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DIARY Vol.12 (743): #06, 2017 :

バナナトラップにマルバネフクロウチョウが訪れていました。オオフクロウチョウに比較するとやや小さくて眼状紋も小さい。でも、翅を開いた時には鮮やかなオレンジ色の紋が現れた。

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----マルバネフクロウチョウ -
(January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)

Written by 虫林花山

# by tyu-rinkazan | 2017-02-18 17:53 | ● France | Comments(0)

DIARY Vol.12 (742): #05, 2017 :

滞在中はほとんど毎日雨でした、しかし時折雲が切れて日が差すと、どこからともなく大きなモルフォチョウが現れ、青い金属光沢の翅を点滅させながら不規則な軌跡を描いて飛ぶ姿がみられました。モルフォたちを目にすると、はるばる南米まで来たことが実感できます。ここカウ山の森で見ることができたモルフォは、メネラウスモルフォ M. menelaus、ディダミアモルフォ M. deidamia、アキレスモルフォ Morpho achillesの3種でした。


静止した時に、モルフォはほとんど翅を開くことがありませんが、1度だけ雨後に開翅しているディダミアモルフォに出会う機会がありました。ちょうど60ミリマクロレンズを装着していたのですが、何とか近寄ってまばゆい翅表を撮影することができました。

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----ディダミアモルフォチョウの開翅 -
(January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)


メラネウスモルフォは数があまり多く無いようで、数回その姿を目にしたにすぎませんでした。そこで、飛翔写真にチャレンジしてみました。チョウの姿を大きく写すことができませんでしたが、同行の山口 進氏の頭上を飛び去るモルフォが撮影できました。

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----メラネウスモルフォチョウ -
(January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)


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----日陰で静止するアキレスモルフォチョウ -
(January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)


森の中で大きな網を持ったフランス人採集者と出会いました。

彼の手には青色の銀紙を貼った卓球のラケットのようなものが握られていました。用途を訪ねてみると、これをモルフォチョウにかざすと寄ってくるということでした。この銀紙の反射によってモルフォチョウをおびき寄せ、網で捕まえる採集方法は、昔、フレンチギニアの役人で標本商として名高いフランス人のル・ムールトが考え出したものらしい。
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----モルフォチョウの採集者 -
(January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)



Written by 虫林花山

# by tyu-rinkazan | 2017-02-18 07:49 | ● France | Comments(0)

DIARY Vol.12 (741): #04, 2017 :

灯に飛んできたアクテオンゾウカブトの♀を見つけた。♀とはいえ、大きさや体表面の皺などさすがの貫禄がある。実は♂も飛んできたのだが、容器に入れていたらいつの間にか逃げられていた。かなり力が強そうだ。南米から北米にはゾウカブト(Megazoma)の仲間が14種ほど分布しているが、ここにはこのアクテオンが棲息しているようだ。アクテオンは南米では最も普通で、分布も広いが、その体はゾウカブトと呼ぶにふさわしい貫禄がある。

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----アクテオンゾウカブトムシ♀ -
(January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana, Olympus TG-4)


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----アクテオンゾウカブトムシ♀ -
(January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana, Canon EOS 7D-MII, EF100mm Macro)


 Prosted by 虫林花山


# by tyu-rinkazan | 2017-02-14 04:11 | ● France | Comments(0)

DIARY Vol.12 (740): #03, 2017 :

灯に飛んできたナンベイオオタマムシ(Euchroma gigantea)を丸山氏からいただいた。体積は日本のヤマトタマムシの3倍くらいはあって、色彩も派手でなかなか味がある。巨大で美しいタマムシだ。

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----ナンベイオオタマムシ -
(January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana, Olympus TG-4)


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----ナンベイオオタマムシ -
(January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana, Canon EOS 7D-MII, EF100mm Macro)


 Prosted by 虫林花山


# by tyu-rinkazan | 2017-02-13 04:28 | ● France | Comments(0)

DIARY Vol.12 (739): #02, 2017 :

フレンチギアナ(French Guiana)は「熱帯モンスーン気候」で、我々が滞在したKaw山あたりの年間降水量は4000mmを越えます。滞在中、毎日雨が降り、しばしばバケツをひっくり返したような土砂降りになることもありました。広大な熱帯雨林とそこに棲む生物は、この豊かな雨に育まれているのが良くわかります。彼らにとってこの雨は慈雨なのでしょうか。

