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DIARY Vol.11 (726): #22, 2016 :  

熊と出会った
実はゴマ撮影に向かう途中で「」の姿を目撃した。熊といっても小熊くらいの大きさだったが、木の上から滑り降りてきて慌てて逃げていった。今年は全国各地で熊が出没しているが、これはブナなどの実が不作なためといわれている。でも、本当のところはよくわからない。ちなみに、熊に出会ってしまったら、「背中を見せて逃げるのは自殺行為」らしいので、その時は勇気を出して熊と睨み合うしかないかな。統計的に7-8月は熊が最も活発化する時期らしいので、フィールド散歩のときには注意しないといけないね。

今回はゴマ撮影の時に近くの場所で見たムモンアカシジミの記事を供覧することにする。


ムモンアカシジミ

ゴマシジミの撮影もひと段落したので、近くのムモンアカシジミのポイントに案内していただいた。ポイントに到着して、しばらく汗を拭きながらムモンアカを探していると、ダンダラさんの奥様がヒメジオンの花で吸蜜する個体を見つけてくれた。
             
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ヒメジオンで吸蜜するムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS5D M-III, EF300mm f/4L IS USM, Speedlight 430EX)

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ヒメジオンで吸蜜するムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS5D M-III, EF300mm f/4L IS USM, Speedlight 430EX)



葉上に静止するムモンアカシジミを撮影。
一瞬翅を開いた時を撮影できたが、想定外だったので翅がブレてしまった。

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開翅したムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS5D M-III, EF300mm f/4L IS USM, Speedlight 430EX)

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葉上で静止するムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS7D M-II, EF-S 60mm f2.8 Macro USM, Speedlight 430EX)


午後1時を過ぎると、ムモンアカシジミの飛翔が始まった。
これまでのんびりしていた蝶たちが信じられないスピードで飛び回る。
この蝶の乱舞はなかなか圧巻だった。

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飛翔するムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 5D M-III, EF300mm, EF8-15mm f/4L Fisheye USM, Speedlight 430EX)


乱舞が終了すると、あちらこちらで交尾する蝶たちを見ることができた。
一般的にゼフィルスの交尾はなかなか見ることができない。
でも、ムモンアカシジミの交尾シーンを見ることはそれほど難しくない。
幸いにして、近くの葉上で交尾するペアを見つけてくれたので、ゆっくり撮影できた。

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交尾するムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 5D M-III, EF300mm f/4L IS USM, Speedlight 430EX)



近くの細いカエデの枝に沢山のアリ(クロクサアリ?)が集まっていた。ムモンアカシジミはアリとの共生が知られているが、このアリたちは関係ないかもしれないな。

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枝に集まるアリ

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 7D M-II, EF-S 60mm f2.8 Macro USM, Speedlight 430EX)



虫眼鏡ノート

アリ蝶であるゴマシジミ、オオゴマシジミ、ムモンアカシジミの発生時期(成虫)がほぼ同じなのは面白いと思います。この成虫発生の同時性とアリとの間には何か特別な関係がありそうにも思います。ムモンアカを撮影しながらふとそんな考えが頭をよぎりました。
 今年の夏休みは本業が忙しくて、ゆっくりと休めない。週末くらいはフィールド散歩に出ないと、こちらの方が「虫の息」になってしまう。昆虫の撮影は気分転換と健康維持にとても良いと思っています。是非とも週末はフィールドに出たいと思います。今回、ゴマ、ムモンアカの撮影に声をかけてくれた虫仲間の方々には改めて感謝する次第です。

Written by 虫林花山 


by tyu-rinkazan | 2016-08-10 21:54 | ▣ムモンアカシジミ | Comments(6)

昨日は出張先の神戸から深夜1時過ぎに帰宅し、さらに早朝のワールドカップ(ブラジル対オランダの3位決定戦)まで観てしまった。さすがに寝不足で少々疲れてはいるが、この時期には少しでもフィールド散歩に出ないと落ち着かない。今年も残された「虫たちのシーズン」を楽しみたいものだ。



DIARY #597 :

例年、オオムラサキで賑わうクヌギ林を訪れた。ここは道路の拡張整備の影響を受けて大きな台場クヌギが何本も倒されてしまった。でも、まだ昔の面影は何とか残されている。典型的な里山の雑木林。



 オオムラサキ

オオムラサキの姿はあるものの、例年に比べると明らかに少ない。今年は当初よりオオムラサキは期待できないなと予想はしていたが、あまり嬉しくないビンゴ(的中)だ。でも、樹液の出ているクヌギで新鮮な個体を撮影できた。


