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20160221 河川敷の散歩道:フッチー(フチグロトゲエダシャク)が飛んだ

DIARY Vol.11 (712): #08, 2016 :  

本日(日曜日)は朝から快晴。先週、早春の蛾「フチグロトゲエダシャク」の発生が確認できた河原の土手に行ってみることにした。現地に到着してみると、風がかなり強くて少し肌寒い。でも、このくらいの陽気ならフチグロ♂は飛ぶはずだと思い、草が刈られて絨毯のようになった土手の斜面を一人でノンビリと歩いてみた。

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----Riverbank--
It was fair but very windy in the morning. Looking for the spring moth, “Nyssiodes lefuarius, I walked around on the riverbank with cameras.

(February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi, Olympus OM-D E-M1, Lumix 8mm G Fisheye)



春を告げるフチグロトゲエダシャク Nyssiodes lefuarius

到着してしばらくすると(午前10時過ぎ)。数は少ないものの、目的のフチグロが散発的に飛び始めた。フチグロは小さくて、枯葉の色に溶け込んでしまうので、飛んでいる姿を確認できても、見失ってしまうことが多い。せっかく飛び出したのに撮影できないのは、欲求不満だけが溜まって、精神衛生上あまりよくないな。

やっと枯れ草の上で静止してくれた。

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---- A male of Nyssiodes lefuarius resting on the dead leaf. --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, Panasonic Lumix 8mm G Fisheye


フチグロトゲエダシャクは早春だけに発生する蛾で、スプリングエフェメラルの一つとされている。この蛾は日本全国に分布するが、どこでもみられるものではなくて、幾つかの県では絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されている。

その名のようにオスは翅の縁が黒くて内部が褐色。
枯れ草の中で静止されると発見するのが極めて困難だ。

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---- A male of Nyssiodes lefuarius resting on the dry leaf. --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, Olympus MZD60mm Macro ED MSC


体には長い毛が密生している。

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---- A densely haired body of Nyssiodes lefuarius --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus Stylus Tough TG-3


オスを目で追っていると怪しい動きを示した。
案の定、枯れ草の中で交尾していた。

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---- A mating behavior of Nyssiodes lefuarius --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, Olympus MZD60mm Macro ED MSC


オスは翅を有していて飛び回るが、メスには翅がない。
でも、フェロモンを発してオスを呼び寄せるのだろう。
これだけ広い場所でオスを惹きつけるのだから、フェロモンは強力だな。

この写真には、2頭のメスが写っている。

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---- Two females of Nyssiodes lefuarius --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, Panasonic Lumix 8mm G Fisheye


フチグロのメスに翅がないのは、鳥など多くの天敵から身を守るためであろう。
こんな広い場所で跳び回れば、鳥たちに簡単に捕食されてしまうからね。
メスの形はどこかユーモラスで、フッチーのキャラクター人形ができそうだ。

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---- A female of Nyssiodes lefuarius --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, Olympus MZD60mm Macro ED MSC, Olympus Stylus Tough TG-3



虫眼鏡ノート

本日は風が強く、少し肌寒かったが、フチグロトゲエダシャクのオスは出てきてくれた。数は多くはなかったが、オス、メス、交尾の写真が撮影できたのはよかった。まだ、時期的には発生初期だと思われるので、来週あたりはもっと多くの個体が見られるだろう。午前中で撮影を終了し、午後からはこれまで調べていなかった場所を歩いてみた。結局、僕の万歩計では2万歩をこえることができた。

本日はフチグロトゲエダシャク以外に、モンキチョウやキタテハなどもみることができた。来週あたりはミヤマセセリの羽化が気になるが、まだ早いかな。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-02-21 19:22 | ■他の昆虫 | Comments(4)

20160213 県南の散歩道:セツブンソウ、モンキチョウ、キタテハ、トゲフタオタマムシなど

DIARY Vol.11 (711): #07, 2016 :  

