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Nature Diary #0177
Place: Nakano, Tokyo
Date: June 7th (Saturday)
Weather:Fine


突然、旧い虫友で、中野の「むし」社に勤めている中村裕之氏から電話をいただいた。電話の向こうから聞こえてくる懐かしい彼の声は、以前と変わらずとてもソフトで優しい。そういえば、彼がむし社に就職してから今まで一度も会っていない。----彼の声を聞くのはかれこれ20年ぶりくらいになるだろうか。

ちなみに電話の用件は、月刊「むし」の7月号がオオムラサキ特集で、その表紙用写真の依頼についてだった。もちろん彼からの依頼であれば喜んでお受けしたのはいうまでも無い。さらに厚顔無恥な虫林は、本文に見開き2ページにわたる写真と短い文章の依頼も同時に請け負ってしまった。

本職の分野での依頼原稿はなかなか脱稿しない虫林も、今回のような昆虫の写真・原稿依頼は迅速に対応してしまった(次の日に脱稿)。われながら、その現金さに呆れている。


§ Diary §

今週末(土日)は、東京で所用があり、フィールドを散歩することができなかった。しかし、土曜日の日中に何とか時間をつくり、JR中野駅に程近い「むし」社を訪れた。
-----朋友の中村裕之さんと久しぶりに会うためだ。

「むし」社
むし社のビルに到着し、廊下をウロウロしていると、編集部の扉が突然開き、そこから長身の男性が現れた。お互い会うのは20年ぶりのはずだがすぐにわかった。聞くと、虫林が迷っているのではないかと心配してわざわざ出てきてくれたということだった。

近くの喫茶店で、オオムラサキ特集号の表紙と本文のゲラ刷りを見せていただいた。虫林の拙い写真がさすがに美しくレイアウトされていて感心した。このゲラ刷りをみると、少し誇らしく思える反面、自分の写真のアラが所々で見えてしまうのが怖い。やはり、これからはJPEGとRAWの両方で撮影すべきだと思った。

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JR中野駅構内の「むし」社の看板 (2008-June-07, 中野)

Advertising nameboard of insect magazine company, Gekkan Mushi
Ricoh GR-D


中村さんとは昔の思い出も含めて、色々な話しをした。彼は以前と変わらぬ穏やかな口調で語り、爽やかな笑顔も当時とまったく変わっていなかった。お互いもうよい年になってしまったが、彼と話しているといつの間にか昔の自分にフラッシュバックしてしまうようだ。

思い起こせば、当時の彼は、未知の昆虫や稀な昆虫を見つける独特の感性と洞察力、知力を持っていた。例えば、彼は岩手県宮古市の山中で、ホソコバネカミキリ属(通称ネキ)の大珍品といわれていたオダイことヒゲジロホソコバネカミキリ(Necydalis odai)の多産地を見つけ、さらには本州初記録となるセダカオサムシ(Cychrus morawitzi)までも発見した。

凡庸な感性しか持ち合わせない虫林は、当時の彼をうらやましく思ったものだ。

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。。。。。。。。。。むし社のビルと中村裕之氏 (2008-June-07, 中野)

。。。。。。。。。。Mr. Nakamura and a building iincluding a company of Mushi
。。。。。。。。。。Ricoh GR-D


マルモンサビカミキリ
話は前後するが、土曜日の朝、甲府駅のホームでベンチに座って特急「かいじ」を待っていると、虫林の読んでいる週刊誌に虫が飛来した。みると、マルモンサビカミキリである。

マルモンサビカミキリは少ないものではないが、多いカミキリムシでもない。通常、広葉樹の枯れ木で見るが、こんな場所で出会うなんて不思議だ。サビカミキリはページの上にしばらく静止していたが、突然飛び立った。ちなみに、雑誌は「週間新潮」だった。----------関係ないか。

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週刊誌に飛来したマルモンサビカミキリ (2008-June-07, 甲府市)

A longihorn beetle, Pterolophia angusta, resting on the paper of weekly magazine
Ricoh GR-D


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§Afterword§
むし社が発行する雑誌の中で最も広く知られている【月刊むし】は、創刊号から愛読している唯一の昆虫雑誌だ。しかし、中村さんによれば販売数は少しずつ漸減しているという。つまり、購読者層の虫屋が高齢化してしまい、若い虫屋のサプライがないためだろうということだ。自然保護、採集禁止が叫ばれる今日では、この傾向はさらに深刻化していくかも知れない。

現在、もっとも絶滅が危惧される種は、何をかくそう我々虫屋なのである(虫林指定天然記念物)。
-----早急な保護対策が必要かも?

いつかまた上京したときには、中野のむし社を尋ねて彼に会ってみようと思う。

以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-06-08 22:43 | その他・雑 | Comments(8)

Nature Diary #0150

Place: Shimoda-shi, Shizuoka Pref.
Date: February 16th (Saturday)
Weather: Clear and sunny



昨日の金曜日は、所用のため京都に行き、夜遅くに帰宅した。しかし、疲れたなんていっていられないのだ。-----というのも、今日こそは念願の「天城越え」をするからだ。

♪♪何があってももういいの、くらくら燃える火をくぐり、あなたとこえたい 天城~越~え~♪♪

虫林の住む山梨県の甲府市から伊豆の下田市までは、車で5~6時間はかかる。車の運転にレイジーな虫林には決して近い距離ではない。本日の天城越えの目的は、タテジマカミキリという越冬する天牛虫(カミキリムシ)の撮影だ。

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沼津市から、道路脇に雪の残る天城山を越え(天城越え)、河津町で東伊豆の海辺に突然出る。海辺の道路は実に爽快で、アップアンドダウンを繰り返し下田市に到着した。

須崎の丘の上から下田の町をみると、穏やかな入り江とそこに浮かぶヨットなど、まるで外国映画の1シーンにでてくるような風景だ。下田の町が海と山に挟まれているのが良くわかるね。

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伊豆半島 下田の海

A beautiful landscape of the sea in Shimoda
Olympus E-3, ZD50mm, F4.5, 1/2500, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


下田の海は青く、澄んでいた。
浜がとても綺麗だったので、砂浜をぶらぶらと散歩してしまった。

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下田の浜辺

Landscape of seashore
Olympus E-3, ZD8mm FISHEYE + EC14, F4.5, 1/2500, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)

この時期は観光客も少なく、下田の浜辺をゆっくりと散歩するには最高かもしれない。
すでに色々な花たちが咲き始めていたが、蝶は残念ながら見ることができなかった。



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タテジマカミキリは、ウコギ科のカクレミノやヤツデなどで越冬する。このカクレミノという木は、天狗の団扇のような形の葉をつけた暖帯植物で、海岸近くの椎や樫などの林の中にみられる。

そこで、下田に到着後に、カクレミノの木を探すために、海岸の傍の暖帯林の中の小道に入った。カクレミノの幼木は簡単に発見できるが、大きなものは少ない。

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椎や樫を主体とする暖帯林の中のカクレミノの木

Dendropanax trifidus
Olympus E-3, ZD8mm fisheye + EC-14, F6.3, 1/200, EV-0.7, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


