そんなエンドレス虫トークはねっからの虫人でなければできませんね。とても楽しかったです。

参加虫人たち:
◉パナマから2日前に帰国して、まだ時差ボケが抜けない「山口進さん(昆虫写真家)」
◉タイから一時帰国して、日本の寒さに震える「カオヤイさん(タイの自然と風景)」
◉タイにお住まいの虫グッズデザイナー「マメ子さん(マメ子商会代表)」
◉むしガールズ指導者と噂されている「ツノゼミ姉さん(熊大)」
◉楽しい虫(むし)学を世に展開する「メレ山メレ子さん(昆虫大学長)」
◉けっして節穴でない鋭い虫目を持つ「spaticaさん(ふしあな日記)」
◉シロアリの形態発生学を研究している「オオシロアリくん(北大)」
◉仕事にかこつけて世界をふらつく怪しい虫人「虫林花山(Nature Diary)」

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Note

寒い週末でした。でも、タイでお世話になった方々やこれまでお話しすることができなかった方々などとゆっくり語り合えてよかったと思います。色々と親切にお世話頂きました山口進さんには心から感謝します。また、夕食の「S家の具だくさんコロッケ」、「S家のグラタン」「熊本の馬刺し」はいずれも絶品でした。また食べたいものです----虫のいい話。

また、お会いしましょう。


By 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-03-08 16:19 | その他・雑 | Comments(8)

謹賀新年
昨年中は拙写真と駄文にお付き合いいただき真に有難うございました。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



<第9回虫林大賞 2015>
虫林大賞は毎年12月31日の夜、NHKの紅白歌合戦を見ながら、ミカンを食べながらの長時間選考の結果決定されます。今回の大賞は「陸中の美蝶キマリン」に決定いたしました。キマリンとはキマダラルリツバメシジミという愛らしいシジミチョウの愛称です(蝶友kenkenさんが好む)。岩手県の陸中地方はキマリンの北限になります。

キマリンを撮影した日は、レンタカーを借りて陸中を回っていました。朝から降っていた雨が午後になって上がったので、数年前に見つけたキマリンポイントに急ぎました。到着して間もなく、目の前のヒメジオンの群落の上を素晴らしいスピードで飛び回る小さなシジミチョウの姿を見つけました。「北限の陸中キマリン」です。これまでも陸中キマリンは撮影したことがありますが、個体が擦れていたり(特にオスは擦れやすい)、十分に近接できなかったり(テリ張りが高いところ)と満足のいくレベルの写真は撮れていませんでした。この日は個体数も多く、満足するレベルすなわち「翅表の鱗粉を解像するレベルの近接撮影」ができました。

夏の夕方、岩手県陸中地方の山中で一人ほくそ笑む虫林の姿あり------至福の時。

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------虫林大賞:北限の陸中キマリン (6月30日、岩手県)




<その他のノミネート作品>

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<甲虫部門賞>

今回の甲虫部門賞は、タイ王国のカオヤイ国立公園で出会ったアカエリエンマゴミムシが選出されました。日本国内ではないので、審査員に色眼鏡でみられてしまうというハンディキャップを乗り越えての受賞になりました。

このゴミムシは虫林が思う美虫の3大条件「形の面白さ(迫力でも良い)、大きさ、色彩の美しさ」を全て持ち合わせています。カオヤイさんによれば、自然状態での観察は極めて稀ということでした。また。本種はタイ国外持ち出しは禁止になっているらしい。

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-----アカエリエンマゴミムシ(10月07日、タイ王国)




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それでは、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
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Nature Diary vol.10 (639): #01, 2015
Date: January-01
Place: Kofu in Yamanashi




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過去の虫林大賞 (The best shot of the year by Tyurin)
第1回 (2007):オオイチモンジの集団吸水
第2回 (2008):アリに攻撃される岩手のチョウセンアカシジミ
第3回 (2009):カタクリで吸蜜する白馬のギフチョウ(イエローバンド)
第4回 (2010):福島のキマダラルリツバメ♂開翅
第5回 (2011):槍ヶ岳バックのタカネヒカゲ
第6回 (2012):クロミドリシジミ♂開翅
第7回 (2013):フウロソウで吸蜜するタカネキマダラセセリ



第8回(2014):テングの首飾り
第9回(2015):陸中のキマリン
by tyu-rinkazan | 2014-12-31 23:55 | その他・雑 | Comments(36)

謹賀新年

昨年中は拙写真と駄文にお付き合いいただき真に有難うございました。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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<虫林大賞 2014>
新年の恒例となっています「虫林大賞2014」を発表させていただきます。
今回の大賞は「テングの腹飾り」に決定です!