本日は気温が17℃まであがり、突然4月の陽気になった。

このところ、週末に会議や学会などが入ってしまい、フィールド散歩にでることができなかった。近頃、体調が悪いのはもしかして「散歩(酸素?)欠乏症状」かもしれないなと思う(本当はたんなる花粉症)。唯一の特効薬はもちろん散歩しかない-----などと言い訳がましいことを呟きながら、本日は県南部のフィールドに出かけた。


セツブンソウ Winter aconite

途中、スプリングエフェメラルとして知られるセツブンソウの自生地に立ち寄ってみた。残念ながら、花はすでに終わりに近いようで、数も少なく、花弁が傷んでいるものが多かった。例年だと2月20日前後が花の盛期なので油断していたが、今年は暖冬の影響でかなり早まったみたいだ。

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----Eranthis pinnatifida--
This unusual warm weather is confusing me with the flower of season. Although I could see the flowers of Eranthis pinnatifida, they were already in the final stage. It could be 2 weeks earlier than usual in cycle of the season.

(February-13/2016, Ichikawa-Sango in Yamanashi, Canon EOS 6D, LAOWA 15mm F4 Wide Macro)


この花は楚々として可憐で、春の妖精を思わせる。しかし、英名の「Winter aconite」 とは「冬トリカブト」のことだ。すなわち、全てのパーツに毒を持つキンポウゲ科の毒草なのだ。可憐な見かけと恐ろしい毒とのギャップがなんとも魅力的に思えてくる。

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----Eranthis pinnatifida--

-------February-13/2016, Ichikawa-Sango-cho in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1+MZD60mm Macro, Olympus Stylus Tough TG-3



新成虫(モンキチョウ)と越冬蝶

そろそろ今年に羽化した新成虫が出てきても良い時期なので、日当たりの良い土手を歩いてみた。すると、2頭のモンキチョウが飛び出した。

日本のモンキチョウという蝶はそれなりに美しく、コリアスの仲間の中でもpoliographusという日本亜種になるので、もう少し珍重されても良さそうなものだが、とにかく数が多すぎるので見向きもされないのだ。でも、この時期のモンキチョウだけは銀幕のスターのように輝いて見えるから不思議だ。

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----Eastern Pale Clouded Yellow --

-------February-13/2016, Nanbu-cho in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8 Pro SWD, Teleconverter MC-14


モンキチョウとともにキタテハやウラギンシジミなどの成虫越冬のチョウたちも見つけることができた。チョウたちは寒い冬を越すのに、種によって異なる形(成虫、蛹、卵)をとるのが不思議だ。成虫の発生時期とは必ずしも関係なさそうに見える。冬に休むことを忘れた人間たちは大自然の生理に反しているに違いない。少なくとも冬はあくせくしないでおこうと思うのだが-----。

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----Over-wintered Butterflies--

-------February-13/2016, Nanbu-cho in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8 Pro SWD, Teleconverter MC-14



ノスタルジックインセクトのトゲフタオタマムシ

数週間前にトゲフタオタマムシが棲息する杉林を見つけた。本日はトゲフタオタマムシをしっかりと撮影するために、再びこの杉林を訪れてみた。探し始めてまもなく、大きな杉の木の樹皮下にじっと静止するトゲフタオタマムシを見つけることができた。

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----Dicerca tibialis --

-------February-13/2016, Nanbu-cho in Yamanashi
------Canon EOS 6D , LAOWA 15mm Wide Macro


トゲフタオタマムシは局所的分布を示すタマムシで、体長1cmほどの地味な色彩だが、なんとも言えない格調の高さが感じられる(侘び寂びの世界)。だいぶ昔になるが、この虫が神奈川県の大山に多産することがわかり、たくさんの甲虫屋が「大山詣」をしたものだ。虫林は以前に一度この虫を県南部で撮影したことがあるが、以後に出会っていなかった。注:下の写真の2枚目は2週間前に撮影したものです。