カクレミノの枝を丁寧に見ていくが、なかなか見つけることができなかった。
20本ほども見たときだろうか、直径1cmほどの枝に張り付いているタテジマカミキリをとうとう見つけることができた。

写真は左側の枝の少し上に、逆さまにつかまって越冬しているタテジマカミキリ。
触覚を揃えて前に伸ばしているのが特徴だね。うまく擬態していると思う。

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カクレミノの枝で越冬するタテジマカミキリ

A winter passing long-horned beetle , Aulaconotus pachypezoides, on the branch
Olympus E-3, ZD50mm macro + EC14 + gyorome-8, F25, 1/250, EV-4.9, ASA 400, Built-in-flash (+)
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


タテジマカミキリは、あまり小さなカクレミノの幼木にはいない。
高さ2-3m以上で、食痕や切り落とした跡がみられる木についていることが多い。このようなことがわかってからは、効率良く見つけることができた。

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カクレミノの枝で越冬するタテジマカミキリ

A winter passing long-horned beetle , Aulaconotus pachypezoides, on the branch
Olympus E-3, ZD8mm fisheye + EC-14, F4.9, 1/250, EV-1.0, ASA 200, Built-in-flash (+)
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


タテジマカミキリは必ず頭を下にして、触覚は揃えて前に伸ばす。

d0090322_19193214.jpg
カクレミノの枝で越冬するタテジマカミキリ

A winter passing long-horned beetle , Aulaconotus pachypezoides, on the branch
Olympus E-3, ZD50mm macro + EC-14, F2.8, 1/250, EV-1.0, ASA 200, Built-in-flash (+)
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)

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カクレミノの枝で越冬するタテジマカミキリ

A winter passing long-horned beetle , Aulaconotus pachypezoides, on the branch
Olympus E-3, ZD8mm fisheye, F6.3, 1/430, EV-1.7, ASA 400
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)

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。。。。。。。。。。カクレミノの枝で越冬するタテジマカミキリ

。。。。。。。。。。A winter passing Aulaconotus pachypezoides
。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Sigma 150mm macro, F4.0, 1/500, EV-1.0, ASA400
。。。。。。。。。。(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


タテジマカミキリは、枝の表面(よく見ると、キチン質の層)をかじって、すっぽり体が入る越冬座みたいなものをつくって、そこに静止している。

静止姿勢は、顎をぐっと引いて、触角を揃えて前にだす。
触角の第一節に丸い小さな目のような部分がある。これも複眼なのだろうか?

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タテジマカミキリ Aulaconotus pachypezoides

High power view of a winter passing long-horned beetle , Aulaconotus pachypezoides
Olympus E-3, ZD50mm macro + EC-14 + gyorome-8, F25, 1/160, EV-3.3, ASA 400, Built-in-flash (+)
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


タテジマカミキリの幼虫は、カクレミノの枝を後食し、枝を切り離す。
そこで、このカミキリが発生しているかどうかは、枝が途中で折れているかどうかを確認すればよい。

写真は、タテジマカミキリの脱出孔と後食ごみの孔である。

d0090322_19245619.jpg
カクレミノの枝で脱出孔

A getting out hole of Aulaconotus pachypezoides
Olympus E-3, ZD8mm fisheye + EC-14, F2.8, 1/250, EV-1.0, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


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下田からの帰りに、桜(河津桜)で有名な河津町のお祭りに立ち寄ってみた。
まだ、桜は2分咲き位であったが、土手沿いには多くの人が訪れていた。今年は昨年より、桜の開花が数週間も遅れているとのことを地元の方から聞いた。

この桜は、淡いピンクの花色が何とも上品で愛らしい。これだけ咲いていても昆虫の姿をほとんど見ないので、「風媒花」なのだろう。風媒花は、花粉を飛び散らすために、葉よりも花が先に咲くことが多い。
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河津桜

Kawazu-cherry blossom festival
Pentax K10D, Sigma 18-55mm, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Kawazu, Shizuoka)

d0090322_19252436.jpg
河津桜と菜の花

Kawazu-sakura festival
Pentax K10D, Sigma 18-55mm, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Kawazu, Shizuoka)

d0090322_19254032.jpg
河津桜祭りのお店

Kawazu-sakura festival
Pentax K10D, Sigma 18-55mm, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Kawazu, Shizuoka)


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富士山

Mt. Fuji
Pentax K10D, Pentax 40mm, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Fujinomiya, Shizuoka)

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§Afterword§

♪♪あなたとこえたい天城~越~え~♪♪ -------であるが、1人で越えてしまった。

この冬の間に何とかしたいと思っていたタテジマカミキリの越冬態の撮影がうまく行ったのは良かったと思う。このカミキリは、下田の辺りではそれほど珍しくないのかもしれない。それにしても、下田の町の雰囲気は非常にのんびりしているのが気に入った。この時期の虫林の散歩道として、毎年訪れてもよいかな。

実は、金曜日に京都まで日帰りし、あまり寝ないままで伊豆下田まで遠征したので、疲れが出たせいか、体調を少し崩してしまった。全く良い歳をして------である。

日曜日は、家内の外出禁止令が出たので、天気が良いのに一日中家にいた。
万事、過ぎたるは及ばざるが如しである。
by tyu-rinkazan | 2008-02-17 19:27 | ■カミキリムシ | Comments(20)

February 9th
§Diary§

3連休の初日の本日は、午後から雪の予定。
関西のある研究会からの依頼で、講演のために神戸に出張。

新幹線の窓から見ていると、雪は豊橋の手前で降り出し、特に名古屋、京都あたりで強く降っていた。
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雪の街

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Snowy day
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Olympus E-3, ZD50mm Macro, F5.0, ASA 200
(2008-Feburuary-09)

雪の影響で、虫林の乗った新幹線の新神戸着は20分ほど遅れた。まあ、たいしたことが無くてよかった。
講演終了後はパーティなどがあり、この日は神戸のホテル泊。

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§Diary§
February 10th

午前6時40分の新幹線で、新神戸駅から静岡県の掛川駅に向かった。
御前崎灯台を訪れるためだ。
山梨に帰る道筋での途中下車の旅は楽しい。

もちろん、目的は灯台見学ではなく、タテジマカミキリというけったいな虫を探すためだ。御前崎灯台のあたりは静岡県の最南端に位置するので、食樹のカクレミノも多いはずだ。それに加えて、早出のモンシロチョウでも飛んでいたら良いのに。

加えて、御前崎灯台は、「悲しみも喜びも幾年月」という映画の舞台になったところだ。
この映画は、戦前・戦中・戦後の燈台守の夫婦と家族の生活と哀歓を叙情豊かに描いた作品で、佐田啓二と高峰秀子が演じている。

♪♪俺ら岬の 燈台守は 妻と二人で 沖行く船の 無事を祈って 灯をかざす 灯かざす-----♪♪
などと口ずさむと、歳がわかる。
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御前崎灯台

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Omaezaki lighthouse
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Ricoh GR-D, ASA 100
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

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御前崎灯台

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Omaezaki lighthouse
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

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美しい海岸線

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Beatiful Shoreline
.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)


ここを訪れた第一の目的は、カクレミノの枝にしがみついて越冬するタテスジカミキリを見つけて撮影するためだ。灯台の周りには、予想したようにカクレミノの木はかなりあった。
しかし、目的のタテジマは見つからなかった。

いないのか?
いても見つからないのか?

