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DIARY Vol.12 (762): #06, 2018 :

<春に3日の晴れなし>
春は高気圧や低気圧の移動速度が速く、天候が変化しやすい。以前は、春の天気予報はよく外れたものだ。でも、最近の天気予報は数日であればけっこうあてになる。とにかく虫屋にとって天気はとても重要ですからね。

ヒメギフチョウ

カタクリの花が満開の発生地で、蝶友のOさんと蝶の飛来を待ちました。でも、飛来したのは一頭のみで、蝶友Oさんと顔を見合わせて、「一体、どうなっているのかな?」と首をかしげました。多分、ここでは花の開花と蝶たちの羽化時期がずれてしまったのでしょう。----ということで、Oさんのフランチャイズのヒメギフポイントに移動して、桜の花とヒメギフにチャレンジすることにしました。桜満開の丘の上で待っていると、斜面を縫うように飛ぶヒメギフがしばしば見ることができました。なかなか静止してくれないので、しばらくぶりで飛翔写真を撮影してみました。

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----飛翔するヒメギフチョウ
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(April-19-2018, Nagano, Canon 5D M-III + Sigma 15mm F2.8 Fisheye)

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----桜の花で吸蜜するヒメギフチョウ
----
(April-19-2018, Nagano, Canon 7D M-II + EF 300mm F4 )

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----静止するヒメギフチョウ
----
(April-19-2018, Nagano, Canon 7D M-II + EF 300mm F4 )



スジグロシロチョウ

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----飛翔するスジグロシロチョウ
----
(April-19-2018, Nagano, Canon 5D M-III + Sigma 15mm F2.8 Fisheye)



Written by 虫林花山




by tyu-rinkazan | 2018-04-22 09:31 | ▣ヒメギフ | Comments(3)

Nature Diary #0171

Place: Chino-shi, Nagano Pref.
Date: May 18th (Sunday)
Weather:Fine


日曜日の朝は少し遅く起きた。家族で朝食を摂り、テレビを見ながら朝の連ドラについて雑談するが、結論からすると今のものは以前の「ちりとてちん」ほど盛り上がらない。どうも朝の連ドラは、関東NHKよりも関西NHKのほうが面白いようである。------虫林だけか?
とにかく、関東NHKよもっとがんばれ!

家内の話にいちいち頷きながらも、ナチュラリスト虫林の頭の中は本日のフィールド散歩道を勝手に思い巡らせていた。そうだ、今日は 「ラストヒメギフ」 狙いで八ヶ岳に行ってみよう。


§ Diary §

現地にはお昼前に到着したが、気温はそれほど高くない。森の下に広がるミズゴケの絨毯を傷つけないようにそっと歩いてぬけ、大きなコメツガの切り株に腰をかけてペットボトルの水を飲んだ。しかし、いつから日本人は水を買って飲むようになったのだろう。ふとそんな疑問が頭をよぎる。

そんなことを思いながらも、水と一緒にコンビニで調達したオニギリをほおばった。ふと見上げると新緑の樹木の向こうに八ヶ岳の大きな峰が聳えていた。
ウーム、もうすぐ夏になる急がねば-------何を急ぐのか自分でも良くわからない。

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初夏の八ヶ岳 (2008-May-18, 茅野市)

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A landscape of Mt. Yatsugatake at the beginning of summer
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OLYMPUS E-3, Sigma 150mm MACRO


ヒメギフチョウ
五月も下旬(18日)では、いくら八ヶ岳といえどもヒメギフには少し遅いかもしれない。実際、ここに来る途中で出会った親子連れネットマンによれば、「ヒメギフどころかチョウは一頭も見なかった」といっていた。

しかし、虫林のお気に入りの草地に到着し、しばらく様子を見ていると、嬉しいことにヒメギフ君たちは三々五々に飛来してくれたではないか。さすがに彼らの翅は色あせているが、活発に飛翔してスミレで吸蜜している。そうなのだ、彼らこそ今年の 「ラストヒメギフ」 だ。

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スミレで吸蜜するヒメギフチョウ (2008-May-18, 茅野市)

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A small Luehdorfia feeding on the violet.
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OLYMPUS E-3, ZD 50mm MACRO + X1.4 TELECON (EC14)


本日は広角レンズをおいてきたので、偶然を期待してマクロレンズで飛翔を撮影してみた。飛翔パターンがわかれば、マクロレンズでの飛翔も考えていたほど難しくはないようである。でも、郡全がかなり左右するけどね。トリミングして掲載。

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飛翔するヒメギフチョウ (2008-May-18, 茅野市)

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Flying feature of a small Luehdorfia
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OLYMPUS E-3, ZD 50mm MACRO + X1.4 TELECON (EC14)、トリミング


しばらくヒメギフと遊んだ後に車のところに戻って見ると、停車している車の傍で一頭のヒメギフが産卵場所を探してタッチングを繰り返していた。こりゃあ千載一遇のチャンスかもと、急いで駆け寄ってみると、すでに幼虫の食草であるウスバサイシンの葉の上に乗っているではないか。