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----Dicerca tibialis --

-------February-13/2016, Nanbu-cho in Yamanashi
------Olympus OM-D E-M1, MZD60mm F2.8 Macro,Olympus Stylus Tough TG-3



虫眼鏡ノート

本日は気温が上がり、少し歩くと額に汗が滲んできた。
来週はまた寒くなるみたいだが、これからが楽しみだ。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-02-14 20:29 | ■甲虫 | Comments(10)

20160131 真冬の散歩道:Gyorome 8で楽しむ

DIARY Vol.11 (710): #06, 2016 :  

冬の間は機材のテストで楽しめる。数年前まではオリンパスのマクロレンズにテレコンを付けてGyorome撮影していたが、Gyoromeレンズがオリンパスのコンデジ(タフ)との相性が抜群に良いので、最近はタフばかりを使用していた。でも、タフでは逆光や暗い場所での Gyorome 写真はなかなか難しくて、やはり補助光(ストロボ)が使用したくなる。そこで、今回はキャノンとオリンパスのマクロレンズに Gyorome を装着して撮影してみることにした。

下の写真はオリンパスOM-Dに60ミリマクロレンズを付け、クリップオンストロボ+ディフューザー
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Gyoromeでストロボ撮影

結論からすると、キャノンの100mmマクロもオリンパスの60mm マクロも、レンズにGyoromeを付けて撮影すると周囲がケラれてしまう。とくにキャノンの場合はケラレが大きい。ただ、キャノンの場合はマクロツインストロボでの撮影を期待したのだが、どういうわけかカメラがうまく作動しなかった。

オリンパスでは、ケラれるもののトリミングすれば-----あるいはしなくても。


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----Insect-eye image of a overwintering caterpillar of Japanese Circe-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- January-31/2016, Olympus OM-D E-M1+MZD60mm Macro + Gyorome8

越冬しているハムシを葉の上で撮影。

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----Insect-eye image of a leaf beetle-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- January-31/2016, Olympus OM-D E-M1+MZD60mm Macro + Gyorome8



????虫眼鏡ノート

オリンパスの60ミリマクロにGyorome8を装着してストロボ撮影してみたが、やはりケラれてしまったのは残念だな(予想はしていたけどね)。マイクロフォーサーズ用のテレコン (X1.4程度)があればよいのだが-----(オリンパスさんお願いします)。とにかく、ストロボ撮影は暗いところでは必須なものなので、今年はこのシステムでも少しやってみようと思う。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-02-07 21:52 | ■撮影機材ほか | Comments(2)

20160131 大寒の散歩道:広角マクロレンズで楽しむ

DIARY Vol.11 (709): #05, 2016 :  

寒い冬の間は、来春のシーズンインに備えてカメラや機材をあれこれいじるのが楽しい。そんな時、昆虫写真家の山口進さんから「こんな面白いレンズがあるよ」と実物を見せていただいた。そのレンズとは焦点距離15㍉, F4の広角だが、なんと等倍まで撮影できるマクロレンズだった。レンズには電気接点が無いのでマニュアルフォーカスはもちろんのことカメラ側の絞りを入れるとファインダーが暗くなる。でも、これはたしかに面白いなと思った。早速、ネットで調べて、中国安徽省にある LAOWA (老蛙) という会社に注文した。

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広角マクロレンズで撮影

注文から10日ほどで手もとに届いたので、早速、このレンズをキャノンEOS 6Dに付けて撮影してみることにした。下の写真は県南部のお寺のレンギョウの花を近接撮影。花にこれだけ近接しても背景がきっちりと描出されているのは広角マクロレンズのためだ。周辺の光量落ちとコマ収差が少しあるようだが気になるほどではない。背景のディストーションはほとんど見られない。

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----Spring flower taken by the wide-angle (15mm) macro lens--