そんな迷いが頭をよぎるが、考えて見れば、「いても見つけることができない虫はいないのと同じ」なのである。------気のする必要はない。

かなり気温が上がったので、ツチイナゴが足元から飛び立った。
さらに、タテハチョウの仲間も1頭ではあるが、飛び去った。
d0090322_8423752.jpg
ツチイナゴ

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A grasshopper
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)


御前崎灯台の駐車場は、目の前にツバキの花が咲き、その花を目当てに、ひっきりなしにメジロが訪れていた。メジロは本当に花が好きな鳥だ。
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メジロ

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white-eye
.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

d0090322_8431197.jpg
偶然に飛んだ逆光メジロ

.
white-eye
.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)


菜の花の咲く畑があった。
この花の黄色は見ているだけで暖かくなる。

本日は150mm(35mm換算300mm)Macroの練習も兼ねているで、色々な条件で撮影した。さすがに、実質300mmでは、背景がちゃんとボケてくれる。また、花の写真では、ライブビューも強力な助っ人になってくれた。
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菜の花

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field mustard
.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/1000, ASA 400
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

d0090322_8433449.jpg
菜の花

.
field mustard
.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/800, ASA 400
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)


水仙の花を下から見上げるようなイメージで、ライブビューを用いて撮影した。
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水仙

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daffodils
.
Olympus E-3, Sigma 150mm, F6.3, 1/3200, EV-1.0, Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

d0090322_844494.jpg
水仙

.
daffodils
.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F3.2, 1/1600, EV+0.3, ASA 400
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)


ウバユリの枯花を背景の円形ボケを気にしながら撮影して見た。
d0090322_8444036.jpg
ウバユリ

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lily
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F6.3, 1/649, ASA 400
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

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§Afterword§

出張の帰りに寄り道して、御前崎灯台の周りを散歩して見た。
本日はぽかぽかと暖かくて、もしかして、蝶の姿を拝めるかと思ったが、飛び去るタテハチョウを1頭だけ見かけたにとどまった。

残念ながらタテジマカミキリを見出すことができなかったが、ここはすこぶる気持ちのよい散歩道だった。関西への出張の時にまた立ち寄っても良いかなと思う。

来る春に備えて、冬の間に、写真の技術を磨きたいと思うのだが------。
by tyu-rinkazan | 2008-02-11 08:59 | その他・雑 | Comments(10)

3連休の初日、「蝶の写真館」のダンダラさんのお世話で、「西久保たんぼへようこそ」の霧島緑さん、「パルナッソス山へ」のたにつちさんとご一緒し、房総へルーミスシジミの撮影に行った。

ルーミスの撮影で房総半島を訪れるのは、今年はこれで2回目になる。前回は天候の不調もあって、ルーミスは開翅せず、特有の明るいブルーの紋が撮影できなかった(遠くの開翅個体は撮影できたが)。本日の天気予報では、房総半島は「晴れ」のようなので、ルーミスの開翅を期待できそうだ。

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房総への道路は、途中、少し渋滞したが、ルーミスポイントには予定通り朝9時30分頃に到着した。天気は思いのほか微妙で、雲が多く、気温もここ数日の寒波のために低い。しかし、雲の切れ間から時々日が差すのが救いだ。

早速、持参した長竿で、カシ類やカクレミノなどの暖帯林広葉樹の枝を叩いてみる。
しかし、どうしたことだろう、叩けども何にも飛びださない。探し始めて1時間ぐらいも経っただろうか、他の人がやっとルーミスを発見してくれた。複数で行くとありがたい。

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日光浴をするルーミスシジミ Panchala ganesa loomisi (Tailless Bushblue)

Despite the mainly overcast conditions, we could find at least 6 Tailless Bushblues. Today’s occasional sunshine gave us opportunities to take photographs of the butterflies basking with the wings opened and closed.
Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ISO400(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


ルーミスは、気温が低いと、葉上に静止して、なかなか飛び立たないようだ。というのも、実際に木の葉上に見つけた個体は、サオで近くを叩いたり揺らしたりしても、まったく飛び立たなかったのだ。つまり、ルーミスは少ないのではなく、気温が低くて、飛ばないだけなのだろうと思う。

ルーミスシジミは日光浴が好きだ。葉上で翅を閉じていたルーミスシジミに日が当たると、おもむろに翅をひろげた(写真右)。本日のように、曇りで、時々日が当たるような天気だと、翅を閉じたり、開いたりが交互に見ることができた。

d0090322_2316651.jpg
ルーミスシジミ の閉翅(左)と開翅(右) (Tailless Bushblue)

A Tailless Bushblue resting on the leaf
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


ルーミスシジミは、日光が不十分だと半開翅する。しかし、閉じていた翅を開いて青い紋が出現した瞬間は息を呑む美しさがある。このブルーはムラサキシジミよりも明るく、ルーミス独特のもので、「ルーミスブルー」と呼ぶにふさわしいと思う。

d0090322_21545264.jpg
ルーミスシジミ の半開翅

A Tailless Bushblue resting on the leaf with the wings semi-opened.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


日光が十分に当たると、前後翅の青紋がすべて見ることができたが、少し日がかげると前羽が後翅を覆ってしまうので、前翅の紋だけになる。写真のように、全開して後翅の青紋もすべて開陳されたルーミスシジミはあでやかなものである。
d0090322_2155424.jpg
日光浴をするルーミスシジミ

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A Tailless Bushblue basking on the leaf with the wings semi-opened.
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


本日は気温が低いので、葉上のルーミスシジミはほとんど動かない。そこで、広角写真なども試すことができた。もう少しバックが開けた場所だとなお良かったが、それは贅沢というものだろう。
d0090322_21551848.jpg
。。。。。。。。。。広角:ルーミスシジミ

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。。。。。。。。。。 A Tailless Bushblue resting on the leaf with the wings semi-opened.
.
。。。。。。。。。。Ricoh GR-Digital, ISO100
。。。。。。。。。。(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


さらにリコーのGX-8に、gyoromeレンズを装着して、いわゆる虫の目写真も撮影して見ることにした。レンズがかなり近くまで蝶に接近するが、今日のルーミスは動かないのだ。
d0090322_21553118.jpg
ルーミスシジミ:虫の目像

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A Tailless Bushblue resting on the leaf.
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Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)

d0090322_21554281.jpg
ルーミスシジミ:虫の目像

.
Insect-eye image of a Tailless Bushblue resting on the leaf.
.
Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)

