人気ブログランキング |

カテゴリ:▣クロミドリシジミ( 17 )

DIARY Vol.10 (667): #29, 2015 :  

梅雨の候

このところ何かと用事が入り、週末にフィールドに出ることができませんでした。動植物の活性が最も高い6月にフィールド散歩ができないのは、ウィークエンドナチュラリストを自認する虫林には耐えられません。冷や汗、動悸などの散歩中毒の禁断症状も出てくる始末です------ウソ。そこで、本日は無理やりフィールドに出ることにしました(何とも言い訳がましいね)。

天気予報は生憎の「曇り時々雨、降水確率70%」。
今回は蝶友のダンダラさん(小畔川日記と一緒なので雨も気になりません。



ハルシャギク

自然状態の河川敷をオレンジ色に染めるハルシャギクの大群落。
北米からの帰化植物だが、この光景は見事としか言いようがない。

d0090322_21402212.jpg
---- ハルシャギクの群落- Coreopsis tinctoria(Plains coreopsis)

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)



クロミドリシジミは「翅裏美人」ならぬ「翅裏美蝶」

クロミドリシジミは翅裏の赤紋が大きくて美しい。
白線も太くてはっきりしている。
尾状突起が長くて、上を向いているのもクール。

今回は、フルサイズ機(6D)を用いて撮影してみた。

d0090322_2141610.jpg
d0090322_21422559.jpg
---- クロミドリシジミ♀の翅裏-A female of the Copper Hairstreak

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 70D + EF8-12mm, Canon 6D + EF100mm Macro)



クロツバメシジミ

クロツが発生している土手に立ち寄ると、多くの個体が飛んでいた。
これまでクロツは秋の蝶と思っていた-------。

d0090322_2143576.jpg
d0090322_21435496.jpg
d0090322_21442517.jpg
d0090322_21445281.jpg
---- クロツバメシジミ-The Black Cupid

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 70D + EF8-12mm, Canon 6D + EF100mm Macro)



カミキリ


d0090322_21455394.jpg
d0090322_21461725.jpg
---- ラミーカミキリ-Paraglenea fortunei

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)

d0090322_21471084.jpg
---- ホソカミキリ-Distenia gracilis glacilis

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)



その他

d0090322_21473954.jpg
---- アワフキムシ-Froghopper

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)



🔍虫眼鏡ノート

本日は曇り時々小雨の中、信頼できる蝶友のダンダラさんとある場所を訪れてみました。ところが、そこはヒルが多くて、気が付くと長靴の表面をヒルが這っていました(下の写真の矢印はヒル)-----ぞっとしますね。結局、小雨の中で現地到着後、周囲を観察して早々に逃げ帰ってきた次第です。虫林は「雨にも負けず」なのですが、さすがにヒルには負けてしまいました。

d0090322_21481053.jpg


ところで、今月号の「月刊むし ゼフィルス特集号」にヒサマツミドリシジミについての報文が掲載されました(ヒサマツフリークの会著)。ヒサマツミドリは「憧れの蝶」です。そんな蝶の♀の興味ある生態が次々に解明されたことは喜ばしいことだし、虫林が住む山梨県に多く棲息していることを知ってとても嬉しく思いました。ヒサマツフリークの会の今後の観察と保護対策を期待したいと思います。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-06-22 21:49 | ▣クロミドリシジミ | Comments(6)

DIARY Vol.10 (642): #04, 2015 :


梅の花

甲府市街地の向こうに富士山が見渡せる丘にて。

南斜面に作られた梅林に立ち寄ってみた。
開花には少し早いかなと思ったが、すでに数輪の花がほころんでいるのを確認。
冬枯れたこの時期に見る梅の花。
とても清楚で、とても可憐-----ウーム、言葉にできない。

まだまだ寒いけど、季節の歩みは日一日としっかりと進んでいるのが実感できた。
レイジーな僕もそろそろ冬眠から覚めなくては------。

d0090322_20201651.jpg
---- 梅の花がほころんだ- Japanese Apricot Blossom

-------(Kofu, Yamanashi, Jan/18/2015、Canon EOS 70D, EF24-70mm F4/L IS USM)



冬のクヌギ林

この林の主は「台場クヌギ」。

台場クヌギとは、昔、炭焼きのために枝を落とされ樹幹が著しく肥大して異様な形になってしまったクヌギのことをいう。つまり里山にすむ人の生活との密接な関係をこの樹幹があらわしているといってよい。現地の人は台場クヌギのことを親しみを込めて「おやじ」とよんでいる。虫林が山梨県に赴任したのはかれこれ20年以上も前になるが、赴任してまもなく訪れた里山でこの台場クヌギを見た。苔むしてそびえる台場クヌギの圧倒的な存在感威圧感に感激したものだ。

こんな里山の林に身をおくだけで気持ちが安らぐ。

d0090322_209262.jpg
---- 葉を落とした冬のクヌギ林- Winter Grove of Sawtooth Oak

-------(Kofu, Yamanashi, Jan/18/2015、Canon EOS 70D, EF8-15mm Fisheye F4/L USM)



拡張工事された道路の横で伐採作業が行われていた。

お休みにも関わらずちょうど作業している方とお会いしたので聞いてみたところ、この伐採の依頼主は林の更新を考えていないとのことだった。つまり、伐採後に新しい林をつくることは想定していないということを意味している。これでまた、豊かな台場クヌギの林の一部がなくなった。

開発と保護破壊と保全利便と不便----すべて相反。

d0090322_2092345.jpg
---- 伐採地- Logging Place

-------(Kofu, Yamanashi, Jan/18/2015、Canon EOS 70D, EF8-15mm Fisheye F4/L USM)



伐採枝の越冬卵

伐採されたクヌギの太い枝先に越冬卵を見つけた。
クヌギ林の住人(住蝶)であるクロミドリシジミのものに違いない。

d0090322_20104277.jpg
---- クロミドリシジミの越冬卵- An Overwintering Egg of Copper Hairsteak