心の中で「行けー!」「カモーン」「お願い」などとあらゆる言葉をつぶやいていると----

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ウスバサイシンに静止したヒメギフチョウ (2008-May-18, 茅野市)

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A small Luehdorfia resting on the feeding grass, Usubasaishin.
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OLYMPUS E-3, Sigama 150mm MACRO


ヒメギフはウスバサイシンの葉がすでに開いているので、ためらっているようにも見えたが、しばらくすると産卵姿勢にはいってくれた。しっかりと産卵が始まるまで待ってから腹部がよく見える位置にゆっくりと移動して産卵シーンを撮影した。

ヒメギフの産卵シーンは昨年も撮影しているが、それはあまり明瞭な写真とはいえなかった。今回は明瞭な産卵シーンの撮影ができたようでとても嬉しい。

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ウスバサイシンに産卵するヒメギフチョウ (2008-May-18, 茅野市)

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A small Luehdorfia egg-laying on the back of the leaf.
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OLYMPUS E-3, Sigama 150mm MACRO


ウスバサイシンに産み付けられた卵は淡い緑色で真珠のように輝いていた。
首尾よく孵化して来年にまた会えることを祈った。

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ウスバサイシンに産み付けられたヒメギフの卵 (2008-May-18, 茅野市)

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Eggs of small Luehdorfia laid on the grass
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OLYMPUS E-3, Sigama 150mm MACRO


キベリタテハ
帰る途中で小川の縁に越冬あけのキベリタテハが吸水していた。車から降りてみると、このチョウの特徴である黄色い帯が白くなってしまっていた。これでは「シロベリタテハ」である。

写真を数枚撮影したところで、キベリは飛んでしまった。青空をバックに滑空するキベリタテハはとても大きく見え、森の王者のように木々の間を滑空していた。

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越冬明けのキベリタテハ(2008-May-18, 茅野市)

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A Camberwell Beauty feeding water on the ground.
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OLYMPUS E-3, Sigama 150mm MACRO


ムシクソハムシ
草原で小さなムシクソハムシを見つけた。ムシクソハムシは「虫糞葉虫」で、ちょっと見ただけでは虫の糞にしか見えない。しかし、よ~くよ~く見るとれっきとしたハムシの形態をしているのが面白いのだ。ムシクソハムシとは良く名づけたものだね。

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ムシクソハムシ(2008-May-18, 茅野市)

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Chlamisus spilotus
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OLYMPUS E-3, ZD 50mm MACRO ED F2.0

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§Afterword§
かなり遅いと思ったが、標高が高いせいか多くのラストヒメギフに出会えることができた。来年はもう少し早く訪れて元気な彼らに会いたいものである。ヒメギフの分布がどのくらいの標高まであるのかいつかは確認しなければならないが、いつも時間がないことを理由にここで止まっている。

このあたりは、森林のメンテナンスがしっかりとしているので、ウスバサイシンの分布も広く、その量も多いようである。いつまでも乱舞するヒメギフに会っていたいものだ。
by tyu-rinkazan | 2008-05-21 23:04 | ▣ヒメギフ | Comments(23)

「不来方(こずかた)のお城の草に寝転びて、空に吸われし十五の心」という石川啄木の歌がある。確かに、子供の頃にはよく空を見上げたものであるが、大人になるとなぜ空を見ることが少なくなるのだろう?

本日の目的は、八ヶ岳の森に稀産するという蘭(ホテイラン)を撮影することである。
現地について、一通り歩き回ったあと、ヒメギフチョウが飛ぶ草原に寝転んで、汗を拭きつつ空をみた。林の間から見える空はすばらしく青く、まるで空に吸い込まれるようだ------。
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。。空に吸われし虫林の心

。。。 Lying on my back and looking at the sky
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm FISHEYE, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)

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もう5月も下旬になろうとしているのに、標高の高いこの森では、まだヒメギフチョウが飛んでいる。さすがに色は少し褪せているが、日光浴と吸蜜を繰り返し、それが終わると、高い木の梢に飛び去る。どこまで高く上がるのか目で追うがすぐに見失ってしまった。

もう、あくせくと彼らを追う気もなく、日向ぼっこしながら、目の前に降り立ったチョウだけを少しだけ撮影した。日光浴をするヒメギフチョウを見ていると、彼らの模様が保護色であることに今更ながら感心してしまう。ちょっと目を離すとわからなくなってしまうのだ。
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。。日光浴をするヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi

。。。 Luehdorfia puziloi basking on the ground
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)


タチツボスミレでこのように頭を入れて吸蜜するヒメギフは今年何回見たことだろうか。
一生懸命吸蜜するその姿は元気そのもので、見ているだけで嬉しくなる。
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。。タチツボスミレで吸蜜するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi

。。。 Luehdorfia puziloi feeding at the violet
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)