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ルーミスの撮影の後に、ムラツの集団越冬を見にいった。虫林はムラツの集団越冬を見るのが初めてだ。「ありましたよ~」という声に駆けつけてみると、体を横に倒したムラツが13頭もかたまっていた。噂には聞いていたが、やはりすごいものだ。今日は気温が低いので、近寄っても集団がとけるようなことも無く、ゆっくりと撮影できた。情報をいただいた「あやはべる」のfuruさんに感謝します。
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ムラサキツバメコロニー形成 Powdered Oakblue

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It was fantastic to see a roosting colony composed of 13 Powdered Oakblues, They all were leaning to the side and gathering in a group on a leaf.
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)

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ムラサキツバメコロニー形成 Powdered Oakblue

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Insect-eye view of a roosting colony of Powdered Oakblues.
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Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


前回、オオキンカメムシを見つけた場所に移動した。マテバジイやトベラの葉裏を見ていくと、程なく大きな赤いブローチのようなオオキンカメムシを見つけた。虫林はカメムシがそれほど好きというわけではないが、オオキンカメムシはインパクトがあって綺麗だと思う。
d0090322_21563326.jpg
オオキンカメムシ Eucorysses grandis

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A shield bug, Eucorysses grandis, resting on a leaf.
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Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


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§Epilogue§

今回の房総半島散歩は、ルーミスの撮影はもとより、気のおけない仲間での蝶談義も面白かった。撮影対象は一緒だが、カメラやレンズはそれぞれ異なり、また撮影スタイルも違って興味深い。ちなみに、4人中3人がニコン党で1人(もちろん私)がペンタ党であった。海野和男氏によれば、昆虫写真家では、オリンパス、ニコンが多く、キャノン派は意外に少ないのが特徴だという。もちろんペンタ派はさらに少ないのだろう。

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。。。。。。。。。。ムラサキツバメの集団を探す撮影仲間

.
。。。。。。。。。。Companions on this butterfly photo trip
. 。。。。。。。。。。 Ricoh GR-Digital, ISO100


撮影終了後は、前回も立ち寄った地魚レストランで、新鮮な魚を食べ、虫林は「一夜干しのイカ」をお土産に購入した(確か400円くらい---安い!)。

今回は天気は微妙だったが、同じ目的の仲間との同行撮影は楽しく、また首尾よくルーミスの開翅撮影にも成功したので嬉しい。
ダンダラさん、霧島緑さん、たにつちさん、楽しい時間を過ごさせていただきました。
また機会がありましたらご一緒しましょう。
by tyu-rinkazan | 2007-11-24 22:36 | ▣ルーミスシジミ | Comments(29)

§ヤマビル(山蛭), Leech§

ルーミスの棲息するポイントには、この時期はまだヤマビルが活動している。
虫林はまったくヒルの存在を気にせずに、ブッシュの中や湿った場所にずかずかと入り、歩き回った。しかし、一向にヒルにやられなかったのだ。

どうしてなのだろうか?

足がくさいので、ヒルもつかないのだろうか?
性格が悪いので、ヒルにも嫌われたのだろうか?

ウーム、このままでは、ヒルも食わない男になってしまうではないか。-----なさけない。

立ち話をしているときに、突然、右下肢の側面にわずかな違和感を感じた。
おそるおそるズボンをたくし上げて見ると、そこには今まさに吸血しようとしているヤマビルが付いていた。あわてて、指で払いのけた後、ほっとして手で額の汗をぬぐおうとしたら、なんと払い落としたはずのヒルが指先にくっついていたのだ。びっくりしてそのヒルを反対の手で払い落とした。

よかった、やっと虫林もヒルにやられたのだ。
気持ちが悪い反面、ちょっぴり誇らしい気持ちにもなった。

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。。。。。。。。。。湿った地面の上のヤマビル

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There were many blood-sucking leeches in this wet ground. When I found it on my lower leg, I was surprised and knocked it away.
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Ricoh GR-Digital, ASA 100
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)


ヒルは環形動物の中に入り、分類上はミミズに近い生物で、強い生命力をもち、雌雄同体、卵生である。日本には60種ほどいて、そのうち吸血性のヒルは3種のみだそうだ。房総半島で見かけるヒルは、「ヤマビル」である。

<対策>
○市販のヒル忌避薬が効果的。
○木酢液を足元や首筋に塗る。
○蚊取り線香をたく。
○虫除けスプレーも一時的ながら効果がある。
○パンストをはく(Theclaさんのブログで、ぽんぽこ山本さんのコメントから引用)

吸われた時は、無理やりはがそうとせずに、塩(しょうゆやソースでもよい)をかける、タバコの煙や火、消毒薬をかける。

注:ヒルの多い場所に行く前に「ヤマビル研究会」というサイト必見!

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§オオキンカメムシ Shield bug§

カシの葉裏で素晴らしく大型で、綺麗なカメムシを見つけた。
オオキンカメムシだ。
オオキンカメムシは日本産カメムシの中で最も大きく、体長3cm近くもある。体はオレンジ色に輝き、紫色の怪しげなツヤを帯びている。まるで、熱帯の昆虫みたいだね。

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。。。。。。。。。。オオキンカメムシ

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I found a shield bug, Eucorysses grandis, passing the winter on the backside of the oak leaf. This shield bug was very large in size (possibly largest in the Japanese shield bugs) and beautiful in colour and pattern.
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)


カシの葉ごとオオキンカメムシを持ち歩いていたら、うっかり日に当たってしまい、飛んでしまった。これだけ大きいと、飛ぶときもなかなかの迫力があった。

しかし、ほどなくまたカシの葉裏でオオキンカメムシを見つけた。
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オオキンカメムシ

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Ricoh GR-Digital
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)


オオキンカメムシは、関東以南の照葉樹林で見られる南方系のカメムシで、冬は集団越冬することが知られている。すると、もう少し寒くなれば、ここでも集団越冬するオオキンカメムシを見ることができるかもしれない。時期を改め、もう一度は来たいものだ。
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オオキンカメムシ

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Ricoh GR-Digital
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)

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§オオアオイトトンボ§

イトトンボが飛来して、目の前の枝に静止した。
光沢の強い緑色の大きなイトトンボだ。大きさはモノサシトンボよりも大きいかもしれない。

自宅で調べて見ると、オオアオイトトンボらしい。
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草上のオオアオイトトンボ♂

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While searching for Tailless Bushblues, I saw several dragonflies, Lestes temporalis, which had been basking on leaf in a sunny glade.
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)


腹部が太いのは、オオアオイトトンボの♀だ。

オオアオイトトンボは、ここには多くいるみたいで、何匹も見ることができた。
このトンボの面白いのは、水草に卵を産むのではなく、水面に覆いかぶさったような木の樹皮下に産卵する。
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枝に摑まるオオアオイトトンボ♀

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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)