-------(Kofu, Yamanashi, Jan/18/2015、Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L Fisheye, Olympus Stylus TG-3 Tough)



コナラの枝の越冬卵

コナラの木(伐採木ではない)から出ている小枝でも越冬卵が見つかった。
大きさ、形、部位からするとウラミスジシジミかな。

d0090322_2011529.jpg
---- ウラミスジシジミの越冬卵- An Overwintering Egg of Alphabetical Hairstreak

-------(Kofu, Yamanashi, Jan/18/2015、Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L Fisheye, Olympus Stylus TG-3 Tough)



特徴的な形態の越冬卵はミズイロオナガシジミだ。

d0090322_20123093.jpg
---- ミズイロオナガシジミの越冬卵- An Overwintering Egg of Black- banded Hairstreak

-------(Kofu, Yamanashi, Jan/18/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD60mm Macro)



ゴマダラチョウの越冬幼虫

エノキの根元の枯葉を少しめくってみると、ゴマダラチョウの幼虫を見つけた。

d0090322_2012849.jpg
---- ゴマダラチョウの越冬幼虫- An Overwintering Caterpillar of Japanese Circe

-------(Kofu, Yamanashi, Jan/18/2015、Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L Fisheye)



コミミズクの幼虫

d0090322_20125573.jpg
---- コミミズクの幼虫-Ledropsis discolor

-------(Kofu, Yamanashi, Jan/18/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD60mm Macro)



ウバタマムシ

大きなウバタマムシがコナラの枝の分岐部に逆さまに静止していた。
ウバタマムシは地味系の色合いのタマムシ。
だが、このタマムシは大きさに加えてどこか彫刻的な美があるように思う。

d0090322_20131234.jpg
---- ウバタマムシ- Chalcophora japonica

-------(Kofu, Yamanashi, Jan/18/2015、Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L Fisheye)



Note

土曜日は久しぶりでセンター試験の監督を朝から夕方まで務めたが、幸いにして大きな失敗も無く終わったのでほっとした。日曜日は天気も良く、やっとフリーになったのでフィールドに出ることができた。やはりフィールドを散歩すると心も体も癒されますね。

やっと梅の花がほころんでもまだまだ寒い日が続いています。
でも、寒くなればなるほど春の訪れが待ち遠しいものですね。

By 虫林花山



by tyu-rinkazan | 2015-01-18 20:27 | ▣クロミドリシジミ | Comments(6)

<甲州小梅>
山梨県はコリコリとした歯ごたえの「甲州小梅」が名産。梅林も多い。
この時期、梅の木の下には熟してオレンジ色になった実が多数敷き詰められていた。
梅の実を乾かしているのだろうか?
こんな梅から梅干しができたら美味しそうだな。

d0090322_10125069.jpg
---- Japanese Apricot (Ume)

---- Olympus OM-D E-P5, MZD12-40mm



-------------------------------------------------------------------------------------


DIARY #591 :

日曜日は朝から雨。
梅雨の最中に天気が悪いと文句をいっても仕方がない。


 クロミドリシジミ

2週間前にDragonbutterさん(蝶と蜻蛉の撮影日記)とクロミドリシジミ撮影を約束。
しかし、前日の大雨のために中止。
今回、その再チャレンジを計画したが、なんとまたしても雨。
でも、今回は雨でも決行しよう。


クヌギの葉上にクロミのメスを見つけた。
みると、雨に直接当たらないように葉のひさしの下に静止していた。

d0090322_10132112.jpg
---- Copper Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro




標高が少し高い場所にダイセンシジミを期待して移動。
ところがここでも新鮮なクロミが飛び出した。

LEDライトを使用したら、雨の中でも翅を開いてくれた。
新鮮で無傷のクロミ♂の翅表はやはり美しいと思う。
ところが、僕が撮影しようとしたら、翅を閉じてしまった。
撮気を感じ取ったのだろうか?

里山を背景の写真が取れたので良しとしよう。

d0090322_10134264.jpg
d0090322_10135932.jpg
d0090322_10141897.jpg
---- Copper Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1,Pana 60mm Fisheye, MZD12-40mm



雨がやまないので、昼過ぎにdragonbutterさんと別れた。

小雨時々曇りの日はクロミの生息調査に向いている。
終日叩き出しが可能だからだ。
そこで、これまでまだ調査していない場所を何か所か回ってみた。
新たに数か所でクロミの棲息が確認できた-----良かった。



濡れたダンボールの上の♂が開翅した。
少し古い個体だが、人工物とクロミの組み合わせも面白い。

d0090322_10144079.jpg
---- Copper Hairstreak

---- Olympus TG-2, Gyorome8




 カミキリムシ

食草のテイカズラの葉裏に静止するシラハタリンゴカミキリ。
リンゴカミキリの仲間は葉の裏に静止するので撮影が難しいな。

d0090322_10145932.jpg
---- Oberea shirahatai

---- Olympus E-P5, MZD60mm Macro



冬にオオムラサキの幼虫を見つけたエノキで蛹を探した。何本ものエノキを見たが、結局サナギは見つけることができなかった。そもそも幼虫の数も例年に比べて少なかったようにおもえるので、僕の予想では今年のオオムラサキは不作。

近くのクワの葉にキボシカミキリを見つけた。

d0090322_10152666.jpg
---- Psacothea hilaris hilaris

---- Olympus E-P5, MZD12-40mm




Notes :

雨にも負けず頑張るオジサンたちを神様、仏様は見捨てなかった
とにかく、目的のクロミが撮影できて良かった。

今回は雨が降っているので、当然、レインウェアに長靴という出で立ちになった。僕の場合はベトナムから持ち帰った帽子を上にかぶった。少し異様な姿だが、この帽子は日よけ雨除けにととても重宝している。でも、最近壊れてしまったのが残念だ。別のベトナム帽子を現在手配中だ。