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<森の奇花;ホテイラン>
ホテイランは深山の森の中に自生するランの1種で、なかなか見ることの出来ない花だ。近縁のヒメホテイランは北海道や東北地方に自生するが、これもまた少ないものらしい。
勿論、この花を見るのは、今回が初めてで、胸の高鳴りを禁じえない。

八ヶ岳の森に到着し、ミズコケの絨毯を傷つけないように注意しながら、森の中を散策した。1時間以上も経っただろうか、とうとうお目当てのホテイランを見つけることができた。やや薄暗い森の中で、ホテイ様はひっそりと咲いていた。
ストロボ光を弱く当てて、ランの存在を少し強調するように撮影した。
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。。森の中でひっそりと咲くホテイラン Calypso bulbuso var.speciosa

。。。 Calypso bulbuso var.speciosa was found in the forest
。。。.Pentax K100D, Pentax DA10-17mm FISHEYE, X1.4 Telecon, ASA 200, Flash (+)
。。。.(2007-May-20, Nagano)


ホテイランはミズゴケの中から花茎を伸ばし、うつむくように花を付けていた。花はピンク色で、やわらかな朝の光がこの花を引き立てているようだ。
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。。ホテイランの花 Calypso bulbuso var.speciosa

。。。 Calypso bulbuso var.speciosa in the forest
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)


しばらく探すとまた別の株を見つけることができた。
ホテイランに朝日がさしていた。発見したホテイランは朝日が午前中に少しだけ当たるような場所に好んで発生するようだ。一日中薄暗い林の内部では発見できなかった。

ホテイランの花は6月初旬からと図鑑に記載されていたので、5月20日では時期的にまだ早すぎるかも知れないと思った。-------単なる杞憂に終わって良かった。
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。。ホテイラン Calypso bulbuso var.speciosa

。。。 Calypso bulbuso var.speciosa in the forest
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)


ホテイランの花を正面から撮影してみた。ストロボを当ててみると、この花の形がいかにユニークなものであるかが一目瞭然にわかる。

この花の形、色合いなどみると、南米あたりのジャングルに咲く熱帯のランを連想してしまう。しかし、このホテイ様はれっきとした日本のランである。
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。。ホテイラン Calypso bulbuso var.speciosaの花のクローズアップ

。。。Close-up view of Calypso bulbuso var.speciosa
。。。.Pentax K100D, Pentax DA10-17mm FISHEYE, ASA 200, FLASH(+)
。。。.(2007-May-20, Nagano)


ホテイランの花を横から撮影したものである。花の側面には面白い線状模様があることがわかる。
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。。ホテイラン Calypso bulbuso var.speciosa の花の側面像

。。。 Side-angle view of Calypso bulbuso var.speciosa
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA100mm MACRO, ASA 200,
。。。.(2007-May-20, Nagano)

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<森のスミレたち>
この森では、スミレの仲間も多く、タチツボスミレ(色の濃いものがある)とともに、ヒメスミレサイシン、ミヤマスミレなどの山地性のスミレも見ることができた。
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。。ヒメスミレサイシンViola yazawana

。。。 Viola yazawana was found in the forest
。。。.Pentax K100D, Pentax DA10-17mm FISHEYE, ASA 200,
。。。.(2007-May-20, Nagano)


倒木上のミズゴケの中で花を付けていたミヤマスミレ。
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。。ミヤマスミレ Viola selkirkii

。。。 Viola selkirkii was found in the forest
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)

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今回、ホテイランの撮影に際して、KMさんのご親切なアドバイスがなければ、見つけることは出来なかったであろう。この場をお借りして深謝いたします。

八ヶ岳の森は、まだまだ貴重な昆虫や植物を見ることができるようだ。今年はさらに何回か訪れてみたい。
by tyu-rinkazan | 2007-05-21 22:18 | ▣ヒメギフ | Comments(20)

20070512 八ヶ岳の森散歩

突然、昔(中学生の時)の友人(I君)から、長文の手紙といくつかの文献が送られてきた。
I君は拙ブログを見てくれているらしい。--------有難う。

I君からの手紙は、とても懐かしく、嬉しく感じた。手紙によれば、初めて彼と会ったときに、虫林はイボタガ(早春に発生する大型の蛾)について熱く語っていたらしい。さぞかし変な奴だと思ったことだろう------。その後、I君も昆虫に興味を持っていることがわかり、色々な場所に一緒に昆虫採集に行くことになった。

また、I君からの手紙には、虫林が中学生の時に、ある自然科学雑誌に投稿したカミキリムシに関する2編の報文の記録が同封されていてビックリした。私自身がそれをすっかり忘れていた。どうやら、虫林は当時、かなりオマセさんだったようだ。
ウーム、懐かしい。

また、2人で自然の中を一緒に散歩しようではないか。
Stand by me!