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----雨で川のようになった道 -
(January-28-2017, Kaw mountain, French Guiana)



ライトトラップ

世界一大きな甲虫として広く知られるタイタンオオウスバカミキリは、
雨期、
豪雨、
深夜(夜半過ぎ)、
に光に飛んでくるといわれています。

日本の感覚では、雨が強いと虫の飛来が少ないように思えますが、ここフレンチギアナの夜は雨が降ると虫の活性がにわかに上がるようです。実際、雨の中でも沢山の昆虫がライトに飛来します。

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----雨の中のライトトラップ -
(January-28-2017, Kaw mountain, French Guiana)



タイタンオオウスバカミキリ

滞在二日目の夜、夜半過ぎにロッジに帰って寝ていると、山口 進氏に突然起こされました。眠い目をこすりながら時計をみると午前2時。山口氏が笑いながら差し出した容器には、なんと15cmはあろうかという巨大な甲虫が入っていました。それは紛れもなくタイタンオオウスバカミキリでした。聞くところによれば、後ろで音がしたので探してみるとこの虫がいたということでした。さすがに、持っていますね。


実際に目の前で動くタイタンの「存在感」はこれまで見てきた虫とは全く別次元といえるもので、南米の森の主、王様という貫禄でした。甲虫とくにカミキリムシに興味がない方は、大きなゴキブリにしか見えないかもしれませんが-----。以前カミキリ屋だった虫林には、
その美しい姿(?)、圧倒的な迫力(今風にいうとオーラ)に言葉を失ってしばし見入ってしまいました。

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----タイタンオオウスバカミキリ Titanus giganteus ----
(January-28-2017, Kaw mountain, French Guiana)


驚くことに、後日、同行の丸山宗利氏が、ライトトラップでタイタンをさらに2頭も追加してくれました。この撮影行でタイタンの姿を拝める確率は良くて五分五分かなと踏んでいたのですが----意外でした。

タイタンを手で触れてみると、鞘羽は意外に薄くて柔らかでした。大きな体ですが、飛びやすくする工夫が体の各所にされているのでしょう。こんな巨大甲虫が棲んでいるフレンチギアナの広大な熱帯雨林の自然力の大きさには驚くほかありませんでした。

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----タイタンオオウスバカミキリ Titanus giganteus ----
(January-28-2017, Kaw mountain, French Guiana)


キープしていたタイタンを、日中に戸外で撮影をしました。

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----タイタンオオウスバカミキリ Titanus giganteus ----
(January-28-2017, Kaw mountain, French Guiana)


さらに、恥ずかしながら虫林とともに記念撮影。

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----タイタンオオウスバカミキリ Titanus giganteus ----
(January-28-2017, Kaw mountain, French Guiana)



虫眼鏡ノート
僕自身は今回のフレンチギアナ行で、ライトトラップでタイタンを見る確率は良くて五分五分かなと思っていたので、3頭ものタイタンが飛来したのは、よほど我々の運が良かったのかもしれません。結局のところ、タイタンが飛来するライトの場所はかなり限られているようで、飛来時間は夜半過ぎから5時まで、雨か雨後間も無くという条件でした。昨年タイタンを見ている丸山氏の経験がとても有用であったことは言うまでもありません。THANKS!

僕自身もポンチョ、傘、長靴などの雨対策はしていましたが、野外での撮影ではどうしてもカメラ機材は濡れてしまうのが不安でした。とくに、レンズが曇ってしまうのにはしばしば困惑しました。これはレンズの温度が低いための飽和水蒸気量の問題ですので、レンズを冷やさない工夫が必要ですね。ちなみに、ツインストロボMT-24EXは結露のために使用不可になってしまいました。



Written by 虫林花山

# by tyu-rinkazan | 2017-02-12 09:49 | ● France | Comments(1)

DIARY Vol.12 (738): #01, 2017 :

フランス領ギアナ(French Guiana)は総面積の90%以上が大アマゾンの森林が広がり、地球上に残された数少ない「野生生物のパラダイス」です。しかしながら、このパラダイスへのアクセスは悪く、情報もほとんど入手できませんでした。そんな時、丸山宗利(九大)、野村周平(国立科学博物館)、山口 進(昆虫植物写真家)の各氏がフランス領ギアナで昆虫調査を行うことになり、虫林(加藤良平)もこれに参加できることになりました。