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§ナンバンギセル(オモイグサ)§

ダンダラさんの奥様が、ナンバンギセルの花を見つけてくれた。
よくみると、あちらこちらに咲いている。枯れたススキの陰で、うつむき加減にひっそりと咲くその姿は、思草(オモイグサ)と呼ばれるにふさわしい趣だ。

道のべの尾花が下の思草 今さらになどものかは思はむ-----万葉集

ナンバンギセルは、一年草の寄生植物で、ススキの根などにしばしば寄生して、その栄養分を吸収する。上記の万葉集の歌に出てくる尾花はススキのことである。

ナンバンギセルの名は、長い柄の先の花の形がキセルに似ていることによるのだろうが、万葉の時代から呼ばれている「思草」の名のほうが風情があって良いと思う。
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。。。。。。。。。。ナンバンギセル(思草)

。。。。。。。。。。。 Aeginetia indica var. gracilis
。。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。。。。。。。。。(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)

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§Epilogue§

ルーミスシジミとヒルの噂は以前から耳にしていた(他のブログなどで)。今回はヒルを目撃したばかりでなく、実際に自分の足に取り付かれたので、気持ち悪い反面、少し誇らしく、嬉しくさえある。これで、ルーミス仲間として公認されたような気分だ。
by tyu-rinkazan | 2007-11-07 07:23 | ■他の昆虫 | Comments(20)

本日はいつもお世話になっている「蝶の写真館」のダンダラさんご夫妻にご一緒させていただき、房総のルーミスシジミの撮影に行くことになった。

実はこの房総のルーミス撮影行は2年越しの念願だ。というのも、昨年は12月にこの地を訪れる予定だったが、道路の積雪と凍結が怖くて、意気地のない虫林がしり込みしてしまい中止になったのだ。そんなこともあって、今年はベストの時期よりもちょっとばかり早めに誘っていただいたのだろう。
ダンダラさんのお心遣いに感謝です。

本日(土曜日)の房総半島の天気予報は、曇りで寒くなるとのこと。
ウーム、ルーミスの撮影には微妙な天気である。
でも、行かなければ会えないのが道理だ。行くしかない!  Take a chance !

念願のルーミスにやっと-------
会えるかも知れない。会えるはずだ。絶対に会える!
でも、どうかな? やっぱり、だめかもしれない?

いずれにしろ、「ムシは時の運」----------だと思う。

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§The Tailless Bushblue§

早朝に待ち合わせ、車で都心部を抜けて、房総半島のルーミスシジミ Panchala ganesa loomisi, The Tailless Bushblueの棲む場所に到着した。ここまで来ると、山梨県とはfloraeがかなり異なるようで、見ているだけで面白く感じる。

車から外に出ると、開けた場所では、少し風が強くて肌寒い。心配された天気も何とかなりそうで、雲の切れ間から日が差し始めた。

到着したルーミスシジミの棲む森には、イチイガシやシイ、アセビなどの暖帯林が発達している。ルーミスはその森の中の北側の谷に生息しているという。その谷は両側が高くなり、午前中しか日が当たらない。

ダンダラさんが指示したイチイガシ?を、長竿でぺしぺしと叩いてみると、やや大きな青黒いシジミチョウ(ムラサキツバメ?)とともに小型の白っぽい蝶が飛び出し、近くの葉上に静止した。

ルリシジミかな?(虫林の第一印象)
ダンダラさんが「多分、ルーミスだろう」という。
少し近づいて覗いてみると、そこにはまさしくルーミスさまが鎮座していた。

とりあえず証拠写真を1枚撮影。
フ~、目的のルーミスを撮影できた喜びがあふれてくる。
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。。葉上に静止したルーミスシジミ

。。。 The Tailless Bushblue resting on the leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-November-3, Chiba)


ルーミスシジミが静止した場所は、樹高3mくらいの低木の葉の上なので、枝をそ~と引っ張り撮影した。ファインダーで見る葉上のルーミスシジミはとても綺麗だ。
裏面の紋は複雑であるが鮮明に見えた。
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。。葉上に静止したルーミスシジミ

。。。 The Tailless Bushblue resting on the leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-November-3, Chiba)


ルーミスシジミの分布は、関東地方以西であるが、非常に局地的で減少傾向にある。このポイントでも、以前よりも木の丈が高くなり、谷の中に日の光が当たる時間が減ってきているという。

裏面の紋をもっとよく見るために、弱くフラッシュをたいて撮影してみた。
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。。葉上に静止したルーミスシジミ

。。。 The Tailless Bushblue resting on the dryed leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100, Flash(+)
。。。(2007-November-3, Chiba)


100mmマクロレンズでの撮影も終了したので、いつものように、GR-DigitalにワイコンのGW-1を装着して、22mm 相当の広角で縦位置の撮影した。
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。。。。。。。。。縦位置広角像:ルーミスシジミ

。。。。。。。。。。Wide angle view of the Tailless Bushblue
。。。。。。。。。。 Ricoh GR-Digital,, GW-1, ASA100
。。。。。。。。。。(2007-November-3, Chiba)


ルーミスシジミの裏面の地色は、ムラサキシジミやムラサキツバメに比べて、明らかに明るくみえる。とくに千葉県産は明るく、コントラストが強くなるとされている。
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。。拡大像:葉上に静止したルーミスシジミ

。。。 The highpower view of the Tailless Bushblue resting on the leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100,
。。。(2007-November-3, Chiba)


本種は以前は多化性であると思われてきた。しかし、清書によれば、新成虫は7月に出現し、産卵や交尾をせずに、越冬に入り、越冬明けの翌春に交尾し、産卵するとみなされている。すると、来春にでも再び訪れれば、産卵や交尾シーンを見かけることができるかもしれない。

静止したルーミスシジミを拡大してみると、とにかく目が大きく、口吻?が上を向いて、かわいい。虫の目写真で強調してみたいところであるが、そこまでの余裕は今回は無かった。
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。。拡大像:葉上に静止したルーミスシジミ

。。。 The highpower view of the Tailless Bushblue resting on the leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100,
。。。(2007-November-3, Chiba)


ルーミスの棲む谷を後にして、ムラサキツバメの集団越冬を見に行くことにした。そこは渓谷沿いに発達した暖帯林で、食樹のマテバジイが混在し、冬になるとその葉にムラサキシジミが集団で越冬する。

到着してまもなく、ダンダラさんが何とルーミスの開翅を見つけて呼んでくれた。あわてて駆けつけて見ると、一匹のルーミスシジミが惜しげもなく翅を広げている。午後の日差しに輝く「ルーミスブルー」が強烈なインパクトを与える。

虫林は望遠系レンズに変えて1枚撮ったところ、設定を戻していなかったので、ひどい露出オーバーになっていた。そこで、あわててもう1枚撮影しようと身構えた時、無常にもルーミスは飛んでしまい、離れた木の葉上で静止した。みると、再び開翅を始めたではないか。