------- (Kofu-shi, Yamanashi) January-31/2016, Canon EOS 6D, LAOWA 15mm F4 Macro



ビワの葉裏のウラギンシジミを周囲の環境を入れて撮影。

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----A Toothed Sunbeam passing the winter under the leaf-- (Nanbu-cho, Yamanashi)

------- January-31/2016, Canon EOS 6D, LAOWA 15mm F4 Macro


ゴマダラチョウの越冬幼虫を撮影。

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----A caterpillar of the Japanese Circe-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- January-31/2016, Canon EOS 6D, LAOWA 15mm F4 Macro




驚いたことにこのレンズには、パースペクティブ効果による歪みを補正するアオリ撮影機能まで付いている。ただ、レンズをずらすと露出が変わるので、その度に露出を考慮しなければならない。

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----Shift effect (right) of the lens-- (Nanbu-cho, Yamanashi)

------- January-31/2016, Canon EOS 6D, LAOWA 15mm F4 Macro



??虫眼鏡ノート

このレンズは広角なのに等倍撮影が可能な面白いレンズだ。このレンズの特性を昆虫撮影に活かすには、ストロボ光などに工夫が必要となるようだ。とにかく、クセのある難しいレンズだが、これからさらに色々と試してみたいと思う。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-02-01 23:12 | ■撮影機材ほか | Comments(6)

20160110 公園の散歩道:フユシャクを探して

DIARY Vol.11 (708): #04, 2016 :  

久しぶりにブログ更新。

フユシャクは冬に羽化する蛾。
この蛾をみると2つの疑問に突き当たる。
1)なぜ冬だけに出現?
2)なぜメスだけ翅が退縮?
多分、その答えは「種の維持に特化」ということだろうか


フユシャク♀

大きな桜の木が並ぶ公園。
フユシャクの♀を探した。
小さな翅のナミスジフユナミシャク♀発見

ここは見晴らしが良いので、富士山背景で撮影した。
広角で撮ると富士山が小さくなるので100mmマクロで撮影。

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----A female of “Winter Moth" resting on the trunk of cherry tree. Please note Mt. Fuji in the background.-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- January-09/2016, Canon EOS 6D, EF8-15mm F4L Fisheye USM, 100mm F2.8L Macro IS USM


オリンパス60mmマクロにGyoromeレンズをつけて撮影。
周囲がケられるけどストロボが使えるので使用範囲が広がるね。

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----Insect eye image of A female of “Winter Moth" -- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- January-10/2016, Olympus OM-D E-M5, MZD60mm Macro + Gyorome 8


フユシャク♀の組写真、左上からチャバネフユエダシャク、ナミスジフユナミシャク、イチモジフユナミシャクかナミスジフユエダシャク、ウスオビフユエダシャク

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----Females of “Winter Moth" -- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- January-10/2016, Olympus OM-D E-M5, EF60mm Macro



フユシャク♂

夜、自動販売機でフユシャクの♂を見つけた。
そこで、1時間ほど探してみると、何とか数種類をみることができた。

フユシャク♂は普通の蛾。

下の写真の上がクロテンフユシャク、下左からナミスジフユナミシャク、ミヤマフユナミシャク、シモフリトゲエダシャクだ。でも、蛾の同定には自信がないので間違っていたらご指摘願いたいと思います。

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----Males of “Winter Moth" -- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- January-10/2016, Canon EOS 70D, EF8-15mm Fisheye, Olympus OM-D E-M5, EF60mm Macro



Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-01-23 17:03 | ■他の昆虫 | Comments(4)

20160109 暖冬の散歩道:菜の花とチョウたち

DIARY Vol.11 (707): #03, 2016 :  

<スギ花粉が飛び始めた?>
最近、鼻がムズムズして、時々くしゃみがでます。うーむ、こりゃあスギの花粉が飛び始めたに違いない。宮沢賢治を慕う全天候型ナチュラリストの虫林にとっては花粉症なんて「屁の河童」「平気の平左」。鼻がむずむずしても、鼻水がダラダラ出ても、鼻が詰まって変な声になっても、目が痒くなっても、くしゃみがでても、頭がボーとしても(これはいつものことかも)、虫たちをさがしてフィールドに出たいなと思っています。