後で気が付いたがポンチョにすればよかったと思う。
ポンチョであればカメラも内部に入るので気楽に撮影できる。

Dragonbutterさんお疲れ様でした。





Nature Diary vol.9 (31): #591, 2014
Date: June-22 (Sunday)
Place: Yamanashi





by tyu-rinkazan | 2014-06-24 10:14 | ▣クロミドリシジミ | Comments(12)

DIARY #588 :

そろそろゼフィルスの季節になった。。
梅雨にも関わらず、今週末は晴れ。

本日(土曜日)はカモメランを見にトレッキングの予定だった。
でも、少し疲れているのでパスして、クロミドリシジミの撮影。


 クロミドリシジミの開翅

予定変更して、近くのクヌギ林でクロミドリシジミの開翅撮影に挑戦した。
オスのクロミドリシジミの開翅をしっかりと撮影しておこう。

クズの葉に降りたオスに朝日が当たった。

d0090322_21493113.jpg
---- A male of the Copper Hairstreak

---- Olympus E-PL6, MZD14-42mm



クロミドリシジミの翅裏は赤い紋が良く目立つ。
メスに比べて♂はより黒い。

d0090322_21495747.jpg
---- A male of the Copper Hairstreak

---- Olympus E-P5, MZD60mm Macro




下の写真の♂♀(♀が左、♂が右)の翅裏橙紋の形が明らかに異なっている。
これは雌雄差なのかな(yoda-1さん、有難うございます)。

d0090322_21503241.jpg
---- A pair of the Copper Hairstreak

---- Olympus E-P5, MZD60mm Macro



クロミドリシジミ♂の開翅。

クロミドリは英語で Copper Hairstreak(銅色のシジミチョウ)と呼ばれる。
確かに朝日の中で開翅すると、黒いというよりは赤銅色に見えた。
下の3枚目は朝日で翅が透けて見えている。

d0090322_21512659.jpg
d0090322_2151539.jpg
d0090322_21521736.jpg
---- A male of the Copper Hairstreak

---- Olympus E-P5, MZD60mm Macro



クロミドリシジミ♀の開翅

d0090322_21524527.jpg
---- A female of the Copper Hairstreak

---- Olympus E-P5, MZD60mm Macro





 ミズイロオナガシジミ

クロミドリ♀が休むクズの葉にミズイロオナガシジミが舞い降りた。
しばらく観察していると開翅した。

d0090322_21571519.jpg
d0090322_21574086.jpg
---- The Black-banded Hairstreak

---- Olympus E-P5, MZD60mm Macro




 ウラゴマダラシジミ

d0090322_21534211.jpg
---- The Blue Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1, Borg 36




 アイノミドリシジミ

雑木林の中の小道を歩いていくと、アイノミドリシジミに出会った。

本日は暑すぎるのか、あるいは他の理由なのかわからないが、占有行動は見られなかった。これまでメスアカミドリもアイノミドリも撮影してきたが、メスアカに比較するとアイノの発生はかなり遅れる。アイノミドリが多い場所なので、気軽にメスアカとして掲載したがブログ仲間からアイノではないかとのご指摘をいただいた。みると全くその通りです。僕のアイノミドリの初見記録。

d0090322_21541589.jpg
d0090322_21543856.jpg
---- The Smaragdinus Green Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1, Borg 36




Notes :

梅雨の最中の晴れ間。今週末は久しぶりに土日両日ともフリーになった。この季節、ゼフィルスたちが次々に出現しているので、早朝からクロミドリシジミの開翅撮影に挑戦し、その後、メスアカミドリなどいくつかのゼフポイントを回ってみた。でも、日中は日差しが強くてむし暑いので消耗する。お昼過ぎには帰宅した。

日曜日は白馬村散歩を予定。


Nature Diary vol.9 (28): #588 2014
Date: June-14 (Saturday)
Place: Kofu, Yamanashi





by tyu-rinkazan | 2014-06-15 21:56 | ▣クロミドリシジミ | Comments(12)

DIARY #581 :

今回は「クロミドリシジミ」の幼虫探し。

クロミドリシジミの幼虫は簡単に見つかるものと思っていたが、じつは昨年も一昨年も失敗に終わっている------ウーム、情けない。虫林にとっては「目の上のコブ」ならぬ「目の上のクロミドリシジミの幼虫」なのだ。今年こそはリベンジしたい------。

擬態しているクロミドリシジミの幼虫を探すというのは「ウォーリーを探せ」と同じ種類の行為で、いわゆる「視覚探索 (visual search)」だ。視覚探索の効率は、妨害刺激の数や性質に依存する-----などと論理的に考えても自然界での検索では役には立たないだろう。今回はアニマル浜口風に「気合だ! 気合だ! 気合だ~ ウ~」。



 クロミドリシジミの幼虫発見

クロミの幼虫は昼間に幹を降りる。

そこで、クヌギの樹幹を一本一本丁寧に見回った。
探し始めてから1時間以上が経過したが見つからない。
いったい何本のクヌギの木を見たのだろうか。

頭の中では「今回も----」というネガティブ思考回路が少しずつ回り始めていた。

d0090322_16322090.jpg
---- Sawtooth Oak

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro,



とその時、横に張り出した太い枝に白っぽい幼虫の姿。
嬉しいことにゼフィルス特有のワラジ型をしている。

クロミの幼虫に間違いない!

d0090322_1633438.jpg
d0090322_16334485.jpg
---- A Caterpillar of the Copper Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro, Lumix G Fisheye 8mm, Flash



さらに木を登ってくる別の幼虫も発見。
この幼虫もとてもうまく樹皮に擬態しているな。

d0090322_16342458.jpg
d0090322_1634597.jpg
---- Caterpillar of the Copper Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1, Lumix G Fisheye 8mm



幼虫の動きは意外に速く、どんどんと移動していく。
登ってきた幼虫と初めて見つけた幼虫がかなり接近したところで撮影。

d0090322_16354382.jpg
---- Two Caterpillars of the Copper Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