そこで、何とか証拠写真でもと思い、70-300mmの望遠側で撮影してみた。掲載写真は拡大するためにトリミングしています。幸いにして何とか見れる写真になったみたいだ。
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。。開翅したルーミスシジミ

。。。 The Tailless Bushblue resting on the leaf
。。。 Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200, Trimming
。。。(2007-November-3, Chiba)

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§The Powdered Oakblue§

ここでは、ルーミスのほかにムラサキシジミ、ムラサキツバメも生息するが、ルーミスは、他の2種よりも際立って小型である。

写真はムラサキツバメの広角写真であるが、裏面の色調が、ルーミスシジミに比べてかなり色が濃い。
d0090322_4312425.jpg
。。。。。。。。。縦位置広角像:ムラサキツバメ

。。。。。。。。。。Wide angle view of the Powdered Oakblue
。。。。。。。。。。 GR-Digital, GW-1, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-November-3, Chiba)


ムラサキツバメのポイントでは、集団越冬はまだ形成されていないようだ。多分、時期的に早すぎるのかもしれない。しかし、ダンダラさんに教えていただき、ムラサキツバメの開翅写真を撮影することができた。

甲府市内にはムラツはいないので、この開翅撮影は初めてのものである。
lこれまた嬉しい!
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。。開翅したムラサキツバメシジミ

。。。 The Powdered Oakblue resting on the leaf with the wings opened
。。。 Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200,
。。。(2007-November-3, Chiba)

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§The Japanese Oakblue§
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。。ムラサキシジミ

。。。 The Japanese Oakblue resting on the leaf
。。。 Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200,
。。。(2007-November-3, Chiba)

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§Epilogue§

ダンダラさんのおかげで、念願のルーミスシジミの撮影に成功した。
ルーミスは、虫林の子供時代からの憧れで、その憧れの蝶を撮影できたのはとても嬉しい。

本日は天気予報が曇りで冷え込むとされていた。しかし、昼前ごろから晴れ間も見え、午後は良い天気になった。
実はここだけの話であるが、ダンダラさんの奥様は“恐るべき晴れ女”(失礼)なのだ。今回は、その威力をまざまざと思い知った次第だ。

帰り際に立ち寄ったお店の地魚の寿司がとても美味しかった。
店を出て空を仰ぐと、傾き始めた日の光に「うろこ雲」が今日一日の成果(ルーミス撮影)を祝福してくれるように拡がっていた------気のせいか。
d0090322_432545.jpg
。。うろこ雲

。。。Scarious Cloud
。。。 Ricoh GR-Digital, ASA 100,
。。。(2007-November-3, Chiba)

------ということで、何とか念願のルーミスシジミを撮影できたわけだが、ご案内いただいたダンダラさんと奥様には心からの御礼を申し上げたい。

他のムシも少しだけ撮影したので、時間があれば後日ブログに追加掲載するかもしれない。

本日の歩数は、12417歩であった。
by tyu-rinkazan | 2007-11-05 04:41 | ▣ルーミスシジミ | Comments(36)

ウラナミジャノメは局所的な分布を示し、最近、その数が減っていると聞く。しかし、今までこの蝶を探して積極的に遠征することもなく、ただ何となく気になっている蝶の一つであった。ところが、今回、その何となく気になるウラナミジャノメを撮影するチャンスが突然やってきたのだ。

本日(日曜日)は、「蝶と山・てくてく写日記」のbanyanさん、「鳥蝶ビデスコ」のmtanaさん、「蝶の写真館」のダンダラさん、とご一緒して、静岡県のT川流域にウラナミジャノメの撮影に行くことになった。皆さんとは久しぶりの同行撮影だ(mtanaさんとは以前にも同行の機会があったが、都合が合わず、今回やっと会えて嬉しい!)。

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虫林は道の駅「なるさわ」に、待ち合わせ時間(朝7時)よりも少し早く到着した。そこで、しばらくぼんやりとベンチに座って、コーヒーを飲みながら辺りを見ていた。朝まだ早いこの駐車場では、一晩を過ごした旅人たちが、それぞれ朝食の準備などに忙しく動いている。その中に、カブで岩手県からやってきたという学生君がいた、とても面白い青年で、これからさらに南に向かうという。
うーむ、学生はボヘミアンだ。------羨ましい。

今日は風も無く良い天気になりそうだ。
朝の光にシルエットが強調された富士山が、圧倒的な存在感を誇示するように聳え立っていた。しかし、よくみると富士山の山頂付近に「傘雲」がかかっている。
これはまずい。というのも、この雲は天候が崩れる予兆といわれているからだ。
-----後ほど、この予兆は現実となった。
d0090322_711180.jpg
。。富士山と傘雲

。。。Mt. Fuji and umbrella cloud
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA400
。。。.(2007-September-10 , Yamanashi)

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ウラナミジャノメのポイントは、T川流域の河原に点在して見られるようだ。
午前中は、良さそうな河原の堤を中心に探したが、見るのはヒメウラナミジャノメばかりで(多分、観察したヒメウラは4人で3桁になっただろう)、本命のウラナミジャノメは1頭も見つけることは出来なかった。
そこで、場所を変えてみることになった。


§クロコムラサキ§

別なポイントに到着後、それぞれが分散して探すことにした。
小生も皆と別れて河原の中の道を歩き進んだが、歩き始めてまもなく、湿った地面で吸水するコムラサキを見つけた。ただ、このコムラサキはいつも見慣れている個体に比べて明らかに黒っぽい。そうだこれが噂に聞くクロコムラサキ(黒色型のコムラサキ)だ。

早速、皆さんに携帯電話で連絡していると、強い雨が降り始めてしまった。でも、驚いたことにこのクロコムラは強い雨にもめげずに、その場所に留まってくれた。
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。。コムラサキ 黒色型(f. mikuni)

。。。Apatura metis f. mikuni
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA400
。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)

d0090322_732874.jpg
。。コムラサキ 黒色型(f. mikuni)

。。。Apatura metis f. mikuni
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA400
。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)


コムラサキやオオムラサキなどは、見る角度によって、翅表の輝きがかなり異なる。この写真は、全開したクロコムラサキを後ろから撮影したものであるが、青い輝きが失われ、いかにもクロコムラサキという名前がふさわしい色調を呈していると思う。
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。。翅を全開したコムラサキ 黒色型(f. mikuni)

。。。 A male of Apatura metis f. mikuni feeding on the mineral salt
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA400
。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)

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§ウラナミジャノメ§

最後に「有峰棲」のSさんから教わったという場所に再度移動した。
ここは河原の中に小規模な林が点在しており、この林縁がポイントになっているようだ。

探し始めてまもなく、ダンダラさんが待望のウラナミジャノメを見つけた。小生も急いで駆けつけたが、無常にもウラナミジャノメは林の中に消えてしまった後だった。

しかし、その辺りをさらに探索すると、目の前にあやしいジャノメが静止した。望遠を装着したカメラのファインダーで確認すると、後翅裏面の紋が3個しかない。
間違いなくウラナミジャノメだ!
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。。ウラナミジャノメ Ypthima multistriata