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あっという間に5月も半ばに入ってしまった。
本日は良い天気なのだが、夕方、埼玉県の川越市で所用があって、これには必ず参加しなければならない。まあ、午前中は大丈夫といえるので、また散歩に出ることにした。

先日、ある方から八ヶ岳の森の散歩道について、ご親切な連絡をいただいた。そこで、短時間ではあるが、早速、そこを訪れてみることにした。

八ヶ岳の周りの水田では、田に水を張り、そろそろ田植えの準備で忙しそうだ。この時期、水田の土手には無数のタンポポ花がまるで黄色いカーペットにように咲き乱れ、水田に映る山々とあいまってとても美しい。
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。。水を張った水田とタンポポ

。。。Rice-planting season of rice field with the abundant blooms of dandelions
。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-May-12, Nagano)


現地に到着して、慌てて歩き始めたので、登山道を間違えた。いつまでたっても目印となる場所に着かないのだ。その内、ツララになった氷や、雪まで出現し、明らかにおかしい。もう一度、地図で確かめると、どうやら道が1本違うようだ。慌てて、今登ってきた道を下ったら、道に迷ってしまった。でも何とか帰り着くことができ、ホッとした。

下りを走ったために、息はゼーゼー、足はガクガクしていたが、まだ時間は少しある。こうなったら、是非とも本来の散歩道を歩いてみよう。

当初予定していた森の散歩道は、すぐにわかった。素晴らしく気持ちが良い。春の息吹を感じながらしばらく歩くと、目の前にヒメギフが飛び出した。おやおや、ここは標高が少し高いのでまだ発生しているみたいだ。ゆっくりと後をついて行って、ササの葉に静止したところを写真に撮影した。
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。。ササの葉で日光浴をするヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 Luehdorfia puziloi inexpecta basking on the bamboo leaf
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)


道沿いでは、飽きない程度にヒメギフが出現した。しかし、なかなか静止してくれないのだ。そこで、レンズを交換して、飛翔写真で撮影してみた。意外にシャープに撮影できたので嬉しい。
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。。飛翔するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 Flying Luehdorfia puziloi inexpecta
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm, X1.4 Telecon, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)


しばらく進むと、ヒメギフがかなり多く見られる場所に出た。これは良いと思っていたら、50m先で、緑色のネットが見えた。この辺一帯は動植物採集禁止区域になっている。立て札も立っていた。虫林は、「コラ-、ここは採集禁止だぞー」---と大声をあげた。「いい年をして恥ずかしくないのか?」とたたみかけた。すると、殊勝にも「すいません、すいません」という。
確かに昆虫採集をやる人にそんな悪い人はいないのだ。しかし------。

ヒメギフは三々五々と現れたが、なかなか吸蜜してくれない。
ヘビイチゴの黄色い花が多い場所で、休みながら待っていると、やっと吸密するヒメギフが現れてくれた。
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。。吸蜜するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 Luehdorfia puziloi inexpecta feeding at yellow flowers.
。。。.Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)


待っていると、ヒメギフは時々地面で静止したが、この写真のように逆さまになって静止するのは初めて見た。ユーモラスなので撮影してみた。
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。。逆さまで静止するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 Luehdorfia puziloi inexpecta resting in upside down style.
。。。.Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)

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<謎の蝶>
この散歩道ではヤマキチョウが多いようだ。------ヒメギフよりもむしろこちらの方が貴重かも?
ヤマキチョウは今年発生したとしか見えないほど、美しく、新鮮に見える。どうしてヤマキチョウだけがこんなに綺麗なままで越冬できるのだろうか?

ヤマキチョウの越冬態については、現在でもなお不明らしい。多分、越冬の様子がわかれば、その謎も解けるかも知れないぞ。誰か是非とも解明して欲しいものだ。
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。。タンポポで吸蜜するヤマキチョウ♂ Gonepteryx rhamni maxima

。。。 Gonepteryx rhamni maxima feeding at dandelion.
。。。.Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)


一方、ヤマキチョウに形態的によく似ているスジボソヤマキチョウは、写真のようにかなり尾羽打ち枯らしたように見えるのだ。翅の色も白からクリーム色で、シミもでていかにもボロボロだ。
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。。翅が破損しているスジボソヤマキチョウ Gonepteryx aspasia niphonica

。。。 Gonepteryx aspasia niphonica. resting on the branch.
。。。.Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)


スジボソヤマキチョウは見かけはヨタヨタしているように見えるが、実は結構元気に飛び回り、吸蜜したり、追尾したりしている。写真は追尾を望遠のままで撮影したものであるが、なんとか使えそうだ。トリミングして掲載する。
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。。。。。。。。。。追尾するスジボソヤマキチョウ Gonepteryx aspasia niphonica

。。。。。。。。。。。Tracking. Gonepteryx aspasia niphonica
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。。。。。。。。。.(2007-May-12, Nagano)

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タンポポを訪れたタマムシの仲間を見つけた。初めは簡単に撮影できるのかなと思ったが、なかなかどうして敏感で、gyoromeを至近距離まで近づけさせてくれない。
しかし、最後には何とか虫の目像を撮影することができた。
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。。タンポポで吸蜜するクロヒメヒラタタマムシ Anthaxia reticulate