これまでにもアルゼンチンとブラジルなどの南米を訪れ、数は多くありませんが、蝶を中心に昆虫たちを撮影しました。興味深いのは、そこで見かけた昆虫たちは、日本はおろかアジアに産するものとは大きく異なることです。それは、古代のプレートテクトニクスにおける超大陸(ゴンドワナ大陸)の存在を思わせるような気がしてなりません。「奇々怪々」、「驚愕仰天」、「眉目秀麗」のゴンドワナの虫たち--------会いたい。


村の風景

羽田からパリのシャルル・ド・ゴール国際空港に飛び、オルリー空港から国内線でフランス領ギアナのカイエンヌ・フェリックス・エブエ空港に到着した。足掛け2日間にわたるアプローチだが、地球の裏側だと思えばそんな旅も長くは感じないものだ。空港からジャングルの中のロッジに向かう途中、小さなスーパーに立ち寄り買い出しした。入口から振り返ると、そこには村の風景が広がっていた。

湿気を含む生暖かい風
雲の隙間から顔を出す青空
青いトタン屋根の家
ブラジルバクやオウムの像

-----うーむ、思えば遠くに来たものだ


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----村の風景 -
(January-27-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)


カイエンヌCayenneの街

カイエンヌはフランス領ギアナのキャピタルで、人口の約半分が住んでいます。しかし、街の中心部でも歩く人は少なく、どちらかといえば閑散としていた。人種的にはクレオール人とアフリカ系黒人が60%を超え、ヨーロッパ系とインド系がそれぞれ12%、先住民インディオが人口の3-4%という。確かに、街中を歩いている人をみると、黒人の割合が高いように思われました。東洋系の人はほとんどみませんでしたが、目抜き通りには中華レストランもあるので、いることはいると思います。

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----カイエンヌCayenne ----
(January-31-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)


カイエンヌは大西洋に面した港町。主な産業は漁業らしい。
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----カイエンヌCayenne ----
(January-31-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)


ジャングルのロッジに向う途中、眼下に広がるギアナのジャングルをみた。少し靄っていてはっきりとしないが、どこまでも続く熱帯雨林の力を感じる。

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----カイエンヌCayenne ----
(January-31-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)


虫眼鏡ノート
フランス領ギアナの渡航には、黄熱病の国際予防接種証明書(イエローカード)が必要です。宿泊した場所が人の住まないジャングルの中のロッジなので、伝染病などの可能性は少ないと思いますが、用心に越したことはありませんね。今回の記事は風景写真をメインにしましたが、次回は昆虫たちを掲載していきます。



Written by 虫林花山

# by tyu-rinkazan | 2017-02-05 10:04 | ● France | Comments(7)

謹賀新年 :

昨年中は拙写真と駄文にお付き合いいただき真に有難うございました。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



▊第11回虫林大賞 2017

<大賞>
今回の大賞作品は「みちのくのキマルリ」に決定いたしました。これまで陸中のキマルリは何度も撮影してきましたが、今回のものがこれまで撮影したものの中では最も気に入っています。ちなみにこの時の写真はFBには出しましたが、ブログの掲載はしませんでした。昨年はブログを書くのを何ヶ月もサボってしまったので、自らの反省の意味も兼ねてこの写真を虫林大賞にしました。今回の選考会では大賞の他に特別賞、甲虫部門、一般昆虫部門などの部門賞を設けてみました。

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----陸中のキマダラルリツバメシジミ♂
----
(July-24-2016, Iwaizumi-cho in Iwate


<特別賞>
大賞の次点にはヒサマツミドリ♀と青いゴマシジミが入りました。ヒサマツミドリシジは初めての撮影ですし、ゴマシジミはこれまで撮影したものの中では最も美しい個体でした。いずれも友人にご案内いただいた時のものです。持つべきものは虫友ですね。

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----ヒサマツミドリシジミ
----
(Oct-10-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF300mm F4L IS USM)



<甲虫部門>
以前から撮影したいなと思っていた”憧れのキベリカタビロハナカミキリ”が昨年は撮影できました。この時は本種を目的に山に登りましたが、なかなか見つけることができずに休んでいた時、目の前のノリウツギの花に飛来してくれました。