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------- The Great Purple

------- (Olympus OM-D EM-1, MZD14-150mm)



 ムモンアカシジミ

クヌギ林の脇を歩いていたら、足元からオレンジ色のシジミチョウが飛び出し、クヌギの葉上に静止した。ウラナミアカシジミ?と思いながらその蝶に目をやると-------ウーム、我が目を疑った。そこにいたのはまぎれもなく「ムモンアカシジミ」だったからだ。ムモンアカはこの場所では初めて見るチョウだし、とにかく時期的にも早すぎる。虫林のムモンアカ初見記録が大きく更新された。


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-------A male of the Jonasi Orange Hairstreak resting on the leaf

------ (Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)

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-------A male of the Jonasi Orange Hairstreak

------ (Olympus OM-D E-M1 MZD14-150mm, E-P5 MZD60mm Macro)




 ウラギンスジヒョウモン

移動した草原では、新鮮なウラギンスジヒョウモンを見つけた。このヒョウモンは全国的に減少が著しいとされている。今回のものは羽化後間もない非常に綺麗な個体だった。


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------- The Eastern Silverstripe

------ (Olympus E-P5, MZD60mm Macro)





 ホシミスジ

ここではシモツケのピンクの花が多く、その周りでホシミスジが絡むように飛んでいた。ゆっくりと飛ぶが意外に止まってくれない。


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--------The Dod-dash Sailer

------ (Olympus OM-D E-M1, MZD 14-150mm)




 ノコギリクワガタ

天気が悪いせいだろうか、日中なのにクヌギの樹液に立派なノコギリクワガタ♂♀が交尾していた。しばらくすると、小歯型の小型のオスが近づいてきて戦いが始まった。でも、大きな大顎で仰向けにされてしまった。


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------ Prosopocoilus inclinatus

----- (Olympus OM-D E-M1, MZD 14-150mm)

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------- Prosopocoilus inclinatus

------ (Olympus OM-D E-M1, MZD 14-150mm)

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-------- Prosopocoilus inclinatus

------ (Olympus Tough TG-2, Gyorome8)




 ドロハマキチョッキリ

宝石と呼ぶにふさわしい美しい甲虫。


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------- Byctiscus puberulus

------ (Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro)




 ゴマダラカミキリ


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------- Anoplophora malasiaca

------ (Olympus OM-D E-PL6, MZD 14-42mm +WC
)





Notes :

途中、気温が低く、小雨が降る生憎の天候だったが、思いがけず色々な昆虫たちに出会うことができた。とくにムモンアカシジミは甲府市近郊では初めて発見した。「犬も歩けば棒にあたる」ではなく「虫林も歩けばムモンアカにあたる」だね。多分、発生初期なので、これからか楽しみだ。

そろそろ下界は暑くなってきたので、来週あたりは高地での散歩が良いかも。



本日最後に訪れた雑木林では、東京から来られた同行者の方たちと偶然お会いし、しばらく立ち話しした。お話をしていくうち、虫林が表紙の写真を担当した「月刊むし」の特集号で、世界のオオムラサキの記事を書かれた方だということがわかった。世の中、狭いものですね。




Nature Diary vol.9 (37): #597, 2014
Date: July-13 (Sunday)
Place: Kai-shi, Yamanashi





by tyu-rinkazan | 2014-07-14 00:17 | ▣ムモンアカシジミ | Comments(10)

Nature Diary #0194
Place: Nagano-Pref.
Date: August 3rd (Sunday)
Weather: fine


§ Diary §

行く夏を惜しみながら、信州の草原に遊ぶ夏のチョウたちを撮影してみることにした。

早朝(午前6時)、Banyanさんと待ち合わせて出発した。目的はヒメヒカゲとアカセセリを撮影するためだ。少し寄り道をした後に現地に到着し、見晴らしの良い草原を散策していると、ほどなくダンダラさんの車が駐車場に到着したのが見えた。無事、合流できてよかった。


ヒメヒカゲ

ヒメヒカゲの棲む草原は、昨年、たにつちさんに教えていただい場所で、とても見晴らしがよく、槍ヶ岳などの北アルプス連峰もここからは一望できる。こんな場所はあくせく蝶など撮影しないでただ風に吹かれて歩くだけでも良いかも-----本当かいな。