別のクヌギの木で樹皮の溝に体を入れて静止する個体も見つけた。

d0090322_1636147.jpg
---- Caterpillar of the Copper Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



d0090322_16364294.jpg
d0090322_1637746.jpg
d0090322_16374093.jpg
---- Caterpillar of the Copper Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro, TG-2 + Gyorome8




Notes :

今回、クロミの幼虫をやっと撮影できて「目の上のたん瘤」もとれた。

昆虫を探すときによく経験することだが、初めの1頭を見つけるまでが一苦労。その後は不思議なくらいに簡単に発見できる。つまり、初めの1頭を見つけるまでは、「見えているのに見えていない」「見ているのに見ていない」ということなのだと思われる。これからは余裕をもって?クロミの幼虫を見ることができるのが嬉しい。




Nature Diary vol.9 (21): #581 2014
Date: May-10 (Saturday)
Place: Kofu, Yamanashi





by tyu-rinkazan | 2014-05-11 16:40 | ▣クロミドリシジミ | Comments(15)

Diary #520 :
侘・寂のチョウ: 山梨県というと国蝶のオオムラサキが有名だが、実はオオムラサキがいるクヌギ林にはクロミドリシジミ(以下クロミ)というチョウも棲息している。クロミは美しいゼフィルスの仲間とはいえ、その名のとおり♂でも翅表が黒褐色を示す。そんな地味な色彩にも関わらず、虫林がこのチョウに惹かれてしまうのは、日本人の美意識である「侘・寂(わび・さび)の世界」がそこにあるからだろう----本当かよ?

*********************************************************************************************************************************


今週は台風3号が熱帯低気圧になっても居座り、早朝でも気温が下がらず、湿度も高いままだ。

そんな天候だと、枝を叩いてもチョウたちはなかなか下に降りてくれないが、それでも ミズイロオナガシジミウラナミアカシジミ などの常連さんはその姿を時々見せてくれ、さらに突然 ダイセン(ウラミスジ)シジミ までも現れてくれた。

d0090322_18403628.jpg
- The Black-banded Hairstreak

-----Olympus OM-D E-M5, M-ZD 14-42mm + Wcon P01


d0090322_18553798.jpg
- The Zebra Hairstreak

-----Olympus OM-D E-M5, M-ZD 14-42mm + Wcon P01


d0090322_1856643.jpg
- The Alphabetical Hairstreak

-----Canon EOS 7D, EF300mm




クロミドリシジミ
クロミの発生地は家から車で15分ほどのところなので、早朝のクロミ撮影は文字通り「朝飯前」だ。

今年はクロミの発生数が少ないためなのか、それとも蒸し暑い天候のせいなのかよくわからないが、いつも必ず出てくるクヌギの枝を叩いてもその姿を見ることがなかなか難しかった。それでも、クズの葉上に何頭かのクロミが降りてくれたので撮影することができた。

オスの翅裏は他のゼフィルスと比較しても格段に黒い。

d0090322_1856245.jpg
d0090322_18562840.jpg
-A male of the Copper Hairstreak on the leaf.

-----Ricoh GR-D IV, Canon EOS 7D + EF300mm



クロミのメスはまだ新鮮で、しばらく待っていると開翅してくれた。
メスの開翅写真はこれまでにも撮影しているが、満足できるものは今回が初めてだ。

d0090322_18562564.jpg
d0090322_18565086.jpg
d0090322_18564676.jpg
-A female of the Copper Hairstreak on the leaf.

-----Olympus OM-D E-M5, M-ZD 14-42mm + Wcon P01, Canon EOS 7D, EF300mm, Olympus OM-D E-M5 + Panasonic 100-300mm




このところ海外と国内出張(フランス、東京、札幌)が立て続けに続いたので、地元でのフィールド散歩は久しぶりでした---ほっとする。しかし、今年は目的のクロミの数が少ないように思われた。また、♂は若干すれている個体が多かったので、時期的に♂の最盛期は少し過ぎているように感じました。今回はクロミの♀の開翅写真が撮影できたのが嬉しかったです。


Nature Diary vol.8(33): #520
Date: June-13 (Thursday)/2013
Place: Kofu-shi, Yamanashi


by tyu-rinkazan | 2013-06-14 18:59 | ▣クロミドリシジミ | Comments(16)

.
Nature Diary 7(29):#454

<ストロボ近接撮影システム>
昨日(土曜日)は東京出張の折に、新宿のヨドバシカメラに立ち寄ってE-TTL調光が可能な「オフカメラシューコード OC-E3」を購入した。目的はキャノンEF100㎜マクロレンズのレンズフードに純正小型ストロボ270EXを、本体から離して逆向き(表裏を逆)に取り付けるためだ(ベルクロと輪ゴム)。本来、7Dであれば連結しなくても、内臓フラッシュと同調させて270EXを使用できるが、僕のカメラは内臓フラッシュが故障中。このストロボ近接撮影システムは、単純だけど意外にカメラとのバランスが良くて使いやすい。

d0090322_23571912.jpg

 **********************************************************

このところ、公私ともにバタバタと忙しく、フィールド散歩にも出ることが出来なかった。気がつけば、季節はいつの間にか初夏から夏になろうとしている。この時期は一年で最も昆虫の種類が多くて、趣味の撮影と仕事の狭間で悩むのが常だ。撮影は中止してもだれも痛まないが仕事は周りに迷惑がかかるので、手を抜くことはできない。若い時は何日も寝ないで両立できたものだが------。

本日(日曜日)は天気があまり良くなさそうなので、近くのクヌギ林にゼフィルス(ゼフ)の様子を見に行くことにした。今年はこれまでゼフをまったく撮影していない。


ウラナミアカシジミ; The Zebra Hairstreak

クヌギの枝を少し叩くとほどなくウラナミアカシジミが次々に飛び出した。ウラナミアカは近年全国的に数が減っているそうだが、ここでの個体数は少なくない。

下草のウラナミアカをシグマ24㎜マクロで撮影した。このレンズは広角域をカバーする「寄れる広角レンズ?」という位置づけだが、背景はかなりボケる。適度な画角(環境をほどほどに入れた)とやわらかい背景のボケ具合はお気に入りだ----まあ、ボケ味は好みの問題だけどね。

d0090322_084889.jpg
ウラナミアカシジミ

.
The Zebra Hairstreak resting on the leaf.
Canon 7D, Sigma 24mm, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)