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----キベリカタビロハナカミキリ
----
(July-29-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm F2.8L IS USM)


<一般昆虫部門>
ウマノオバチは産卵管が非常に長くフォトジェニックな昆虫の一つでしょう。昨年は近くの雑木林で多数の本種を見ることができました。撮影してみるとこの長い産卵管をいかに写真に出すことができるかが勝負になります。今年もチャレンジできるか楽しみです。

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----ウマノオバチ
----
(May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm F2.8L IS USM)

昨年はなかなかブログが更新できませんでした。虫林がブログを開始してから今年で11年目になりますが、これまで何ヶ月も更新しなかったのは初めてです。今年は是非ともしっかりと更新したいなと思っています。お付き合いいただければ幸いです。

皆様のご多幸をお祈り申し上げます



Written by 虫林花山


# by tyu-rinkazan | 2017-01-01 00:15 | Comments(14)

DIARY Vol.11 (737): #34, 2016 :

多忙にかまけていたらいつの間にか12月になっていました。そんな時、昆虫・植物写真家の山口進氏から「シモバシラの霜柱」のことを聞きました。シモバシラとは「地面の霜柱」のことではなくシソ科植物のことです。この草は気温が下がると根元に様々な形の氷ができて面白いらしい。シモバシラの氷の存在は以前に誰かのブログの記事で見て知っていましたが、実際のものはこれまで見たことありません。是非、奇妙な氷の花を見てみたいなと思っていました。このところの寒波で気温が氷点下まで下がったので、山口氏に連絡してみたところ、シモバシラの自生地を案内していただけることになりました。


シモバシラ(霜柱、学名:Keiskea japonica)

車を止めて渓流に沿った林道を歩いて行くと、脇の斜面に白い固まりがポツポツ点在していました。シモバシラの氷に違いありません。さっそく、近づいて観察してみると、枯れた草の根元に不定な形の白い氷が付いていました。

まるで氷の花が咲いているようです。
シモバシラの氷は様々な形をしていました。

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----シモバシラの氷花
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(December-17-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)

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----シモバシラの氷花
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(December-17-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF8-15mm F4L USM)

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----シモバシラの氷花
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(December-17-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF8-15mm F4L USM)


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----シモバシラの氷花
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(December-17-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


虫眼鏡ノート

シモバシラの氷花をみることができました。氷花の様々な形には、結氷の際のどのような条件的相違あるのかよくわかりません。自然現象はいつも不思議で興味深いものですね。約一ヶ月ぶりにブログを更新しました。この間、フィールドを散歩しなかったわけではなく、仕事の方が忙しくて ブログ の記事をまとめる時間がとれなかったのでした。不定期になっても維持したいと思っています。



Written by 虫林花山


# by tyu-rinkazan | 2016-12-18 18:48 | ■野花 | Comments(3)

DIARY Vol.11 (736): #33, 2016 :

ブゴグの記事は僕のフィールド散歩のアーカイフですので定期的に更新してきましたが、このところ記事をつくる時間がとれませんでした。本日(土曜日)は所用で松本に向かう「特急あずさ」の車中で久しぶりにブログを書きました。車窓から外をみると先日降った雪がところどころまだら状に残り、見はるかす八ヶ岳や南アルプスの山々はすっかりと雪化粧していました。


フィールドの晩秋

2週間ほど前、自宅からほど近い里山の小道をのんびり散歩しました。すでに木々の葉は冬に向かって褐色に色を変え始めている。春から初夏のみずみずしい新緑の季節も良いものですが、葉が落ちる前の茶が枯れた景色には、ジョン・コンスタブル(イギリスの風景画家)の絵に見るようなそこはかとない哀愁を感じることができます。

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----晩秋の里山
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(November-06-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


林の中の小道を歩いた。
赤や黄色い実を見つけた。

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----木の実
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(November-06-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)



コミスジの幼虫

クズの葉でコミスジの越冬幼虫を探してみました。クズはとにかくたくさんあるので、幼虫が潜む葉をなかなか見つけることができませんでした。でも、しばらく探していると枯葉の中にその姿がありました。