この写真は、昼食に立ち寄った蕎麦屋の入り口脇のタヌキの置物の腹に1頭のテングチョウが静止して翅を開いた時のもので、タヌキが「ひゃ!くすぐったい」と叫んでいるように見えますね。狸と天狗の組み合わせが面白いと評価しました。

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------虫林大賞:テングの腹飾り (6月15日、山梨県韮崎市)



大賞候補にノミネートされた作品。

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------雨上りの奇跡 ジョウザンミドリシジミの交尾 (7月7日、長野県白馬村)


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------背中の蝶 キマダラルリツバメシジミ東北亜種 (7月1日、岩手県岩泉町)




<海外蝶部門賞>
アナイスアサギシロチョウは無毒のシロチョウだが、その♀は体に毒を持つマダラチョウに似せている(ベイツ型擬態)。

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------ベイツ型擬態 吸蜜するアナイスアサギシロチョウのメス (7月12日、タイ)




<蛾部門賞>
エゾヨツメは春先に出現するヤママユの仲間です。
夜間でしかも飛翔撮影という撮影難易度の高さが評価された。

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------飛翔するエゾヨツメ (4月6日、山梨県甲府市)




<甲虫部門賞>
エゴヒゲナガゾウムシは小さなゾウムシですが、面白い形態がフォトジェニック。
メスはエゴの実に口で穴を開け、そこに腹部を入れて産卵します。

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-----エゴヒゲナガゾウムシの産卵 (8月31日、静岡県富士宮市)




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それでは、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
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Nature Diary vol.9 (01): #563, 2014
Date: January-01 (Wednesday)
Place: Kofu in Yamanashi




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過去の虫林大賞 (The best shot of the year by Tyurin)
第1回 (2007):オオイチモンジの集団吸水
第2回 (2008):アリに攻撃される岩手のチョウセンアカシジミ
第3回 (2009):カタクリで吸蜜する白馬のギフチョウ(イエローバンド)
第4回 (2010):福島のキマダラルリツバメ♂開翅
第5回 (2011):槍ヶ岳バックのタカネヒカゲ
第6回 (2012):クロミドリシジミ♂開翅
第7回 (2013):フウロソウで吸蜜するタカネキマダラセセリ



by tyu-rinkazan | 2014-01-01 00:00 | その他・雑 | Comments(66)

DIARY #562 :

虫林が所蔵する虫本の中に「小学館の学習百科図鑑 世界のチョウ」がある。この本は発刊されてからすでに30年近くなるが(1984年初版)、現在第一線で活躍されている昆虫写真家(山口 進、海野和夫、今森光彦、松香宏隆)の皆さんがチョウの撮影のために世界の秘境に挑戦した「若き日のパッション」がしひひしと感じられる。装丁は学童向けの古い本だが、いつ見ても胸の高鳴りを禁じ得ない。

................................................

この本の著者の一人である昆虫写真家の 「山口 進」氏が同じ山梨県内にお住まいということは知っていたが、これまでお会いする機会がなかった。今回、ひょんなことから山口氏を知ることとなり、僕の友人の中村ご夫妻とともにお宅にお邪魔した。

山口氏は優しい笑顔がとても印象的で、昆虫写真家としての苦労話や楽しいお話に時が過ぎるのも忘れて長居をしてしまった。虫屋とは不思議なもので、初対面でも旧知の間柄のように親近感をもってお話ができてしまうのだ----僕が図々しいだけか?