クロミドリシジミ; The Copper Hairstreak

クロミドリシジミ(クロミ)は飛び出してもなかなか撮影に適した場所に止まってくれない(当たり前)。例によって見失っていると、偶然目の前のクズの草上にクロミ♂を見つけることができた。クズの葉上には、昨夜の雨による水滴が沢山ついていた。

d0090322_2357545.jpg
葉上に静止するクロミドリシジミ

.
A male of the Copper Hairstreak resting on the leaf.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)


しばらく観察していると翅を開き始めたので、その様子を時系列撮影することができた。チョウの撮影ではこの瞬間はいつもドキドキする。

d0090322_2358577.jpg
クロミドリシジミの開翅

.
Photographs of a male of the Copper Hairstreak taken in time series
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)

d0090322_23583676.jpg
クロミドリシジミの開翅

.
A male of the Copper Hairstreak
Canon 7D, Sigma 24mm, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)


少しずつ移動して開翅のアップを撮影したところ、翅の表面に少しスリキズがあった。♂は活動が激しいので、よほど新しくないと翅表に傷がついしまうのだろう。

d0090322_23582532.jpg
クロミドリシジミの開翅

.
A male of the Copper Hairstreak resting the leaf with the wings opened.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)



ハラグロオオテントウムシ; Callicaria superba

葉の上に大きなテントウムシを見つけた。

オオテントウムシに違いない(ハラグロオオテントウムシ)。虫林は以前からオオテントウムシに憧れていたが、個体数が少ないためか、それとも局所的な分布を示すためなのか、これまで出合えずにいた。憧れの虫にやっと出会えた。

やはり、この虫はどことなく重厚で、特別なオーラがあるな。

d0090322_2359295.jpg
ハラグロオオテントウムシ

.
Callicaria superba
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)



モノサシトンボ; Copera annulata

モノサシトンボは大型のイトトンボ。腹部に等間隔の線が入っているので、その名前の由来は容易に想像できる。命名した人はなかなかセンスがある。

d0090322_23595485.jpg
モノサシトンボ

.
Copera annulata
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)

オスの体色は黒っぽいが、メスはオスに比べて黄色みが強い。

d0090322_00696.jpg
モノサシトンボの♂(上)とメス(下)

.
Copera annulata
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)


イトトンボの頭部を拡大してみた。大きな複眼が面白い。撮影していたら、突然視界から消えた。戻ってきたときには、口にブヨのような昆虫を加えていた(下の写真の上)。

d0090322_002082.jpg
モノサシトンボ

.
Copera annulata
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)



その他;Miscellaneous

少し山側に行くと、道路上に多数のテングチョウ、ミスジチョウが吸水に来ていた。こんなに多数のミスジチョウを見たことがなかった。ミスジチョウの食樹のカエデの木が多いのかなと思ったが、さして多いようにも見えなかった。今年のオフシーズンの幼虫さがしが面白そうだ。

スミナガシも何頭か見かけたが、飛び去ってしまい、撮影することはできなかった。

d0090322_003494.jpg
ミスジチョウ

.
The Sailer
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)

d0090322_004735.jpg
ウスアカオトシブミ

.
Apoderus rubidus
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)



§ Afterword §

本日は久しぶりに近場のチョウたちを見ることができた。クロミドリは時期的に少し早いかなと思ったが、元気な姿を何頭か見ることができた。虫林には以前から会いたいと思っていたオオテントウムシに出会えたのがとても嬉しかった。

来週からの週末は、3週連続で出張が予定されている。何とか(強引に)時間を見つけて、フィールド散歩に出たいと願っているが、ちょうど梅雨の時期なのでどうなることやら。



以上、 by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2012-06-11 00:17 | ▣クロミドリシジミ | Comments(27)

=歯痛=
最近、左上の奥歯のあたりが痛い。おかかえの歯科医(家内)に診てもらったところ、「歯槽膿漏」かもしれないということでした。そこで、近くの歯科医院を受診して治療を受け、痛みはかなり軽減したのでほっとしました。とにかく、6月と7月は仕事もさることながら、週末のフィールド散歩の方も忙しいので、歯が痛いのはとても困ります。これから歯磨き+歯間ブラシ+うがい+禁甘物 を心がけよう-----無理かな?



Nature Diary #394

先週末はクロミドリシジミの出現を見なかったが(例年よりも遅れている)、そろそろ今週末あたりが新鮮な個体が期待できるはずです。そこで、あまり思わしくない梅雨時の天気予報にもかかわらず、近く(車で10分ほど)のポイントに クロミドリ早朝散歩 に行きました。今回は横浜のIさんと一緒です。

クヌギの枝を長サオでペシペシ叩いてみると、それらしきシジミチョウが数頭飛び出しましたが、朝の気温が高いせいか(虫林の行ないが悪いせいか?)、せっかく出てきても撮影可能な場所に静止してくれませんでした。そろそろ諦めて引き揚げようとした時に、目の前のクズの葉に静止するシジミチョウを見つけました。

そのチョウは黒っぽい地に赤い紋が良く目立ち、まさしく目的のクロミドリでした。

d0090322_23542769.jpg
クロミドリシジミ♂翅裏 (甲府市、6月18日)
.
Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400

d0090322_23583342.jpg
クロミドリシジミ♂翅裏 (甲府市、6月18日)
.
Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



しばらくすると、クロミドリは翅を微妙にスリスリしたかと思うと、おもむろにゆっくりと半開翅しました。今シーズンはクロミドリ♂の開翅写真を一つの目標にしていたので、緊張の一瞬でした。