ということで、今週は暖かい県南部に向かった。


菜の花と特急「ふじかわ」

車の窓から鮮やかな黄色(菜の花畑)を見つけた。

蝶でも来ていないかなと思い近づいたら、踏切のカンカン、カンカンという音とともに列車が近づいてきた。にわか「撮り鉄(鉄道写真マニア)」に変身し、100ミリマクロレンズのままで数枚シャッターをきった。

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----The rape Blossom
The rape blossoms are in full bloom already, while they can be seen in early February as usual. This unusual warm winter is confusing me with flowers of the season.--
(Nambu-cho, Yamanashi)

------- January-09/2016, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM



越冬チョウ

ビワの葉裏を覗いてみると、そこには真っ白い三角形の姿。
越冬しているウラギンシジミ Toothed Sunbeamだ。

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----A male of the Toothed Sunbeam overwintering under the leaf of loquat-- (Nambu-cho, Yamanashi)

------- January-09/2016, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


フラフラと頼りない様子でキタキチョウが飛来した。
キチョウは地面の草の上に静止し、その後には動かなかった。

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---- A Common Grass Yellow resting on the grass-- (Nambu-cho, Yamanashi)

------- January-09/2016, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM, Olympus Stylus Tough TG-3


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----The Indian Red Admiral-- (Nambu-cho, Yamanashi)

------- January-09/2016, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm


年越しの蝶たち

線路脇の南斜面には、すばやく飛び回るシジミチョウを見つけた。
見ると、ウラナミシジミPea Blueだった。
ウラナミシジミは秋になると個体数が増す旅蝶(南から旅してきた)。
通常、このあたりでは冬を越すことができないはずだけど------。

さすがに、翅はスレ、辺縁には破損がめだつ。

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----Many Pea Blue are found in the sunny place. -- (Nambu-cho, Yamanashi)

------- January-09/2016, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM

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---- The Pale Clouded Yellow, The Small Copper, The Pale Grass Blue -- (Nambu-cho, Yamanashi)

------- January-09/2016, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-01-11 09:06 | ▣ウラナミシジミ | Comments(6)

20160102 正月の散歩道:梅の花とモンキチョウ、ベニシジミ-----今何月?

DIARY Vol.11 (706): #02, 2016 :  

正月は運動不足になるので、昼食後に近くのフィールドに出ることにしました。

眩しい午後の日差しを浴びながら歩いていくと、紅梅の花が咲いていました(ほぼ6分咲き)。白梅の花は少し少なくて3分咲きといったところでした。さらに、驚いたことにモンキチョウも飛んでいました。慌てて近づいてみると、時々オオイヌノフグリの花で吸蜜していました。さらにベニシジミまで---------いったい今、何月?

多分、これらのチョウたちは昨年から連続的に発生したものが残っているのだと思いますが、お正月にモンキチョウやベニシジミをみるなんて記憶にありません(虫林は甲府にきてから25年)。他県の蝶ブログをみても、ベニシジミなどが掲載されていましたので、この暖冬現象はここだけのものではなさそうです。多分、例年よりも季節の歩みが2週間以上早いように思います(あるいは、季節の歩みが異常に遅いという方が適切かな)。

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------

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??虫眼鏡ノート

今年のお正月は暖かい。梅の花が咲き、蝶が飛ぶお正月なんてこれまで経験が無いのです。この暖冬の影響が蝶の発生にどういう影響があるのだろうか。フォローしてみたいと思います。ところで、お正月のテレビは「寅さんシリーズ」を一日中放映してほしいな。日本のお正月はやはり寅さんですね----まあ、寅さんファンの独り言です。「鬼平犯科帳シリーズ」でも良いです-----しつこい。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-01-02 21:19 | ▣モンキチョウ | Comments(16)