膝ほどの高さのスゲ科の草を足で分けながらゆっくりと斜面を歩いていくと、時々足元から小さな褐色のヒカゲチョウがひらひらと飛び立ち、少し先の葉の上に静止する。目的のヒメヒカゲに違いない。彼らと会うのは1年ぶりだ。

この場所では、ヒメヒカゲの個体数は決して少なくないが、本日見た個体はメスが多く、オスはすでにスレている。撮影適期からはどうやら1週間以上遅いようだ。今年の7月は、全国的に猛暑日が続いたので、時期の判断が難しい。

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草原に棲息するヒメヒカゲ (2008-August-3, 塩尻市)

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This is a habitat of grassland butterfly "Coenonympha oedippus: Himehikage”. Please note a butterfly on the grass leaf.
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Olympus E-3, ZD8mm


ヒメヒカゲは、中部地方では高原のチョウで、棲息地は限られている。また、棲息地であるこの高原でも、同じような環境であるにもかかわらず、個体数が多い場所と全く見ない場所とがあるようだ。その理由は良くわからない。

ヒメヒカゲの裏面の模様は個体変異があり、個々に見ていくと少しずつ紋が異なるようで面白い。この個体は後翅眼状紋列内側の白条がとくに太くて印象的だった。

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後翅の白条が発達したヒメヒカゲ♀ (2008-August-3, 塩尻市)

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A butterfly, Coenonympha oedippus, with well developed white-bands on the back of rear wing.
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Olympus E-510, ZD50mm f2.0 Macro + EC14



アカセセリ

アカセセリは局所的分布を示し、発生時期が遅いのも特徴的だ。この草原では、少し歩けば、葉上や種々の花で容易にこのセセリを見ることができるのが嬉しい(見るセセリの多くがアカセセリ)。これだけアカセセリが多い場所も少ないだろうと思う。

草原の各所にあるマルバダケブキの大きな黄色い花は、アカセセリのお気に入りのようで、彼らの恰好の吸蜜場となっているようだ。その他、ハクサンフウロやアザミ類の花にも訪れていた。

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マルバダケブキの花で吸蜜するアカセセリ (2008-August-3, 塩尻市)

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A skipper amed “Hesperia florinda: Akaseseri” feeding on the big yellow flawer.
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Olympus E-510, ZD50mm f2.0 Macro + EC14

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マルバダケブキの花で吸蜜するアカセセリ (2008-August-3, 塩尻市)

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A skipper amed “Hesperia florinda : Akaseseri” feeding on the big yellow flawer.
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Olympus E-510, ZD50mm f2.0 Macro + EC14、ストロボ

2時間ほど草原で撮影した後に、ムモンアカのポイントに移動することにした。



ムモンアカシジミ

虫林の知るムモンアカシジミのポイントでは、例年だとこの時期が最盛期だ。昨年は8月1日に訪れ。オレンジのドレスをまとった綺麗なゼフに出会うことができた。

ムモンアカは午後の暑い時間帯に飛ぶ(午後1時30分以降)。

ムモンアカの飛翔時間まで大分あるので、発生木の周りを見回ってみた。すると、日陰(完全な日陰ではなく、明るい日陰)のクズの葉や低木の葉上に休む数頭のムモンアカが発見できた--------今年もまた会えて嬉しい。

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クズの葉上のムモンアカシジミ (2008-August-3, 長野県)

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A butterfly, Shirozua jonasi Janson: Mumonakashijimi, resting on the leaf.
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Olympus E-510, ZD8mm f3.5


時期的に遅すぎたのかすれたものが混ざっていて驚いたが、何とか新鮮な個体を発見し、撮影することができた。このチョウのオレンジ色を帯びた黄色は、何ともいえない美しさがある。

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クズの葉上のムモンアカシジミ (2008-August-3, 長野県)

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A butterfly, Shirozua jonasi Janson: Mumonakashijimi, resting on the leaf.
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Olympus E-510, ZD50mm f2.0 Macro + EC14


最近、可能であればチョウの顔をアップで撮影することにしている。アップにすることで、通常は知ることが出来ないチョウたちの顔の表情が見えてきて楽しいからだ。近接撮影の面白さはこんなところにあるのだろうと思う。

シジミチョウの顔は一般に可愛いが、ムモンアカも例外では無い。面白いのは頭の上にオレンジ色のベレー帽を乗せているのがお洒落に見える。触角の先がオレンジなのもいい。このオレンジ色のベレー帽はウラナミアカシジミでも見ることができる。