。。。A male of Ypthima multistriata resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA400
。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)

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。。ウラナミジャノメ Ypthima multistriata

。。。A male of Ypthima multistriata resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA400
。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)

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§その他の蝶§

本日は何しろ沢山のヒメウラナミジャノメを観察した。
皆さんの後ろを歩いていると、ヒメウラナミジャノメの交尾を見つけてくれた。
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。。ヒメウラナミジャノメ Ypthima argus

。。。Mating a pair of Ypthima argus
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA400
。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)


ダンダラさんが吸蜜に来ているキチョウの中にツマグロキチョウが混ざっているという。
しばらくすると、ツマグロキチョウと思われる個体のみがそこに残っていた。吸水に夢中みたいなので、GR-Dで縦位置広角写真を撮影した。間違いなくツマグロキチョウですね。
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。。。。。。。。。。ツマグロキチョウ Eurema laeta の吸水

。。。。。。。。。。。A butterfly , Eurema laeta, feeding on water
。。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, GW-1, ASA100
。。。。。。。。。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)


この河原では非常に多数のウラナミシジミを見た。こんなに多くのウラナミシジミを見るのははじめての経験だ。場所によっては群飛しているといってよい。
この異常な個体数の多さはもしかしたら 「集団での渡り」 の途中なのかもしれないと思った。

この蝶はなかなか動きが早くて撮影が難しい。1頭が開翅したので、撮影してみた。
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。。ウラナミシジミ Leptotes pliniusの開翅

。。。A butterfly, Leptotes plinius, resting on the branch
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA400
。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)


ギンイチモンジセセリが1匹だけ出現した。この個体は、夏型の特徴を良く表し、全体に翅裏の色調がシロっぽい。GR-Dで縦位置広角写真を撮影した。
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。。。。。。。。。。ギンイチモンジセセリ夏型 Leptalina unicolor

。。。。。。。。。。。A butterfly , Leptalina unicolor, resting on the leaf
。。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, GW-1, ASA100
。。。。。。。。。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)


キマダラセセリの新鮮な夏型をあちらこちらで見ることができた。
夏型は春型に比べて小型らしいが、写真では並べて比較できないので、その差がわからない。
d0090322_75123.jpg
。。キマダラセセリ夏型 Potanthus flavus

。。。A butterfly, Potanthus flavus, on the leaf
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA400
。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)


banyanさんのベルトにキタテハがやってきて吸水しだした。なかなか根性のある奴で、banyanさんが動いてもなかなか飛び去ろうとしなかった。
d0090322_752589.jpg
。。キタテハ

。。。A butterfly, Polygonia c-aureum, feeding on the belt
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA400
。。。.(2007-September-10 , Shizuoka)

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§Epilogue§

今回の撮影行では、天気が不安定で、雨まで降ったが、目的としたウラナミジャノメをなんとか最後に撮影できた。また、外道と呼ぶにはあまりにも美しいクロコムラサキまで現れてくれたのは嬉しい。

多分、いつもの単独行では、この両種とも僕には撮影できなかったと思う。皆さん(banyanさん、mtanaさん、ダンダラさん)のお陰です。有難うございました。

最後に、banyanさん、お声をかけていただき感謝します。とても楽しい撮影行で、思い出深い1日となりました。またいつかご一緒しましょう。
by tyu-rinkazan | 2007-09-11 07:17 | ▣ウラナミジャノメ | Comments(22)

本ブログの 「Nature Diary」 という英語名のタイトルは、日本以外の人もアクセスしやすいように配慮して付けたものだ。数週間前、英国の友人からメールを受け取った。そのメールには彼の近況報告とともに、日記の本文を英語にできないかという旨が書いてあった。

しかし、英語では(日本語もおぼつかないが-----)、本文の作成に時間がかかりすぎるし、また日記そのものもあまり良い内容にならないだろうと思った。そこで、写真の説明部分のみを簡単な英語にするということで返事を返した。(ここ数週間前の日記からその方式にしました)

もちろん、海外のナチュラリストが虫林のブログをあけるとは、友人達以外には少ないかもしれないが、 「美しい日本の自然」 を少しでも理解していただければ嬉しいと思っている。

ちなみに Nature Diary というキーワードをいれて、Googleで検索をかけると、拙ブログは614万件中第2位になる。1位はイギリスのRichard Bellという人のホームページで、彼の水彩画のスケッチはすばらしい。一方、Yahooでは、1750万件中、第1位であった。これがどのような意味合いなのかネットオンチの小生にはわからないが、海外からもアクセスされる可能性はあるのだろうとぼんやりと思う次第である。


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この時期はギフチョウをはじめ、春の蝶たちが一同に出現するので、週末に用事は入れたくない----------。でも、まさか蝶の撮影のために本職である研究の招待講演までも断るわけには行くまい。生活における優先順位は、仕事、家庭、趣味の順だ。それを間違えると周囲に迷惑をかけるのだ(しょっちゅう間違えてすいません)。

------ということで、本日はある学会の学術集会での教育講演を依頼されたため、埼玉県の浦和市に向かった。浦和市に行く前に、少し時間があったので、乗り継ぎの赤羽駅で降りてぶらぶらと散歩した。都内を散歩すると、時々虫林の脳内のはるか遠い記憶中に埋没したシーンをおもいおこさせるような風景に出会うことがある。

街角で古いカメラ店を見たとき、そんなことを感じて、GR-Dで写真を撮影した。ノスタルジックNostalgicなイメージのシーンなのでグレースケールにポラライゼーションをかけてみた(実はこうでもしないと何となく普通すぎる写真なのだ)。セピアも入れたかったが、虫林の使用しているソフトには、セピア効果が無かった。

d0090322_7193935.jpg
。。街角の古いカメラ店 An old camera shop around the corner in Tokyo

。。。GR-D, F5.0, 1/400, -0.3, ASA100 (2007-Mar-24, Akabane/Tokyo)

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学術集会終了後、浦和から京浜東北線で赤羽駅に行き、そこで埼京線に乗り換え新宿、さらに中央線で甲府まで帰宅した。甲府に到着したときは少し霧雨が降っていた。こりゃー明日は蝶の方は望み薄だな。
by tyu-rinkazan | 2007-03-25 07:28 | その他・雑 | Comments(6)

日本チョウ類保全協会の「絶滅の危機にあるチョウ類とその保全展」が開催されている新宿御苑のインフォメーションセンターを訪れた。当初、展示会場には行けないと思っていたが、たまたま、上京する用があったので、立ち寄ってみたのだ。

虫林の拙い写真も、パネルに貼られて展示されていた。
写真は、教えていただいたウェブ上のプリント会社に画像を送り、半切にプリント後、時間の節約のためプリント会社から直接、チョウ類保全協会事務局のN氏のもとに送った。
それ故、プリントされた写真をみるのはこれが初めてになる。