20151229 師走の散歩道:氷霜とキノカワガ

DIARY Vol.10 (704): #67, 2015 :  

 暖冬とはいえ、さすがに本格的な冬の空気に包まれるようになった。やはり、冬はピリッと寒くないと冬らしくないな。この時期になるとなかなか昆虫の姿は見る事ができないが、それでも越冬している昆虫や冬に出てくる昆虫たちを探してみるのも楽しいものだ。
 本日は昼食後にキノカワガの撮影に向かった。キノカワガは樹皮に擬態するヤガ科の蛾で、成虫で越冬するのでこの時期には撮影したいものの一つだ。個体変異が大きくて、なかなか味わい深い色彩をしている。


氷霜 Ice Frost

白くなっている地面に近づいてみると、枯れ草の表面に霜が付いていた。
霜といっても細かい氷ではなく、ワイングラスのような氷の塊だ。

「氷霜」という言葉は木の枝に付いた霜を表すようだが、この霜も草に付いた霜が大きな氷の結晶になったもので、広い意味の氷霜で良いかも知れない。それにしても、大きさと形がよく揃っていて、なかなか綺麗だ。

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----Dead branches covered with ice frost -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Olympus Stylus Tough TG-3, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


枯れ枝の表面に発達した霜を拡大撮影してみた。
面白い形の氷のクリスタルになっているのに驚いた。
冬の自然界の造形美といっておこう。

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----Magnification image: ice crystal of frost -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Olympus Stylus Tough TG-3, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM




キノカワガ

キノカワガの静止するケヤキを見ると、数頭が静止していた。
広角レンズにストロボを併用して、午後の陽を入れて撮影した。
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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


キノカワガの擬態は巧みなので、よく見ないと認識できない。

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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light


キノカワガの翅の色調や模様は個体間でかなり差がある。

白いものは樹皮の白い部分にいて、暗色のものは黒っぽい樹皮に付いている。
彼らは自分自身の色や模様が認識できているのだろうか?

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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light


TG−3の顕微鏡モード+深度合成機能を用いて頭部を拡大してみた。

すでにオリンパスはTG−4を出しているが、両者の違いはRAW撮影ができるかどうかだけなので、買い替えを控えている。それにしても、僕のTG-3は使い方が荒いために、モニターやボディの表面が傷だらけで、一部は破損もしている。そろそろTG−5を出して欲しいものだ。

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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Olympus Stylus Tough TG-3



??虫眼鏡ノート

思い起こせば、今年も忙しい仕事の合間にいろいろな昆虫たちを撮影できたと思う。今年は国内の他にアメリカ、フィジー、ベトナム、中国、インドネシア、オーストラリアと海外にも度々訪れることができた。来年もすでに海外発表の予定が入っているが、テロの関係で少し控えるつもりだ。また、いくつか学会も主催する予定なので、色々と忙しい。何とか時間をつくってフィールド散歩を楽しみたいものだ。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-12-30 18:34 | ■他の昆虫 | Comments(4)

20151226 暖冬の散歩道:コマダラウスバカゲロウの幼虫を探して

DIARY Vol.10 (703): #66, 2015 :  

本日(土曜日)は久しぶりに昆虫写真家の山口進さんと一緒に近場を散歩した。山口さんはインドネシア取材から帰国してまだ数日しかたっていないが、快くお付き合いいただいた。山口さんとお話しすると、昆虫に対する価値観みたいなものが少しずつ変わってくるような気がする。
 日曜日は天気が良かったので、教えていただいたコマダラウスバカゲロウの幼虫が見られる場所を一人で訪れてみた。何といってもこの虫のカモフラージュはとても巧みで、ある意味フォトジェニックだからね。


落ち葉の霜

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----Frosted leaves-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Olympus Stylus Tough TG-3



コマダラウスバカゲロウの幼虫

コマダラウスバカゲロウの幼虫が棲息する道路脇の岩。
日が当たらず、表面には地衣類がひろがっている。

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----Habitat of lDendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Canon EOS 6D, EF8-15mm F4L Fisheye USM