。。。 Anthaxia reticulate resting on the dandelion
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8,, ASA 100
。。。.(2007-May-12, Nagano)


間違った登山道を登ったときにホシガラスを見かけた。馴れ馴れしく近くまで寄ってきたので、撮影してみた。近くでみるとなかなか綺麗だ。
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。。ホシガラス Nucifraga caryocatactes

。。。 Nucifraga caryocatactes playing on the ground.
。。。. Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)

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八ヶ岳の森の散歩道は非常に素晴らしい。虫林の散歩道の中でもトップクラスに属するのではないかと思う。これからが楽しみである。

今週末は土曜日、日曜日の日記は分けて更新する。
日曜日の日記はオキナグサが中心だ!
乞うご期待!
by tyu-rinkazan | 2007-05-13 15:24 | ▣ヒメギフ | Comments(47)

みちのく一人旅シリーズ2である。

盛岡市内の裁判所前に、石を割って成長したといわれる「石割り桜」という有名なサクラの木がある。盛岡を訪れたときに、ちょうどその石割り桜が満開で、多くの人が見物に来ていた。

サクラの花も綺麗だが、サクラを取り囲む人々の表情は、皆笑顔で幸せそうに見える。まるで石割り桜が人々に幸せを振りまいてくれているようだ。
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。。石割サクラ

。。。 The cherry tree grown in the large stone
。。。.Ricoh GR-D, , ASA 100
。。。.(2007-Apr-28, Morioka-shi/Iwate)    

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ヒメギフチョウはどこからなくとも現れて、吸蜜する花を選びながら、あるいはパートナーを探しながらのんびりと飛ぶ。見ているだけで癒される光景だ。

トリミングすると、飛翔するヒメギフの背景が気に入らない。何とか写真上部に見えるキクザキイチゲやカタクリの花も残したいので、縦の写真としてトリミングすることにした。
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。。。。。。。。。。飛翔するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。。。。。。。。。Flying L. puziloi inexpecta
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fisheye, Telecon X1.4, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


この写真(↓)は、Sigmaの70-300mmでカタクリでの吸蜜を撮影していたら(200mm)、何となく撮れてしまった。カタクリとヒメギフの両方にピントが合っていてラッキーでした。
ウーム、偶然の産物なので、嬉しいやら少し恥ずかしいやら複雑な心境である。
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。。飛翔するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。Flying L. puziloi inexpecta
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


本日は条件が良いのだろうか、ヒメギフチョウの交尾を3ペアも見ることが出来たのである。初めに見かけたのは、一休みして汗を拭いている時に目の前で見つけた。不安定なキクザキイチゲの花にぶら下がるようにしていた。
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。。。。。。。。。。交尾するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。。。。。。。。。Mating L. puziloi inexpecta
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fisheye, Telecon X1.4, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


これは別な交尾ペアであるが、細い枝で見つけた。背景の広がりを持たせるために斜面に這い蹲るようにして撮影した。
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。。交尾するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。Mating L. puziloi inexpecta
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fisheye, Telecon X1.4, ASA 100
。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


gyorome-8で撮影した交尾写真であるが、虫の目レンズでみると、蝶の目が本当にギョロ目になるようだ。Gyoromeの名前はそこからきているのだろうか。また、蝶の体の毛も強調されて、毛むくじゃらのヒメギフチョウになる。
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。。虫の目イメージ:交尾するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。Mating L. puziloi inexpecta
。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 100
。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


<産卵>
観察していると、種々の葉にタッチングを繰り返しているメスのヒメギフチョウを見つけた。これは面白い-------。
後をついていくことにした。すると、とうとうウスバサイシンの葉で産卵した。
しかし、産卵部位を入れた写真が撮影できなかったのが残念である。
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。。産卵するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。Egg-lying of L. puziloi inexpecta
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


ウスバサイシンやカンアオイは地味だが面白い形の花を付ける。
虫林はこの花の時期のウスバサイシンが被写体としてとても好きだ。
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。。食草ウスバサイシン Asiasarum sieboldii

。。。Food plant (Asiasarum sieboldii)
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-Apr-28, Iwate)

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カタクリは食用になる植物で、とりわけ「カタクリ粉」は有名だが、現在はジャガイモから作っているらしい。それだけ、以前はカタクリは豊富にあったのだろう。

東北では、カタクリは少し山に入れば普通に見られる花みたいだ。それ故、カタクリが豊富な地域で、観光ポイントになっていないカタクリの群落は、比較的容易に発見できる。またそのような場所ではヒメギフが舞うことが多い。

東北には、ヒメギフの楽園がまだまだ人知れずにのこっているのだ。
そんな場所を散歩できて嬉しい------。

<どんど晴れ>
by tyu-rinkazan | 2007-05-01 21:40 | ▣ヒメギフ | Comments(38)