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---- 「世界のチョウ」と昆虫写真家の山口 進氏



虫林は子供の頃から(今でもね)世界の秘境を旅して「奇々怪々な昆虫たち」に出会いたいという強い憧れがある。帰る時にそっと手渡してくれた3冊の本には、まさしく僕の憧れを具現化した山口氏の秘境探検の歴史がそこにあった。

ウーム、お正月休みには、僕の心は世界の秘境をさまようことになるだろう。

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----山口進氏の本の一部


山口氏とは家が近いので、是非ともまたお会いしたいと思います。
ご一緒した中村ご夫妻にも感謝申し上げます。楽しい時間を有り難うございました。


Nature Diary vol.8 (70): #562, 2013
Date: December-29 (Sunday)
Place: Nagasaka in Yamanashi



by tyu-rinkazan | 2013-12-30 10:03 | その他・雑 | Comments(4)

【祝東京オリンピック開催決定】
韓国滞在中に2020年オリンピックの東京開催が決まった。思い起こせば、1964年の東京オリンピックでは、僕は大磯の選手村で国旗を揚げる手伝いをした。新幹線、東洋の魔女、円谷幸吉、アントンへーシング、ボブヘイズ、アベベビキラ、今ではみんなセピア色になってしまったが、その時の興奮は忘れない。次回の2020年東京オリンピックではどんな名場面が---楽しみだ。

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Diary #545 :
国際学会で、韓国の釜山を訪問。

釜山に夜遅く到着して、ホテルから浜に出ると高層ビル群の夜景。
この辺りは埋め立て地で、日本でいえばお台場といったところ。

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- Night View

----Sony Cyber-shot RX-100



浜の僅かな岩礁に釣り人の影。
砂浜にはカモメだけが群れていた。

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- Seashore

----Olympus OMD EM5, MZD 14-150mm



雨降る夕暮れの街角。

ホテルの近くの海雲台伝統市場。
キムチ、ジャージャー麺、ヌタウナギなど人々の生活。

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- Busan

----Olympus OMD EM5, MZD 14-150mm



タクシーで15分ほどに位置する森林公園を散歩。
アゲハチョウがサルスベリの花に飛来。

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- The Chinese Yellow Swallowtail

---- Olympus OMD EM5, MZD 14-150mm



ヤブガラシの花で吸蜜するカラスアゲハ♀。
関東辺りのものと少し違う。

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- The Bianor Peacock

---- Olympus OMD EM5, MZD 14-150mm



美しいオナガアゲハ♀。

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- The Long Tail Spangle

---- Olympus OMD EM5, MZD 14-150mm



ここでは多いウラナミジャノメ。

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- The Japanese Rings

---- Olympus OMD EM5, MZD 14-150mm



ヤマトシジミも飛んでいた。
海外ではすべてのチョウにカメラを向ける。

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- The Pale Grass Blue

---- Olympus OMD EM5, MZD 14-150mm



Postscript :
国際学会に出席するために韓国の釜山を訪れた。国同士の関係が微妙な時期だが、かの地の友人たちは変わらぬ笑顔で迎えてくれた。滞在中は雨が多くてなかなか散歩できなかったが、帰国する日の午前中だけホテル近くの森林公園を2時間ほど歩くことができた。釜山の植生は日本とあまり変わらず、チョウたちも日本との共通種ばかりで新鮮さは乏しかったが、それはそれで興味深く思えた。


Nature Diary vol.8(54): #545
Date: September-08 (Sunday) /2013
Place: Busan in Korea





by tyu-rinkazan | 2013-09-11 06:28 | その他・雑 | Comments(8)


Nature Diary vol.8(01): #488


昨年中は拙写真と駄文にお付き合いいただき真に有難うございました。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



虫林大賞 2013

虫林大賞は前年1年間の写真の中で最もお気に入りの一枚を虫林自身で選ぶもので、今年で第7回になります。
厳正かつ慎重なる審査の結果、本年度は タカネキマダラセセリとハクサンフウロ に決定しました。

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<選考理由>
「ハクサンフウロとタカネキマダラセセリ」は何年もの間こだわっていた組み合わせで、昨年の夏に上高地の○沢でやっと何とか満足がいく写真が撮影できました。日頃、チョウ撮影されている諸兄であれば、この感激はご理解いただけるのではないかと拝察いたします。


ノミネートされたその他の大賞候補の写真は以下の通りです。

メスアカミドリシジミ♀の開翅
イエローバンドの飛翔
ミズヒキアブに捕獲されたウラジロミドリシジミ
白馬のウラクロシジミ
大仙丈のクジャクチョウ
ジョウザンミドリシジミの開翅
海バックのサツマシジミ