越冬幼虫探しは「宝探し」みたいで楽しいです(見つけることができればね)。

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----コミスジの幼虫
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(November-06-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF8-15mm F4L USM, Fisheye)


コミスジの越冬幼虫は長さが2cmくらいはあります(大きい)。

成虫の大きさ(翅を含める)はオオミスジが最も大きく、ついでミスジチョウ、コミスジはこの3種の中では最も小型です。でも、越冬幼虫の大きさは逆で、コミスジが最も大きく、ついでミスジチョウ、オオミスジの幼虫はコミスジの半分以下くらいしかありません。面白いものですね。

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----コミスジの幼虫
----
(November-06-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


真上からみるコミスジの幼虫。
魚のような模様をしている。

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----コミスジの幼虫
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(November-06-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)

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----コミスジの幼虫
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(November-06-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


虫眼鏡ノート

これから虫屋にとっては「耐える季節」になります。神様がいなくなる月(10月)という意味で「神無月」という言葉があります。虫屋にとって12月から翌2月の間は成虫の姿を見なくなる「虫無月(むしなづき)」になりますね。 
 虫無月でもできるだけフィールドに出たいと思う。



Written by 虫林花山


# by tyu-rinkazan | 2016-11-27 23:02 | ▣コミスジ | Comments(2)

DIARY Vol.11 (735): #32, 2016 :

この時期はいろいろな学会や研究会でのパーティが多く、いつもカロリーオーバーになります。賢明な諸兄は「出席しても食べなければいいじゃん」と思うかもしれませんが、食い意地が張った虫林は知らず知らずのうちに食べてしまいます。というのも、10-11月は虫林にとって一年で最も食欲旺盛な時期なのです(冬眠前の熊みたい)。食べ過ぎのリセットには、スポーツジムに行って運動するよりも虫を探しながらの秋のフィールドを散歩するに限ります。

今回は地球温暖化で分布を広げたといわれているクロコノマチョウ。
そんな蝶を探して県南部から静岡県北部を歩いてみました。


クロコノマチョウ

小さな神社の孟宗竹の竹林。
直径15㎝くらいはありそうだ。
そういえば、ここは春の筍が名産だ。
迫力あるのでカメラを向けた。

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----孟宗竹
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(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


竹林に足を踏み入れると、足元から何頭もの大きな蝶が飛び出した。
バサバサと音を立てるように飛んで、近くに静止する。
この蝶の模様は地面に溶け込んでしまうので、よく見ないと見失う。
この時期に出てくるクロコノマはすべて翅の先が尖がった秋型だ。

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----栗の上で静止するクロコノマチョウ♀
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(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D-MIII, EF8-15mm F4/L USM Fisheye)

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----栗の上で静止するクロコノマチョウ♀
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(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)

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----クロコノマチョウ
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(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)



低温期型のヤマトシジミ

川のそばでたくさんのヤマトシジミに出会った。
オスもメスも美しい低温期型に衣替えしていた。
この時期のヤマトシジミたちは光り輝いている。

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----ヤマトシジミ♂
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


ヤマトシジミのメスの翅表は夏型では一様に黒色。
でも、秋型(低温期型)になると青色がのってとても美しい。
艶やかな個体を発見したので撮影した。
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----艶やかな青色がのったヤマトシジミ♀低温期型
----
(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


秋型メスの色合いは個体によってさまざまだ。
いくつか撮影して並べてみました。
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----ヤマトシジミ♀低温期型の色彩多型
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)



ナガサキアゲハ蛹

小さな物置小屋の壁に大きな蛹を見つけた。
僕は蛹には疎いが多分ナガサキアゲハの蛹かな。
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----ナガサキアゲハ蛹
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS M3D MEF28mm Macro)


虫眼鏡ノート

週末のフィールド散歩は気分転換、健康維持に大切だとうそぶいていつも出かけてしまう。それにしても虫との出会いが難しい季節になりました。今回は県南部の小さなお宮で、運よくクロコノマチョウに会うことができました。この蝶は県南部では比較的目にすることが多いが、虫林が住む甲府市ではあまり見たことがありません(多分、棲息していると思うのだが)。虫の少ないことの時期には撮影すると嬉しい蝶です。


Written by 虫林花山


# by tyu-rinkazan | 2016-11-05 19:14 | ▣ヤマトシジミ | Comments(6)