NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

061027 黒いキューピットを探して1 (山梨県韮崎市)

昨日の夜に東京から帰宅して、朝起きたときには少し疲れていたが、窓から外を見たら天気が良い。朝食の後、日本チョウ類保全協会のN氏から教えていただいたクロツバメシジミのポイントを見にいくことにした。

**************************************************

ポイントに向かう途中、綺麗な柿の木林があったので、写真を撮った。
実は山梨県はブドウばかりではなく、桃や柿の産地でもあり、とくに百目柿からできるコロ柿(枯露柿)と呼ばれる干し柿は、あの武田信玄公も賞味したといわれているのだ。


◆柿林
d0090322_2283431.jpg
= Ricoh GR Digital+GW-1、ASA100 =


**************************************************

韮崎市のポイントの場所は、すぐにわかった。
到着後、歩きはじめてすぐにツメレンゲの群落を見つけた。このポイントのツメレンゲは、概して痩せている。どうもツメレンゲという植物は、栄養状態で著しく大きさが異なるみたいだ。

良く見ると、ツメレンゲの群落には、目的のクロツバメシジミ(英名:黒いキューピット Black Cupid)もチラチラ飛んでいるではないか。しばらく、カメラやレンズをとっ換えひっ換えしながら、クロツ君の撮影に精を出した。

もう秋も深まっているのに、直射日光はまだ暑い!
汗が顔を伝わって流れる--------。



◆クロツバメシジミ Black Cupid  
d0090322_2285091.jpg
= Pentax istDS, Pentax DA 10-17mm FISHEYE, F8, 1/640, ASA200 =



ツメレンゲの花の時期はすでに終わり、茶色い花茎だけが立ち枯れのように残っている。
クロツバメシジミは小さいので、ツメレンゲがまるで林のように見える。
空が青いので、GR-DにワイコンGW-1を装着し、空が入るように撮影してみた。



◆クロツバメシジミとツメレンゲ林 Black Cupid  
d0090322_22205697.jpg
= Ricoh GR Digital + GW-1, F7.1, 1/800, ASA100=



ツメレンゲは満開の株が少ないながらあった。
巧い具合にその満開の花にクロツ君が吸蜜に訪れてくれた。
みると、開花した部分の一番上の花、すなわち新鮮な花の蜜を吸っているみたいだ。



◆ツメレンゲで吸蜜するクロツバメシジミ Black Cupid  
d0090322_2294193.jpg
= Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, F4.5, 1/1500, ASA200=



虫林の知るポイントでは、食草のツメレンゲ群落のある場所から10m以上は決して離れなかった(虫林の決めたクロツの10mルール)。しかし、ここのクロツ君達は、「10mルール」を無視して、簡単に飛び回るのだ。

「ところ変われば、チョウも変わる」のだ。

クロツバメシジミの新鮮な個体が開翅した。翅全体にピントが合うように、絞りを入れ、注意深く撮影した。興味あることに、虫林が以前に他の場所で撮影した個体と翅表の白青鱗の紋の形が違うような気がするが---------。



◆クロツバメシジミの開翅 Black Cupid  
d0090322_22101493.jpg
= Pentax K100D/Pentax D-FA 100mm MACRO, F8.0, 1/125, ASA200 =



さらに、100mmマクロで最短距離まで近づき、アップで翅裏の撮影もしてみた。
アップにしていると肉眼で見る事ができない、意外な美しさやチョウの表情などが見えてくるのだ。



◆クロツバメシジミのアップ Black Cupid  
d0090322_22102716.jpg
= Pentax K100D/Pentax D-FA 100mm MACRO, F8.0, 1/250, ASA200 =


**************************************************

キタテハがセイタカアワダチソウの黄色い花を訪れていた。
キタテハの秋型はGRデジタルの格好のモデルである。
背景がなるべく入るように撮影してみた。



◆キタテハ Chinese Comma 
d0090322_22104052.jpg
= Ricoh GR Digital+WD-1、ASA100 =



アメリカセンダングサの花を訪れたキチョウの飛翔写真を撮ってみた。
キチョウの飛翔は緩やかで、落ち着いて飛翔写真がとれる。
チョウを大きく見せるため、トリミングして掲載した。



◆キチョウの飛翔 Common Grass Yellow 
d0090322_22105344.jpg
= Ricoh GR Digital、ASA100 Trimming (+) =



**************************************************
チョウ類保全協会のNさんのお陰で、クロツポイントを一つ増やすことができた。情報をありがとうございました。
そのポイント以外にも、色々歩き回ってみたところ、ツメレンゲの分布はここでは結構広いことがわかった。土手斜面ばかりではなく、河原の平坦な場所にも群落が発見できて驚いた。さらに、支流の土手も調査してみたところ、ツメレンゲの株を何箇所かで発見することができた。しかし、見た限りでは成虫が見つからなかった。

この秋から冬にかけて、ツメレンゲを頼りに、山梨県内のクロツバメシジミの棲息地を探してみるのも悪くない。
**************************************************

# by tyu-rinkazan | 2006-10-28 22:24 | ▣クロツバメシジミ | Comments(13)