その中でも昨年6月に、岩手の山中で撮影した「メスアカミドリシジミ♀の開翅」とkmkurobeさんのお世話で白馬で撮影した「白馬のウラクロシジミ」と「ミズヒキアブに捕獲されたウラジロミドリシジミ」はとても印象深いものだったので、虫林大賞の有力候補でした。

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甲虫では山形の永幡さんにお会いした時の「月山のシラハタネクイハムシ」がとても印象に残りました。
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過去の虫林大賞 (The best shot of the year by Tyurin)
第一回 (2007):オオイチモンジの集団吸水
第二回 (2008):アリに攻撃される岩手のチョウセンアカシジミ
第三回 (2009):カタクリで吸蜜する白馬のギフチョウ(イエローバンド)
第四回 (2010):福島のキマダラルリツバメ♂開翅
第五回 (2011):槍ヶ岳バックのタカネヒカゲ

第六回 (2012): クロミドリシジミ♂開翅


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それでは、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

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以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2012-12-31 23:57 | その他・雑 | Comments(42)

Nature Diary #414

学会の会議の後、皆生温泉に宿泊。
夕食まで時間があったので、宿の前の遊歩道をそぞろ歩いた。

僕は海辺の町に育ったので、潮の香、波の音、砂の感触、風の匂いの全てが懐かしい。海が持つ何ともいえない広々とした空気感は、僕の気持ちまで穏やかに広げてくれる。やはり海って良いな。

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弓ヶ浜 (鳥取県米子市、10月06日)
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Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100


宿の部屋から暮れなずむ浜辺に目を落とすと、傾きかけた陽射しの中に2組の男女が記念撮影。

お隣の出雲国にある出雲大社は縁結びの神、10月は日本中から神様が集まる(神有月)。
もしかして、彼らは神様に導かれて----ウーム、まったく関係ないか。

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浜 (鳥取県米子市、10月07日)
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Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100


入り江に沿った小径。
数頭のウラギンシジミを見つけた。
一頭がうまい具合に岸壁の端っこに静止してくれた。

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浜 (鳥取県米子市、10月07日)
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Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100


海背景のチョウの撮影はこれが2度目。
翅が一部壊れて少し古いウラギンシジミだけれど海バックは嬉しい。

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浜 (鳥取県米子市、10月07日)
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Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100


このチョウは波に洗われた岸壁の上でストローを出していた。
どうやら海水からミネラルを摂っているようだ。

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浜 (鳥取県米子市、10月07日)
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Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100


同じチョウでも撮る方向によってイメージが変わる。

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浜 (鳥取県米子市、10月07日)
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Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100


§ Afterword §

前回に訪れた時には、確か「水鳥公園」という名前の公園の池で野生のコウノトリを見た。

今回は、中国弾丸ツアーから帰国後、すぐに鳥取県の米子に飛んだので少し疲れた。でも、晩秋の日本海を少しばかり楽しめた気がする。米子市の近くの境港は水木しげるの出生地。NHKの連ドラ「ゲゲゲの女房」の影響と思われるが、米子市内のいたるところで鬼太郎グッズがある。とくに米子空港が「米子鬼太郎空港」と改名しているのには驚いたな。

下の写真は、米子鬼太郎空港にある鬼太郎の像。

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いつかまたこの穏やかで風光明媚な米子の海を訪れたみたい。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-10-09 16:35 | その他・雑 | Comments(4)

Nature Diary #0295
Date: December 27th (Sunday), 2009
Place: Shinjuku, Tokyo
Weather:Fine



§ Diary §

日本チョウ類保全協会の「絶滅危機のチョウを守る」の展示会と講演会が、新宿御苑インフォメーションセンターで開かれた。今週の日曜日はその最終日だったので、思いきって家内と一緒に展示会に参加することにした。

午後1時頃に現地に到着してみると、協会事務局の中村氏や永幡氏はもちろんのこと、多くのお仲間がすでにいてチョウの話に花が咲いていた。写真を見ながら皆さんと楽しい時間を過ごすことができた。

同好の仲間はいつ会っても楽しいものだ。

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展示会場(新宿、12月27日)





永幡氏の「里山の自然」とくにクリの木とカタクリの興味深い話をお聞きし、日本における里山の意義について再認識した。里山は日本人の魂だね。一方、中村氏の「絶滅に瀕しているチョウの保全」の話では、日本の絶滅危惧種の実態をわかり易く説明していただき、さらにそれらの保全に協会が大きな役割を果していることが供覧された。