とにかく、クロミドリはFavoniusの仲間なのに、翅表が黒銅色というヘンテコリンなシジミチョウですが、この黒銅色がヒカゲチョウの色とも異なり、怪しく魅惑的な色合いを持っています。したがって、オスとメスでは翅表の色合いも微妙に異なるのがまた面白いですね。

d0090322_23584898.jpg
クロミドリシジミ♂半開翅 (甲府市、6月18日)
.
Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



その後、期待通りに全開翅に至りましたが、半開翅から全開翅に至るまでを時系列で組み写真にしてみました。こういう時にカメラの「動画機能」を使って撮影すればとても面白いなと思います。

d0090322_2359328.jpg
クロミドリシジミの開翅 (甲府市、6月18日)

.
Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



今回はSigmaの24㎜を持参したので、それを装着してみました。

24㎜といっても実際には36㎜なので、やや広角常用レンズ域のレンズです。かなり寄れるので、マクロ的な撮影も可能なのが気にいっています。さらに、このレンズのF値(明るさ)は1.8と明るいので、少し光が乏しいような曇り空の下の撮影やもしかしたら飛翔写真にも使用できるかもしれないと密かに期待しています。

虫林のカメラの標準レンズにしておこうと思う。

d0090322_23592695.jpg
クロミドリシジミ♂開翅 (甲府市、6月18日)

.
Canon EOS 7D, Sigma 24mm, ASA200



クロミドリのように翅表が一様に暗色のチョウは、細かい傷でも目立ってしまいます。

今回、全開翅したクロミドリの♂個体は、ほぼ無傷といえる翅表でした(多分、羽化して間もないのでしょう)。それにしても、翅の表面はまるで上質のベルベットの生地ように滑らかで上品な雰囲気を有しています。また、この色合いには、「明るい曇り空」も幸いしたのだと思われます。

こういう好機には、横位置や縦位置など被写体を色々な方法で撮影することにしています。

d0090322_052385.jpg
d0090322_054361.jpg
全開翅するクロミドリシジミ♂ (甲府市、6月18日)

.
Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400




明けて日曜日(19日)は、Iさんに加えて、banyanさん、hemlenさん、yodaさんとご一緒しました。クロミドリの撮影では、叩き出された蝶が静止する場所を確認するためには複数の方が有利ですね。

初めのポイントでは、クロミドリは出てくれるものの、残念ながらことごとく飛び去ってしまいました。そこで、別のポイントに移動して探索してみると、嬉しいことにそれほどの苦労せずに目の前のクズの葉に静止しているクロミドリを見つけることができました--------移動正解でした。

d0090322_065168.jpg
クロミドリシジミ♂翅裏 (甲府市、6月19日)

.
Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



ここでもクロミドリ♂の全開翅を撮影できました。

下の写真はSigma 10㎜Fisheyeで撮影したものですが、蝶とレンズの距離は前数センチです。クロミドリでこんな広角撮影は想定外でしたね。笑えるのは、虫林の三脚などが視野の中に入ってしまったことですが、取り除いてからもう一度やり直すのは飛んでしまう危険が大きいので、そのままで撮影続行しました。

d0090322_07592.jpg
クロミドリシジミ♂ (甲府市、6月19日)

.
Canon EOS 7D, Sigma 10mm Fisheye, Kenko X1.4, ASA400



今までクロミドリ♂の全開翅のチャンスはなかなか無かったのに、今年は2日間連続で撮影できるなんてとてもラッキーなことに違いありません。とにかく、せっかくの良いチャンスなのですから、可能な限り手を変え品を変えて(カメラを変え、レンズを変えて)楽しく撮影できました。

全開翅した♂の翅表の写真を後で確認してみると、とても惜しいことに表面にわずかなスレが散在していました。でも、そのスレは小さくて気にするほどのものではありませんので、完全個体を100点満点にすれば、90点くらいに相当するレベルでしょう(ちょっと辛いかな?)。

d0090322_07218.jpg
クロミドリシジミ♂全開翅 (甲府市、6月19日)

.
Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



前方から見ると、クロミの複眼はとても大きい。まるでゴーグルでもかけているかのように見える。この複眼であれば、ほぼ360℃の視野で見ることが出来るかもしれないな。クロミは目が良いのかな?

d0090322_073717.jpg
クロミドリシジミ♂ (甲府市、6月19日)

.
Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



側面から見ると、クロミの尾状突起はとても長くて、上方に跳ね上がっています。

d0090322_075854.jpg
クロミドリシジミ♂ (甲府市、6月19日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200



§ Afterword §

今年は♂の開翅をちゃんと撮影したいと考えていたので、今週末は土日ともクロミドリシジミの新鮮な♂個体の撮影に行きました。一応、その課題がクリアーできて良かったなと思います。

クロミドリは夜明け前直前に乱舞する性質があるそうですが(虫林はまだ見ていない)、その乱舞する様子を撮影しようと思いIさんと一緒に日曜日の朝暗いうちからクヌギ林で待ちました。しかし、いかんせん発生初期では個体数が少なすぎたようです。これからチャンスがあれば、薄暗い中でのクロミドリの飛翔写真に再チャレンジしてみたいと思っています。できるかな?

今回の撮影でご一緒した皆さん(横浜のIさん、banyanさん、hemlenさん、yodaさん)ご苦労様でした。お蔭さまで楽しく有意義な時間が過ごせました。



次のNDでは、クロミドリ以外の蝶たちを供覧します。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-06-23 00:09 | ▣クロミドリシジミ | Comments(16)

Nature Diary #0329
Date: June 20th (Sunday), 2010
Place: Yamanashi Pref.
Weather: Cloudy



§ Diary §

梅雨の候。

今週末は 蝶山人さんご夫妻神奈川のHさん とご一緒して、自宅近くのクヌギ林にゼフ撮影に行きました。何しろポイントまでは虫林の自宅から車で10-15分くらいの距離ですから楽ですが、遠くから来られる方にとっては早朝の待ち合わせ時間は気の毒で-----とか何とかいいながら、待ち合わせ時間に遅れたのは何を隠そう虫林だけでした。まったく!