本日はダンダラさん愛野緑さんにご一緒させていただき、kmkurobeさんのご案内で白馬のギフチョウ、ヒメギフチョウに挑戦することになった。

しかし生憎、前線が中国大陸から広く日本列島を覆っており、本日の天気予報は曇り後雨--------はてさてギフ、ヒメギフの顔を見ることはなかなか難しいそうである。

でも、Never give up !----------決行することになった。

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白馬の山々の上部には未だ雪が残っているようであるが、麓では完全に消え、キクザキイチゲ、アズマイチゲ、カタクリなどのいわゆるスプリングエフェメラルが咲き乱れている。
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。。白馬の山々

。。。 Mountains in Hakuba
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm, Telecon, ASA 200
。。。.(2007-Apr-22, Hakuba/Nagano)    

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。。キクザキイチゲ Anemone pseudo-altaica

。。。 Anemone pseudo-altaica growing in a large cluster
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-Apr-21, Otari/Nagano)    

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白馬の駅前でkmkurobeさんと待ち合わせ、先ずはギフ、ヒメギフの混生地に向かった。
天候は薄曇で時々日が指す。気温は高く、後は主役の登場を待つだけだ。
しかし、なかなか出てきてくれない。
ヒメギフばかりか他のチョウも飛ばないので、条件的に悪いのかも知れない。

ウーム、気が短い虫林は、とうとう雪椿やキブシの花、山桜が混生する明るい林の中に入っていくことにした。
林の中は背の低い木が密生し、とても歩きにくい。
汗をかきながら、進んでいくと、猫の額ほどの小さな陽だまりにスミレの群落があり、そこに憧れの女神様が鎮座していたのである。
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。。。。。。。。。。やっと出会えたヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。。。。。。。。。 L. puziloi inexpecta feeding at V. hondoensis
。。。。。。。。。。。.Ricoh GR-D, Asa 100
。。。。。。。。。。。.(2007-Apr-22, Otari/Nagano)    


吸蜜しているスミレをみると、アオイスミレが多いようだ。
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。。ヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 L. puziloi inexpecta feeding at V. hondoensis
。。。.Pentax K10D, Sigma 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-Apr-22, Otari/Nagano)    

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。。落ち葉で休むヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 L. puziloi inexpecta resting on the dry leaves
。。。.Pentax K10D, Sigma 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-Apr-22, Otari/Nagano)    

何とか撮影できたので、そこでしばらく待つことにした。すると、また別の個体が飛来して吸蜜を始めたではないか。
どうやら、ここは蝶道になっているらしい---------。
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。。。。。。。。。。アオイスミレ吸蜜するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。。。。。。。。。 L. puziloi inexpecta feeding at V. hondoensis
。。。。。。。。。。。.Ricoh GR-D, Asa 100
。。。。。。。。。。。.(2007-Apr-22, Otari/Nagano)    

そこで、他の人にもここを知らせようと思い、一旦林から出ることにした。
しかし、ユキツバキの林は入るのよりも出るのが難しかった(木の生育方向のため)、また脱出する方向を見失い、少しあせった。
それでも大汗をかいて何とか林から脱出し、林の外にいたダンダラさん、kmkurobeさんとやっと合流できた時には、内心かなりほっとしたのだ。

どうやら、ダンダラさんが明るく開けた場所でヒメギフが出現する良い場所を発見したらしい。
ウーム、あの苦労は一体なんだったんだろう。
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。。ユキツバキ

。。。.Pentax K10D, Sigma 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-Apr-22, Otari/Nagano)    

その場所では、次々にヒメギフが出現し、我々を喜ばせてくれた。
良いところだ-------------。

しかし他の場所の様子も覗いてみたいという希望もあり、昼食後に移動することにした。
Kmkrobeさんに色々なポイントをご紹介いただいたが、途中で雨が降り出し、ジ・エンド。

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ここまで来ると、日本海側のスミレが気になってくる。
観察できたのはタチツボスミレ、アオイスミレ(大きな群落を形成し、花の色が濃いものから白に近いものまで見られた)、ニョイスミレなどとともに日本海側特有の種類(ナガハシスミレ、オオタチツボスミレ、スミレサイシン)も観察できた。

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。。。。。。。。。。ナガハシスミレ Viola rostrata

。。。。。。。。。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACro, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-Apr-22, Otari/Nagano)    

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。。ナガハシスミレ Viola rostrata

。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACro, ASA 100
。。。.(2007-Apr-22, Otari/Nagano)    

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。。オオタチツボスミレ Viola kusanoana

。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACro, ASA 100
。。。.(2007-Apr-22, Otari/Nagano)    

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。。スミレサイシン Viola vaginata

。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACro, ASA 100
。。。.(2007-Apr-22, Otari/Nagano)    

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天気がイマイチという予報にも関わらず、今回の白馬散歩は良い結果が出たように思われます。
ご案内いただいたkmkurobeさん、同行させていただいたダンダラさん、愛野緑さんに末筆ながら感謝します。
by tyu-rinkazan | 2007-04-23 07:21 | ▣ヒメギフ | Comments(34)