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講演する中村氏(新宿、12月27日)





<虫林の展示写真>

今回の展示会のテーマの一つは「雨のチョウ」だったので、虫林は「雨上がりのウラギンシジミ」を提出したが、このウラギンシジミの写真について少しだけ説明する。

その日は明け方まで降った雨があがった10月末のある日で、ツマグロキチョウの撮影のために県南の河原を訪れた時だ。昨夜までの雨や朝露で濡れた草にズボンが濡れるのを気にしながら草地を歩いて行くと、まだ太陽の日が当たらないススキの葉にウラギンシジミを見つけた。

見ると、蝶の翅には無数の細かい水滴が付いていて驚いた。撮影後、陽が当たるとともにこのウラギンシジミは元気に飛び去った。

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雨上がりのウラギンシジミ





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§ Afterword §

昨年はこの展示会に参加できなかったので、今年は思い切って参加してみた。久しぶりに皆さんやまた初めてお会いする方とともに、蝶の話を中心に楽しい時間を過ごすことができた。こんな交流会は他に無いので、是非とも来年も参加したいものだ。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2009-12-28 20:29 | その他・雑 | Comments(10)

Nature Diary #0231
Date: January 1st (Thursday), 2009

§ Diary §

冬来たれば、春近し
皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

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この写真は昨年の白馬でのよき思い出(幸せの黄色いバンド)です(詳細はND#0167 参照)。
第3回虫林大賞(2008年度)受賞作品----自分の作品から自分で選んでいるので、あしからず。

by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2009-01-01 00:28 | その他・雑 | Comments(55)

Nature Diary #0227
Date: December 13th (Saturday), 2008
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather:Fine


<<タイトル考>>
今回のブログのタイトル「冬の散歩道」は、虫林が昔好きだったアメリカのフォークシンガー:サイモンとガーファンクル Simon and Garfunkel の歌のタイトルからパクったものだ。この歌は、彼らが活躍した初期の1960年代後半に流行ったので、なんと、ウン十年ほども前になる。 Time time time ---

ところで、虫林は最近の歌の名前はとんと覚えられない(まあ、覚えようともしないのだが----)。

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§ Diary §

甲府市の東に「愛宕山」というありふれた名前の小さな山がある。

その山の南斜面は、ブドウ畑とともに最近は宅地開発が急速に進んできて、それらに追いやられるようにクヌギ、コナラの雑木林は山の上部に縞状ないしは島嶼状に残っているにすぎない。

今回はそんな雑木林を午前中に散歩してみた(午後は野暮用)。



ウラギンシジミ; Angled Sunbeam

ムラサキシジミ(ムラシ)を探して照葉樹を見回ってみたが、残念ながらムラシの姿を見ることは出来なかった。しかし、カシの木の葉裏に静止するウラギンシジミを1頭だけ見つけた。

すでに越冬状態のようで、ほとんど動こうとしない。ストロボを使用してチョウの姿を強調しようと考えたが、翅裏の白さのために意外に露出が難しかった。

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葉裏で越冬するウラギンシジミ (12月13日、甲府市)

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An Angled Sunbeam winter-passing on the back of oak leaf
(Olympus E-510, ZD8mm f4.5, 1/320, EV0.0, ASA100、ストロボ)


ウラギンシジミの翅裏の白さは独特のものである。これを何にたとえたら良いのだろうか。虫林には、その色合いや質感から陶磁器の「白磁」のような趣があるように思える。柿右衛門の地色かな?

この時期のウラギンシジミはとてもあり難く、コトの他美しく感じてしまうのだ。

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ウラギンシジミの‘白磁’のような翅裏 (12月13日、甲府市)

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An Angled Sunbeam winter-passing on the back of oak leaf
(Olympus E-3, ZD50mm + EC14, f9.0, 1/160, EV-0.7, ASA200、ストロボ)



スジアオゴミムシ; Calathus halensis

南斜面の道路脇の低い土手を、足で少し崩してみた。

すると、眠たそうにしながら(??)やや大型のゴミムシが現れた。このゴミムシは、前胸背が赤く輝き、さや翅は艶消しの黒色でなかなかグッドルッキングである。

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土中から出てきたスジアオゴミムシ (12月13日、甲府市)