ウラナミアカシジミ; Zebra Hairstreak

何しろ梅雨の最中なので、今日も朝からドン曇りでムシムシしていました。しかし、突然、雲が切れて富士山が顔を出したのには驚きました。

富士山には綺麗な笠(傘)雲が掛かっています。

笠雲はレンズ雲(Lenticularis)の一つで、悪天候を知らせる観天望気の一つとされています。すなわち、これから天候が悪化することを意味しているのですが、雲ひとつ無い富士山よりも笠雲がかかった富士山のほうが綺麗ですね



飛び出したウラナミアカシジミを追っていた 蝶山人さん が、「クズの葉に降りたウラナミアカシジミの背景に富士山が見えますよ~」と声をかけてくれました。なるほど良く分かっていらっしゃる、富士山バックの昆虫写真は、山梨に住む虫林の永遠のテーマでもあります。

d0090322_2237914.jpg
#1: 葉上に静止するウラナミアカシジミと富士山

.
A Zebra Hairstreak resting on the leaf in the background of Mt. Fuji.
Olympus E-3, ZD35mm Macro, ASA800, Flash(+)
(2010-June-19, Kofu)



まだ、やや薄暗い上に、富士山を背景に入れるには35mmマクロレンズで大きさはちょうど良さそうでした。しかし、背景を出すにはシボリはかなり入れなければなりませんが、そうするとシャッター速度が遅くなります。

ウーム、三脚は家に置いてきたし、一脚は修理中。さすがに手持ち撮影ではブレが怖いので、外部ストロボを装着して補助光を弱く入れました。

d0090322_123360.jpg
#2: 葉上に静止するウラナミアカシジミと富士山

.
A Zebra Hairstreak resting on the leaf. in the background of Mt. Fuji.
Olympus E-3, ZD35mm Macro, ASA800,
(2010-June-19, Kofu)



そんなことで、ゼブラのアップは最後になってしまいました。
実は、これが今年初めてゼブラですので、結構、嬉しかったりもします。

d0090322_2243611.jpg
#3: ウラナミアカシジミ

.
A Zebra Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA800,
(2010-June-19, Kofu)




クロミドリシジミ; Copper Hairstreak

本日の目的はクロミドリです。

このチョウは不思議と木を選ぶようで、クヌギがあればどこにでもいるというわけにはいきません。また、大木論もしかりで、大きいクヌギだからといってもそこにいるとは限らないのです。虫林の見つけた場所では、比較的細い木でも発生がありました。ただ、太い木に発生しやすい傾向はあるようですね。さらに、共通した条件は、発生木の前が開けていることでした。

つまり、ある程度の日光と風通しの良さが条件です。たしかに、虫の幼虫でも、人間様でも日光と風通しは大事ですよね。

d0090322_2247116.jpg
#4: 葉上で休むクロミドリシジミ

.
A Copper Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400, Flash (+)
(2010-June-19, Kofu)


d0090322_22494063.jpg
#5: 葉上で休むクロミドリシジミ

.
A Copper Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA800
(2010-June-19, Kofu)



蝶山人さんが、撮影したクロミの紋が異常ではないかと教えてくれました。確かに、みると後翅裏面にある大きな橙赤紋の中の黒い点が良くわかりません。角度で見えにくいのかもしれないなと思いましたが、それにしてもおかしいです。

d0090322_22521855.jpg
#6: 斑紋異常(後翅裏面赤紋内黒点消失)のクロミドリシジミ

.
A Copper Hairstreak with abnormal patch of hindwing (a lack of black spot with in red patch)
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA800
(2010-June-19, Kofu)



ミズイロオナガシジミ; Black-banded Hairstreak

本日はどういうわけかミズイロオナガも多数見ることができました。今まで、これほど多くのミズイロオナガをこの場所で見たことがありませんでした。

少し日が差して明るくなったときに、翅を開いてくれました。

d0090322_22523515.jpg
#7: 葉上で開翅するミズイロオナガシジミ

.
A Black-banded Hairstreak resting on the leaf with the wings opened.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400, Flash (+)



スミナガシ; Constable

クロミ撮影の後、H氏とともにアサマポイントに移動するときに、少し立ち寄った場所で、スミナガシを見ることができました。残念ながらこの時期ですと、ピカピカのオニュウというわけにもいかず、翅の一部が欠損していました。

d0090322_2252497.jpg
#8: 倒木上で日光浴するするスミナガシ

.
A Constable basking on the leaf with the wings opened.
Nikon Coolpix P100



でも、虫林はスミナガシ(墨流し)という名前がとても好きなのと、このチョウの色彩にはなんともいえない魅力を感じてしまいます。せっかく近接できたので、図鑑用のアップ写真も撮影してみました。

d0090322_2253491.jpg
#9: 倒木上で日光浴するするスミナガシ

.
A Constable basking on the leaf with the wings opened.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400



アサマシジミ; Sky Blue

アサマシジミの本命ポイントに行く途中で、なかなか良い場所に出会ってしまいました。H氏によれば、そこは以前からアサマの噂があったところらしいです。車を降りて歩いてみると、青紋が発達したアサマシジミが飛び出しました。

d0090322_22531975.jpg
#10: 葉上で開始するアサマシジミ♂

.
A male of sky blue resting on the leaf with the wings opened.
Olympus EP-1 Pen, MZD 17mm, ASA640


d0090322_22533481.jpg
#11: 青紋が発達したアサマシジミ♂

.
A male of sky blue resting on the leaf with the wings opened.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400


d0090322_22535255.jpg
#12: 青紋の発達が弱いアサマシジミ♂

.
A male of sky blue resting on the leaf with the wings opened.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400