◆絶滅の危機にあるチョウ類とその保全展会場となった新宿御苑インフォメーションセンター◆
d0090322_17173163.jpg
= Ricoh GR Digital, ASA100 =



会場に到着し、中を覗いて見ると、事務局のN氏が笑顔で迎えてくれた。N氏とはメールで何回かやり取りをしたことがあるが、会うのは初めてである。
N氏は写真を見ながら、色々なチョウたちについて、熱心に説明してくれた。



◆絶滅の危機にあるチョウ類とその保全展◆
d0090322_1717532.jpg
= Ricoh GR Digital, ASA100 =



会場には、半切にプリントされたチョウの写真が、来場者が見やすいように順序良く並べられていた。ちなみに小生のものは「絶滅に瀕している本州のオオウラギンヒョウモン」で山口県で今年撮影したものです。

なお、遅ればせながら、虫林も協会に入会しましたよ。
この日記を読まれた方の中で、自分も入会してみたいと思われる方は、以下のアドレスに連絡してみてください。
E-mail: butterfly-conservation@japan-inter.net
by tyu-rinkazan | 2006-10-27 17:18 | Comments(12)

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。。。061007 強風の1日 (山梨県南アルプス市)。。。。。。。。
初冠雪の富士山とツマグロキチョウ(静岡県富士宮市)
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ダンダラさん、banyanさん、chochoensisさん、霧島緑さん、たにつちさんとご一緒し、シルビアシジミ、ツマグロキチョウの撮影に行った。



◆初冠雪の富士山◆
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= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



今日は快晴で、風も無く、空気も澄み、青空をバックに雪を頂いた富士山がくっきりと聳え立っている。そういえば、富士山の初冠雪が発表されたのは2日前だ。


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ポイントに到着してすぐに、banyanさんがシルビアシジミを発見した。ウーム、良かった。

発見されたシルビアシジミは、残念ながらかなり擦れている。しかし、やせても枯れてもシルビアはシルビア。
早速、皆でシルビアシジミを囲んで、順番に撮影した。

しばらくして、別な場所に移動してみることになった。
---と、あれ?Banyanさんの姿が無い。
携帯に電話してみたところ、なんと今別の個体を撮影中で忙しいという返事が返ってきた。

みると、土手の反対側でシルビアシジミの別な個体を撮影しているではないか。どうやら、そちらの個体の方が、状態が良いようだ。
アメリカセンダングサの花で吸蜜したところを撮影した。



◆センダングサで吸蜜するシルビアシジミ Lesser Gass Blue 
d0090322_2136283.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



その後、たにつちさんも合流し、シルビアの写真も無事撮影できた。
これで、参加者全員がシルビアシジミを撮影したことになる。良かった---------。

うずくまって撮影しているたにつちさんをふとみると、驚いた事に、シルビア君が半開翅しているではないか。
そんなバカな。
慌てて、1枚だけシャッターをきったが、接近があまく、迫力の無い写真になってしまった。



◆半開翅するシルビアシジミ Lesser Gass Blue 
d0090322_21364359.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



なにはともあれ、シルビアの撮影を順調に終えたので、次は、静岡の富士宮市までツマグロキチョウの秋型の撮影に向かった。
今日は天気もよく、とても気持ちが良い。
車内でのチョウ談義にも話が弾む。


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今回のメインターゲットは、実はツマグロキチョウの秋型である。
訪れたポイントは、ほぼ1ヶ月前に、ダンダラさんにご案内いただいた場所で、その時はツマグロキチョウの夏型の交尾写真を撮影した。

時期的に今は、秋型が発生している頃で、ダンダラさんによれば、発生した秋型はしばらくすると散ってしまうとのことだ。。

ポイントに到着してほどなく、1頭のツマグロが出現し、静止したところをめでたく撮影した。
良かった。ここまでやってきた甲斐があったよ。
ファインダーから見るツマグロは、後翅裏面に走る褐色の線状模様が特徴的だ。翅も角ばっている。



◆ツマグロキチョウ Angulated Grass Yellow
d0090322_2312541.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =




◆ツマグロキチョウ Angulated Grass Yellow 
d0090322_21371177.jpg
= Pentax K100D Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200 =



その後、ツマグロはしばしば現れるが、なかなか静止してくれないのだ。
かなり飛翔はゆっくりなので、後を追いかけるのは難しくはない。

しかし、ツマグロキチョウは茂みの中を好んで飛ぶため(通常のキチョウは林の辺縁を飛ぶ)、林の中や丈の高い草の間に入っていかざるをえない。

こうなったら飛翔写真の出番だ。本日はGR Digitalで飛翔写真を撮影してみることにした。



◆ツマグロキチョウ Angulated Grass Yellow  の飛翔◆
d0090322_21373811.jpg
= Ricoh GR Digital 、トリミング=




◆ツマグロキチョウ Angulated Grass Yellow の飛翔◆
d0090322_8461.jpg
= Ricoh GR Digital 、トリミング=



飛んでいる状態で、キチョウとツマグロキチョウを鑑別する最も大事なポイントは、大きさだろう。そんな自信がもろくも崩れ去ったのが、次の写真だ。

小さな黄色い蝶なので、ツマグロキチョウかと思って撮影したが、後で見返してみると、お恥ずかしい話だが、一部の飛翔写真が実は小型のキチョウだったのだ。

エー!そうすると、長い間後を追いかけたチョウがキチョウだった可能性があるではないか!
すごい時間の無駄。
"ヒトを見る目も大事だが、飛翔するチョウを見る目も大事"(虫林の格言)




◆キチョウ Common Grass Yellow  の飛翔◆
d0090322_213724100.jpg
= Ricoh GR Digital 、トリミング=





◆キチョウ Common Grass Yellow
d0090322_22553663.jpg
= Ricoh GR Digital 、トリミング=



皆さん、ご苦労様でした。
また機会がありましたら、ご一緒しましょう。楽しみにしています。


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ツマグロキチョウの撮影後、ダンダラさん、chochoensisさん、霧島緑さんと分かれ、Banyanさん、たにつちさんと一緒に南アルプス市のクロツバメシジミのポイントに立ち寄った。花はほぼ満開で、大変美しいが、主役のクロツが不在であった。
どうしたのだろうか、気になる。

クロツのポイントでは隣接する民家の方から、ブドウの差し入れを頂いた。
いつも大変ご親切にしていただいている上に、さらにブドウまで頂戴し、感謝するとともに、恐縮してしまいます。
有難うございました。

chochoensisさんから頂いた文献によれば、東日本でのシルビアシジミは8県で記録があるが、そのうち、東京、埼玉、長野、群馬ではすでに絶滅ないし近年記録が無く、神奈川では絶滅寸前、千葉県でも危機的状態にあるという。残るは栃木と山梨のみだ。
しかし、山梨県でも現在、個体数は少なく、また棲息地の環境が非常に不安定な状態で、保護対策が必須である。
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by tyu-rinkazan | 2006-10-09 21:51 | ▣ツマグロキチョウ | Comments(18)