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A ground beetle in winter passing style appeared when I broke the soiled wall.
(Olympus E-510, ZD8mm, f4.5, 1/100, EV-1.0, ASA100)


海野和男氏(昆虫写真家)の 小諸日記 (クリックして参照)によれば、甲虫の構造色の輝きはストロボ光を直接あてると失われるそうだ。というのも、甲虫の構造色には偏光が関係するらしい。

確かに、ストロボを使用したものと使用しなかったものとを比較すると、この虫の赤い前胸背の輝きがかなり異なっていた(しない方が自然の輝きがでるみたい)。輝く甲虫の撮影は要注意だね。

下に掲載した写真は、もちろんストロボは使用していない。

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スジアオゴミムシの前胸背の輝き (12月13日、甲府市)

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This ground beetle was rather large and beautiful in color.
(Canon Power Shot G10, f5.0, 1/80, EV-1.0, ASA100, Laynox DCR-250)



クヌギカメムシ; Urostylis westwoody

枯葉を踏みしめながら、葉が落ちて明るくなった林の中をゆっくり歩いて行くと、背丈ほどのカシの幼木の葉の上で日光浴をするクヌギカメムシを見つけた。

このカメムシは触角や脚がとても長く、またオレンジ色を帯びているので意外にスマートで綺麗だ。カメラを向けると、迷惑そうな顔(わかるのかい?)をしながら、体を浮かして身構えた。

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カシの葉上で身構えるクヌギカメムシ (12月13日、甲府市)

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A calicoback basking on the leaf
(Olympus E-3, ZD8mm f9.0, 1/60, EV+0.3, ASA200)



オオミドリシジミの越冬卵; Oriental Hairstreak

大きなクヌギの木の幹から出ているショボイ枝の分岐部に、ゼフの越冬卵を見つけた。

産み付部位や卵形からオオミドリシジミの越冬卵で間違いないだろう。そういえば、以前にダンダラさんからこの辺のクヌギにはオオミドリシジミが多いことを聞いていたことを思い出した。

円内の写真はLaynoxのマクロレンズを装着したキャノンPower Shot G10 にサンパックのRS2000ストロボを用いて撮影したものだ。結構しっかり写るので良かったと思う。

来年の夏に、青緑に輝くオオミドリシジミの成虫が舞う姿を是非とも見てみたい。

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オオミドリシジミの越冬卵 (12月13日、甲府市)

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Two winter passing eggs of Oriental Hairstreak on the back of oak leaf
(Olympus E-3, ZD8mm, f9.0, 1/100, EV0.3, ASA200)


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§ Afterword §

これから春までの期間が長く感じる。  

この冬の間はとにかく Motivation が下がるので、虫を見るために、そして春のシーズンの準備を兼ねて色々な 「冬の散歩道」 を歩いてみたいものである。

今回訪れた場所は、チョウのブログ「撮影日記」のダンダラさんがメールで教えてくれたムラシポイントである。しかし、残念ながらムラシは発見できなかった。多分、ムラシの個体数がそれほど多くないことと、この時期だと気温が低くて飛び出さなかったためだろうと思う。

来年はもっと早い時期にここを訪れてみよう。ダンダラさん、有難うございました。

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その他l番外編; Other

数日前に山岳部の学生N君が、虫林の部屋にふらりとやってきて、この冬に山岳部で行った白峰三山縦走(南アルプス)登山の報告とその時の写真を見せてくれた------山岳部の顧問の虫林は、いつも彼らが無事に帰還することを祈るだけである。

N君は卒業後(来春)に、彼の地元(九州)の大学病院で卒後研修するという。きっとこの写真は、彼の学生時代最後の思い出になるだろう-----ということで、彼の写真を今回掲載する。

ちなみにこの写真は11月下旬に農鳥岳頂上で撮影されたもので、後ろに見えるピークは、左が間ノ岳(3189m)、右が北岳(3193m)である。

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11月の農鳥岳頂上(標高3,026m) (N君撮影)

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The mountain top of Noutori-dake
(Casio EX-ZD55, f4.3 1/500, EV-1.0, ASA100, RS2000)


以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-12-14 16:37 | その他・雑 | Comments(6)