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Nature Diary vol.7(14), #439

<自然への憧れ>
カナダという土地には子供の頃から「自然への憧れ」があった。ヘラジカ や グリズリーベアー、ジャコウウシ、ハクトウワシ などのフィールドでみたら感激してしまうに違いない役者たちがずらりと揃っているのだからたまらない。そんな千両役者はさておいても、桜の花もまだ咲かないこの時期には、チョウはおろか他の昆虫たちの観察さえもおぼつかないのが残念だ(それが渡航の目的ではないので仕方がないけどね)。

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カナダのバンクーバー (Vancouver)にやっと渡航できた。やっとという意味は、8年前にも訪れる機会があったのだが、ある事情で渡航を断念せざるを得なかったからだ。僕にとっては因縁のバンクーバーなのだ

学会会場となった 「バンクーバー国際会議場」 から外に出てみると、波がほとんど無い入江(Burrard Inlet )を挟んで対岸には山肌に白く雪を残す ライチョウ山 (Grouse Mountain) が姿を見せていた。ウォーターフロントのこの辺りにはホテルや洒落たレストランも多い。

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バンクーバーの光景

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A landscape of Vancouver in Canada
Ricoh GRD IV, ISO200 (2012-March-17, Vancouver in Canada)


<バンクーバーの街角>

滞在中は、ほとんど連日の悪天候。厚い雲が空を覆い、時には霙(みぞれ)混じりの雨や雹(ひょう)までも降った。朝晩は結構寒く、街行く人の多くは厚手の上着を羽織っている。あまりダウンタウンには足を伸ばさなかったが、町は比較的安全に思えた。

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街の風景

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A landscape of Vancouver
Ricoh GRD IV, ISO200 (2012-March-18, Vancouver in Canada)

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街の風景

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A landscape of Vancouver
Ricoh GRD IV, ISO200 (2012-March-18, Vancouver in Canada)


3月17日はちょうどアイルランドの祝日 「St Patrick's Day」。聖パトリックはアイルランドにキリスト教を広めた人で、その命日が3月17日なのだそうだ。その日は シャムロック (クローバー) を身に着けてお祝いするのがアイルランド人の習慣で、別名 「緑の祭日」 とも呼ばれている。

街の所々でアイルランド系移民の人々が昼間から飲んで騒いでいる。ちょうど通りかかった若者に「ちょっと写真を撮らせて!」と言うと、2人の女性とともに「Welcome to Vancouver!」と笑顔で叫んでポーズをとってくれた。こんな笑顔に出会うとこちらまでその日一日が幸せになれるものだ。

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St Patrick's Day を祝うアイルランド系の人

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Breezy Irishman
Canon 60D, Sigma 17-70mm, ISO400 (2012-March-18, Vancouver in Canada)




バンドューセン植物園; VanDusen Botanical Garden

ホテルのコンシャルジェに紹介されたバンドューセン植物園(VanDusen Botanical Garden)は、タクシーでも15分ほどの至近距離で、ここに行けばこの時期のカナダの自然がある程度評価できると思った。

日曜日の午前中は時間が空いたので、さっそくこのバンドューセン植物園を訪れてみた。綺麗なビジターセンターの建物から入って、内部をぶらぶらと歩いてみると、そこそこの広さがある。残念ながら、この時期では桜はまだ蕾で、他の花もあまり咲いていなかった。家族連れで散歩する人がちらほら見かけた。

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バンドューセン植物園

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A landscape of VanDusen Botanical Garden.
Canon 60D, Sigma 17-70mm, ISO400 (2012-March-18, Vancouver in Canada)


公園の池にはカナダガン (Canada Goose)のペアがのんびりと浮いていた。この鳥はカナダという名前が付いていて、いかにもご当地鳥のように思えるが、実際には結構広く分布していて、日本では他のガンの群れに混ざって少数が飛来し、渡りの群れのモニタリングの指標になっている。

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カナダガン

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Canada Goose
Canon 60D, Sigma 17-70mm, ISO400 (2012-March-18, Vancouver in Canada)


園内には クロッカス などの早春の花や赤や桃色の シャクナゲの花が所々で咲いていた。

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春の花

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Spring flowers
Ricoh GRD IV, ISO200 (2012-March-17, Vancouver in Canada)


何気なく目をやった花にマルハナバチ(Bunble bee)を見つけた。バンクーバーのマルハナバチはとても大きくてクマバチほどもある。体全体が長い毛で覆われていて、他の昆虫が飛ばない低気温の中でも活動することができるらしい。白黒ツートン模様が何となくオシャレだな。ここで観察できた唯一の昆虫だ。

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バンブルビー(マルハナバチ)

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Bunble bee
Ricoh GRD IV, ISO200 (2012-March-18, Vancouver in Canada)


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<かき料理のレストラン>
レストランではカナダのラガービール(写真上左)やクラムチャウダー(写真上右)などを楽しんだ。特筆すべきは、 「Oyster」 という名前のレストランで食べたカキ料理(写真下左右)だ。僕はもともと生ガキはあまり得意ではないのだが、こちらで白ワインと一緒に食べるととても美味しかったので驚いた。カキはいくつかの産地別に出され、日本のカキに比べて丸くてやや小ぶりだが、味が濃くてとても美味だった。

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カキレストラン Oyster

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Restaurant “Oyster”
Ricoh GRD IV, ISO200 (2012-March-18, Vancouver in Canada)


§ Afterword §

これまで、カナダのバンクーバー (Vancouver)には良いイメージを持っていなかった。それは、8年前の2月、バンクーバーへの渡航直前に突然の腹痛に襲われ、病院に運ばれて手術を受けたことによる。街そのものとは全く関係がないのはわかっていても、地名がその時の痛みとリンクして「苦手意識」となって現れているのだろう。今回の訪問では、その苦手意識を払拭できたように思う。

◎前回の記事を誤って削除してしまいました。その時にコメントいただいた 蝶調さん と kmkurobeさん には返事を書くことができませんでした。大変失礼しました。



以上、 by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2012-03-23 23:14 | Comments(7)