甲虫; Beetles

d0090322_2254953.jpg
#13: ゴマダラオトシブミ

.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400

d0090322_22542610.jpg
#14: ホソキリンゴカミキリ

.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400



**************************************************

§ Afterword §

久しぶりにクヌギバヤシのゼフ撮影を堪能できました。さらに、虫林がこれまで知らなかった(もともとあまり知らないけどね)貴重なアサマシジミのポイントを2箇所も追加できたので言うことなしです。

当初、クロミの記事はアップしようかどうかためらいましたが、あまりそのようなことに気を使ってばかりいると疲れますので、自然体でアップすることにしました。とにかく、自然や昆虫たちを慈しみながら楽しみたいと思います。

本日、同行された蝶山人さん、Hさん、楽しい撮影行を有難う御座いました。
クロミ撮影はまた来年チャレンジしましょうね。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-06-21 22:55 | ▣クロミドリシジミ | Comments(18)

Nature Diary #0261



§ Diary §

週末(土日)は新宿の京王プラザホテルでの学会に出席したために、フィールド散歩はできなかった。少し残念ではあるが、こちらが本職なので仕方がない。

今週のNature Diary (ND)は、今年6月の未公開写真を供覧してみようと思う。



クロミドリシジミ; Copper Hairstreak

今年はチョウ類保全協会のフィールド図鑑用に、クロミドリシジミ(以下、クロミ)の裏面と表面をキチッと撮影しなければならない。そこで、発生初期の新鮮なクロミの♂を撮影するために、6月12日の早朝(出勤前)に、家から車で10分ほどの距離にあるポイントに出かけた。

文字どおり「朝飯前のクロミ撮影」-----だ。

前日の夜は晴天で、放射冷却現象のために朝は気温が下がり、クヌギの木を少し叩いて飛び出したクロミは飛び去ることなく地面に静止してくれた。さらに、日が昇って明るくなると、思惑通りに翅を開いてくれたので一安心。



クロミのオスは黒いけど黒くない------銅色というのが適切だね。
(英名は Copper Hairstreak)。

新鮮なクロミドリのオスの翅表は、他のファボ(Favonius)仲間のミドリシジミ(オオミドリ、ジョウザンミドリなど)のような青いメタリックな輝きは無く、翅全体にダークブラウン(銅色)のベルベットをまとっているように怪しい質感がある。また、面白いのは、よく見ると翅表の辺縁は、他のミドリシジミのように黒い(濃い茶色)帯で縁取られている

地味ではあるが品のある独特の色合いで、「侘びや寂の世界」を理解する虫林は(嘘つけ!)、この落ち着いた色調が好みだ。(この蝶の怪しい美しさは蝶屋以外は理解困難であろう)。

この写真はもちろんトリミングはしていない。厳しいN氏もOKだとよいのだが.....。

d0090322_1304068.jpg
クロミドリシジミ♂開翅 (6月12日、山梨県)

.
A male of Copper Hairstreak resting with the wings opened.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro


体の大きさに比べて目が大きく、前脚を完全に折りたたんでいるので、脚が4本にみえる。
翅裏の地色も濃い銅色で、その色は他のミドリシジミの翅裏の地色よりも濃い。

d0090322_1314644.jpg
クヌギの葉で休むクロミドリシジミ♂ (6月12日、山梨県)

.
A male of Smaragdius Green Hairstreak
Olympus E-3, ZD50mmMacro, EC-14


後翅端には大きなオレンジの紋がある。
尾状突起は非常に長い。

d0090322_1315959.jpg
クロミドリシジミ♂ (6月12日、山梨県)

.
A male of Smaragdius Green Hairstreak
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14



カミキリムシ; Long-horned beetle

長野県でのベニモンカラスシジミの撮影(すでにNDにアップ済み)のときに、数種類のカミキリムシを撮影していたが、特別な場合を除いて通常は週一回しか更新しない(更新できない)虫林は、カミキリムシをアップする機会を逸してしまっていた。少し遅すぎた感があるが、ちょうど良い機会なので、供覧することにした。


ポイントの近くのカラムシ(ラミーカミキリの食草)の群落で、ラミーカミキリを見つけた。ラミーカミキリはもともと関西以西に分布するカミキリムシだったが、近年は東進(北上)して山梨県や長野県でも見ることができようになった。甲府市内では、虫林はまだ見つけていないのでとても嬉しい。

谷の上の道脇なので、広角レンズで背景の広がりを意識して撮影した。

d0090322_1321299.jpg
ラミーカミキリ (6月13日、長野県)

.
Paraglenea fortunei
Olympus E-3, ZD8mm FIsheye, EC-14

d0090322_1322748.jpg
ラミーカミキリ (6月13日、長野県)

.
Paraglenea fortunei
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro

d0090322_1324392.jpg
ラミーカミキリの飛翔 (6月13日、長野県)

.
Paraglenea fortunei
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro、トリミング


ベニカラのポイントで咲いていたウツギの花に来集していた。ミヤマホソハナは山地性のハナカミキリで、ユニークな形態が気に入っているので喜んで撮影した。

d0090322_1325752.jpg
ミヤマホソハナカミキリ (6月13日、長野県)

.
Idiostrangalia contracta
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro

d0090322_1331156.jpg
ミヤマホソハナカミキリの飛翔 (6月13日、長野県)

.
Idiostrangalia contracta
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro、トリミング


ススキの葉上でブロウニングカミキリを見つけた。
ブロウニングカミキリが属するSaperdaの仲間には、美しい種類が多いので好きだ

このカミキリは樹上性(クルミなど)なので、木の葉をスィーピングする以外になかなか見る機会が無い。また個体数も多くはなさそうである。

ススキの葉上で見ることができたのはとても幸運だと思う。

d0090322_1332440.jpg
ブロウニングカミキリ (6月13日、長野県)

.
Saperda breuningi
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro


**************************************************

§ Afterword §

今週末はフィールドに出ることができなかったので、6月の未公開写真を掲載してみた。
たまにはこんなことも良いかなと思う。

でも、やっぱり週末は散歩したいものだ。

以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2009-06-29 13:04 | ▣クロミドリシジミ | Comments(20)