昨日の金曜日は神戸から夜遅くに帰宅したので、朝はゆっくり起きた。
天気予報によれば、本日は晴れるが、明日はあまり良くないみたいだ。
まあ、「春に3日の晴れは無し」なのだ。

先日、拙ブログをご覧になっているという方からメールを戴いた。
そのメールには、長坂のスミレ情報がかなり詳しく書かれており、そのご親切な気持ちに報いるためにも、今日は是非ともメールに記された場所を訪れてみたいと思った。
--------ということで、本日は久しぶりに北へ向かうことになったのだ。

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現地へ行く途中、無数のツクシが畑を埋めている所を見つけ、車を止めて観察した。
これはこれは-------言葉を失う。

ツクシは種子をつくる植物ではなく、胞子によって増えるシダ植物だ。
田や畑などの栄養分が多いと、ツクシはあまりでないで、スギナばかりが出てくるらしい。
とすると、ここは栄養分の少ない土地ということになるが、それにしても、こんなに大きなツクシ群落を今まで見たことがない。
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。。ツクシ Equisetum arvense

。。。 Equisetum arvense growing in a large cluster
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm, Telecon, ASA 200
。。。.(2007-Apr-21, Hokuto-shi/Yamanashi)    

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<ヒメギフチョウ初見>

目的地のある長坂方面に進路をとっていたが、もう少し足をのばして、富士見町のヒメギフチョウポイントにまず行ってみることにした。ここは、何年か前にヒメギフを見たことがあるのだが、撮影した記録が無い。

到着して車を道路際に駐車し、記憶を頼りに雑木林の中をゆっくりと歩き始めた。記憶の糸を辿りながら、林の中を進み、何とかイメージどおりの斜面にでることができた。この斜面を下りればポイントだ!

注意しながら斜面を下ると、そこは林に囲まれ小さな湿地で、アズマイチゲが白い綺麗な花を付けていた。数年前に訪れた時には、ここでヒカゲスミレを見たのだが、今回はヒカゲスミレは全く無く(多分、時期的にまだ早いのかな)、ピンクの可憐な花を咲かせるヒナスミレが多く見られた。

到着して、花の写真を撮影していると、突然、ヒメギフチョウが現れて、地面に咲くヒナスミレで吸蜜をはじめた。あまり期待をしていなかっただけに嬉しい----------。
ゆっくり近づき、今年初めてのヒメギフチョウを撮影した。
裏面の紅帯が綺麗で息を呑む。
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。。ヒナスミレで吸蜜するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 L. puziloi inexpecta feeding at V. tokubuchiana
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。.(2007-Apr-21, Fujimi-cho/Yamanashi)    


逆光気味な方角からも写真を撮影してみた。
黄色いチョウ(キチョウも含む)は逆光気味に撮影すると綺麗な色がでるようなのだ。
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。。ヒナスミレで吸蜜するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 L. puziloi inexpecta feeding at V. tokubuchiana
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。.(2007-Apr-21, Fujimi-cho/Yamanashi)    


斜面を登るときに、食草のウスバサイシンを撮影したが、まだ花が蕾のようだ。
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。。ウスバサイシン Asarum sieboldii

。。。 L. puziloi inexpecta feeding at V. tokubuchiana
。。。.Pentax K10D, Sigma 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-Apr-21, Fujimi-cho/Yamanashi)    

本日の第一の目的は長坂でのスミレ散歩なので、ヒメギフチョウに少し未練があるものの早々に切り上げて、長坂のご紹介いただいた場所に移動することにした。


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長坂の散歩道は明確な説明文と写真で、すぐに発見できた。
そこからはコナラやミズナラの林と斜面に作られた田畑が一望でき、その向こうには小川が流れている。
長閑な春の風景が広がっていた。
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。。長閑な風景

。。。 Peaceful landscape
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm+Tlelecon X1.4, ASA 200
。。。.(2007-Apr-21, Nagasaka/Yamanashi)    


明るい谷には八重桜や菜の花が咲き乱れていた。
菜の花で春型のトラフシジミを見つけた。
春型のトラフシジミは、ダンダラ模様がはっきりしていて綺麗だ。
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。。菜の花で吸蜜するトラフシジミ Rapala arata

。。。 Rapala arata feeding at field mustard
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm+Tlelecon X1.4, ASA 200
。。。.(2007-Apr-21, Nagasaka/Yamanashi)    


この個体はかなり虫林にフレンドリーな様子なので、GR-Dで近接撮影をして見ることにした。トラフシジミはゆっくり移動しながら体の向きを変えるので、楽なようでいてなかなか難しいのが近接撮影だ。
もしかして翅を開かないかと思い、しばらく待ったが、残念ながら開翅まではいたらなかった。
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。。拡大:トラフシジミ Rapala arata