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ムモンアカシジミの顔 (2008-August-3, 長野県)

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A butterfly, Shirozua jonasi Janson: Mumonakashijimi, resting on the leaf.
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Olympus E-510, ZD50mm f2.0 Macro + EC14


ムモンアカの飛翔時するのを期待しながら待った。午後1時15分ころから数頭が飛び始め、その後、卍巴飛翔も少しだけ見られたものの、昨年であったような乱舞ではなかった。残念ながら、今年は個体数が少ないのと、時期的に発生終盤で活性が落ちてしまっているのだろう。



カラスシジミ

帰る途中でカラスシジミのポイントに立ち寄ってみた。ここは昨年、ぽんぽこ山本さんに教えていたいただいた場所で、ヒメジオンの花に吸蜜に訪れるカラスシジミが撮影できる。

3人でしばらく背丈と同じくらいのヒメジオンの群落を探して見ると、ゼフのような褐色の地に白い筋の入ったシジミチョウを見つけることができた。

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。。。。。。。。。。ヒメジオンで吸蜜するカラスシジミ (2008-August-3rd, 長野県)

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。。。。。。。。。。 A hairstreak, Strymonidia w-album, feeding on the flowers.
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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD8mm f3.5

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。。。。。。。。。。ヒメジオンで吸蜜するカラスシジミ (2008-August-3rd, 長野県)

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。。。。。。。。。。 A hairstreak, Strymonidia w-album, feeding on the flowers.
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。。。。。。。。。。 Olympus E-510, ZD50mm Macro f2.0 + EC14



カブトムシ

カラスシジミの撮影を終えて、車に戻ろうとしたときに、林の木の周りを大きな甲虫が盛んに飛んでいるのに気がついた。何だろうと近づいて見ると、どうやらカブトムシみたいだ。

驚いたのはその後で、カブトムシが飛んでいた木の枝には、多数のカブトムシがついていた。その数は数十を越える。この木はクヌギではなく、また来集していたのはカブトムシだけである。下を見ると、道路上にも車に轢かれたカブトムシの死骸が多数あるではないか。

ウーム、カブトムシが大発生だ。

しかし、こんなことが自然状態でありうるのだろうか?
虫林の推測では、近くで養殖したカブトムシが逃げ出したのか、あるいは何かの理由で養殖した多数のカブトムシをここで放したのだろうと考えた。

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カブトムシ (2008-August-3, 長野県)

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Many beeteles. T.d.septentrionalis: Kabutomushi, gathering on the branchs
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Pentax K10D, Sigma 70-300mm,ストロボ

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カブトムシ (2008-August-3, 長野県)

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Many beeteles. T.d.septentrionalis: Kabutomushi, gathering on the branchs
.
Pentax K10D, Sigma 70-300mm、ストロボ



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§Afterword§

信州の高原で、過ぎ行きつつある夏の一日を、時々ご一緒しているBanyanさん、ダンダラさんと一緒に楽しむことができた。今年は猛暑だったので、時期的には目的のチョウの最盛期からはズレてしまったようだが、それなりに成果があって良かったと思う。

ご苦労様でした。


以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-08-05 21:32 | ▣ムモンアカシジミ | Comments(16)

梅雨明けと同時に、夏休みをとって信州のムモンアカシジミに会いにいった。
今日はとても暑い-------見上げるとクヌギの木の梢の太陽がまぶしい。
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。。夏のクヌギ林

。。。 The woods of Sawtooth oak
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)

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§Resting§

朝8時に現地に到着した。
ポイントがよく分からないので、道路脇のクヌギなどを片端から叩いてみた。すると、数本並んだクヌギの木から1頭のムモンアカが飛び出した。そこで、注意深く葉の上を見て行くと他の個体も観察できた。
------ウーム、どうやら、ここがポイントらしい。

写真は低木に休むムモンアカであるが、2頭いるのがお分かりかな?
これから始まる探雌飛翔にでも備えているように、動こうとしない。
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。。葉上で休むムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。 Two butterflies of Sirozua jonasi resting on the leaf
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)


同様に葉上で休む新鮮なムモンアカであるが、何ともいえない色だ。
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。。葉上で休むムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。 A butterfly of Sirozua jonasi resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Pentax DFA 100mm MACRO, ASA 100
。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)


木漏れ日がスポットライトのように、葉上で休むムモンアカを照らし出した。
逆光で翅の輪郭が強調されて、とても綺麗だ。
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。。木漏れ日が当たるムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。 A butterfly of Sirozua jonasi resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Pentax DFA 100mm MACRO, ASA 100
。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)