地衣類がある場所をゆっくりと見た。
コマダラウスバカゲロウの姿を地衣類の表面に見つけることができた。

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----A larva of Dendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Canon EOS 6D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


コマダラウスバカゲロウの幼虫は、体長5−8mm。
地衣類に溶け込むような擬態をしている。
この寒い時期には獲物も無いはずなのに、大顎を左右に広げて待ち構えている。

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----A larva of Dendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light


以前に見つけた崖よりも棲息密度はかなり高いようだ。
一度に3頭を入れて撮影できた。

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----Three larvas of Dendroleon yezoensis-- (Kai-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light



オリンパスのTG−3の顕微鏡モードで、深度合成を用いて撮影した。

拡大してみると、地衣類を体の表面に付けているのがよく分かる。多分、体の表面が粘着性で、その表面に地衣類が付着するのだろうが、どのようにそれを表面につけるのかが今ひとつよくわからない。

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----A composite photo of larva of Dendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Olympus Stylus Tough TG-3



??虫眼鏡ノート

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今年のエルニーニョは非常に強く大規模らしい。この強力なエルニーニョは日本に暖冬をもたらす。実際、気象庁の発表ではむこう1ヶ月は高温傾向が続くということだ。当地では年明けに花をつける梅が、すでに花をつけ始めている。このままいけば、花の開花と越冬昆虫たちの目覚め、新昆虫の羽化などにズレが生じてきて、植物と昆虫の双方にとってはあまり好ましくないことになる。ひるがえって、人間についてはどうだろうか?異常気象がもたらす災害、環境の変化が良くないのは自明の理。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-12-27 18:29 | ■他の昆虫 | Comments(2)

20151220 極月の散歩道:ミスジチョウ幼虫とコマダラウスバカゲロウの幼虫

DIARY Vol.10 (702): #65, 2015 :  

どうやら、今年の冬はエルニーニョ現象のために暖冬になるらしい。
たしかに例年に比べて、フロントグラスの氷結が少ないように思う。
寒いのは嫌だけど、寒くないのも困る-----人間とは勝手な生き物だな。


梅の花がほころんだよ

年明けに咲くはずの梅の花がすでに綻んでいた。
うーむ、やはり暖冬のためのフライング。
エルニーニョめ!

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----The Japanese apricot already has started to be in bloom.-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-20/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light





朝、霜が降りて白くなっていた。
近づいてみると氷の結晶が面白い。

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----Frosted leaves-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-20/2015, Olympus Stylus Tough TG-3


顕微鏡モードで拡大。

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----Frosted leaves-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-20/2015, Olympus Stylus Tough TG-3


ミスジチョウの越冬幼虫を発見

ミスジチョウの幼虫は、カエデの枯葉で越冬する。
先日見つけた個体は目の高さなので、撮影しやすい。

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----A overwintering caterpillar of the Sailer-- (Ashikawa, Yamanashi)

-------- December-20/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light

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----A overwintering caterpillar of the Sailer-- (Ashikawa, Yamanashi)

-------- December-20/2015, Olympus Stylus tough TG-3



コマダラウスバカゲロウの幼虫

コマダラウスバカゲロウの幼虫は穴の中に入って越冬するのかなと思っていたが、この寒い時期でもまだ地衣類が付いた壁に静止していた。彼らはこのままで越冬するのだろうか、定期的に観察してみようと思う。

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----A larva of Dendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-20/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light

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----A larva of Dendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-20/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light


??虫眼鏡ノート

そろそろ寒くなってきて蝶の成虫の観察が難しくなってきた。こんな時には南半球か東南アジアの南国に行きたいなと思う。でも、冬の時期にはあくせくしないで、のんびりと越冬幼虫や越冬卵を探して散歩するのも悪くない。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-12-20 23:42 | ▣ミスジチョウ | Comments(6)