。。。 High-power view of Rapala arata feeding at field mustard
。。。.GR-D, ASA 100
。。。.(2007-Apr-21, Nagasaka/Yamanashi)    

さらに虫も目レンズでも撮影した。
虫の目レンズだと、トラフシジミの顔の直前まできてしまうのだが、なんとか吸密する所の超接写に成功した。

トラフシジミの肢が触角と同じようにトラ模様だったとは拡大してみないと気づかない。
ということは、このチョウの模様は翅といい、肢といい、触角といい、全てトラ模様でトータルコーディネートされているのだ。
トラフシジミは文字通り「虎斑シジミ」だった!
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。。虫の目:トラフシジミ Rapala arata

。。。 Insect-eye image of Rapala arata feeding at field mustard
。。。.GR-D, ASA 100
。。。.(2007-Apr-21, Nagasaka/Yamanashi)    


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小道を歩いていると前を飛ぶミヤマハンミョウを見つけた。まだ4月なのに少し目覚めが早くないかい?ハンミョウの仲間は、歩くと飛び立ち、数メートル先におりる。これを繰り返すことから「道教え」と呼ぶこともある。

このハンミョウの飛翔写真を撮影することを思い立った。
カメラの条件はチョウの飛翔と同じだが、やや薄暗いのでストロボをたいた方が良さそうだ。
自信がなかったが、そこそこの写真が撮影できたので自分でも驚いている。

こうしてみると、ミヤマハンミョウは地味な色の昆虫かと思っていたが、地味な鞘翅の下には、青く金属光沢のある体を隠していたのだな。-------うーむ、怪しい虫だ。
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。。飛翔するミヤマハンミョウ Cicindela sachalinensis

。。。 Flying Cicindela sachalinensis
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm+Tlelecon X1.4, ASA 200, Flash +
。。。.(2007-Apr-21, Nagasaka/Yamanashi)    


「バナナムシ」と俗に呼ばれているツマグロオオヨコバイが道路脇からしばしば飛び出す。
結構、動きが早くなかなかgyoromeを近づけることができなかったが、何とか菜の花で静止するバナナムシの写真が撮影できた。
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。。ツマグロオオヨコバイの虫の目写真 Bothrogonia japonica

。。。 Insect-eye image of Bothrogonia japonica
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-Apr-21, Nagasaka/Yamanashi)    


道端でベニコメツキの仲間が葉の上に乗っていた。
わざとあまり近寄らないで、背景の桜が写しこめるくらいの拡大で撮影してみた。
d0090322_210276.jpg
。。ベニコメツキの虫の目写真 Denticollis miniatus

。。。 Insect-eye image of Denticollis miniatus
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-Apr-21, Nagasaka/Yamanashi)    

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小道を歩くと多くのスミレたちに会える。
ここはタチツボスミレとともにケマルバスミレやイブキスミレが多い。またタチツボスミレの中にはいわゆる「アカフタチツボスミレ」も混在している。
アカネスミレ、スミレ、ノジスミレなどは日向の畑の斜面にいくらでも咲いている。
少ないながら、エゾノタチツボスミレ、エゾアオイスミレなどもひっそりと林縁で咲いていた。さらに今回お目当てのゲンジスミレも道路脇でポツポツと観察できた。
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。。ゲンジスミレ Viola variegata

。。。 Viola variegata found on the slope
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-Apr-21, Nagasaka/Yamanashi)    


ゲンジスミレは今年も今まで何回かお目にかかっているが、満足のいく写真が撮影できていない。今日は晴れたり曇ったりで、日差しが優しく、この花の撮影には良い日である。
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。。ゲンジスミレ Viola variegata

。。。 Viola variegata found on the slope
。。。. Ricoh GR-D, ASA100
。。。.(2007-Apr-21, Nagasaka/Yamanashi)    


さらに小川の傍の湿地で、少数ではあるがニョイスミレの花を見つけた。
ニョイスミレの花期はスミレの仲間の中でも遅いほうだ。このスミレが咲き出しているということは、春は盛りを少し過ぎつつあるのだろう。
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。。ニョイスミレ Viola verecunda

。。。 Viola verecunda found on the damp ground
。。。. Ricoh GR-D, ASA100
。。。.(2007-Apr-21, Nagasaka/Yamanashi)    

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短時間であるがポイントでヒメギフチョウを撮影できたのはラッキーだった。
ギフチョウも綺麗だが、ヒメギフチョウの裏面の紅帯は虫林の自律神経を刺激させ、心臓が早鐘のように早くなる。------こんな感動を持つことが昆虫写真の醍醐味だね。

メールで教えていただいた長坂に散歩道は、紛れも無く1級のスミレ散歩道だった。
今までこの周辺でスミレなどの観察をする機会が無かったが、それだけにこのような場所を歩くことはとても楽しかった。
KMさん、有難うございました。
by tyu-rinkazan | 2007-04-22 02:23 | ▣ヒメギフ | Comments(24)