100mmマクロレンズで拡大してみた。
頭部、翅、尾状突起などにフォーカスがくるように、注意深く体を移動させながら撮影した。

ムモンアカの裏面には面白い模様があるが、地方的な変異などは無い。
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。。拡大:ムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。 Close-up view of Sirozua jonasi resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Pentax DFA 100mm MACRO, ASA 100
。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)

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§Nuptial flight§
一旦このポイントを離れ、他の場所をチャックして、ムモンアカの探雌飛行と交尾を見るために、12時近くに再びこのポイントに戻った。

以前は、本種の活動時間は夕方がメインであるとされてきた。
しかし、ある本では、♂の探雌飛翔時間は12時30分から14時30分で、開始時間はほぼ一定で、気温や照度にあまり影響されないとの記述がある。

ポイントに戻って見上げていると、12時30分を過ぎたときに、数匹のムモンアカが飛び出した。
そして、午後1時を過ぎた頃には多くの個体が素晴らしい速度で飛翔し始めた。
今までのんびりと葉上で休んでいたレイジーなムモンアカとは、別人、否、別蝶のようだ。
乱舞は20分程度で終了した。

この写真には3頭のムモンアカが写っているが、わかるかな?
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。。婚姻飛行するムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。Flying feature of Sirozua jonasi
。。。.Pentax K10D, Pentax DFA 100mm MACRO, ASA 100
。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)


スピードが素晴らしく速いために、この飛翔を撮影するのは、ほとんど不可能に思えた。
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。。飛翔するムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。Flying feature of Sirozua jonasi
。。。.Pentax K10D, Sigma 15mm, Fish-eye, ASA 400
。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)

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§Feeding or egg laying?§

1頭のムモンアカがクヌギの樹幹に静止した。慌てて近寄って観察したのだが、どうも産卵しているようではなさそうだ。すると、ムモンアカはおもむろにオオムラサキなどが樹液を吸っている場所に向かって歩き出したではないか。
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。。。。。。。。。。クヌギの樹幹のムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。。。。。。。。。 Sirozua jonasi resting on the trunk of the tree
。。。。。。。。。。。.Pentax K10D, Pentax DFA 100mm MACRO, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)


オオムラサキたちのいる樹液の傍まで近寄ったムモンアカはストローを伸ばしていた。
ムモンアカが樹幹に来た目的は、1)産卵、2)たまたま、3)樹液を吸う、という3つが考えられるが、どれも確定できるまでに至らなかったが、面白い行動だと思われる。
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。。。。。。。。。。。。クヌギの樹幹のムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。。。。。。。。。。。 Sirozua jonasi resting on the trunk of the tree
。。。。。。。。。。。。。.Pentax K10D, Pentax DFA 100mm MACRO, ASA 100
。。。。。。。。。。。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)

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§Mating§

激しい飛翔の後は、水を打ったように静かになった。
そこで、ゆっくりとクズの葉やクヌギの葉を見ていくと、案の定、交尾しているペアを見つけることができた。ちなみに、ムモンアカの雌は何回も交尾するということだ。
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。。交尾するムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。Mating of a pair of Sirozua jonasi
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)


中には枝を揺らしたら、下まで降りてきたものも認められた。
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。。交尾するムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。Mating of a pair of Sirozua jonasi
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)

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§Insect-eye image§

さらにgyoromeによる拡大も撮影してみた。以前、ウラナミアカシジミの頭部にオレンジのベレー帽を見つけたが、よく見ると、帽子といえるほどではないが、ムモンアカの頭もオレンジになっている。

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。。虫の目像:ムモンアカシジミSirozua jonasi

。。。Insect-eye image of Sirozua jonasi
。。。.Ricoh GX-8, Gyorome, ASA 200
。。。.(2007-August-02, Azumino, Nagano)

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§Epilogue§

ムモンアカは美しい蝶である。
属名に故白水博士の名前がついている点も良い。
しかし、この蝶の分布は著しく局所的で、その数も多くない。

今回のポイントでは、かなりの数のムモンアカが観察でき、また飛翔行動、交尾などの生態も写真に収めることができた。情報を頂いた■氏に心より感謝する次第である。
なお、本日記のムモンアカの撮影場所に関する問い合わせにはお答えできません。
by tyu-rinkazan | 2007-08-04 18:55 | ▣ムモンアカシジミ | Comments(15)